理系のような文系のようなユウカのお話   作:カルボンナポリン

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早瀬ユウカの空欄

「「早瀬ユウカの空欄」」

 

セミナーの仕事をするいつもの日常。

ミレニアムサイエンススクールの生徒会、セミナーの会計として日々働く毎日。

よく言うと安定で悪く言うと退屈な毎日を送っていた。

いつも遅くまで仕事をして寮に帰り寝る日々。

そんな白色の生活がある人物によって色を持ち始めたのだった。

それは、「先生」。シャーレの先生。

多くの学園が集う都市。

キヴォトスにおいては様々な生徒がいるが、大人もたくさんいる。

そんな中で一段と輝く大人。普段はだらしなくて散財癖もあって変な噂が立つことも多いけれども人を惹きつける男の人。

それが私にとっての先生だった。

私は先生が好きだ。自分でもそれはわかっているのに。どうしても素直になれなかった。

恋する自分を自身が受け付けないのかもしれない。

どこか恥ずかしく思っているのかもしれない。

同じセミナーのノアはそういうところを「かわいい」というけど私にとっては少なくとも彼との関係においてはいらないものだった。

先生と近づきたくてもっと彼のことを知りたくて、たまらないのに近づけない。

考えてもわからない命題だった。

 

今日もいつも通りにセミナーの仕事をする。

C&Cの運営費、他の様々な部活の部費の管理、爆発などの事故の処理、最初に来た時はその仕事量に驚愕したものだが今では普通になった。

だけど今日はその普通から抜け出せる特別な日だ。

いつもは少し憂鬱な気分で朝を迎えることもあるが、今日は朝日に導かれるように、いつか彼に惹かれたように足取りが軽くなるのだった。

何せ今日は、彼の所属している「シャーレ」の当番の日。

当番というのは先生の業務のお手伝いをすることなのであるが、私にとっては先生に会える口実、素直になれない私に対しての救済措置とでも捉えていた。

会いたいならモモトークで「会いたい」と言えばいい。そんなことはわかってる。何度も葛藤したことがある。

彼とのチャット欄を開いて打とうとしても書いて消して書いて消してを繰り返して結局、スマホを暗くする。

そんな一歩を踏み出せない私を後押しする制度だった。

 

「ユウカちゃん?今日は当番の日ですよね?

あとはやっておきますからシャーレに向かってください。先生も待っているはずですよ。」

セミナーの書記。ノアがそういった。

ノアは計算高く、記憶力もいい。

私が先生に恋してることもお見通しだ。

「えぇ。行ってくるわ。あとはよろしく頼むわ」

「ユウカちゃん。」

「何?」

「お仕事、頑張ってくださいね」

意味深な笑みを向けて言ってきた。

えぇ、言われなくても頑張るわよ。

 

