『あなたの転生』~一般通過宝具持ち転生者の人生~   作:砂漠谷

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提示した条件を裏切ってしまったことを作中で『他者』がお詫びしています。
この件に関して、作者からも、お詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。


幼少期シナリオfinal&行先選択

 

 あなたは、一つ息を吸い、吐いた。煤けた建材の匂いが、熱を持った肺腑に流れ込む。

 ――そして、引き金に『あなた』の指を掛けた。

 

選択:ナスビ殺害・吉兆丸強奪

 

「そうか」

 この肥満なる、しかし生まれながらの王は、静かに呟いた。

「王子たちにもし会ったなら、こう伝えよ。"カキンの大樹は滅びる。それでも、苗木はすでに育っている"、と」

 

 それが遺言だった。ナスビが言い終える刹那、あなたは引き金を引いた。

 

 三発目の魔弾が、王の体内で炸裂した。胸骨を砕き、血と脂肪に塗れた無数の刀剣が内側から溢れ出す。そのおぞましい光景に、しかしあなたの心は動かなかった。

 それが、カキン帝国国王、ナスビ・ホイコーロの、あまりに呆気ない最期だった。

 

「陛下ー! どこですか、陛下ー!」

 

 遠くから兵士たちの声が聞こえる。あなたは王の亡骸が握りしめる宝剣を乱暴に引き抜き、その場から駆け出した。

 

 

 

 村を離脱し、夜の森を通って兵士たちの進路を避け、父が用意した別荘へと戻る。

 その頃には、もう東の空が白み始めていた。

 

 膿と血で汚れたまま、あなたは目を細めて朝日を眺めた。夜の闇に溶けていたはずの罪が、無慈悲な光に照らし出される。ただ、朝陽が眩しかった。

 

「お嬢様! その姿は……どうなさったんです!?」

 

 玄関先で、使用人のイヴァンがあなたを一目見て飛び出してくる。

 あなたは咄嗟に、手に持っていた『吉兆丸』を背中へ隠した。

 これは獣の膿と返り血だと、そしてその獣は病を持っていたようだから、急いでシャワーを浴びたい、と震える声で告げた。

 

「そ、それは大変です! 感染症の危険もございます! すぐに汚れを落としたら病院で検査を!」

 

 こくりと頷き、あなたは浴室へ向かう。もう誰かに着替えを手伝われるほどの幼児ではない。一人きりの空間で、強奪した宝剣が露見する恐れはなかった。

 

 シャワーを終え、エラの形見である狐面を丁寧に水で洗い流し、磨く。

「――」

 

 面は何も語らない。当たり前だ。当たり前だ、エラは能力者ではなく、死後の念が憑く理由はない。

 それでも、彼女の残滓が、どこか、この仮面には宿っているうちが気がした。

 

 水気を拭い、あなたは師であるウェルスの部屋を訪ねる。

 イヴァンには話せない。だが、あの大呪殺はすぐに国の上層部に伝わり、プロハンターである師の耳にも入る。

 隠し通す意味は、ほとんどなかった。

 

「おや、どうした。そんなに泣きそうな顔をして」

 

 その一言で、張り詰めていた何かが決壊した。あなたの瞳の端から、堰を切ったように涙が溢れ出す。

 

「どうしたどうした。何があった? 話してみなさい」

 

 あなたは、泣きじゃくり続ける。言葉にはできなかった。あの地獄を、エラの最期を、自らが引き起こした惨劇を。それを言葉にしてしまうと、あの経験が歪み、薄れてしまう気がして。

 どうしても話せなかった。代わりに、あなたは震える手で、師の手に一つのものを握らせた。

 宝剣『吉兆丸』。

 オーパーツハンターであり、呪物の専門家でもある師匠は、鞘に納められたその短剣の正体を一目で理解した。

 

「これは――――カキンの国宝、吉兆丸! まさか……」

 

 常にカキン国王が携行する特別な国宝、すなわち三種の神器の一つ。宿るオーラは禍々しいまでに濃密で、紛れもない本物だった。

 村の近くにまで行き、血と膿に濡れて帰ってきた弟子、そしてこの国宝。

 意味することは、一つしかなかった。

 

