秋葉くんは、
『かんなぎ』。
秋葉は結構いるか……
『宇宙をかける少女』(獅子堂秋葉)とか、
『月姫』(遠野秋葉)、後は……なんかいたかな?
今回いつもよりさらに短い。
でもどーぞ。
「さて、それでは自己紹介の続きをお願いします」
壊れた教卓を先生が持ってきたボロの教卓と替えて、気を取り直してHRが再開される。
「えー、須川
特に何もなく、淡々とした自己紹介の時間が続いた。
「坂本君、キミが自己紹介最後の一人ですよ」
「了解」
坂本で最後のようだ。
先生に呼ばれて坂本が席を立って、ゆっくりと教壇に歩み寄る。その姿にはいつもの巫山戯た雰囲気は見られず、クラスの代表として相応しい貫禄を身に纏っているように思えた。一瞬だけどね。
「坂本君は、Fクラスの代表でしたよね?」
先生が坂本に尋ねると、鷹揚に頷いていた。…………Fクラスの代表なんて自慢にもならないわ。それにも関わらず、坂本は自信に満ちた顔で教壇に上がり、こちらの方に向き直った。
「Fクラス代表の坂本雄二だ。俺のことは代表でも坂本でも、好きなように呼んでくれ」
「ゴリラ」
「明久、絶滅危惧種なんだからあまり虐めちゃダメよ? ストレスで死んじゃうかもしれないから」
「おい!」
「そうだね」
「そうじゃねぇ!」
何を騒いでいるのかしら……檻に入れるべきよ。麻酔薬あったはずよね……大人の象が1〜2秒で昏睡するのが。
「しかも、世にも珍しいゲイゴリラだからね」
「どんなだ!?」
「略してゲリラね」
「おかしいだろっ?!!」
「「そう?」」
「っく…。…話が逸れたな……さて、皆に一つ聞きたい」
坂本持ち直したわ。つまんない。
坂本はゆっくりと、全員の目を見るように告げる。間の取り方が上手い。いつの間にかみんなの視線は、坂本に向けられていた。
クラスの様子を確認した後、坂本の視線は、教室の各所に移りだす。
カビ臭い教室。
古く汚れた座布団。
薄汚れた卓袱台。
クラス全員が、坂本の視線を追い、それらの備品を順番に眺めていった。
「Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが……」
雄二は一呼吸おいて、静かに告げる。
「…不満はないか?」
『
大ありじゃあっ!!
』
2年F組生徒の魂
「だろう? 俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題意識を抱いている」
『そうだそうだ!』
『理科たん、虐めて! ハァハァ…』
『いくら学費が安いからと言って、この設備はあんまりだ! 改善を要求する!』
「!」
……何…、今の。
『そもそもAクラスだって同じ学費だろ? あまりに差が大きすぎる!』
堰を切ったかのように次々とあがった不満と屑の声。
「みんなの意見はもっともだ」
Fクラスの反応に満足したのか、自信に溢れた顔に不気味な笑みを浮かべてさっきのセリフを無視した。
……罰が必要ね。木下に快く同意をもらって、言ってもらう。
「雄たん萌へ
「誰だっ!? 殺すぞ!!!」
ねちっこい声を出してもらったのが良かったのかしら? 過剰なくらい反応を示したわね。
「雄二、どうでもいいから続けて」
「いや!……まぁいい。とにかく、これは代表としての提案だが−−−」
野性味満点の八重歯を見せ、
「−−−FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う」
Fクラス代表、坂本雄二は戦争の引き金を引いた。