元トレーナー(勤務0日)と不屈の王 リメイク   作:アズール

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 明日と言ったな……あれは嘘だ。リメイク分は今日全部吐き出す……その後はぼちぼち書いていきます!

ここから独自設定やら展開やらが出てきます。苦手な方は気をつけてください


こちら8話目となってます!


拙いものですが良かったら見ていってね!


第8R お節介かもしれないけど

 

 

 

 あれからしばらく経ち、夏真っ只中。今日も変わらず月曜の営業が終わった。俺はアイスメニューを強化した以外は……意外と変わってるな?しかし、さらに変わった所があるとするならば、毎週のように来てたキングがしばらく来れないそうだ。それもそうだ。夏合宿がある頃だ。秋のスプリンターズステークスに向けてのトレーニングに勤しむため来られないそうだ。

 

 

 しかし、そうなると、勉強をする時間が長くなるって以外の利点がなくなってしまう。それはそれで良いのだが…ルーティーンが崩れてしまうとそれはそれで問題が出てくるようになる。と贅沢な悩みを抱えつつ未だに解決策が出ていない。

 

 

 「あー…どうしよっかな…いっそもうちょい長く開店しとけばよかったかなぁ…」

 

 

 そう考え込んでいると、カランカランとドアベルが鳴った。閉店の札はちゃんと掲げたはず…と思いつつ振り返ると、そこに立っていたのは先日訪れたトウカイテイオーさんだった。急いでドアの方に向かい扉をあける。取りあえず店の中に入れて話を聞いてみる。

 

 

 「いらっしゃいませ。どうされましたか?忘れ物などは特にお預かりしておりませんが…」

 

 

 「あ、ううん。また来たくて寄ってみたらclosedって書いてあって…でも電気ついてるからもしかしてって思ったんだけど…ダメかなぁ?」

 

 

 と少し申し訳無さそうにしている。あ、なるほどね。まぁ、電気ついてたらそりゃまだお店やってる可能性もある。だから一回聞きに来たって奴か…うん!それならと閃いた俺はトウカイテイオーさんに声をかける。

 

 

 「もうすぐ閉店だったんですが、ちょうど予定が空いてまして。よろしければ私の日課に付き合って頂けますか?お代は頂きませんので。」

 

 

 「ウェ!?いいの?」

 

 

 と嬉しそうに驚いている。本当はここに来るキングがしばらく来られないらしいからなぁ…夏合宿もあるし、暫く話し相手とかに困ってたんだ。キングには悪いがトウカイテイオーさんに付き合ってもらうとしよう。そう思いながら立ち上がり飲み物と適当にデザートを用意する。

 

 

 「はい、まぁ、そう固くならないで?後、営業外だから口調は少し崩させて貰うな?紅茶でよかったか?後適当に余り物持ってくるから待ってな。」

 

 

 「うん!いいよ!ヤッター!ニシシ、ただで美味しいものがたべられる~!」

 

 

 と隠さずに喜ぶ姿は年相応だなぁと思う。さて、俺は喜んでいるテイオーを横目に紅茶の準備をする。茶葉は…今回はディンブラで良いかな?ストレートでミルクはお好みにして。お茶請けはクッキーとかの方が…ハチミツクッキーにしておくか??あのハチミー(劇物)飲んでるし大丈夫でしょ。そう思いながら準備を終わらせて持ってくる。

 

 

 「はい、お待たせ。紅茶はディンブラを、クッキーはハチミツを使ったクッキーを用意したよ。」

 

 

 「ウワーアリガトー!…で、何するの?」

 

 

 「うん?簡単だよ。少し世間話とか……そうだなぁ……」

 

 

 と言葉を濁らせてしまう。まぁ、日課というか…キングの話を聞いてたら日課になったと言いますか…そのせいで誰かと話さないと気が済まなくなってしまった。故に今回はトウカイテイオーさんに犠牲になってもらうとしよう。そう思ってるとうーん……と首をかしげなから悩んでいる。

 

 

 「うーん…あんまり学校の事とかは話せないよー?企業秘密って奴!」

 

 

 「あ、そうなんだ……」

 

 

 と答えられた。……あれ?おかしいな?俺キングから目茶苦茶レースとかトレーナーの事とか聞いてたんだけど…いかんのか?とこの事がバレると不味いなぁと話題を変えるために声をかける。

 

 

 「じゃあ何か話せることでも良いよ?」

 

 

 「ウーン…僕が話せるのは…今の僕の姿ぐらいだよ?」

 

 

 と足元を見つつ、悲しげな表情をするトウカイテイオー。彼女は東京優駿…いわゆるダービー後に怪我が発覚。菊花賞は絶望的だと言われている……唯一、治せるとすれば…

 

 

 「はぁ…もし、"秘伝の軟膏"が本当に在ればいいのになー!」

 

 