「……謝肉祭か。お主は、それを見てしまい――堪えきれなかった。お主に宿る厄災で、その光景を否定した。そして、国王まで弑してきた。そういうことか」

 

 全てを察した師の言葉に、あなたはこくりと頷くことしかできない。

 

「逃げねばならぬ。王家と連絡の途絶えた国軍は、すぐさまこの地に来るだろう。お主ほどの歳で、電気椅子に座るなどあってはならぬ。ワシが、そしてお主の父上が、それを許しはしない。――だが、今、この数刻だけは、眠りなさい」

 

 あなたはただひたすら、涙が枯れるまで泣き続けた。

 そして、全てを察した師の膝の上で、泣き疲れて、意識を手放した。

 

「ククク……ざまあ見ろ、ナスビ。ベルを、ワシの初弟子を拷問の末殺した報いじゃ。ベルよ――お主の妹弟子が、仇を討ってくれたぞ。恩人じゃ、途方もない恩がある」

 すぅすぅと寝息を立てる、あなたの頭を撫でる皺のある手。

「死なせはせぬ、このクソッタレのカキンになど殺させはせぬぞ。強く、しなやかに育てて見せる。そして、やがてこの子は星を取り、ワシはダブルとなる。老い先は短いが、なってみせるわ……」

 その手には、弟子を想う純粋な優しさと、成り上がりを目指す邪な野心が、確かに入り混じっていた。

 

 

 


 

脚本踏破

 


 

 

 

システム

幼少期シナリオをクリアしました。おめでとうございます。

まずは、冒険パートにおけるリザルトを行います。

 

初めての『太歳』全力行使。

精神技能点(太歳の禍)獲得判定A:

1~5:かなり(5点) 6~8:とても(6点) 9~10:驚くほど(7点)

1d10 = 1 かなり(5点)

 

初めての『剣製』対人行使。

製作技能点(剣製)獲得判定A:

1~5:かなり(5点) 6~8:とても(6点) 9~10:驚くほど(7点)

1d10 = 6 とても(6点)

 

悲劇と絶望の直視

精神技能点獲得判定(魔力ポテンシャル)C-:

1~6:普通に(3点) 7~9:そこそこ(4点) 10:かなり(5点)

1d10 = 2 普通に(3点)

 

単独による戦術行動

生存技能点(単独)獲得判定A:

1~5:かなり(5点) 6~8:とても(6点) 9~10:驚くほど(7点)

1d10 = 1 かなり(5点)

 

初めての銃撃戦

運動技能点(筋力ポテンシャル)獲得判定D:

1~5:少し(2点) 6~8:普通に(3点) 9~10:そこそこ(4点)

1d10 = 2 少し(2点)

 

ストレート勝利

運動技能点(筋力ポテンシャル)獲得判定D:

1~5:少し(2点) 6~8:普通に(3点) 9~10:そこそこ(4点)

1d10 = 5 少し(2点)

 

現在技能点

運動技能点5

白兵技能点0

移動技能点0

生存技能点8 (視肉1 防弾1 単独6)

精神技能点12 (太歳の禍5)

感覚技能点2

製作技能点7 (剣製6)

交渉技能点2

 

先天スキルポテンシャル

太歳頭上動土(宝具)A筋力D

無限の剣製(宝具)A耐久D+

視肉EX敏捷E

防弾加工A 魔力C-

違法接続B+幸運C

道具作成C

単独行動A

 

現在取得技能

オーラ総量Lv1

オーラ精度Lv1

肉体強化Lv1

構造分析Lv1

物質加工Lv1

演技Lv1

太歳頭上動土Lv1

無限の剣製Lv1

幸運Lv4(吉兆丸により+1)

 

現在所持アイテム

宝剣『吉兆丸』

赤の狐面

デザートイーグル50AE

壊れた銀のペンダント

ベンズナイフ(157)

月の雫のイヤリング

タロットカード

 

