愛しているからこそ、私は―――― 作:スティル……好きだ
疲れつつも寮生を起こしに行ったポッケ先輩を見送った私たちは朝ごはんを食べ終えて部屋で着替えていると、少しだけだが左目の感覚に違和感を覚えたので右目を瞑ってみる。
そこには。
左目の視界には――――紅い、アカイ世界がそこにあった。
恐らく、というか十中八九昨日のアレが原因だなと否が応でも気付いた。
咄嗟に私は閉じていた右目の瞼を開けると、元のカラフルな視界が戻って来た事に私は安堵しつつ、ルーちゃんに悟られぬ様に気を付けながら登校した。
それからは問題なく投稿して何時ものように学園での授業を受けて昼下がりのお昼休憩。
ルーちゃんは他の友達と食べてくるとのことで今日は一人かぁと独り寂しさをちょっぴり味わいつつ、唐揚げ定食を食べていると、視界の右側から視線を感じる。
誰だろうと顔を上げて右に振り向いてみる。
「こんにちは、ジューダさん。お隣よろしいでしょうか?」
「カフェ先輩!是非ともどうぞ!」
振り向いて見ると、以前ルーちゃんがゴネて大騒動になった際の被害者の一人のマンハッタンカフェ先輩でした。
ホントにあの時の事は感謝してもし足りないぐらいには申し訳ないと今でも思っています。
それにしても何時もはポッケ先輩やダンツフレーム先輩と一緒にご飯を食べているのに……珍しいなぁ。
「ありがとうございます……あれからそこそこ経ちますが……ルーラーシップさんとは上手くいっていますか……?」
「ルーちゃんですか?はい!おかげで毎日元気です!ルーちゃんには何時も助けてもらっててありがたいです!」
カフェ先輩は私とルーちゃんが上手くやれているのを知ったからか、柔らかく微笑む。
「貴女には大変な思いをさせてしまいましたから……大事な後輩が健やかに過ごせる様にするのが私やポッケさんの寮長の役目ですから。それと、あまり無理はしないでくださいね……噂になってましたから」
「あはは……お気遣い、ありがとうございます。無理しない程度に頑張ります!」
私がガッツポーズしながら言うとカフェ先輩はそっと私に近づき、肩周りの筋肉をゴリゴリとマッサージし始めた。
当然筋肉痛が抜けていない身の私では激痛が伴うので……
「ちょっカフェせんぱいだだだっだだぁああああああ!!!」
「誤魔化そうとする悪い子はこうです……ふふ♪」
「せんぱ、いだだだいでっです!?てか楽しんでませせせんかッ!?あばばばば筋がアァァァァ!!」
当然こうなるワケで、激痛で本気で声を上げたよね!()
「何のことでしょうか……、それと。放課後、私の部屋に来てください」
カフェ先輩は的確に激痛のツボをぐりぐりと押しつつ放課後にカフェ先輩の部屋に来るようにと言った。
「はぐらかさないで下さいよせんばい!!!……って放課後ですか?特に用事は無いのでいいですけど……」
特に断る理由もないので大人しくここは頷くと、カフェ先輩はよろしい。と微笑んだ。
「はい。あとで足の筋肉痛も直して差し上げましょう……。それはともかくとして。昨日の件で少し気になることもありますから」
一瞬、その瞳を黄金色に光らせて、先輩は言いました。
今回は一旦箸休めの日常を。次回からは進みます。