ガチャ狂い徳川家康   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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島津と経済協定締結 南蛮貿易に向けて 真珠養殖開始

 俺は商業的観点で九州薩摩の一部を所領する島津を味方にできないか考えていた。

 

 後々九州全土を飲み込むほど巨大勢力に成長する島津であるが、現状は薩摩1国を領有できてない弱小勢力である。

 

 正味島津以外で薩摩の統治を行うことは不可能なくらい住民との絆が強い為、島津には三州(薩摩、大隅、日向)の統治が悲願なので、その所領確保できるまでは経済的に支援し、琉球貿易の窓口として活躍してもらい、あとサトウキビを栽培して砂糖の供給量を上げてもらおうという魂胆である。

 

 俺はその島津との交渉役に北条時行こと江間時行を抜擢した。

 

「価値観が鎌倉時代から更新できてないから、義経と悩んだけど時行に頼むわ。義経だと暴走して何やらかすか分からないから」

 

「はいはい、了解了解。全く人使いが荒いんだから」

 

 まぁ勿論時行1人に行かせるわけもなく、安宅丸こと安丸に船頭をしてもらい、あと酒が強い文官に食料と強い酒を船に詰め込んで出航させた。

 

 交渉が上手くいくことを願う……。

 

 

 

 

 

 

 結果から言うと、時行は任務を全うしてくれた。

 

 なんか時行の嫁さんが増えていたが……。

 

 まず薩摩に到着した時行達は巨大船故に大陸から来た船と勘違いされたが、駿河を拠点とする今川の家臣であり、琉球貿易を行っている薩摩と仲良くなりたい為に色々貢物を持ってきたと説明すると、直ぐに宴会となったらしい。

 

 その宴会の場でどんちゃん騒ぎをしながら酒を大量に飲み干して剣舞を踊ったら気に入られ、島津の姫を嫁に貰ったとのこと……。

 

 頭痛くなってきた……しかし一緒に付けた文官達は島津家の当主達と接触し、俺が渡していた薩摩の大地でもよく育つ薩摩芋の育て方、薩摩芋を酒に加工するやり方、現代種のサトウキビの苗と育て方の書物を譲り、サトウキビを加工することでも酒を作ることができ、交易品となる砂糖を作ることで、今川家と食料や武器、弾薬の貿易をしたいと願い出る。

 

 島津は鉄砲伝来が早かっただけに鉄砲の重要性と生産拠点を既に作っており、鉄砲はあるが、火薬の調達に苦労していたので、輸出用の黒色火薬と鉛の弾丸を輸出することで合意が取られ、今年から育てれば来年にはサトウキビ収穫ができるとし、栽培を頑張ってもらうことに。

 

 今川からの提案は島津にとって救世主とも言える提案だったためにそれはもう盛大に歓迎され、帰るときも盛大に見送られたらしい。

 

 琉球貿易についても島津が噛ませてくれるなら問題はなく、なんなら船を売ってくれとも言われた。

 

 別に2000石級の弁財船であれば売却しても良いし、琉球貿易で有効に活用してくれるなら俺的には良かった。

 

 まぁこれについては要交渉ということで……。

 

 約2カ月で貿易関係を纏めてきてくれた時行と文官達に特別報酬を与え、時行には新しくできた嫁とも仲良くしろよと釘を刺しておくのだった。

 

 

 

 

 

 南蛮貿易にも手を出そうと思い、俺は南蛮人……スペインやポルトガル商人が欲している物について考えていた。

 

 まず南蛮貿易について簡単に説明すると、アジアの香辛料を買い付けて中継地点の中華のマカオ、もしくは東南アジアのマラッカに持っていく商人と明との他国の貿易を代行する商人の2種類が居た。

 

 それぞれ欲しい物が違ってきて、最初の香辛料を買い込む商人が欲しい物は勿論香辛料が欲しい。

 

 で、明との貿易を行う商人は明との決算ができる銀を欲していた。

 

 なので銀を多量に産出する日ノ本は南蛮商人に目をつけられて、自国生産ができない火薬を銀と交換で入手していた……というのが南蛮貿易のざっくりとした仕組みである。

 

 じゃあ火薬が手に入っている今川家は別に南蛮貿易をしなくてもいいじゃないか……そう思われるかもしれないが、答えはNO。

 

 島津と手を結んだのも琉球貿易……中継地を使った明との貿易をするためであり、俺は超巨大市場である明及び南蛮貿易の利権にガッツリ手を入れたいと考えていたのである。

 

 明が欲している物は珍味類が多い、干しアワビ、干しナマコ、そして干し椎茸……まだフカヒレを食べる食文化は広まっていない為、これら3つ及び工芸品類(刀や漆食器、扇子など)の価値が高かったのである。

 

 現状今川家はアワビやナマコは蝦夷からの貿易で、椎茸は領内の栽培で育てられており、工芸品類も駿河にて生産され、国内でも有数の評価を受けていたので輸出しても文句は言われない。

 

 輸出できる商品がダブついていたのである。

 

 基本干物系は軽いので船に詰め込もうとすれば大量に詰め込む事が出来、明に売れば同量以上の銀へと変わる。

 

 逆に俺は明から質の良い明銭もしくは陶磁器や薬類、漢書なんが手に入れば良いと思っているため、貿易が成り立つのである。

 

 陶磁器は大陸産と言うだけでプレミア価格が付き、薬類はどうしても大陸でしか採れない物もある。

 

 漢書の類はこれをありがたがる層が一定数居るので権威付けに活用できるのである。

 

 で、明では無く香辛料中心を南蛮貿易船にはどうするか……勿論こちらから香辛料を売っていく。

 

 それだけでなく生糸の生産もできるようになっているし、布の価格も安いので積極的に売り出して生糸や布は東南アジアでは通貨の代わりとしても機能するので、それで更に別の香辛料を買い込めば良い。

 

 そっちの南蛮商人からは代価として銀もしくは金をいただき、少しでも日ノ本から流出する金銀を抑え無ければならないのである。

 

 ここで両方の商人が欲しがる商品が存在する。

 

 それは真珠である。

 

 明では高級な薬として、ヨーロッパでは真珠は権力を象徴する宝石として利用されており、日ノ本は真珠養殖に適した土壌をしているのである。

 

 真珠養殖にはリアス式海岸が適していると言われ、駿河領国……北条との国境沿いの海岸もリアス式海岸となっている。

 

 そこでとりあえず真珠養殖を始め、後々適した場所で更に規模を拡大して真珠を養殖して輸出できれば大儲け間違いなしと言う寸法である。

 

 欠点といえば真珠の産地ってヨーロッパ諸国が目の色を変えて植民地にしようとするので、将来的なヨーロッパ諸国との衝突は不可避になる点であるが、日ノ本を統一したら台湾経由で東南アジアの空き地に容赦なく植民する予定なので利害衝突は不可避。

 

 なので儲けられるだけ儲けて、国力に繋げ、最終的にアジア市場からヨーロッパ諸国を叩き出すつもりである。

 

 まぁ真珠養殖が成功しなければ皮算用なので、俺は真珠に関係が深いトヨタマヒメ(豊玉姫)を召喚し、真珠養殖を行うように命令し、駿河で真珠の養殖を開始するのであった。

 

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