『あなたの転生』~一般通過宝具持ち転生者の人生~   作:砂漠谷

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二週間ぶりになります、お久しぶりです
予約投稿ミスりました
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少年前期シナリオ・成長パート6&result

 まただ。脳味噌に直接響く、忌々しいキツツキのノック。

 ツートントントン、ツートントントン。

 

 BB(ビッグ・ベンジャミン)から始まるこのモールス符号はいつも、あの男――この国の事実上のトップからの一方的な催促だ。

 

 男――オウ=ケンイは、瞑想とも諦念ともつかぬ表情で、念能力で造られたキツツキによって送られてきた、モールス信号を解読する。どうせろくな内容じゃない。

 

『働きが鈍い、ウェルスはまだ殺せないのか』

『燃料用の呪具が足りん』

 

 ハッ、決まってその二言三言だ。あんたの都合なんざ知ったことかと、痰をコンクリートの床に吐き捨てる。タイムリミット、タイムリミット……。この国そのものが、とっくの昔に期限切れのクソ溜めだろう。

 

 オウは一人、ベンジャミンから語られた歴史の裏を思い出す。

 

 そもそも、全ての元凶は、偉大なる初代国王様が遺しやがった、このクソみたいな"システム"だ。

 

 『国から不幸を減らす』。その立派な理想のために奴が造ったのは、三つのイカれた"神器"。

 

 一つは、不幸を引き寄せるエネルギーを溜め込む壺、『壺中卵』、聞こえはいいが、要は『見て見ぬふりをするための巨大なゴミ焼却炉』だ。

 一つは、国民から不幸を根こそぎ吸い上げてゴミ箱に捨てる、初代王の即身仏。効率的なゴミ収集機関だ。

 そして、最後の一つ、『吉兆丸』。ゴミ箱が溢れそうになった時のための『追加燃料投入口』であり、『吐き出し口』でもある。おまけの機能として、所有者や所有物に幸運をおすそ分けする機能もあるようだが。罪人だの敵だのを生贄にして延命するか、不幸の力をそこらに垂れ流すか。どっちにしろロクなものじゃない。

 

 当然、国がデカくなって人口が増えりゃ、ゴミの量も増える。そこで中興の祖とやらが考え出したのが、『身内の絶望』を燃料に追加投入するという仕組み、それが継承戦だ。王子どもを殺し合わせ、その無念や絶望が、ゴミ箱の焼却炉をパワーアップさせる。歴史書をちょいと書き換えりゃ、バカな王子どもは『宿命』だなんて信じ込んで血みどろの殺し合いを始めた。中興の祖は笑いが止まらなかっただろう。

 

 だが、そんな殺し合いの果てに生まれる王様は、決まって血の気が多い。戦争、また戦争。帝国なんて名乗る頃には人口も初期の何百倍にもなり、もうゴミの量は限界だ。

 そこで近代になって生まれたのが、『謝肉祭』だ。今度は『民草』から直接、燃料として幸福を搾り取る。最初は村の娘を嬲られ者にする程度だったらしいが、今じゃ村一つを生贄に捧げる大虐殺だ。これも『古来からの伝統』だとさ、反吐が出る。

 

「"これ"を続けなければ、この大陸ごと破滅する。協力しろ」

 ベンジャミンは、有無を言わせないようにそう言った。

 

 あの時、オウは全てを知った。拾ってくれたオヤジは、村人を貪るただのケダモノだった。生まれ故郷は、今もなお民の血肉を啜って延命する醜悪な化け物だった。

 自らを嗤う。小悪党から奪うのが矜持だった自分が、今じゃ一番善良な連中から命を奪う手伝いをさせられてるのだ。

 

 シャア=ア家の若頭、オウ=ケンイは、あの日に死んだ。

 今ここにいるのは、誇りも尊厳も投げ捨てた、ただの抜け殻。この腐った世界の延命装置を回し続けるためだけの、国の狗だ。

 

「……世の中クソだな」

 

 コンクリートに溶ける呟きを聴く者はいない。オウは眼を瞑り、意識を内へと沈める。眠りではない、彼の脳裏には、各地に散らした"薔薇の瞳"たちが送信してくる、闇と血に塗れた無数の光景が、絶え間なく流れ込み続けていた。

 駒を選ぶ基準は単純だ。失踪しても誰も探さない、社会からこぼれ落ちた者たち。マフィアのチンピラ、半グレの青年、薬物の売人。彼らに、逆らえない程度に最小限の念を教え込み、使い潰す。それがオウの仕事だった。

