元バカと黒髪美少女と薬師   作:暁 巧

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「理科ねぇさまぁっ」。えるとりゅぅで?…るぅと…まぁLC。明久とつるんだら、きっとマジカオス。

 はい。今回は、
『神のみぞ知るセカイ』

 神のみ。も書きたいかな。
 坂井千草さんのお話とか、ギャグまみれの恋姫とか、、、なのはも何種類も考えちゃってるww
 書けないなぁ。亀更新な自分じゃぁな。。。
 ま、そのうち書きますw(むぼー)

 では、どうぞ。





第七問 理科のみぞ知るセカイ

 

 不意にガラリと教室のドアが開き、息を切らせて大きい胸を上下させて、そこに手を当てている女子生徒が現れた。

「あの、遅れて、すいま、せん………」

 

『えっ?』

 

 誰かが。って言うよりは、むしろ“誰もが”、というべきか。教室全体から驚いたような声が上がった。姫路だって人類よ? びっくりする事無いんじゃない?

 クラスがにわかに騒がしくなる中、平然としている福原先生が話しかけた。……初めて先生らしいと思ったわ。確定できないところが、この先生って気もしてきた。

「丁度よかったです。今自己紹介をしているところなので姫路さんもお願いします」

「は、はい! あの、姫路(ひめじ) 瑞希(みずき)といいます。よろしくお願いします……」

 小柄な身体をさら縮こまらせて声を上げる。

 白く透き通るような肌に、綺麗にキューティクルを光らせているふわっとした柔らかそうな髪。誰にでも同じように気の使える優しさと愛しさと切なさと?………明久のバカが感染(うつ)ったかしら? まぁ、それに加えて保護欲を掻き立てられるような可憐な容姿。と、同性から見ても魅力的に映るし、嫌味ったらしくない。人として出来すぎて……

「出来杉ちゃんね」

「理科は何を言ってるの?」

 

『はいっ! 質問です!』

 

 自己紹介を終えた男子生徒の一人が高々と左手を挙げる。

「あ、は、はいっ。なんですか?」

 

『なんでここにいるんですか?』

 

「そ、その……」

 もうちょっと聞き方の考慮が必要じゃない? …ああ。バカだものね。うん、便利ね。

「バカという言葉で全て解決」

「ねぇ!? さっきから理科は何を言って…」

「明久。まだ他の人が自己紹介中よ。静かになさい」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!?」

「バカ久、うるせぇぞ」

「ちょっ…」

「万屋かと思ったぞ、その叫び方」

「何を言って……」

「シルバーソウルね」

「置いてけぼりか! ぼっちか!?」

「五月蠅い。さっきも言わなかったかしら? しようのない子ね」

「僕を虐めて楽しいか!? 泣くぞ」

「是非、お願い」

「くぅっ…、意地でも泣くもんか!」

 土屋に手の平を向けてから下ろす。

「写真は大丈夫よ、土屋」

「ムッツリーニは何をしてるのさ!」

「もう収めたから」

「理科!? いつも以上についていけないよ!!!」

「置いて行っちゃうのね…」

「どっちかと言うと、僕の方が置いていかれてるんですが……」

 姫路がさっきからちらちらこっちを見てくる……ガン飛ばそうって?

「大人しい顔して……侮れないわね」

「理科。もう黙ってようか」

 酷いわ。非道で外道で邪道で極道よ。

「あ、えっと…振り分け試験の最中、高熱を出してしまいまして……」

 その言葉を聴いてクラスのみんなは『ああ、成る程』と頷いた。

 試験途中の退席は0点扱い。

 姫路は振り分け試験を最後まで受けられずに、結果としてFクラスに振り分けられたってワケ。

 そんな姫路の言い分を聞いて、クラスの中から、ちらほらと言い訳の声が上がってくる。

 

