ガチャ狂い徳川家康   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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それぞれの作物の育て方

 〜多月サイド〜

 

 さてと、竹千代様に召喚されんしたし、いっちょやったりますかねぇ。

 

 家の修繕を管狐の管夫はんと一緒にやりながら、与えられた食材を確認する。

 

 まず米。

 

 竹千代様曰く寒さに強く、味はそこそこ、実りが良いと言う種類の米と倒れにくく、寒さ耐性はそこそこ、味は良く、実りは普通と言う2種類の米を頂いていたので、早速植えるための準備を始める。

 

 桶の中に水を入れて、与えられた種籾に水を浸していく。

 

 冬と春の間の季節なので井戸から汲み上げた水温も低いが、米に水を与えて発芽を促す浸種は水温が低い方が良いのである。

 

 米は浸してある水温が合計100度を超えると発芽を開始するため、20度の水温だと5日、12度の水温だと8日と少し時間がかかるのであるが、水温が高いと水の吸収にムラが出来、味に変化が出てきたり、病気に弱い苗が混じる事で、他の米にも病気が蔓延してしまうため、低い水温で長時間水を漬けることでゆっくり発芽を促すのが良いのである。

 

 戦国時代の人達は水田に種籾をばら撒く事で自然に発芽することを願うが、農神の私からしたらなってないと言う他ないのよのぉ。

 

 米の発芽を待っている間に三吉はんが田んぼを整備を進めてくだはいました。

 

 ここの土地は丘の中腹にあった村だったので田んぼが作りづらかったのも離散した原因でしょうに。

 

 三吉はんに頼んで棚田を作ってもらいましたわ。

 

 近くに川が流れているのだが、水田にする時は川の水の一部を田んぼに引き込んで水を流す。

 

 棚田の方が排水が楽なので水量の調節がしやすい利点があるのよなぁ。

 

 米の準備はこれくらいで、他の作物の栽培準備も進めていきましょ。

 

 用意するのは薩摩芋とじゃがいも……馬齢薯とも呼ばれる芋に、長芋、里芋の芋類を植えていきます。

 

 まずはこの中で一番栽培が難しい長芋から準備していきましょ。

 

 長芋の栽培で難しいのは掘る深さである。

 

 深く掘らないと長芋は大きく成長しないし、連作ができない欠点も持っている。

 

 なので使うのは竹である。

 

 田んぼを作ってもらった三吉はんに追加の酒を竹千代様にせびって与えてもらい、もうひと頑張りしてもらいはった。

 

 そこらに生えている竹を切り倒し、1メートル間隔で切断。

 

 節を棒で貫いて貫通させ、竹筒を長芋を植える分だけ用意する。

 

 竹筒を地面に埋めて頭20センチくらい飛び出るようにしておき、竹筒の中に土を入れる。

 

 そして長芋を輪切りにした種芋を竹筒の土の中に植えていき、竹筒の近くに支柱を立てる。

 

 これで長芋の栽培に必要な準備が完了だ。

 

 長芋は竹筒に沿って成長していき、収穫する時は竹筒ごと地面から掘り起こせば長芋を楽に収穫することができるし、竹筒が外壁となり、病気や過剰な水を防ぐ事ができる。

 

 今回の長芋の品種は1メートル近く大きくなるので竹筒を少々超えるかもしれないが、立派に育ってくれることを祈ろう。

 

 収穫時期10月頃。

 

 葉っぱが枯れてから10日経過した頃が収穫時期だ。

 

 少々植えるのが早いかもしれないが、寒さに耐性のある品種なので大丈夫。

 

 少し暖かくなってきた時期を見計らって、次はじゃがいもを植えていく。

 

 じゃがいもも連作をすると病気になりやすいため、輪作などで土壌をリセットしながら栽培するのが良い。

 

 まずは芽出し。

 

 長芋の栽培準備をしている間にじゃがいもの芽出し作業を進めていた。

 

 と言ってもじゃがいもの芽出しにやることは日差しの当たる暖かい場所に放置しておく事……それだけである。

 

 約10日前後で緑色の芽が出てくるのでじゃがいものサイズによって半分、もしくは4分の1サイズにカットして種芋とする。

 

 植える時は芽の方を地面に埋める。

 

