幼馴染の擬態した虫が聖女とか言われた   作:負け狐

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第百六十一話

 帝国にある天然のこのダンジョンは、上層、下層、深層の三つに分けられている。他の国にはない規模の天然ダンジョンであるここは、国の内外を問わず挑戦する者も多い。ただ、その分危険も伴う。普段の冒険以上に助けが入る可能性も低く、ここで死んでしまうとそれこそ遺体の回収すらされないこともあるとか。

 ちなみにその辺の解説はほぼセフィの受け売りである。

 さて、何故そんな話をしていると言うと。ダンジョンを進んでいた俺達の耳に悲鳴が飛び込んできたからだ。ここは深層、辿り着く冒険者はさっきの門を通れる許可を持つ者か下層を通り抜けられる者。つまりある程度実力のあるもの、最低でも上級冒険者はあるはずだ。

 自分で言うのも恥ずかしいが、あるいはかつての俺達のようなレベル詐欺みたいな連中くらい。

 話がずれた。そんなことより、今は悲鳴のしている場所だ。皆頷きその場所へと駆ける。

 

「あ、いました!」

 

 そうして辿り着いた先、そこには二人の女性冒険者の姿と、二体のモンスター。俺達とそう変わらない年齢の少女達が、白い騎士と黒い騎士に襲われていた。

 というか何だあれ? 馬の頭部を模した兜と全身鎧という装備はどちらも同じだが、白い方の騎士は一本角、黒い騎士の方は二本角がついている。装備も白い方は騎士剣の二刀流、黒い方は盾とガントレットが融合したような異形の腕に巨大なランス。と違いがあるが、共通しているのは間違いなく友好的ではないということ。現に冒険者の片方、ロングヘアーの少女の頭を黒い騎士は鷲掴みにして吊り下げている。

 

「こ、のっ! 離しなさいよ!」

 

 もう片方のツインテールの少女が黒い騎士に攻撃をしようとするが、白い騎士がそれを阻んだ。少女の剣を騎士剣で受け止めると、彼女の剣を弾き飛ばし、そして。

 

「きゃぁぁぁ!」

 

 右腕が斬り飛ばされた。その衝撃で尻餅をつくツインテールの少女は、失った片腕を抑えながら必死で後ずさる。弾き飛ばされた剣を残った腕で拾うと、震える手で剣を構えた。

 

「だめぇ! 逃げてぇ!」

 

 ロングヘアーの少女が叫ぶ。ツインテールの少女はその声にもう片方の少女を一瞬見て、必ず助けると呟き。

 

「あ、ぁぁぁ、いやぁ!」

 

 次の瞬間、ロングヘアーの少女は黒い騎士に頭を潰された。果実を無理矢理絞るようにぐしゃりと潰れた頭部を失った少女の死体は、そのままどしゃりと地面に落ちた。

 

「よくも! よくもぉぉぉ!」

 

 相棒の死を目の前にしたツインテールの少女は騎士に突っ込むが、一矢報いることもなく、残った左手も切り裂かれ、そして首と胴、上半身と下半身を輪切りにされた。ボトボトと地面に落ちる首と胴、残っていた下半身も膝から崩れ落ちて倒れた。

 助けるか、と迷っている内にサクッと少女達は殺されてしまった。二つの死体を見下ろしていた二体の騎士は、別段その死体に興味は無いようで、即座にこちらを見やる。

 

「エミル。どーします?」

「いやどうするもこうするも。上級冒険者だろう二人があっさり殺されたってことは魔王級だろ?」

 

 はいじゃあさようなら、と逃げられそうにもない。それに、あそこの死体を放置しておくのも流石に寝覚めが悪いし。

 何より、あれがユニコーンとバイコーンである、とセフィが述べたことが決定打だ。

 が、しかし。と俺はセフィに向き直った。

 

「いや、ユニコーンもバイコーンも馬のモンスターだろ? あれどう見ても人型じゃ」

「魔王級に成ったことで、モンスターは体の構成を変化させられることになる、というのはご存知ですよね?」

「ああ。人型に擬態できるとかそういうやつだろ? じゃああれ擬態なのか?」

「広義に言ってしまえばそうなのでしょう。が、あの場合魔王級と成ったことでより戦いやすい姿に変化した、と考えたほうがいいかと」

 

 成程。まあつまり、眼の前の騎士二体が俺達の目的である素材を落とすモンスターってことでいいんだよな。

 それを再確認すると、俺は剣を構え騎士二体を見た。それに合わせるようにセフィも横に立ち武器を構える。

 

「……ん? 何かユニコーンの方わたしのこと睨んでません?」

 

