愛しているからこそ、私は―――― 作:スティル……好きだ
ワタシは迷わない。
もし、過去に戻れるのなら……お母さんに会ってみたいな。
それがもし、私という存在が消えてしまうとしても。
お義母さんが私のおかあさんじゃなくなってしまっても、笑っていてくれるなら。
だって、あの時のお義母さん、悲しい顔してたから。
ワタシは永遠にアナタを愛したかった。だけど、アナタの身体をワタシは。
壊してしまった。
「「だから私/ワタシは――――」」
夜中のゴルシちゃん訪問のおかげで良く寝られなかった私は眠気を感じながらカーテンから差し込む光に眩しさに瞼を開ける。
「ふわぁ……ねむいなぁ……」
ぼんやりした頭で身体を起こし、枕元に置いたスマホを手に取ると時刻は6時半を示しており、生活リズム通りに起きれている事に感謝しつつ夜中に侵入した不届きものに今度会ったらしばくと私は誓った。
尚、ゴルシちゃんが侵入した時はルーちゃんはぐっすりだったので多分覚えていないと思う。
「身体は動くけど……筋肉痛がひどいなぁ……しばらくは全力で走れそうにないや」
隣のベッドにはまだ微睡んでいるルーちゃんがいる。
私は元々は美浦寮だったんだけど……私と一緒じゃなきゃいやだー!! って大騒ぎを起こして
あの時のポッケ先輩とカフェ先輩……大分疲れたんだろうなぁと申し訳なさを感じつつ、まだ夢の中で微睡んでいる親友の寝顔を観察する。
普段はやんちゃだけど、やるときはちゃんとやる頑張り屋さんな私の親友。
起きろーと身体を揺らすとあと五分だけぇと微睡んでいる。
「……にんじんハンバーグ」
「あるのっ!!?」
「わっ、びっくりした」
ボソッと彼女の好物を呟くとがバッと飛び起きた、昔から変わらないなぁルーちゃん。
「あれ、にんじんハンバーグどこ?」
「はいっ、あさだよルーちゃん。準備しようねー」
私はようやく起きたおねむな友達の布団をガバッと剥がして起こした。
「ぬあ、またやられた! ぶー……おはよ、ジューちゃん!」
ぶーぶーと頬を膨らませて抗議しつつ挨拶してくれるルーちゃん。
「おはよールーちゃん。はやく朝ごはん食べるよー」
私がカーテンと窓を開けて空気と光を取り込みながら催促するとルーちゃんはウトウト気味に瞼を擦りわかったーと生返事な感じで可愛いと思ったのは内緒。
直接言うとこの前みたいにごはんにデスソースぶちまけようとするからね!
そんなこんなでだまして起こしたことに対する不満を零すルーちゃんをなだめつつ、7時前になり、寮備え付けの食堂でルーちゃんと朝ご飯を食べていると、栗東寮長のジャングルポケット先輩が眠そうに欠伸しながら出てきた。
「おはようございます、ポッケ先輩!」
「はよっすポッケ寮長!」
私たちの声に気付いたポッケ先輩は手を振りながらこちらに近づく。
「おーおはよージュー、ルーラー。ふわぁ……ねみぃぜったく……」
「なんか眠そうだな先輩……なんかあったの?」
ルーちゃんがポッケ先輩に尋ねると疲れた表情で私たちの対面の椅子に腰かけながら語った。
「あー、実はまーたタキオンの奴に実験に突き合わされそうになってな……全く、こちとら毎回コッソリ脱走したかと思えば気が付いたら部屋に戻ってるゴールドシップを対応する身にもなって欲しいぜ……」
ポッケ先輩は心底勘弁してくれと頭を抱えて愚痴っていた。
嗚呼、それはなんて申し訳ないことを……いや勝手に部屋に張り付てたのはゴルシちゃんだからそこは反省してほしいなぁと心の中で合掌しておこう。
「大変なんだな、寮長って」
隣でルーちゃんがしみじみと感慨そうに呟いていたのを見て、私は内心冷や汗をかきつつそうだね、と相槌を返しているとポッケ先輩が思い出したといった表情で私を見つめて尋ねてきた。
「あ、そういえばよ……昨日は大丈夫だったか?なんか急に暴走したって他の奴から聞いてよぉ、身体に違和感とかねーか?」
昨日アルヴの奴がお前を背負って来てびっくりしたんだからな?とポッケ先輩は不安げな声色で言う。
「ああそれについてなんですけど……筋肉痛で多分今日中は多分全力で走れないぐらいなので比較的軽傷です!」
少し無理してガッツポーズしながら伝えると、安心したような表情になった。
よかった、あんまり心配は掛けたくなかったから。
「……おう、ならあんまり無理しないようにな!んじゃ、俺はまだ寝てるねぼすけ達を起こしてくるぜ~。ちゃんと授業は寝ないで受けろよー!」
「あれ、ポッケ寮長は朝ごはんは―!?」
「後で食べるから安心しなー。それじゃまた学園でなー」
そう言ってポッケ先輩は手を振ってまだ眠そうに欠伸しながら他の生徒を起こしに行った。
「相変わらずルーラーとジューダのコンビは仲良しだねぇ……」
彼女らと別れ、人気が減った廊下でジャングルポケットは独り言を吐いた。
「……今日のジューダ、なーんか様子が変だな……」
隣のルーラーが気付いてない以上、とやかく言うのはやめたが……
それに……
気のせい……で済んでくれることを願う。
……後でカフェの奴に相談するか、それとネオユニヴァース。
アイツにも聞いておいた方が良いかもしれねぇ。
ジャングルポケットはぬぐい切れぬ違和感を覚えてはいたが、一度そのことは後回しにしてまだ起きてこない寮生を起こしに行った。
実装してからずっとスティルインラブに脳を焼かれた投稿主です。
気が付いたらUAが4000を超えていて大変驚いています。
これだけ多くの方に見ていただけて大変うれしく思います。
今後とも、この物語を楽しんでいただけたらと存じます。
スティルインラブはいいぞ。