元バカと黒髪美少女と薬師   作:暁 巧

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 はい、ども\(^_^ )( ^_^)/
 今回タイトルは、
『黒神』
 理由としては、ドッペルゲンガー。黒神でいうドッペルライナー。
 話的には、7.5巻の『僕とホンネと召喚獣』です。
 バカえろ?(苦笑)
 楽しんでってください。




第三三問 サブ → ルート → エロイベント → マスタールート……?

 

 Aクラス戦が終結してからの週末。約束通りにカヲルさんの手伝いに来ている。

 キーボードを打ちながらパソコンの画面を睨む。時折、眼球をマッサージして目薬をさす。

 

 カタカタカタカタ……。

 

 何時間経ったろうか……。時間感覚が狂ってしまう。部屋の中、ただずっとこうして、規則的に聞こえる音だけが響いてた。

「カヲルさん」

 返事が無かったのでそちらへ向いてみると、醜い姿を曝していた。

「そんな……。まさか、死んで「生きてるよ!」───あら?」

「しかも醜い姿ってなんだい! わざわざ口に出すことかいっ!」

「ミステリーちっくな感じでいいんじゃない? 特に“醜い姿”とか」

「ホラーじゃないんだよ!」

「自覚あり。ただの屍のようだ……」

「どういう事だい!? って、そんな事はどうだっていいんだよ。それで、何々だい?」

 今やっている作業を中断し、別ウィンドウを開いてピックアップした情報群を表示させる。

「───亜音速の風をぶつける,金剛石も豆腐も同じように形を崩す事なく貫く刺突,触れただけで吹き飛ばす……これら全て腕輪の力。

 十分以上異常な、これらの力を上回る腕輪能力もありますよね?」

 返答を待たずして会話を進める。

 まずは、

「佐藤美穂の『守護(オーロラ)』。

 纏う光は、熱も光も冷気もウィルスでさえ通さない。最強の守り。おそらくは、核も水爆も効かない。

 まさに英雄イージスの盾。アイギスやアイアスの方が伝わるのかしら? アテナの盾の方かもね。

 あ、次に霧島翔子の『死角強誘(タイラント)』。文字は『視覚共有』って言葉より凶悪に思える。特に対象の指定と効果範囲ってのが頭おかしいわ」

 どこまでの範囲かは解らないみたいだけど、信じられないことに成長するみたい。しかも、効果範囲内であれば召喚フィールド“外”にいる者も対象者となる上に、人数制限も無い。

 同じ様な広範囲の異常能力として上がるのが、菊入真由美の『混乱世界(カオティックフィールド)』。あべこべの世界を生み出す。その空間に一歩踏み出せば、そこは別世界。そう…、別世界を生み出すのだ。

 そして、吉井明久の『儚却止考(アノニマス)』。これは『忘却思考(ぼうきゃくしこう)』かしら? 僅か数秒間とはいえ、ど忘れを起こす。一瞬じゃない。数秒間も、だ。こんなもの、どれだけ脳に影響があるか解ったもんじゃない。

 極めつけが、阿部理科の『化学科学(マーチャント・オブ・デス)』化学や科学の実在しない兵器も具現可能。言ってみれば全部の兵器が使用可能ってワケ。名前通りよね。Merchant Of Death……死の商人、だもの。

 もうちょっと消費点数とかの調整や展開スピードなど色々しなきゃいけないところはまだまだある為、一番の試作品と言ってもいい。

「全く、冗談じゃないわよ。なんてモノ作ってんのよこの老怪わ……」

「まぁ、できてしまったんだよ」

 だからと言って面倒事を押し付けるのは、勘弁願うわ。手伝わされるこっちの身にもなってみなさいっていうの、……ほんとに。

「子供じゃぁないんだから、しっかりしてくれない? あなたには何度となく言ったと思うんだけど? カヲルさん」

「ハッハッ! まぁ、いいさね」

「良かぁないわよ。だから言ってんでしょーが。

 そうそう。予想以上に面倒なんだから、報酬は弾んでもらうわよ?」

「ちょっ! 約束と違うじゃないかい!」

「だぁれのおかげで、」

 人差し指を眼前に突き出す。

「幾つもの製薬会社がスポンサーについてくれていると思っているワケ? ……切るわよ?」

 「くっ…!」とか言って渋々下がった。反省するって事を知らないの……でしょうね……。

 ふぅ……。そろそろ明久達のとこ行って召喚獣を使って見ないとねー。あっ、と。その前に、

「召喚システムを見てみたけど、理解できなかった事があるのよ」

「何だい」

「姫路瑞樹の人となりは知ってますよね? その姫路が“好戦的”な性格になってたんですよ」

「あの姫路がねぇ……」

 呟いて、カヲルさんは真剣な顔を見せた。

「特に顕著だったのがAクラス戦の時です。闘士が剥き出しな姫路のあまりの変わりように、おぞましく思ったくらいですよ」

「そこまでかい。もっと調整が必要だね」

「最悪、学園の閉鎖を考えないといけませんよ?」

「解ってるよ」

「研究者としての気持ちも理解できるつもりですけどね」

 ちょうど良いタイミングでドアがノックされる。

「失礼します。───理科、終わったよ」

 明久の報告を受けて、無色の腕輪をつけて立ち上がる。

 一年生の時から使っている、教師無しに召喚ができる腕輪……『白黒(しっこく)の腕輪』。

 物理学的には色の無いのは、『白』と『黒』だが、一般的には黒は切り捨てられ、『白』と『(無色の)透明』をあわせて無色と呼ぶ。

 例えば、水は『無色の液体』であるが、多量の液体として存在する場合、透明に見える。他方、霧のように細粒状に散在するとき、光を乱反射して透明ではなくなるが、色はないために白く見える。つまりは、どちらにも染まる無色。だから『白黒の腕輪』。