 そのタイミングでスロウがそんなことを述べる。言われてみれば確かに、白い騎士、ユニコーンはスロウの方をじっと見詰めている。明らかに敵意を含んだ視線で、だ。

 なにかやったのだろうか。そう思い首を傾げたスロウに向かい、白い騎士は剣を振りかぶった。させるか、とユニコーンの剣を受け止めると、俺は魔法剣を発動しながら押し返す。二重の斬撃はユニコーンの二刀流でどちらも受け止められた。

 

「いきなりスロウを狙うとは、ふざけてるなこいつ」

「……あの、エミルさん。その」

 

 ち、と舌打ちをした俺に向かい、セフィが少し恥ずかしそうに声を掛けてきた。俺とスロウを見て、言いにくそうにしながらも仕方ないと息を吐き、言葉を紡ぐ。

 

「ユニコーンは汚れなき乙女を好む性質があります」

「ああ、そうだな」

「ですので、その……経験のある女性を毛嫌いする性質も持っていまして」

「え、あ」

「わたしがエミルとえっちしてるから駄目ってことですか!?」

 

 ジロリとユニコーンがスロウを睨む。成程確かに他の面々よりスロウを毛嫌いしている感はあるな。とはいえ、別に他の面々にもそこまで変わらない敵意を振りまいている気がしないでもないが。

 

「交際する相手もいない、何も汚れていない乙女。そういうものしか好まないという話も聞きますわ」

「だとしても、婚約者のいるセフィはともかく。アリアとシトリーは?」

「それは、その……おそらくエミルさんと関わっているから、ではないでしょうか」

「付き合っている判定ガバガバ過ぎませんか!?」

「うんうんうん……」

 

 ユニコーンのあまりにもなそれにアリアとシトリーが若干引く。セフィも改めてユニコーンの生態を間に当たりにして、流石にこれは、と苦笑していた。

 

「エミル、いつの間にアリアちゃんやシトリーちゃんと付き合ったんですか!?」

「付き合っとらん! ユニコーンのガバガバ判定をお前も適用するな!」

「むー。まあ確かにエミルはアリアちゃんやシトリーちゃんとは一緒にお風呂も入ったし、裸も見ちゃってますし……」

 

 スロウの言葉にユニコーンの敵意が更に膨れ上がる。おいスロウ、余計なことを言うんじゃない。後セフィ、何がどうなってそんなことに、みたいな表情はやめて。俺だって正直何でそうなったのかよく分からなかったんだから。

 まあもうユニコーンの方はいい。どっちみち討伐して素材剥ぎ取るんだからどれだけ敵意を向けられても問題はない。あっちの黒い騎士の方はどうなんだ。バイコーンは確かその逆だとか聞いたことがあるが。

 

「そうですね。なので、恐らくこちらはいい餌だと思っているのではないでしょうか」

「どっちにしろってわけだ」

「あと、恐妻家を特に好むとされていますので、エミルさんは」

「ん?」

 

 俺ひょっとしてスロウの尻に敷かれているように見えてる? いやまあ、確かにスロウに頭が上がらないこともそこそこあるけど。

 そんなことを思いながらセフィを見たが、向こうの判定の緩さを鑑みるとその可能性もあるかもしれません、と至極真面目に返された。ああなるほどね、さっきのユニコーンのガバガバ判定がバイコーンもあるかもってことね。

 まあもうどうでもいい。どっちにしろこいつらぶっ倒して素材にしてやるんだから、どれだけ敵意持たれてたり餌として見られてたりしても関係ない。

 

「行くぞ」

 

 一気に距離を詰めた。さっきのお返しだ、とユニコーンに斬りかかるが、二刀流の騎士剣という変わった装備でこちらの攻撃をことごとく弾いてくる。面倒で厄介だな。そんなことを思いながら、鞘を構え眼の前を爆発させた。

 

「アリア!」

「分かってるわよ!」

 

 それに合わせるようにアリアの鱗粉が周囲を舞う。続けざまに起こった爆発で、ユニコーンはバイコーンの後ろまで吹き飛んでいった。が、受け身を取って立ち上がったのを見る限り、決定打にはなっていないらしい。

 そんなユニコーンと入れ替わりにバイコーンが迫る。巨大なランスを構え一直線にこちらに突き刺してきた。

 

「させないよぉ……!」

 

 その突進をシトリーが受け止める。大剣と疑似餌の両方で防いだシトリーは、そのままアリジゴクの流砂を足元に生み出して捕食を。

 

「あぅ……」

 

 そんなアリジゴクの顎を盾と一体化した右腕で防いだ。ギャリギャリと音を立てるシトリーの顎とバイコーンの右腕。同等だったのか、どちらも弾かれるように体勢を崩した。が、バイコーンはそのまま強引にランスをシトリーへと突き刺す。危ない、とアリジゴクの顎で軌道を逸らしたが、その先端はシトリーの体を少しだけ抉った。

 

「シトリー!?」

「痛いよぉ……。けど、戦えないほどじゃないよぉ……」

 