自分の荷物をまとめて学校から出た。

早く会いたい。

早く彼の顔を見たかった。

それだけで辛いこと、悲しいこと全て忘れられる。

彼は私にとって数学で例えるなら虚数の「i」だった。

もしなかったらその世界は広がらない。

それほどだった。

しばらく歩いていると見慣れたビルが見えてきた。

彼のいるシャーレの建物だ。

あそこにいれば彼がいる。

彼の存在を証明するような佇まいをしている。

シャーレのビルに入り、彼がいる部屋へと向かった。

エレベーターの中で表示される階数が増えていくにつれて胸が高鳴る。

いつも部費なの損害額なのを処理しているから数字が増えてこんなに嬉しいのはここくらいだった。

エレベーターから降りて彼のいる部屋へと向かった。

いつもみたいに電気がついてるのがドア越しにもわかる。きっと、仕事に集中しているのだろう。

ノックしてドアを開けて中に入った。

「先生失礼します。当番に来ました。」

………。返事がない。

そういえば、何の音も聞こえない。

仕事をしているならこんなに静かなのは不自然だ。

少し部屋の中に踏み込んで辺りを見渡した。

先生がいつも仕事をしている机を見ると

「………スヤァ」と机に突っ伏して寝てる大の大人の姿があった。

周りには大量の書類。きっと仕事が多くて現実逃避からきた睡眠だろう。

「先生、起きてください。当番に来ました。」

「ん?……。ああ!ごめんね、ユウカ。ちょっと寝ちゃってた。」

起きた先生の髪型を見ると寝癖がピョンピョンと跳ねていた。まるでだらしなさを象徴するように。着てるスーツのネクタイはずれていてそれもだらしなさを加速させていた。

「ちょっと…?その姿を見る限りかなりの時間寝てたんじゃないですか?」

「え?いや、そんなことはないよ。」

先生は慌てて時計を見た。

そしてすぐに驚いたような顔になって

「え!もう18時30分?!30分だけ寝るつもりが…」

「何時から寝てたんですか?」

「え、えっと、14時?」

「4時間30分も寝てたんですか!?」

30分のつもりが4時間30分も寝るとはどれほど疲れがたまってたらそうなるのだろう。

シャーレの仕事が激務なのは知っているが、ここまでになるのはよっぽどきつい仕事をしてたんだろう。

「とりあえず、シャワーを浴びてきてください。とても生徒に見せていい姿はしてませんよ?疲れているのはわかりますが先生ですので」

「あはは…。そうだよね。今日、ユウカが来るってわかってたのにだらしなくしちゃった。

もし、彼女だったら幻滅するよね」

「………っ」

い、今、先生は「彼女」と言った。

そういうワードを無意識のうちに繰り出すから心臓に悪い。

顔が赤くなってるのがバレたら、どう言い訳したらいいか。

「い、いえ!別に幻滅はしないと思いますよ!少なくとも私はしませんし、今もしてませんので!」

変な間が空いて指摘されるのが怖くておかしな返答をしてしまった。何か勘繰られたら最悪だ。

「そっか。なら、今日がユウカの当番でよかった。ユウカにならこういう姿を見せてもいいんだね。」

……。だから、こういう発言はやめて欲しい。

顔が赤くなるから心拍数がありえないことになるから。私だけを特別視してると勘違いさせるような発言は自粛して欲しいものだ。

で、でも、こうやって特別扱いされてるって感覚、悪くない。

「私は特段、気にしませんが、他の生徒は気になるかもしれないので気をつけてくださいね。」

いつもみたいに忠告のような注意のような返答するはずだった。

だけど、ほんのわずか、私にはそのだらしなさを少しだけ見せて欲しいと言う願望も込めながら言った。

悪い女ね…。

「はは…。そうするよ。じゃあ、シャワーを浴びてくるね。ユウカも学校で疲れただろうからくつろいでていいよ。」

「いえ、当番ですから仕事はやらせていただきます。」

セミナーの仕事も忙しいけどシャーレの仕事も忙しい。当番がいない日は先生一人で仕事を処理しているということだ。

疲労度合いでいったら私より先生の方に軍配が上がるだろう。

だから、休むわけにはいかなかった。

彼の役に立ちたかった。

「本当に大丈夫だよ。私と一緒に仕事しよう。ユウカも一人で何かするより何人かでする方がいいでしょ?」

「それは同意できる部分もありますが…。本当にいいんですか?」 

「うん、普段から頑張ってるユウカに今くらいは仕事のことを忘れて欲しいんだ。」 

………先生の方が頑張ってるだろうに。

目にクマが少しできてる。

自分のことだけ考えてるとしたら私に仕事をやらせるのが一番効率がいいだろう。

でも、この人はそれをしない。

私にとっては大きすぎる優しさを持っているからだ。 

私もそれに少しでも答えたかった。

「では、先生がシャワーを浴びている間にコーヒーでも淹れておきますね。」

「うん、助かるよ。冷蔵庫にコーヒー以外の飲み物もあるからユウカも好きなもの飲みな。」

「はい、そうさせてもらいます。」

先生はシャワー室の方に向かっていった。

シャーレの先生の仕事部屋で一人になった。

先生のいた机と椅子を見る。少しだけ座ってみても…。誰も見てないし。

少し躊躇しながらも彼のいた椅子に座った。彼の居た椅子はまだ熱を帯びていてまるで生きているかのようだった。

目を瞑ると心なしか彼の上に私が座っているような感じがした。悪くはないかも…。

彼がさっきまで突っ伏してた机を見るとそこには、書いてる途中の書類、出しっぱなしのボールペン、ヒーローか何かのキャラクターの落書きがあった。

それら一つ一つが私に彼の存在を認知させる材料となり、離れてるけど近いような感じがする。

これも悪くない心地だ。

って、やっぱり何やってるんだろう。急に我に返る。

変なことをしてるという自覚はある。

でも、そんな変なことで頬を赤らめて心が落ち着かなくなるのは何故? 

そもそも、私がこんなことをするのは何故?