 ……そう、それはウマ娘達に広まっている薬。それを使えば治るかもと縋りつこうとするウマ娘も少なくはない。しかし、多くのウマ娘達はそれを見つけることすら出来ずに回復する…あるいは引退をしている。それはそうだ。そのような夢幻に縋るより己の体でもう一度走るか走らないかを決断しないと…アスリートでもあるからな…とはいえ最近だと都市伝説級の噂程度のものであまり知っている人もいなくなってたとは……そのせいでキングに頼んで広めて貰ったが……うまく広まってくれたようだな……後でキングに感謝しておかないとな

 

 

 では、そのような幻の薬は本当にあるのだろうか……()()()()()()()()()()()()()()()()……家に置いてあるそれは、じいちゃんが死に物狂いで探して、作ってきた実物がね……実物は1度も使われずに効力が失われないようにずっと保管されてる…。何のためにとか、どうやって作ったかは一切語ってくれなかったけど……作り方も分からなくなったそれは……今も家に眠っている。

 

 

 "秘伝の軟膏"…それはウマ娘界隈での噂話となっている。曰く、()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…特別な配合で作っており、作れるも人も、じいちゃんが3年かけて見つけたらしい。……生憎、場所などは教えられるものではないらしく、俺でさえ扱いに困っていたもの……売っても信じて貰えるものでもないしな……もし怪我をしたらキングに使おうかなって思っていたぐらいだし

 

 …だが、それを今……俺は使っていいのか……?使うことのなかった奴だが……それを使って、俺は何をしたい……?そもそもなぜじいちゃんがそれを作ってきたんだ……?わからねぇ……と思考の渦に囚われていると不意に声をかけられ意識が現実に戻る。

 

 

 「…あれ?どうしたの?店主さん?」

 

 

 「っ!あぁごめん。考え事をね…確かにそんな夢のような薬、誰でも欲しがるのは仕方ないよなぁ…」

 

 

 危ない、どうやら思考の海に漂いすぎたようだ。まぁとにかくここは悟られないように話を合わせておくか……それとも……

 

 

 そう考えていると、不意に後ろで物音がした。振り返るとそこには飾りで置いてあった木の置物が落ちており、その上にはじいちゃんの遺影があった。そのとき不意に耳元に風が吹く。

 

 

 ───ワシは別に使っても怒らん。それはもし担当したウマ娘にそのような事態が起きたときに使わせるために昔のツテをわざわざ思い出して作らせたもんじゃ…今を生きるものに自由に使え……

 

 

 「……じいちゃん…?」

 

 

 と懐かしい声が聞こえたようにして椅子から立ち上がり遺影の方に向かう。無意識に行動しており、後ろからトウカイテイオーさんが声をかけてきた。

 

 

 「え?あぁ、あの上の遺影の人、店主さんのおじいさんなの?」

 

 

 と座りながら問いかけてきた。どうやら、声に出てしまっていたらしい。それほどまでに、俺は動揺していた。…もし、あれが幻聴だったとしても……いや、あれは幻聴なんかじゃない。確信めいたものが俺の中で生まれた。そして俺は……決めた。もし、天国からわざわざ戻ってきてあえて伝えに来てくれたのなら。俺は…この選択を……するっ!

 

 

 「…なぁ、トウカイテイオーさ…いや、トウカイテイオー。君がもし、走りたい。もしくはまだ走るために全力で努力すると誓うなら…明日。君のトレーナーを連れてきてほしい。」

 

 

 「……え?」

 

 

 驚いた顔をして呆けた顔をしているトウカイテイオーさん。俺はそうトウカイテイオーさんに伝えると、キッチンからお持ち帰り用のデザートを何個か用意し、車の鍵を持つ。そして完全に外出の準備をしてトウカイテイオーさんのところに向かう。

 

 

 「話に付き合ってくれた礼さ。寮まで送ろう。大丈夫さ、これでも何回か学園には行ったことあるから」

 

 

 「え?!ウェ!?」

 

 

 あまり状況を理解できていないトウカイテイオーさんを有無を言わせない様に帰らせる準備をする。そして車に乗せる。…思えば、キング以外に乗せたことなかったけど、まぁ良いだろう。

 

 

 「さぁ……安全運転で行くぜぇ!」

 

 

 「ホントニドウイウコトー!?」

 

 

 

 と現状を理解しないまま車を走らせる。そしてあれよこれよと寮まで送り、近くにいたウマ娘に代わりにデザートを持ってもらって帰ってもらった。…まぁ相手の出方次第だなぁ…そう帰りの道で思いながら1人思い耽る。

 

 

 

 

 

……明日、来なかったら来なかったで寂しいけど……どうだろうね?

 

 

 

 そう思いながら1人帰宅する。明日が楽しみだね……

 

 

 

 

リメイク終わってその後のキングの長編が終わった後の短編について

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