 疑似餌の中に再び潜り込んだシトリーは肩を押さえながらそんなことを述べた。無理せずスロウに回復してもらえ、と伝え、俺はバイコーンに距離を詰める。

 それよりも早く、セフィがバイコーンへと肉薄していた。

 

「失礼。はぁ!」

 

 新たな武器で遠慮の無くなった突きをバイコーンへとぶっ放す。猛烈な打突音が響き、バイコーンがぶっ飛んでいった。あの時も使っていた一瞬で五連撃を放つあれだ。俺が食らった時より更に威力と速度が増しているように思えたのは気のせいだろうか。

 どしゃりと地面に倒れたバイコーンだが、やはりゆっくりと起き上がる。全身鎧の騎士に姿を変えているだけあって、防御力もそうとうのものらしいな。

 まあそうなると後はこっちがその防御を突き崩せばいいわけだが。スロウの支援があれば、まあいけるだろう。そんなことを思いながら、そっちは終わったか、とスロウに声を掛けた。

 

「あ、はい。蘇生は終わりましたよ」

 

 さっきの二人の《リザレクション》を終えたスロウがこちらに手を振る。片や頭を潰され、片や輪切りにされ。そうして死んだはずの少女はスロウによってサクッと蘇生させられた。何が起きたのかと目を瞬かせている少女二人にスロウは説明をして、帰るにしろ何にしろちょっと待っていて欲しいと伝えている。

 

「あ、はい……」

「聖女様の言うことなら」

 

 その過程でこちらの説明もしたらしく、少女二人は憧れの勇者級、と目をキラキラさせていた。何か余計に負けられなくなったなこれ。元から負ける気ないけど。

 

「よーし。じゃあわたしも気合い入れて支援しますよ」

 

 そうして色々済ませたスロウが腕をぐるぐる回しながら俺達に支援を掛ける。一気に軽くなった体で、俺はユニコーンへと一足飛びで間合いを詰めた。

 二刀の騎士剣を振りかぶるが、俺はそれを魔法剣で同時に弾き胴をがら空きにする。そこに思い切り斬撃を叩き込むと、おまけだとばかりに蹴りを放った。再度ぶっ飛ぶユニコーンを横目で見ながら、そっちは大丈夫かとバイコーンと対峙しているセフィに問う。

 

「ええ。流石はスロウさんの支援ですわ。体の軽さが桁違い」

 

 バイコーンの巨大なランスをレイピアで弾きながら、セフィはそう言って笑った。傍から見てると自分の目を疑う光景である。人の背丈ほどもある大きく質量のあるランスを、どう考えても折れそうな刺突剣のそれで、受け止め弾く。まあこんな戦い方すればそりゃ生半可な武器は壊れるわな。

 っと。向こうの心配はいらないだろうから、俺はこっちだ。立ち上がったユニコーンがゆっくりとこちらを睨み付け、そしてグルルと唸った。大きく息を吸い、吐く。そんな動作をしたと同時、白い騎士の鎧が変形、というか展開を始めた。鎧の姿を変えたユニコーンは、先程とは段違いのスピードでこちらに迫ってくる。

 

「なっ」

「させないわよ!」

 

 その直前にアリアの爆発がユニコーンを襲った。が、それをものともせずに突っ込んできたユニコーンが二刀を思い切り振りかぶる。

 

「エミルくん……!」

 

 その直前に割って入ったシトリーに、ユニコーンの剣が叩き込まれた。斬、と切り裂かれたシトリーは、袈裟斬りになり右肩から上がバッサリと泣き別れる。

 そんな疑似餌から抜け出していたシトリーは、アリジゴクの流砂でユニコーンの動きを止めていた。

 

「今だよぉ……」

「ああ。うおぉぉぉ!」

 

 シトリーのアリジゴクの顎と大剣、そして俺の魔法剣。それらを同時に叩き込まれたユニコーンは、再度ぶっ飛びゴロゴロと転がった。そのままガシャリと地面に横たわり動かなくなる。

 

「やったか?」

「まだみたいね」

 

 が、それも一瞬、ゆっくりと起き上がったユニコーンは、セフィと戦っているバイコーンを呼び寄せるように嘶いた。バイコーンもそれに反応し、ユニコーンの隣へと下がる。

 それと同時に、バイコーンの鎧もユニコーンと同じように変形、展開をし始めた。

 

「これからが本番だ、って感じか」

「望むところですわ」

 

 俺の呟きに、セフィはレイピアを構えながらそう言って微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

「それで、シトリーは大丈夫なのか?」

「ワタシは大丈夫だけど……疑似餌がばっさりいかれちゃったよぉ……」

 

 ほらこれ、と袈裟斬りにされたシトリーの人型を掲げる。一見するとモンスターが美少女の死体をぶらさげている状態なので大分見た目が悪いが、まあそんなことを気にする者は今更いない。