どうしてもわからない。空欄のままだった。

先生がシャワーから戻る前にコーヒーを淹れなきゃ。

そそくさとキッチンに向かうと彼がいつも飲んでいるブレンドの豆を用意し、コーヒーを淹れ始めた。

彼は苦いのが苦手な方でミルクをかなり入れる。

この前、「苦いの苦手なんですか?」と聞いたら意地になって自分でブラックを淹れてた。いざ飲んで悶絶しててかわいかった。

わざとブラックで出してみようかな。

どんな反応してくれるんだろ。

って、それはさすがにひどいわね。

友達でもあるまいし。

あくまで「先生」と「生徒」。

・・・・そう。

この事実は知っているけれども、いつも初めて突き付けられた感覚に陥るからつらい。

先生と生徒なんだ。

それを超えてしまうのは先生も望んでいないのだろう。

私が先生と同じくらいの時期に生まれてたら、そんな当然のように私の思いの前でそびえたつ関係性なんて気にしなくてよかったのに。運がわるいなぁ。

いけない。また、マイナスなことを考えてしまった。

数学と違って感情はマイナスとマイナスをかけても大きなマイナスになるだけだ。

しかも、先生にこんなこと考えてることが知られたら、当番にはとてもいけない。

もう、考えないようにしよう。

先生のコーヒーを淹れ終えた。

せっかくだし私もコーヒーを飲もう。

先生のものと同じ豆を使ってコーヒーを淹れた。

私のものと先生のもの、2つのカップからそれぞれ湯気が出ていて、途中で合流して一つの湯気になっていた。なんだかよくわからないけど羨ましかった。

「ユウカ、ごめんね。さっぱりしたよ」

しばらくその湯気を眺めていると先生がシャワーから出てきた。

髪がまだ濡れていて本当に上がった直後という感じだった。

格好はスーツのような部屋着でいつもみたいなフォーマルなスーツというわけでなく、新鮮な気持ちになった。

「先生、コーヒーを淹れましたのでどうぞ。」

「うん、ありがとうユウカ。」

先生にカップを手渡した。先生は休憩用のソファーの前の机にコーヒーを置いた。

「ユウカも来なよ。仕事をする前にちょっとお話したいな」

「別に構いませんが、お話に集中しすぎて仕事を蔑ろにしないようにしましょうね」

本当はものすごく嬉しい。

求められてるような気がして。

仕事なんて無くなってしまえば、ずっと話せるのに。

先生に言われた通り、先生の向かいのソファーに腰掛けた。 

「ユウカは最近、うまくやれているの?」

「はい。まぁ良くも悪くもあまり変わりはありませんね。」

「そっか。相変わらず仕事は忙しい?」

「行事ごとがある時と比べたら、今はだいぶ楽ですね。それでも、忙しい時は忙しいです。」

「へ〜。でも、忙しいんでしょ?当番に来てくれてありがとうね。」

この人はまるで自覚がないらしい。

私が受動的でなく、能動的にここに来ているということを。

むしろ、感謝したいのは私の方だ。

「いえいえ、当番に来ることは非常に楽しいので来れて嬉しいくらいです。」

「こんなおじさんと一緒に居て嬉しいだなんて、ユウカは仕事が好きなんだね!」

先生は冗談めかして笑う。別に仕事が好きなわけではなくて好きなのは…。

なんて言えるわけないか。本当に鈍感な人ね。

「でも、ユウカは学生なんだからさ。仕事を果たしていくことも大事だけど、遊びに勉強に恋愛に今しかできないことを精一杯やって欲しいんだ。

私はもう学生じゃないからさ、同じクラスに好きな人ができたり、友達とはしゃいだり、宿題をめんどくさく感じることもできないんだ。だから、生徒たちを見てると羨ましく思うことがあるよ。」

先生は上を見て澄んだ目でそう言った。

本当に心からそう思っているのだろう。

勉強はちゃんとしてる。

セミナーの会計が成績不振なんてなったら不信を買うからだ。

遊びを勉強ほどじゃないけどノアと遊んだり、寮で他の生徒と遊んだりと色々やってるつもりだ。

恋愛は…。精一杯やってるつもりなんだけどな。

「ユウカ?大丈夫?なんか元気なくなっちゃった?」

「は!い、いえ、何でもないです。少し考え事をしてしまって」

「何かあったの?まさか、人間関係でうまくいってないとか…?」

先生は心配そうな顔と声で私に尋ねてきた。

ここで曖昧にしても余計に心配をかけさせてしまうだろう。下手な言い訳をしてしまった。でも、この際だ。私は意を決して尋ねた。

「あの…えっと、変な質問だとは思いますが聞いてもらえますか…?」

「うん、全然かまわないよ」

「私は普段、読書とかはあまりする方ではないんですけど、前に見た話で男女二人が惹かれ合うんですけど、身分の違いから諦めてしまうんです。そ、その恋愛だけに限った話じゃなくて友人関係にも言えることなんですけど、先生ならそういった関係のことをどう思いますか?」

言い終わって自分がすごく恥ずかしいこと聞いてると気づいた。

そんな話、読んだことはない。

こんなの察しがいい人なら私の話だって感づいてしまうだろう。

「う~ん。なかなか難しい質問だね」

こんなふざけた質問に先生は真剣に考えてくれていた。自分が先生に対して嘘をついた罪悪感が余計に膨らむ。

「そうだね。私は恋愛や友人関係では身分なんて関係ないと思ってるよ。」

意外な返答だった。

先生という立場上そういった関係には否定的な考えを持っていると思っていた。

彼は続けた。

「綺麗ごとかもしれないけど、この人と恋人でいたい、友人でありたいという気持ちは人から出る宝物のようなものだと思うんだ。人は一人じゃ生きてけないからね。だから、その気持ちを立場の違いで失ってもらいたくないと私は思っている。それは私と関わってくれた人たち、みんなに思っていることだよ。もちろん、ユウカにもね。」