 阿部理科だけが使える。ま、他にも幾つか能力があったりもするんだけどね。

「律子達は?」

「翔子ちゃん達とアリス世界を堪能してるみたい」

「多様はあまりしてほしくないけどね。……じゃ、行ってくるわ」

「うん。いってらっしゃい」

 

 

        ☆

 

 

 召喚獣の数が結構いる。今日の元々の予定人数よりも多い。

 さらに言うなれば、スゴく面倒な混沌とした事になってしまったらしい。つーかなったわ。

 『白黒の腕輪』を使ってなぜか学校に来ていた者達と一緒に召喚した。いや、そこまでは良かったんだけど………召喚獣が操作できず、しかも勝手に動き始めた。勝手に腕輪をいじくったわね?

「ちっ!……」

「なんかダメだって理科」

「いいのよ、律子。学園長に罪を贖ってもらうから」

「阿部、男前過ぎだろ……」

「須〜川っ、弁当いらないわね。うん、解った」

「すみませんでしたぁっ!!!」

 奇跡のジャンピング土下座をかました。そこまでするのならば、許そうかしら。約束を反古にするのも好きじゃないし。

「まぁまぁ……、落ち着きなってぇ〜。ゆーじくんもぉやられてあげな?」

「何でだよ! しかもやられるって何だ?! 俺も被害者だっつーの。っておい、真由美、聞いてねぇだろ?」

「……おまえも落ち着け。勝手に動くらい大したことないだろう」

「あれ? 康太くんがまともだ。どうしたの?」

「……どうもしない。いつもこう」

 ちらっ。と工藤がスカートめくった。透かさずカメラに納める土屋。

「確かに。いつも通りじゃな」

「……〈ブンブンブンブン!〉……違う、偶々」

「たまたま〜?」

 ニヤニヤと言ってのける工藤。

 アクセントが違う。字で書くとこうね……『玉々』。

「……!〈ブシャアァァッ!〉」

「それでこそ、ムッツリーニだね」

「……明久明久」

「何? 翔子ちゃん」

 翔子がブレザーのボタンを外して、両手でぽにゅん。と下から胸を持ち上げた。

「……たまたま」

 

「「「「ぐはっ!!〈ブシャアァァッ!〉」」」」

 

 木下と久保以外の男共がダウン。その二人も顔を真っ赤にして、明後日の方を向いていた。

 負けないから。

「おしりの形は、いいと思うんだけどね」

 少しむちっとしたおしりを突き出すと、スカートが少しズレて黒の下着が見えた。

「あら?」

 

「「「「「「ごはっ!!〈ブシャアァァッ!〉」」」」」」

 

 男全滅。

「私? 下着での魅力アップしてるよ? 今日のは、えっと……」

 律子がスカートのホックを外して後ろを見ながらずらした。半分……見えた。

「なんかローライズだった」

 男子が倒れた。みんなガン見し過ぎ。

「私は、内緒ぉ」

 ちょうど坂本が目線を上げた先にそれがあった。

 真由美も気づいてスカートを押さえたが、坂本と視線が合った。

「あはは……。ゆーじくん、……見た?」

「………Tっ?!〈ブシャアァァッ!〉」

 

「「「「「Tっ!?!?〈ブシャアァァッ!〉」」」」」

 

 oh…。坂本が一番に離脱。

「あ、阿部さん! 岩下さん! 菊入さん! え、えええっちなのは、いけないと思いますっ」

 そう言う姫路のブレザーについた胸元のボタンが弾け飛んだ。

「きゃぁっ?!」

「いいな姫路さん。でもボク、形はいいんだよ? ほら。あっん☆ ……ブラしてないんだった」

 工藤が胸を寄せた瞬間に反応してた。

 何人か痙攣してるわ。

「そ、そうよ! ウチだっておしりは負けないわ!」

『そ、そうよ! ウチだっておしりは負けないわ!』

「美波ちゃんっ!?」

 島田のは、ぷりんっ。って感じ。召喚獣も一緒におしりを突き出す。

 男共がさらに血でアーチを描く。

 ……ん? 島田の声が二重に聞こえなかった?

『……ん? 島田の声が二重に聞こえなかった?』

 あら?

『あら? もしかして……』

 

「「「召喚獣がしゃべったぁっ!?」」」

『『『召喚獣がしゃべったぁっ!?』』』

 

 女性陣だけ声を上げた。

 いや、ホントに余計な事するの止めてほしいわね、あの翁。

『いや、ホントに余計な事するの止めてほしいわね、あの翁』

 

 男共は血の海に沈んでぴくりともしない。

 

 

 

 

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