どーも。ヒョウガさん、時間かかってしまいました。結局、いつもの三倍くらいあるので、分けました。
今回タイトルは、
『よくわかる現代魔法』
と
『A・Iが止まらない!』
です。
配役的に、姉原美鎖が阿部理科で、残り二人がゲストって感じです。
そうです。今回は、一周年記念として書いてました。(遅れましたけど……)
って事で、今回は、なろう様で作品を書いていたヒョウガさんちの『バカと発明と召喚獣』から、お二人をお借りして……えらい事になった気が………。
何だか今日は、嫌な予感でいっぱいでした。なんせ、一日の始まりが───
「おい、起きろ」
「ん……? マスター?」
「マスターサポートナビゲータマリーナって名前のクセして、主人より起きるのが遅いとは、躾が必要か?」
……むぅ〜……? ロボットの私は、起動までまだ時間が。人間で言うなれば寝ぼけている状態? 低血圧は違いますね。血ありませんし……。
「ほら、これを押して目を覚ませ」
「?」
首を傾げながらもマスターが差し出してきた赤いボタンを疑いも無く押した。
ぽちっ。というちょっと間抜けな音がしたかと思っていたら、その時には既にマスターの姿は見えずに口から音が漏れた。
「『……3』ぇ? 勝手に口『……2』が! マスタァァ『……1』ッ! 何ですかこのカウントダウンは『……0』」
どぅぅぅぅぅんっ!!!
…………………。ああ。ほら、これだ。生まれは選べないって言いますもんね……。……いた。
「マスターっ! 何でこんな起こし方するんですか!!」
「言わなきゃ解らないのか?」
「解りませんよ!」
「面白そうだからに決まっているだろう」
「ううっ……。酷いですよマスター……」
少し涙声なんじゃないでしょうか。
「それより、勝手にPCを起動するな。そこのスペアに移れ」
「私に愛をください〜」
「愛? 何それ、美味しいの?」
はぁ……。解ってましたけどね。期待なんて犬にでも食べさせてあげますよ。
「ん? ………っ!」
「どうした、いったい」
「いえ、さっきの部屋から何か……熱量?」
「熱量? 何だ、それは」
ぇ? ぇ? どういう事? それだけじゃないですね。変な力場が………場所は……、近…く? 違う! 近づいて!?
「マスター! 逃げてくださいっ!!」
「っ! ─────」
───マスターも私も世界も。…染まりました。
☆
雨音に紛れて何か大きな音が聞こえた気がしたので、地下の研究室に来た。
「………。気のせいね」
またどこぞの誰それが、侵入したのかと思ったわ。
「───だ? ……よ」
声? 誰かいるの? ……あっちは、仮眠室ね。明久に一応連絡入れて……はぁ……。今日に限って翔子が泊まり来てるし。
とりあえず、懐に了った拳銃を使わない事態である事を願いますか。
ん…、声が止んだ。気づかれた…? 攻撃されては適わないからね。
コンコン、コンコン。
妙な感じね。ノックをしている今の状況が。明久と翔子ですら、この仮眠室を使った回数が片手で事足りるんだから。
ドアを開けてまず見えたのが、中性的な顔立ちで髪は燃えたぎる赤。おそらくは、男。
そして部屋に入ってすぐ扉の影から飛び出してきて、手刀を首の頸動脈へ突き付けられた。ちらりと見やると、葵い長髪で透き通るような肌の女性が強く睨んでくる。
場違いにも、優しそうな女性だなと思った。
「はじめまして。とりあえず、人んちで盛らないでくれる?」
「「………………は?」」
「違う!───」「違いますっ!───」
五月蝿いわね。せめて耳から離れなさいよ。
「───誰がこんな駄目ナビーと……」
「───誰がこんなバカマスターと……」
「仲良いわね。あなた達」
「「何処がだ!(何処がです!)」」
「niceかっぽーは、何をしていたのよ」
「そういやぁ、さっき人んちだって言ったな……。オマエの家って事か」
「マスター! 流すんですか?!」
「えぇ。そうよ」
「あなたも無視っ!? 言い出した本人なのに」
視線が合わさった。長年の付き合いがあるかのように同調した。
「まず自己紹介するわ。
薬学者。薬師とも呼ばれている阿部理科よ」
「俺は海谷(うみや) 陸(りく)」
海谷ってのに促されて、女性が胸に手を当てて声を出す。
「そして私が」
「ボケロボだ」
「えぇっ!? ちょっと待ってください!」
「なるほど……」
「なるほど!?」
「うちのバカが手荒な真似をしてしまって申し訳ない。このアホには言ってきかせる」
「抜けてるのね……、」
「「…可哀想に」」
「あんたら仲良いですねっ!?」
「言語障害がみられる。どうしたんだ、ストレスか? いや…ウィルスか?」
「バカは風邪をひいた事にも気づかないって聞くわよ」
「泣きますよっ!」
うるうるした瞳で上目遣いされる。
「そんな事言われたら、ゾクゾクするじゃないっ」
「ああ、全くだ。恥辱を収めたくなるな」
「ごめんなさい。もう、●RECボタン押してしまっている事を、後れ馳せながら報告するわ」
誰に気づかれる事なく、カメラを構えて録画が始まっていた。
「助かる」
「何処がっ!?!?