 だが、例外はいる。数少ない例外の筆頭が――あの忠義深い男。

 イヴァン。

 ベンジャミンから直々にプロハンター・ウェルスの殺害を命じられた時、最初に脳裏をよぎったのは、自らが直々に暗殺しに行くこと。プロ相手に論外の策だと判断し、次に思いついたのがウェルスの知人を使う筋書きだ。知人が近づき、油断した隙に刺す。素人のチンピラや、いかにもな風貌の本職が近づくより、ずっと可能性は高いだろう。

 不当逮捕で拘留されていたイヴァンを「救出」し、この地下室へ「保護」する。筋書き通りに事は進んだ。後はこの男を"暗殺者に仕立て上げるだけだ。

 

 これまでの駒たちと同じように、『天国注射の夜(イストワール・ドゥ・ロワユ)』で"凝"の感覚を教え込むと同時に念を覚醒させ、水見式で適性を測り、基礎修行もそこそこに、使い潰すための"発"を開発させる。そのはずだった。

 しかし、イヴァンは違った。

 ウェルス暗殺という高難度の任務のためだけではない。この男が持つ、絶望的な状況下で見せる驚異的な成長性、その魂の輝きが、オウの凍てついた心の何かに、火を点けてしまった。

 

「オラァ! その程度じゃウェルスどころか俺も殺せねぇぞ! もっと静かに、内側だけ沸騰させろ!」

 

「くっそ……、お前の思い通りになるかよ……! 必ずお前をブチ殺して、お嬢様の下に帰る!」

 

 朝から晩まで、オウはイヴァンを気絶するまで殴りつけるだけに見える。しかし、その過程で、イヴァンの拳の軌道を修正し、オーラの流れを指摘し、効率的に彼を追い込んでいく。それは、人によっては虐待とも言うだろうが、稽古と呼んでもよいものだった。

 この男の才能を、自分の手で極限まで引き出し、そして壊してみたい。そんな悍ましい悦びが、オウの中に芽生え始めていた。

 

 だが、イヴァンの心には、分厚い枷が嵌っていた。

「だから、ウェルスさんを殺すことは、俺にはできん! 実力以前に恩義があるから、殺すのを躊躇して致命的な隙が生まれる! 故に、お前の"指令(ミッション)"も無効だ、ざまあみろ!」

 

 その言い草に腹は立たない。むしろ、その愚直さが愛おしいとさえ思った。だからこそ、丁寧に、その心を砕いてやる必要がある。

 オウは鎖を鳴らすイヴァンの前にしゃがみ込むと、静かな声で語りかけた。

 

「お前は忠義者だ。だからこそ知るべきだ、イヴァン。お前のその忠義が、何によって汚されたのかを」

 

 オウは、イヴァンから引き出した情報と、ベンジャミンから与えられた事実を巧みに編み上げ、一つの"真実"を紡ぎ出した。

 ウェルスという男が、いかにしてカキン王室への私怨を晴らすため、無垢な少女――仕えるべき主人の娘を"呪念兵器"として育て上げたか。

 いかにして『謝肉祭』という地獄を少女の眼前に見せつけ、心を壊し、その呪いを暴発させ、復讐を成し遂げたか。

 それは仮説にすぎない。だが、オウ自身が確信し、語るそのシナリオは、疑念という毒となって、イヴァンの心にじわじわと浸透していった。

 

「そ、そんな……ウェルスさんが……復讐のために、お嬢様を……?」

「ああ、全てはウェルスが元凶だ。奴さえいなければ、お前はこんな場所で殴られずに済んだ。お前の主人は国を追われずに済んだ」

 オウは最後の一撃を、静かに彼の心臓に突き立てた。

「そして……お嬢様は、誰一人殺すことなく、普通の幸せを手にできていたはずだ」

 イヴァンの瞳から、光が消えた。尊敬していた恩人が、最も大切な主人を裏切り、守るべき少女の人生を破壊した元凶だった。その絶望が、彼の心を憎悪一色に染め上げた。

「……う……えっぐ……ウェルス……ウェルスの、クソ野郎ぉ……! 許せねぇ……!」

 イヴァンは俯いて嘆き、そして絞り出すような声で、彼は顔を上げる。その瞳にはもはや躊躇の色はなかった。

「……分かった。お前の“指令”、受けてやる。今の俺なら、奴を殺せる。この憎しみがあれば」

 