 

「きゃぁぁぁ!」

「ゆ、勇者級が、し、死んで……」

 

 あ、いた。さっき蘇生させて観客になっていた冒険者が滅茶苦茶驚いている。そんなまさか、と顔面蒼白になっているので、心配ないととりあえず声を掛けた。

 

「え、で、でも」

「あっちのアリジゴクが本体。あれは疑似餌だ」

 

 トラップレシアの魔王級であることを伝えると、冒険者の少女達は目を丸くさせていた。そういえば、勇者級エミルの仲間は全員モンスターっていう話が、と二人して顔を見合わせている。

 

「嘘やでたらめじゃなかったんだ……」

 

 ほえー、と何か感心している二人はまあ置いておいて。あ、でもそこのセフィーリア公爵令嬢はちゃんと人間だからな、と訂正しながら、俺達は二体のモンスターを見やる。

 ユニコーンとバイコーン。本気を出したのか、鎧を展開させた二体はそれまでとは段違いの重圧をこちらに向けている。ダンジョンの魔王級ってのはこんな厄介なやつなのか。そんなことをふと思ったが、しかし今まで戦ってきた魔王級と比べてこいつが桁違いに強いかと言えばそんなこともない。

 何より、今回俺達にはセフィがいる。戦力としては申し分ない。

 

「買い被りすぎです」

「そんなことはない。絶対にない」

 

 そう言いながらセフィとともに剣を構える。まず突っ込んできたのはバイコーン。盾と一体化したガントレットを振りかぶり、俺達を叩き潰そうとしてくる。が、そんなもの当たりはしない。セフィと俺がそれぞれ左右に躱すと、そのままカウンターを叩き込んだ。

 

「ちぃ」

 

 それに割り込む形でユニコーンが襲い掛かる。俺の剣を受け止めたユニコーンは、そのままもう片方の騎士剣を俺に振り抜いた。鞘を突き出し、光の盾を展開してそれを受け止めた俺は、一旦距離を取る。向こうは向こうで連携してくるのが面倒くさい。

 再度バイコーンが迫る。恐らくあっちのほうが耐久力に優れるので防御も担当するのだろう。それで、攻撃を受け止めている内にユニコーンと同時攻撃。俺達がシトリーと連携する時によくやる手だ。

 だったら同じ手をと思っても、現在シトリーは疑似餌が破壊されたので盾役として機能させるにはちょっと弱い。

 

「大丈夫だよぉ……」

 

 そんなことを思った矢先、すっかり元に戻ったシトリーがバイコーンの攻撃を受け止めた。

 

「疑似餌は取り替えたから問題ないよぉ……」

 

 そう言って笑ったシトリーの後方では、そういうわけですとスロウがドヤ顔をしている。そんなスロウの傍らには、虚ろな目でへたり込んだ交換済みのシトリーの疑似餌が。あれこの後どうするんだろう。この間も処理が色々と大変だったのに。

 そんなことを考えている場合じゃない。シトリーが受け止めている内に、とバイコーンに斬撃を叩き込み、残っているユニコーンにもカウンターを。

 そう思っていた斬撃は、ユニコーンが反転し身を引いたことで空を切った。な、と思わず声を上げたのを見ること無く、そのままユニコーンは別のターゲットへと一気に駆ける。

 その目標は、スロウ。回復役だからとか、汚れなき乙女じゃないとか、そういう諸々を敵意に込めて、ユニコーンは真っ直ぐにスロウに剣を振り下ろしていた。

 

「させないわよ!」

 

 割り込む形でアリアがスロウを突き飛ばす。斬撃をその身で受けながら、アリアはユニコーンを爆破した。爆風で吹き飛び、しかし決定打にはならなかったそこに向かい、セフィと俺が肉薄し剣を叩き込む。ゴロゴロと転がったユニコーンは、そのまま地面にどしゃりと落ちて動かなくなった。

 倒したかどうかはとりあえず置いておく。それよりも。

 

「アリア!」

「まったく……あんたがスロウを見てないでどうするのよ……」

「ごめん」

「謝るんなら次はちゃんとしな……さいよ……」

「ありがとうございます、アリアちゃん」

「このくらい、いつも世話になってる身からすれば、どうってこと……ないわよ」

 

 スロウに抱きかかえられているアリアはユニコーンによる騎士剣の斬撃で下半身が斬り飛ばされている。普通に考えれば致命傷だ。けほ、と口から血を吐きながら、いいから向こうを見る、とアリアは笑った。

 

「どうせスロウが回復して……くれるでしょ……」

「もちろんしますけど、出血酷いんでちょっとだけ静かにしてください。このままだと一回死んで《リザレクション》の方が早くなっちゃいますよ」

「はいはい……」

 

 

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