・・・・。聞いてよかった。間接的だけど、少しだけ素直になれたんだ。

これが彼の本心。

なら、私が抱いているこの感情も肯定してくれるということ。

「はは・・自分で言っててすごく恥ずかしいよ。ユウカが求めていた答えではないかもしれないけど、うまく答えられたかな?」

彼は頬を赤く染めていた。

決まりが悪かったのか、誤魔化すようにしてコーヒーに口をつけた。

「って、苦い!」

彼は一口飲んで悶絶したような表情になった。

あれ?ちゃんとミルクを入れたはず・・。

机の上を見ると私が飲むはずだったコーヒーに手を付けていた。

私もミルクや砂糖を溶かす予定だったが、入れる前に彼が来たのでまだブラックのままだった。

普通、気づくと思うが、彼は慌ててたから色を確認せずに飲んだのだろう。

「先生、すみません!すぐに水を持ってきます!」

急いで立ち上がってキッチンの方に向かった。

「いや、大丈夫だよ。ユウカ。せっかくユウカが淹れてくれたコーヒーだから水で流すのはもったいないよ。」

「で、でも・・・」

「ちょっと苦いけど美味しいよ。ブラックも悪くないね。」

彼は笑って言う。

嘘つき。

ちょっと涙ぐんでるもの。

でも、私のコーヒーだからってちゃんと飲んでくれる。嬉しい。

「私が良く確認しなかったのが悪いんだよ。まさか、もしかして私に苦いのを克服させようとしてユウカが意図的に出してくれたのかな~。なんて、そんなわけないか!」

さっき私が少しやろうとして断念したことを結果的にやったことになってしまった。

「もし、そうだとしたら、先生はどう思いますか?」

「え?普段、真面目なユウカのお茶目な部分が見れて嬉しいって感じるかな。

なんかユウカと生徒以上の関係になれたようなそんな感じがすると思うなぁ」

「そうですか・・・」

私はうつむいて答えた。

今、顔に表れている表情を見せるわけにはいかないからだ。

「実際のところどうなの?ユウカ?」

彼は笑いながら尋ねてきた。

私は彼から背を向けて言った。

「さて、どっちでしょうね。」

「教えてくれないか~。」

彼は残念そうに答えた。

このままにしておくのも面白いかも。

再び彼の方を向いた。

「じゃあ、そろそろ仕事を再開しますよ。先生!」

「ユウカ、さっきより元気になったね。よかったよ。」

「えぇ。でも、悪いことをしてしまったので何かでお返しがしたいです。」

「いやいや、別に悪いことではないよ。でも、せっかくそう言ってくれるなら、お返しに免罪符をくれないかい?」

「免罪符ですか?別に構いませんが・・・」

自分がした罪を軽減するものとして知られている免罪符だが、なんで今そんなのが欲しいのだろう。

「本当にいいの?ありがとう。」

彼はそういうと自分の机に行き、紙の束をもって戻ってきた。

彼は机にその紙を広げた。

もしかしなくても、領収書だ、彼は散財癖があるので5000円以上の買い物をするときは私に相談するように言ってあるのだ。

これはまさか・・・

領収書の金額を確認すると8000円、15000円、30000円、中には50000円以上の領収書もあった。

「・・・・先生?」

「あれ?ユウカ?なんか声が怖いよ?免罪符くれたんじゃなかったの?」

「そんなの通用するわけないでしょうがぁ!」

「ぎゃあ、ユウカの嘘つきぃぃ」

情けない声を出して先生は私から逃げ出した。

「先生、待ってください!どこに行くんですかって・・・」

・・・私、泣いてる。なんで?

「ユウカ?どうかしたのって、泣いてるじゃん!なんかあったの?」

私は彼の方を見る。

あぁ、きっとそうなんだろう。だから、私は泣いてるんだろう。

「泣いてません!・・・そこに正座してください!」

「え?でも泣いて・・・」

「泣いてません!・・・・いや、泣いてますね。でも、忘れてください!」

「わかりました!泣いてませんね!」

先生はそう言って私の前で正座した。

なぜか敬語になってて面白かった。

「あはは!」

思わず笑みが溢れた。

「え?怒らない・・んですか?ユウカさん。」

「今から説教ですよ?ちゃんと聞いていてくださいね。」

おそらく、世界一説得力のない説教が始まるだろう。

これはいつもやってる日常だ。

この日常が育って、いつか幸せになりますように。

そう思うと、空欄に黒鉛がつき始めた気がした。

 

END

 

 

 

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