システム

現在技能点の消費は、『少年期』成長パートの終了時に行います。

 

システム

そして……わたくしと、そして『他者』から。お詫びがございます。

以下の描写をご覧ください。

 

 

 あなたは、眠りについたはずだった。

 しかし、目の前は、見覚えのある白い空間。あなたが、この世界に来る前の八年間を過ごし、その記憶を溶かしていった場所。まさか、全てが胡蝶の夢だったのかと、全身を恐怖が駆け巡る。

 

「いやいや、そんなことはない。君の感情は、君が歩んだ道程は、そして君が浴びた返り血は。全て本物だ」

 

 その声に、あなたは思い出す。『他者』――今にして思えば、神に近い何者か。

 声と共に、世界が画質の粗い荒野と空で塗りつぶされる。天空には、黒い虚空、『他者』の象徴が口を開けていた。

 

「エンディングに至る前に君を招いたのは、単なるお詫びだ。8年と少し前、君を転生させるとき、コインを投げただろう? 『どっちが良い出生地か、わからないからコインを投げよう』って」

 

 思い出した。記憶の底から拾い上げる。あなたには、あまりいい出生地とは思えなかった。結局、4歳で田舎に引っ越し、その果てに惨劇を目にしたのだ。

 

「あれは、ごく狭い周辺の安全度だけを判定したものだった。こちらの不手際だね。カキン帝国という、メビウス湖の内側でも比較的、安全とは言えない国に転生させてしまった。『危険度6』のはずが、少し田舎の方に動けば『危険度7』になる。それを考慮していなかった。――そこで、君にプレゼントがある。『回路接続(違法)B+』、5つ目の先天スキルだ」

 

 その軽い口調が、逆にあなたの警戒を誘う。

 

「最初は"違法だから勧めない"と言ったが、あれに偽りはない。何が違法かと言えば、"資格なき者"が接続できてしまうことさ。呪物や邪霊への無資格接続は、精神汚染のリスクを伴う。だが、メリットも大きい。具体的には、『操作系は早い者勝ち』という念のルールを無視して、物質や他者の支配権を奪いに行ける。既に術者がいるなら、支配権の綱引きになるがね」

 

システム

経験点としては[感覚(違法接続)]となります。

すでに操作されている対象に『操作権奪取判定』が行えます。

操作には操作系念能力が必要です。

 

「きちんとデメリットを理解して使えば、被る不利益はないはずだ。さぁ、受け取ってくれ」

 

システム

『回路接続(違法)B+』を用いる時に大きなデメリットの発生可能性がある場合、選択肢に付記されます。

 

 有無を言わさぬまま、新たな力があなたの魂に刻み込まれる。

 ――そして、あなたの意識は、現実へと引き戻されていった。

 

システム

改めまして。

幼少期シナリオクリア、おめでとうございます!

続きまして、少年前期シナリオの導入に入ります。

 

 

 

 

 瞼を持ち上げると、視界に映ったのは見知らぬ車の天井だった。ごつごつとした振動が、硬いシートに横たわる身体に響く。窓の外を、碧の残像が猛スピードで流れていった。ここは山道だ。

 

「起こすのは忍びなかったんでな。寝かせたまま、連れて来させてもらったぞ」

 

 バックミラー越しに、師であるウェルスの目がこちらを見ていた。助手席も、後部座席の隣にも、イヴァンの姿はない。

 あなたは上半身を起こし、尋ねた。どこへ向かっているのか、イヴァンはどうしたのか、と。

 

「密出国して、密入国する。海峡を越えてオチマ連邦まで高飛びじゃ。税関を通れば、その『吉兆丸』は一発でアウトだからな。イヴァンは……あの家の名義上の管理人だ。彼までいなくなれば、いよいよ怪しまれる」

 

 心配なのか、と彼の背中に問いかける。ウェルスは少しだけ黙り込んだ後、乾いた声で答えた。

 

