百合園セイアの外界旅行   作:Roon

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1話

 

 

 

p.m6:00 セイアの自室

 

 

セイア「ふぁ……ん?まだ6時か。…寝よう。」

 

 

 

 

セイアはたまたま朝早くに目が覚めた。…が、ついこの間バカンスを終えて少し疲れていたのもあり、二度寝をすることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────────

 

 

pm9:00 ???

 

 

 

 

セイアは目覚めた。いつもならばベッドの傍の小窓から、朝日が差し込んでくるはずなのに、と違和感を覚えながらまぶたを開く。

 

 

 

 

 

セイア「......何だか、やけに落ち着くな……?」

 

 

 

 

 

 

セイア「!?」

 

 

 

セイアは、路地裏のダンボールの中で目覚めた。

 

 

 

 

セイアは辺りを見回し、身体を起こし、身を乗り出すことなく大通りを覗いてみることにした。

 

 

 

 

 

 

セイア「ここは……おお。」

 

 

 

セイアが目覚めたのは、東京のどこか。オフィス街ともベッドタウンとも言えない地域の路地裏の一角だった。

 

 

 

 

 

 

 

セイア「結構人の多い場所だな。どうするか……。」

 

 

 

セイア「…うん?」

 

 

 

 

寝ていたダンボールの中に、自分が枕元に置いていた普段着がある。あの背中と肩が出た服だ。

 

スマホもある。

 

 

 

そして目を引いたのは…

 

 

セイア「何だこれは……このカーディガンに包まれているのは…」

 

 

 

セイア「……パスケース?綺麗な黒の革製だが……」

 

 

中には、2枚のカードとQRコードの印刷されたメモが入っていた。

 

 

セイアはスマホでコードを読み込み、出てきたメッセージを読んだ。

 

 

 

『申し訳ございません、百合園セイアさん。

 

私の個人的な実験が失敗してしまい、あなたを外の世界へ送ってしまいました。

 

ただいまキヴォトスへ戻す方法を模索していますので、3日ほどお待ちください。

 

 

そちらにお詫びとして、『この3日間は代償なし』で使えるカードの入ったケースと着替えがあるハズです。スマホの電波も恐らく通るでしょう。

 

もう1枚のカードはそこでの身分証明書代わりになります。どちらも無くさないでくださいね。

 

 

あなたの服装はそこの治安維持組織(けいさつ)に引っかかると思いますので、暑いでしょうがカーディガンを着てください。

そして銃器は規制対象なので、お預かりしております。

 

 

 

ゲマトリア 黒服より』

 

 

 

 

セイア「ほう……?」

 

 

セイア「スマホも……あるね。ナギサ辺りに連絡してみようか。」

 

 

 

モモトークを開き、ナギサに通話をかける。

 

 

セイア「もしもし、ナギサかい?」

 

 

 

ナギサ「おはようございます、セイアさん。通話は久しぶりですが、どうかされたのですか?」

 

 

 

セイア「ああ、おはよう。簡潔に言うよ、寝て起きたら知らない路地裏にいた。」

 

 

 

ナギサ「?????????????????」パリーン

 

 

 

ナギサは朝食を食べ終えてリラックスしていたところに爆弾発言をぶち込まれ、動揺のあまりティーカップを落としてしまった。

 

 

 

セイア「……ナギサ?」

 

 

 

ナギサ「えっ!?ああ…誘拐された、ということでしょうか?」

 

 

セイア「いや、それはない。」

 

 

 

セイア「路地裏のダンボール箱に寝かされて、ご丁寧にスマホも置かれていたんだ。」

 

 

 

ナギサ「では……?」

 

 

セイア「1つわかるのは、ここが外の世界だということだ。」

 

 

 

ナギサは若干震えた声で、何か呟いている。

 

 

ナギサ「2,3,5,7,11,13,17,19,23,24...」

 

 

 

 

セイア「24は素数じゃないぞ?慌てさせたのは私だが……。」

 

 

セイアが言葉を続ける。

 

 

 

 

セイア「心配を掛けてしまってすまないが、そろそろ切らせてもらうよ。」ピッ

 

 

 

 

セイアはダンボールを被り、さっさと普段着に着替え、黒いカーディガンを手に取った。

 

 

 

 

 

セイア「……さて、カーディガンを着て…これでいいかな。」

 

 

セイアはカーディガンを着た。

 

いつもの白い服に黒いカーディガンが組み合わさり、彼女の姿が少しだけ大人びて見える。

 

 

 

──────────────────────────────

 

 

 

セイア「ここが外……大人ばかりだ。」

 

 

 

セイア「にしても……さっきはよく誰かに見つからなかったな……」

 

 

 

 

 

セイアには、周りの人々が無関心に通りすぎていくのが意外だった。

 

 

 

セイア「うーん……何か食べようか……」

 

 

 

セイアは自身の空腹に気付き、とりあえず何か食べないといけないなと感じた。

 

 

 

呑気な行動だと思うかもしれないが、金銭面、身分証、連絡手段については最低限以上の保障があり、病弱といえどもキヴォトス人特有のヘイローからくる頑丈さで、ある程度は耐えられる。

 

 

ましてや銃火器が簡単に出てくるような国ではないので、彼女なら衛生面に気をつければ平気だろう。

 

 

周りの飲食店は開店まで少し時間のある所もあったため、もう少し店を探すことにした。

 

 

 

セイア「……あっ。先生への連絡がまだだったね。」

 

 

 

セイアは先生に連絡を取ることにした。

 

 

トーク画面から通話を選択し、待機画面に移動する。

 

 

 

 

先生は数コールのうちに電話に出た。

 

 

 

セイア「もしもし、先生かい?」

 

 

 

先生「おはよう、セイア。何か用事かな?」

 

 

 

セイア「それなんだけどね。今からビデオ通話にするよ。」

 

 

 

セイアは音声通話をビデオ通話に切り替え、自分と周りの景色を写した。

 

 

 

セイア「……こんな感じでね。外の世界に来てしまったよ。」

 

 

先生「」ガタガタッ!ドゴォ

 

 

 

セイア「……先生?」

 

 

 

先生「ああ、ごめん。椅子から転げ落ちた。で、質問していいかな。」

 

 

 

セイア「先生も大慌てかと思ったよ。ナギサは尋常じゃない様子だったからね。」

 

 

 

先生「尋常じゃない様子って…そりゃあそうでしょ。私はキヴォトスで散々修羅場に出くわしてる身だし、今も少しは冷静だよ。」

 

 

 

セイア「……先生、マグカップからコーヒーが溢れているよ。」

 

 

 

先生「知ってるよ……今どこ?日本だと思うけど……。」

 

 

 

 

セイア「えーっと、東京都、〇〇区の△△...」

 

 

 

 

先生「OK。場所はわかったからそっちに向かうね。」

 

 

 

 

セイア「ちょっと待ってくれ、こっちに来れるのかい?」

 

 

 

先生「行き方もどうにか探すよ。急ぐから、あまりその辺りから動かないで。」

 

 

 

セイア「あ、ああ。それと、これはゲマトリアのせいで起こった事らしい。あの黒服に何か聞いてみてほしい。」

 

 

 

先生「了解。なんかあったら掛けて!」ブツッ

 

 

 

セイア「......。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





今までの失敗だったりを活かして書いてみたのですが、続けるかどうかは分かりません。


あと帰れることは確定してて安全なので、話のノリ自体は軽く平和です。日常系みたいなモノを目指しています。
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