もぅ……ヤダァっ」
で。
「情報を統合した結果。あなた達が知っている世界と似通った世界……並行世界の可能性が高いわね」
「まさか、自分がそのような体験をする事になるとはな。全く。ぽんこつが」
「私のせいですか?!」
「海谷、それと………」
「マーナです!」
そろそろもう可哀想になってきたわね。
マーナの髪を撫で梳き、話かける。
「ごめんなさいね、マーナ。ちょっとからかい過ぎたわ」
「ぁ……、はいっ……」
借りてきた猫のように静かになった。どうしたのかしら? ……にしても綺麗な髪よね〜。
「嫌だったかしら? ごめんね」
「ぇっと……こういう事されるの、慣れてなくって。だから嫌じゃないですぅ」
くすり。と笑みを零してしまっていた。可愛いわね、ホント。
「そ。とにかく、あなた達を帰す為の装置を作らないとね。
でも、今日は遅いから明日以降かしら」
「と、言うワケで。集まってもらったんだけど……」
「りかぁ、何も聞いて無いんだけどぉ〜」
何も言ってないものね。
「はいっ。……なんか不安何だけど」
何も言ってないものね。
挙手した律子を指し当てるとそんな言葉が返ってきた。
「「………………〈じぃーーーっ……〉」」
無言の圧力ってやつね。
………さて、今回もお世話になります。岩下律子&菊入真由美の二人っ。
「ほんと、申し訳ないと思ってるわ。心の中では土下座してるから」
「なんか実際は、腕組みして胸張ってるけどね!?」
さすが律子ね。ツッコミがキレを増して来ている。
「りつこぉ、おちちついてぇ?」
「つかないよ!」
「ひっひっひー♪ ……だよー」
「ひっひっふー。じゃあないのっ!? それだとなんか、ただの妖しい笑い声だから!」
真由美との連携も上々。というか、ラマーズ方も間違いよ?
「「………………」」
そして無言の赤毛と青毛。
乗り遅れちゃったワケね。仕方ない……
パン、パン! 柏手を打つ。
二人の目を見ながら左右に揺れて。
「オーニ さぁんー、こっち ら〜手ぇの 鳴ぁる方へ」
「バカにしてんだろ?」
「バカにしてますよね?」
「ホント、律子も真由美も酷いわ」
「ああ、うん。なんか私酷いらしいから、とりあえず先進もっか?」
矛先を変えてみたつもりが、スルッと流しちゃう律子の姐さん、ぱねぇ。
「なんか、理科がインフルエンザウィルスばりに迷惑かけたみたいで、ごめんね?」
「病原菌言うなし」
「理科、もうちょっと待っててねぇ〜?」
「うん、ごめん。謝るから聞いて。紹介もしてないから」
「私は、岩下律子。こっちの相方が菊入真由美。今日は、なんかよろしく」
怒ってるっていうのが解った。
「俺は海谷陸」
「私は、サポートロボのマーナと言います。本日は私達の為に、ありがとうございますですぅ」
ぺこり。と綺麗なお辞儀を披露するマーナ。対して真由美は、「いーですよぉ」と言ってマーナと握手を交わす。
「あー……。今回呼んだのは、実験素材の確保、収集」
「実験? に、確集?」
うん、よかった。聞いてくれた。あれ以上は、さすがに泣くぞ。
「そ。Los Alamos National Laboratory.通称LANL。政府が所有し大学などが運営を行うGOCO形式(Government Owned Contractor Operated)の研究所で、エネルギー省の委託でカリフォルニア大学が60年以上に亘り管理・運営を行ってきたロスアラモス国立研究所。
つまり、素材確集は───アメリカで行うわ」
「「えぇーっ?!」」
ブラックホール研究は、並行世界移動に必要だからね。
「もしかしてぇ、その為に態々学園長に頼んでまでテスト受けさせられたぁ?」
「なんか……、既に帰りたいんですけど。和寛さんとの約束を断ってまで来たのに……。今日は、仏滅かなんか?」
「有名なトコへただで行けるのよ?」
「えっと………なんか聞きたく無いんだけど、何処?」
「初代所長はロバート・オッペンハイマー。ここで開発・製造された原爆が、広島に投下された原子爆弾『リトルボーイ』、および長崎に投下された『ファットマン』で、放射性物質の厳重な管理を怠ったり、機密情報を収めたディスクを紛失したりするなどの不祥事を続けざまに引き起こし、2004年7月16日に活動を一時停止した挙げ句、侵入者も増えたっていうね♪ そんな場所」
「“ね♪”じゃないわ! 何言ってんの!? なんかバカなの?!」
「心配いらないわ。一応、薬学界でのトップだからコネを使うつもりだし」
「コネって何ですぅ?」
一家に一台欲しいわね、この娘。
「アメリカ国立衛生研究所(NIH)、パスツール研究所、今は落ち込み気味だけど、ファイザー社とかね。
日本国内だけじゃなく、パスツールだけでも世界各国で、今現在三二の研究所に顔が利くから」
「やるなぁ、デコ助」
意外とマスター思いなマーナが、自慢するように話出す。
「でも、マスターの専門はプログラムとロボット製作だけに留まらず、さらに加えるなら薬学にも精通してますよぅ」
プログラムに関しては、専門外。カヲルさんの手伝いができる程度だしね。薬学に関しては、影すら踏ませてやらないけれど。
「はぁ……。厄介な事になったわね」
「「それに私達巻き込んだワケ?!」」
「………………………えぇ」
項垂れる二人を見て申し訳なさでいっぱいになった。特に真由美が項垂れているのは珍しい気も……ダメージの蓄積か?
あ。律子の場合も慰めてくれる人がいたからなのかもしれないしね………今度、何かプレゼントしようかしら?