「いい顔になったじゃねぇか」

 オウは満足げに立ち上がると、イヴァンの鎖を解いた。

「憎しみだけじゃ足りねぇ。その憎しみを叩きつけるための、完璧な肉体が必要だ。俺がくれてやる、この地獄の洗礼でな。覚悟しろよ――『地獄の黙示録(Yakuza)』」

 

オウのオーラを纏った拳が、イヴァンの腹部に深く沈む。だが、打撃の痛みはほとんどない。

「――? ……ぐぅううああああっ!」

直後、絶叫が響き渡った。浸透したオーラが、イヴァンの腹筋に和彫りのような紋様となって浮かび上がり、その紋様自体が意志を持ったように筋肉組織を内側から破壊し、再構築していく。

 

「あっ、がぁああああっ!」

「ただの"筋肉操作"だ。筋肉の破壊と超回復を強制的に促し、お前の肉体を凶器に作り変える。これと“絶”による回復を組み合わせれば、てめぇの膂力は飛躍的に向上する」

「うっ、ぐぅう……! 代償が、この激痛か……!」

「時間がねぇんだ。全身に刻むぞ」

 

 オウは抵抗する間も与えず、全身に拳を叩き込み、経文のように禍々しい和彫りを刻んでいく。やがて、全身を痙攣させて気絶したイヴァンを放置し、オウはプロテインと炭水化物を買い出しに出る。その横顔には、奇妙な静けさが漂っていた。

「……お前が仕上がるまで、あと数か月か。惜しいな。本当に惜しい男だ。……すまねぇな。このクソみたいな国のために、死んでくれ」

 

 オウは、彼がウェルスを殺せるとは思っていない。

 だが、相打ち、あるいは致命傷を与えるための"弾丸"にはなる。そのために、自らのオーラを強く注ぎ続け、最高の作品に仕上げるのだ

 "指令"の機能を、以前のオウは持っていなかった。ただの、視覚情報と位置情報を管理する、それだけの念能力が、以前の『天国注射の夜(イストワール・ドゥ・ロワユ)』。組長が存命のうちは、それだけで十分だった。

 組長の死という制約と誓約、それが偶然にも達成されたことで、能力は進化した。

 なぜ、『天国注射の夜(イストワール・ドゥ・ロワユ)』の媒介であるタトゥーが、薔薇を象っているのか。

 その意味を悟った者は、以前のシャア=ア家にもほとんどいなかった。

 今は……シャア=ア家のかつての構成員は、不可能ではないにしろ実行困難な"指令"を与えられ、ほとんどが死んだ。

 その体が爆ぜる瞬間に、最低限の教養があるものは、薔薇の意味を悟って死んでいった。

 

 

 

 イヴァンの身に起きている地獄など知る由もなく、数ヶ月が過ぎた。

 あなたの家族の護衛として、デュマとミュヘルが正式に雇われた。だが、家族が二人増えた、などと喜んでいる状況ではない。西側諸国の影で、カキンからの亡命者が次々と念能力によって暗殺される事件は、激化の一途を辿っていた。

 

 被害者が二十人を超えた頃、ついに沈黙は破られた。

「我々はもはや、狩られるだけの獲物ではない!」

 父、ハバル=ロルズの檄文と共に、亡命者たちは逆襲を始めた。父は自身の資産と人脈を駆使してカキン系亡命者の富裕層をまとめ上げ、犯人グループに巨額の懸賞金を懸けたのだ。

 

『薔薇の中心に眼球があるタトゥーを刻んだ人間を捕縛すれば一千万ジェニー、情報提供だけでも百万ジェニー』

 

 裏社会にまでばら撒かれた広告は効果覿面だった。暗殺事件の件数は、ピタリと止んだ。

 だが、父は手を緩めない。彼は、これが敵が息を潜めたに過ぎないと判断し、次の手を打った。富裕ではない亡命者たちから『家宝』や『曰くつきのアイテム』を適正価格以上で買い取り、スワルダニシティの最高級ホテルを丸ごと貸し切ると、その最上階に設置した巨大金庫にそれらを集約させたのだ。

 

「敵が欲しているのは、カキンの呪物。ならば、極上の餌をここに用意した。食いついてみせろ」

 

 

 十二支んのカンザイ率いるプロのボディーガード集団が、鉄壁の守りを固める。それは、大胆不敵な罠であり、宣戦布告だった。

 しかし、一ヶ月が過ぎようとしても、襲撃者は現れない。嵐の前の静けさが、警備にあたるハンターたちの神経をすり減らしていく。

 

 

 