 逆さ植えと呼ばれる手法で、強い芽だけが生き残るので芽を間引く必要が無くなるのである。

 

 あとは100日程度待てばじゃがいもは収穫することができる。

 

 3月頃に植えれば6月中旬頃には収穫することができる。

 

 じゃがいもはナス科なので先程も言ったように連作すると病気になってしまうので、土地の栄養を補完できる作物で輪作をした方が良い。

 

 他の芋もそうだが連作しても大丈夫なのが薩摩芋くらいだが、薩摩芋も連作を続けると土地の栄養が偏ってしまうのでほどほどに。

 

 今ある組み合わせで輪作するとなるとグループ1をじゃがいも、薩摩芋、長芋とすると、次に植えるべきグループ2はキャベツなどの葉野菜、小麦もこのグループに植えるとよし、そして次に大豆や瓜を植えるグループ3、最後に大根や里芋、人参、カブ等の根野菜を植えるとよし。

 

 里芋だけ芋の中では別種になるが、これを順繰り回すと畑に栄養を補給させながら作物を作ることができるのである。

 

 じゃがいもを植え終われば薩摩芋を植えていく。

 

 薩摩芋は種芋を植えるのだが、生命力が強すぎて逆さに植えても平気で育つので、芽の部分を上にして育てる。

 

 薩摩芋は植える時の深さを大幅に間違えなければ勝手に育つので、日照りとかで土が乾きすぎた時は水を与え、そうすればあとは雑草取りだけで勝手に育つ。

 

 最後に里芋は暖かくなってから植える芋であり、じゃがいもを収穫した6月頃に植えるとちょうどよく育つ。

 

 育て方は、里芋は傘にできるほど大きな葉が育つので、密集して育てることができない。

 

 そのためじゃがいもや薩摩芋の様に土地面積当たりの収穫量は減ってしまう。

 

 しかも里芋は普通の種類は病気にも弱い為、結構デリケートな作物なのである。

 

 竹千代様から病気に強い種芋を貰ってはいるが、育てる時は慎重にやな。

 

 里芋以外の芋を植え終わり、次に植えるのはかぼちゃととうもろこし。

 

 輪作だとこの2つもグループ1に該当する連作が良くない作物である。

 

 竹千代様が与えてくださったのは西洋かぼちゃと呼ばれる種類で、寒冷地でもよく育つ品種である。

 

 ニホンカボチャと言う品種もあるが、農神としての知識ではまだ日本に伝来したばっかりで広まっていないが、こちらは暖かい気候を好む品種。

 

 西洋かぼちゃの方が栄養価が高く、同量の野菜と比較すると一番栄養がある。

 

 何よりニホンカボチャよりも甘いのが特徴である。

 

 育て方は3月から4月にかけて畑に種を4から5粒撒き、芽が出たら少しずつ間引いていき、3枚葉になった頃には一番元気な芽を1本だけ残す。

 

 あとは薩摩芋と同じく勝手に育っていくが、花が咲いたら人工授粉をしてあげると確実に実を付けてくれる。

 

 生育期間は約4ヶ月なので7月下旬から8月頃に収穫となる。

 

 とうもろこしも畝を作り、30センチずつ間隔を開けて、数粒ずつ畑に植えていく。

 

 芽が出たら一番元気な芽を残して後は間引き、育てる。

 

 注意すべきは土寄せ。

 

 とうもろこしは背丈が高くなる割には強風で倒れてしまったりする作物なので、土を寄せる事で倒れにくくする必要がある。

 

 順調に育てば夏真っ盛りに収穫することができる。

 

 とうもろこしを畑に植えた頃には米の浸種が終わり、芽が出る準備が整うので、苗を育てるためのプランターを作る。

 

 薄い木箱に土を入れて、そこに種籾を撒いて雨の当たらない小屋にて日の光りを当てながらじっくり育てると、田植えを行う4月下旬から5月上旬にはしっかりとした苗が育つ。

 

 あとは育った苗を正条植えと呼ばれる均等に植える方法で、苗を植えていく。

 

 この時ばかりは管夫と私だけでは人手が足りなかったので竹千代様と鞍馬はんに手伝ってもらって植えていったが……。

 

 三吉はんは田植えみたいな細々とした作業はにがてやさかいね。

 

 これで春に植える作物はこんな感じやね。

 

 

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