オカルト・アポカリプス~人類なき後の地球における心霊現象の発生について~   作:紫 和春

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第40話 仮音声.mp4

 ザザッ、ザーッ。

 

『━━我々はあの日、人間が知覚できる感覚が、時空間によって引き延ばされるのを感じた。我々の体は体としての限界以上の無限大にまで無理やり引き延ばされ、1秒が1世紀に感じるほど時間の感覚は狂い、体中からは痛みしか感じなくなり、その上不快な味が口いっぱいに広がり、目の前に視界はドス黒い血のような色に埋めつくされた。それを体中で感じ取った我々が理解したことは、絶望が我々を襲ったことである。そして一部の人類を残して、我々は3pmという余剰次元の隙間へと落とされた。どうしてこの隙間に落とされたのか、どうやってこの隙間に落ちたのか、どうしてこの隙間が余剰次元の入口だったのか。今ではそんなことはどうでもいいことである。結果として余剰次元へと我々は落ちてしまった。いや、堕とされたと言ってもいいだろう。とにかく、何か巨大な因果によって我々はここへ堕とされ、流れ着いた。そして堕ちた人類一人ひとりの人格が無理やり一つに統合され、我々は一人の「人類」となった。だが、それでも苦しみは消えなかった。むしろ増えたと言っても過言ではない。この苦しみから逃れるために、地球のある次元に介入しようとしているが、残念ながら地球のある次元では小さな物音やポルターガイストのような力しか出せない。我々に残された手段は、この次元を超えたガンマ線を発信することのみである。誰か、我々に気づいてくれ。誰でもいい、我々を助けてくれ』

 

 ザッ、ザザーッ。

 

(以下、文字合わせのための駄文)

 余剰次元に人類の知覚は適応できるとは思えないのが作者の考えである。余剰次元には5次元から10次元までの合計6次元分がそこに存在している。これはすなわち、人間の理解の範疇を超えた「何か」がそこにあるのだ。4次元を感じる時は、3次元を見ている我々の目には形を変える立体のように映るのが現代の科学で説明される。これはちょうど、3次元の立体を、2次元の平面上へ通過させた時の陰の移り変わりと同じと説明できるのだ。つまり、我々4次元の存在が5次元以上へ移動した場合、そこには我々の知る世界は存在せず、ただ知覚することも不可能な未知の世界が広がっていると言えるだろう。

 今回、5次元以上の余剰次元の世界に入り込んでしまった地球人類だが、果たしてここに書かれているような生ぬるい体験で終わってくれるかどうか。正直作者はそれが知りたいと、今回の話を書いていて思ったのであった。

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