「ワシらは『少し長めの旅行に行く』と伝えてある。だが、ベンジャミン第一王子が生きていれば、まず間違いなく国に特殊戒厳令が敷かれるのう。そうなれば……無事を祈るしかあるまい。ただ、イヴァンも念の知識がないではない。村一つを滅ぼす大規模呪殺を、8歳の幼子が可能だとは、誰も思うまい。念の常識の"範疇外"。お主だと疑ることはまずあるまい」

 

「……逆にワシは疑われるだろうがな。プロハンターで、呪物専門。古代の呪念兵器で王族を殺し、国宝を強奪して戒厳令前に国外逃亡、か。生き残った王族や国内の革命勢力の次くらいには、容疑者リストに載るだろうさ」

 

 また、師に迷惑をかけてしまった。罪悪感が胸に重くのしかかる。

 

「ま、悪いことばかりでもあるまい。これでお主と一蓮托生、というワケじゃしの?」

 ウェルスはそう言って、初めて愉快そうに笑った。

 そうだ、父なら。優秀敏腕が歩いているような父なら、この状況をなんとかしてくれるかもしれない。連絡は取れないのだろうか。

 

「今は無理じゃ。電話線も何も、全て国に傍聴されとると思え。国王暗殺の直後なら猶更。戒厳令が終わった後、国外で落ち合って直接話すのが一番いい。ワシの知人に、機密通信のプロがおる、まずはそいつに会って現状を伝えるのが先決じゃな」

 

 そうか……。あなたは、これからどうすればいいのだろう。車の揺れに身を任せながら、途方もない不安に襲われる。その気配を察したのか、師がバックミラー越しに語りかけてきた。

 

「そうじゃな。まずオチマ連邦に渡るが、あそこは帝国社会主義を掲げる、カキンよりさらに時代遅れの寡頭制国家じゃ。時代遅れ過ぎてカキン帝国とすら仲が悪い、と言えばその後進具合が分かるし、『究極の長寿食』という、金持ちしか求めん代物を求めて大勢犠牲を出した、と言えばその腐敗具合が分かるじゃろう。他国は電力、金属、液体資源と、究極ならぬ"救国"を求めとるというのに……V5の内ではオチマのみよ、不老長寿などという下らん代物を求めるのは」

 

 そんな場所に行って、大丈夫なのだろうか。あなたは、自分の血肉に宿る不老長寿の力を、八年ぶりに『他者』と会ったことにより、思い出していた。

 

「だいじょばないぞ。だから、ただの経由地だ。さっさと抜けて、西側諸国に行けばま、一息は付けるの。さて、お嬢様。どこに行きたい? 旅はな、こうして計画しているうちが一番楽しいもんよ。実際の旅なんて、混乱と失敗の連続で、感動と成長なんざ一つまみもありゃ上等よ」

 

 あなたの師匠は、今までになく饒舌だった。その声には、年甲斐もない高揚感が滲んでいる。

 

「ベゲロセ連合はどうじゃ? 小さな大陸の覇者、諸王の王(キング・オブ・キングス)が率いる、歴史ある騎士の国じゃ。治安も文化レベルも高い。ハンター協会とも懇意にしておる。……だが、王族外交に熱心でカキンとの仲も良い。犯罪者の引き渡し条約を結んでおるのが厄介じゃな。それに、我々のようなエイジアン系は少ないから、悪目立ちするかもしれん」

 

 安全は魅力だが、カキンとの繋がりは致命的かもしれない。人種的にも、隠れて暮らすのは難しそうだ。

 

「次はバルサ諸島。ここなら、まず『NGL(ネオグリーンライフ)自治国』一択じゃな。銃器や機械類の持ち込みは厳禁、国際警察すら入れんから、追手はまず来ない。ただま、金属製品が持ち込めんからのう。その『吉兆丸』は手放す必要がある。売りに出せば、カキンが意地でも買い戻すじゃろ。それと、国内の自然を守る裏で、国外への麻薬輸出に目をつぶる程度の『清濁併せ呑む』覚悟もいる」

 

 NGL自治国の裏の顔、麻薬工場。それに関しても教えてもらった。

 悪意の拡散に目を瞑り、手に入れた安寧。そこであなたは、本当に心穏やかに暮らせるのだろうか。

 

