今回のタイトルは、
『悪の華』。
読んだことないけど、今アニメやってるね。
5月20〜また舞台で、時間作り辛くあります。遅くなってすみません。
直し入れるかもしれません。何回も読み直ししたんですけど、これでいいかな? なんていくらでも出てきますから。
……サイ タヨ、アクノ……ハナガサイタ ヨ。
「しっ!」
阿部が坂本の言葉を遮って扉に耳を当てて学園長室の音声を拾おうとしているみたいだな。…というか、扉に張り付く人数が多くてコントにしか見えないんだが……何々だ、あの集団は。
「何をやってんだ、おまえら」
酷く驚いたようだったが、それでも即座に持ち直して学園長室の扉をノックしていた。
「誰だい」
「Fクラス代表と他数名です」
坂本が何か目で訴えかけていたが、阿部は無視して入室する。
「失礼致します」
「ガキ共、何勝手に入って来てんだい。誰が入室を許可した」
相変わらず酷い言い種だ。あれに教育は無理だろ。教え育てるんだぞ? むしろ、こっちが教えなきゃならないような言葉遣いだからな……
学園長室の前を過ぎたところで扉が開いた。
「忌々しい〈ぼそっ〉」
教頭? とりあえず、軽く会釈して───
「恭二」
「友香?」
……え?
「早く行きましょ」
「あ、ああ」
「気をつけて帰るようにな」
後ろを振り返ることなく、友香に引っ張られるまま足早にその場を去った。
そして、友香の教室を過ぎてBクラスも過ぎてAクラスまで来てまだ止まらずに……って、
「どこまで行くんだよ」
「え?」
何驚いた顔してるんだよ。……大丈夫なのか?
「どうした。何かあったか?」
「ん? 別に。そんなことより早く行こ」
「………そうだな」
気にし過ぎか? ちょっと寄り道して気晴らしするか。
「恭二、そっちじゃないでしょ?」
「ああ。なぁ友香、寄り道してもいいか?」
「いいけど……、どこ行くの?」
「買い物したり、なんか食べ行ったりとか?」
「デート……ってこと……?」
「友香がそう言うんだったら、そうなんだろ。……あ、もしかして嫌か?」
「ううん、そんなことないわ。行こっか」
「ああ!」
「珍しい事もあるのね」
「何がだよ?」
「凄く嬉しそうにしてたから。ふふっ」
「あ……」
笑った。やっとちゃんと笑った気がする。
何だか嬉しくなって、キスしそうになった。柔らかそうな頬っぺたに伸ばしていた手を横にずらして髪を梳く。
「ん…。恭二?」
相変わらず綺麗な髪だな。好意による補正みたいなものもあるのか? というか、色っぽい声で鳴くな! ただでさえ我慢してるんだ。
ああ、全く。小動物よろしく首を傾げてる姿は、保護欲を掻き立てヤバい。何がヤバいかって、とにかくヤバい。ホント、
「ヤバいよなぁ」
「何が?」
「友香の可愛さが」
「え?」
「あ……。いや、そうじゃなくって!」
「そうじゃないんだ……」
「いやいや、普通に可愛いんだが」
「ありがと」
「くっ……まぁその……おう」
「とりあえず、あそこのクレープは奢りね」
「なんっ!……はぁ……解ったよ」
美味そうに食べてんなぁ。あむっ。
「うまっ!?」
「アレ? 食べたことなかった? ここのクレープ」
「ああ。こんな美味いとは思わなかった」
「ふふん、来て良かったでしょう? ……あ。この近くにファンシーショップがあるんだけど、寄ってってもいい?」
「おう、いいよ全然」
けど、俺にはファンシー過ぎるな。おっ、
「これなんか可愛いんじゃないか?」
「何? 買ってくれるんだ?」
期待した目でみんな。買ってやるけどさ。
「ちょっと待ってろ。……すみません、これください」
そういってテディベアの付いたストラップをレジに持ってく。
「ほら」
「あ、うん。………ねぇ、今日はどうしたのよ?」
「別に。そーゆー気分だっただけだ」
納得したのかしてないのか「ふーん」と言ってきたが、やっぱり納得はしてないんだろうな。なんて思っていると細い声でありがとって聞こえた。気のせいかと思って友香の方を見てみると、
「ありがとって言ったの。少し落ち込んでたかなって。─────しないんだから」
後ろの方小さくって聞き取り辛かったが、なんとか聞き取れた。だけど、なんだって今そんなこと……。
「なぁ友香」
「じゃあ、バイバイおやすみー」
気になって聞こうとしたら、食い気味に言葉を遮って足早に帰っていった。
「友香! おい! 何だよ……」
“死なせたりしない”って何々だよ!
prrrrr……prrrrr……prrrrr……。
あー、もうっ! 誰だよ! 知らない番号だったが勢いのままにとった。
「………は? …っ! お前か……お前が………!」
その後何かを言ってたみたいだが気付けば、
「ぁぁああああ゛あ゛あああーーーーーっ!!!」
一瞬意識が飛ぶほど発狂してたらしい。
店員に支えられているって理解するのに数分必要だった。
………………クソッたれ。