『そう言えば、俺も熱(…の問題)が出たせいでFクラスに』

『ああ。化学だろ? アレは難しかったな』

『俺は弟が事故に遭ったと聞いて実力が出し切れなくて』

『黙れ一人っ子』

『前の晩、彼女が寝かせてくれなくて』

『はい、今年一番の大嘘ありが──』

『騙されるな!』

 

『『『!?』』』

 

『そう言って我らの目を誤魔化す腹積りだ』

 

『『『何っ!?』』』

 

『ちょっ…!?』

『極刑だ』

『ヒャッハー! やっちゃうょ〜』

 ……何なのか……理解できないの。…枯れ葉剤を撒けば、大人しくなるだろうし…。けど、撒くとこっちにも被害が出るし。無難に王水かしら?

「で、ではっ、一年間よろしくお願いしますっ!」

 そんな中、逃げるように雄二と明久の間の卓袱台に着こうとする姫路。

「き、緊張しましたぁ〜……」

 席に着くや否や、安堵の息を吐いて卓袱台に突っ伏した。何気に行動力あるわね。

「あのさ、姫……」

「姫路」

「は、はいっ。何ですか? えーっと……」

「坂本だ。坂本雄二。よろしく頼む」

「ぇ、あ、姫路瑞希です。よろしくお願いします」

 姫路が深々と頭を下げた。丁寧。姫路、さすが。と言ったところかな。

「ところで、姫路さん体調は大丈夫なの?」

「よ、吉井君。お陰様で今日来る事ができました」

「んーん。気にしないで。姫路さんが元気なら、それでいいんだ」

「は、はい!」

 ターザンさんが何かを始めるようです。

「わら」

「ところで姫路。明久がブサイクですまん」

「まだ続いてたのかっ!!」

 明久の顔を見て驚いた姫路へ、ここぞとばかりに雄二が明久を弄る。

「そ、そんなこと無いです! 目もパッチリしてるし、顔のラインも細くて綺麗だし、全然ブサイクなんかじゃないですよ! その、むしろ……」

「そう言われると、確かに見てくれは悪くない顔をしているかもしれないな。俺の知人にも明久に興味を持っている奴がいたような気もするし」

「え? それは誰−−−」

「誰よそれっ!?」「そ、それって誰ですかっ!?」

 島田と姫路が同時に、明久の台詞を遮って聞いてきた。

「たしか、久保(くぼ)−−」

「久保さん? どの久保さん?」

「−−−利光(としみつ)だったかな」

 久保 利光 → ♂(性別/男)

「………………」

「おい明久。声を殺してさめざめと泣くな」

「もう僕、お婿にいけない…」

「もらってあげようか? お嫁さんに」

「なぁっ!?」

 明久が耳元に唇を寄せて囁(ささや)く。「言わないでよ? 翔子ちゃんに」って。んっ…、くすぐったい。

「明久、半分冗談で言ったんだ。安心しろ」

「え? 残りの半分は?」

「姫路、本当に大丈夫なんだな?」

「あ、はい。もうすっかり平気です」

「ねぇ雄二! 残りの半分は!?」

 明久の話を流し、とりあわない雄二に対して、明久は大きな声を出した。

「はいはい。そこの人達、静かにしてくださいね」

 そのせいで、パンパン、と教卓を叩いて福原先生が警告を発してきた。

「あ、すいませ……」

 

 バキィッ、バラバラバラ………

 

 突如、先生の叩いた教卓がゴミ屑と化す。

 軽く叩いただけで崩れ落ちた。ほんと、ゴミ屋敷ね。……ん〜カヲルさん、ここまでするかな? これじゃぁ、余計に勉強しなくなる人間が増えるだけでしょうに…

「え〜……替えを用意してきます。少し待っていてください」

 気まずそうに告げると、先生は足早に教室から出て行った。

「あ、あはは……」

 明久の隣で、姫路が苦笑いをしていた。

 ん? 明久が、真剣に考え込んでる……。翔子との約束もあるしね。

 さぁて、どうしよっか? 明久?

 

 お互いに目を見て頷きあった。

 

 

 

 

 

 

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