「西側諸国の盟主、サヘルタ合衆国! 資本主義の総本山、治安が悪いという一点を除けば完の璧。カキンとは代理戦争をした過去もあるほど仲が悪いから、カキンの警察が表立って動くことはない。十老頭というマフィアが裏社会を牛耳っておるが、奴らはみかじめさえ出せばカタギに手は出さん。何より人種のるつぼだ、おぬしが溶け込むのは容易いだろう」

 

 金を出せない貧乏人はどうなっているのだろうか……あなたは恐ろしくて尋ねることができなかった。

 

「クカンユ王国。ここも王室があるが、ベゲロセと違ってほぼお飾りだ。カキンとは国交があるが、政治犯の引き渡しには消極的。まあ、王族暗殺となれば話は別だがな。何より、飯が美味い! これは重要だぞ。傷ついた心を癒すには、美味い飯に限る。治安もそこそこ、移民も多いから馴染みやすい。ベゲロセのリスクを減らして、食の魅力を足したような国だな」

 

 手堅い選択肢、という印象だ。突出した魅力も、致命的な欠点も少ない。ただ、美食は少し心惹かれる。

 

「飯が美味い、といえばミンボ共和国もいいぞ。辛いものが多いがな。共和制だからカキンとは仲が悪い。だが、サヘルタとは別の意味で治安が悪い。組織犯罪より、個人の犯罪が多いんだ。多民族・多言語国家ゆえに、教育インフラが追いついておらん。……それに、田舎には人身御供の因習が残る村もある。天空闘技場やククルーマウンテンへ陸路で行けるのは、ここだけだがな」

 

 天空闘技場、という言葉には少し心惹かれる。

 そういえば、自分は辛いものにどれだけ耐えられるのだろう。

 

辛さ耐性判定(苦手でも特に不利益はない、痛覚耐性とは別)

1ほど子供舌 10ほど辛いの大好き

1d10 = 6 そこそこ得意

 

 特に好物というわけではないが、耐性はある。選択の妨げにはならなさそうだ。

 

「ジャポン? 確かにカキンと仲が良くないが……その、なんだ。生魚とか食べるんじゃろ? まあ、飯の話は抜きにしても。露骨なまでの身分制度に、『(Chu!)・切り捨ててゴメン』とかいう殺人無罪まであると聞く。お主が良くても、ワシが馴染めんわ」

 

 なぜだろう、あなたの魂が、SASHIMIという言葉を求めて叫んでいる気がした。それを師に伝えると、『ふっ、前世とか言い出すお年頃か』とバックミラー越しに優しい視線を向けられた。無調味の鮮魚食なら、各国のゲテモノ料理店にもあるらしい。それを工夫してSASHIMIに近づけてもいい。

 

「いっそ、オチマに残るという手もある。時代遅れを超えた時代遅れ、腐敗を超えた腐敗国家じゃが、それゆえに付け入る隙も多い。金と暴力でのし上がれる。国軍の統制は取れておらんし、戸籍制度もガバ。国際データベースへの登録情報も最低限じゃし、戸籍を買うのも難しくない」

 

 V5とは思えない後進国っぷり。だが、それはゼロから始めるには都合がいいのかもしれない。

 

「……あまり勧めたくはないがな」

 ウェルスは少し声を潜めた。

「流星街、という選択肢もある。まず、戸籍は意味をなさなくなる。治安も衛生も、文字通りゴミ。臓器、スナッフビデオ、猟奇行為目的……と、まー殺人が横行しておる。じゃがの、『流れ着いた者』として、あのコミュニティに受け入れられれば……中の連中は命を懸けて、子供のお主を守るじゃろう。ワシ? ワシは……そもそも入れてくれるんかの」

 

 その名前には、どこか惹かれるものがあった。だが、そこでかけがえのない何かを見つけられない限り、ただの地獄でしかない。

 

 あなたは、この先の数年間を過ごす場所を決める必要があった。

 

追加情報

『吉兆丸』の解析、および幸運Lv4の再現には『構造分析Lv2』が必要である。

『回路接続(違法)B+』により以下が解放

カキン繁栄の念システム一部再現、および幸運Lv5の再現には『構造分析Lv3』が必要である。

 

逃亡先選択における共通事項

どこを選ぶにせよ、オチマ連邦を一度は通る。

家族との連絡が付くのは、特殊戒厳令の終了後である。

おおよそ数週間~数か月は続くとみられる。

『NGL自治国』を選択しない限り、国際警察による調査リスクはある。

『流星街』を選択しない限り、師匠ウェルスは同行する。

 

行先選択 1990年

 

『ベゲロセ連合』に行く

少年前期シナリオ・成長パートは以下の通り。

探訪する『騎士と白亜城』

隠匿する『消された英雄譚』

友を求めて『眠り姫と大成金』

治安:高 文化:高 カキン友好:高

 

『NGL自治国』に行く

少年前期シナリオ・成長パートは以下の通り。

探訪する『禁断の山と薬草園』

隠匿する『穏やかな隠れ里』

友を求めて『世界を呪い、葦を啣む』

治安:特殊 文化:特殊 カキン友好:皆無

この行き先に限り、国際警察調査リスクを免れる。

この行き先に限り、入国前に『吉兆丸』の破棄もしくは売却選択がある。

 

『サヘルタ合衆国』に行く

少年前期シナリオ・成長パートは以下の通り。

探訪する『摩天楼とハンター協会本部』

隠匿する『マフィアンコミュニティー』

友を求めて『同い年の占い師』

治安:低 文化:高 カキン友好:低

 

『クカンユ王国』に行く

少年前期シナリオ・成長パートは以下の通り。

探訪する『美食文化と伝統建築』

隠匿する『移民街の錬金工房』

友を求めて『一つ星の料理人』

治安:中 文化:高 カキン友好:中

 

『ミンボ共和国』に行く

少年前期シナリオ・成長パートは以下の通り。

探訪する『闘技場の戦士達』

隠匿する『因習、あるいは伝統の村』

友を求めて『ブタくんと……?』

治安:低 文化:低 カキン友好:低

 

『ジャポン』に行く

少年前期シナリオ・成長パートは以下の通り。

探訪する『武士道と食道楽』

隠匿する『忍の隠れ里』

友を求めて『ハイクを詠め、スキンヘッド=サン』

治安:低 文化:特殊 カキン友好:低

 

『オチマ連邦』に留まる

少年前期シナリオ・成長パートは以下の通り。

探訪する『腐敗した官僚機構』

隠匿する『極寒都市と偽造ギルド』

友を求めて『その友人、まもなく病で死ぬだろう』

治安:低 文化:低 カキン友好:低

 

『流星街』に行く

少年前期シナリオ・成長パートは以下の通り。

探訪する『瓦礫の山と世界の廃棄物』

隠匿する『長老に連なる共同体』

友を求めて『我々は何も拒まない だから……?』

治安:皆無 文化:特殊 カキン友好:皆無

このシナリオに限り、師匠ウェルスとは入口で別れることになる。

なお、すでに幻影旅団は結成済みである。




9/7所持アイテムに「ベンズナイフ」「月の雫のイヤリング」「タロットカード」を追加

評価バーの色によって、かなり作者の執筆意欲というものは変わります。
ですので、良かったな、続きが読みたいなと少しでも思っていただいたのであれば、高評価をいただければ幸いです。
なにとぞ、よろしくお願いします。

次回か、もしくは次々回までに念能力のシステム化をある程度済ませて、念能力開発アンケートを行いたいと思います。
少年前期の開発にはまだ間に合いますので、自分で考えて秀逸だと思ったものはぜひこちらに投稿をお願いします。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=330599&uid=312144

キャラクター1 行先選択1990

  • ベゲロセ連邦
  • NGL自治国
  • サヘルタ合衆国
  • クカンユ王国
  • ミンボ共和国
  • ジャポン
  • オチマ連邦
  • 流星街
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