 あと一日で、あなたが十二歳の誕生日を迎える夜。

 あなたはそっと家を抜け出し、スワルダニシティ郊外の、月の光だけが射す山頂に一人、立っていた。

 思い出すのは、四年前の惨劇。謝肉祭の地獄と、自らの手で引き起こした大呪殺。

 もう、身体は震えない。心の奥底には、鉛のような罪悪感が今も沈んでいる。だが、それを背負って立つだけの心の筋力は、この四年間で確かについた。

 贖罪はいまだ成らず、しかしその準備期間は、もうすぐ終わると言えるだろう。

 

 眠っている姉の寝顔を守りたい。そのために、私はどんな怪物にでもならなければならない。

 あなたは、その“怪物”と向き合うために、ここへ来た。

 目を瞑り、意識を深く、深く潜行させる。精神の宇宙に浮かぶ、禍々しい木星の虚像――『太歳』。

 この一年、あなたは暇さえあれば、この内なる厄災との対話を続けてきた。

 最初は、冷たい星は何も応えなかった。次に、地殻変動のような微かな振動で『拒絶』を示した。それでもあなたが語りかけ続けると、やがてオーロラのような光で『苛立ち』を見せるようになった。

 対話の末に、あなたは知った。この星が、本来は名もなき神を祀るための、聖なる大地だったことを。

 凶なる星。呪神の祭壇。尊ぶべきただ一柱(アルティメット・ワン)を失った、"ただそこに在る"あおみどりの災い。

 『そうあれかし』と定められた在り方は失われ。臓器移植の如く、あなたの精神世界の奥の奥に縫い合わされ、眠りについたのだ。

 

 あなたは、太歳にとって“寝床の布団”から“語りかけてくる枕”へ、そして“寝顔を見つめる隣人”へと、慎重に関係を変えてきた。

 そして今夜。十二歳になる私は、もうただ守られるだけの子供ではいられない。

 

『あなたに祀られるには、私はあまりに未熟だ。それでも、私と共に在ることを、受け入れてはくれないか』

 その問いかけに、太歳の表面に、ほんの僅かに、微笑みが浮かんだ気がした。

 

 ――今だ。

 あなたは今まで禁忌として封じていた能力を起動する。師に能力の概要を伝えたところ、「絶対に使うな」と禁じられた、自らの精神を危険に晒す諸刃の剣。『回路接続(違法)・B+』。

 疑似神経の束があなたの魂から伸び、太歳の星へと繋がろうとする。支配のためではない。彼の孤独を、その魂の根源を、真に理解するために。"隣人"となった今こそ逆流のリスクは無いが、それでも失敗すれば、彼の心は長い間閉ざされるだろう、そのリスクを冒してでも、今、繋がらなければならない。

 

『太歳』理解判定

基本難易度80 『回路接続(違法)B+』により-20

接触距離『構造分析Lv1(+1)』により-20

『太歳頭上動土Lv1』により-10

最終難易度30 1~29で失敗 30~59で成功 60~89で大成功 90~100で極大成功

成功レベルによって精神技能点(太歳の禍)獲得A判定を一回以上(ボーナス,失敗でもC判定)

成否に関わらず感覚技能点(違法接続)獲得C判定(ボーナス)

1d100 = 33 成功 精神技能点獲得A判定を一回

 

 接続は、成った。太歳は心を、その硬い外殻を僅かに開いた。

 あなたは疑似神経の束をその隙間に滑り込ませる。

 ――そして、見た。

 彼の心の表層。そこには、災禍がとぐろを巻いていた。それは蛇ではない。主を失った嘆きと、存在し続けることへの呪詛が凝り固まった、生きた悲しみそのもの。粘性を帯びた、昏い昏い黒緑の流体が、巨大な螺旋を描いていた。

 そのとぐろの捻じれから、あなたは太歳――彼の、声なき心の叫びを読み解く。

 

『できるだけ、起こさないでくれ。せめて、起きる時は、笑顔でいてくれ。お前の笑顔を見せてくれるなら、私は嘆きの咆哮ではなく、祝福の歌で返そう』

 

 あなたは、その切なる願いに、魂で頷いた。

 彼を起こすことはなるべく避ける。必要な時は、心の底からの笑顔で起こそう。

 だから、その時は嘆きじゃなく、祝福の歌で応えて。それが、約束だ。

 あなたはそう、決意を新たにした。十二年の歳月を経て、少女は自らの内なる厄災と、初めて本当の意味で手を取り合ったのだった。

 

幼少期シナリオ・少年前期・成長パートリザルト

 

精神技能点(太歳の禍)獲得判定(ボーナス):A

1~5:かなり(5点) 6~8:とても(6点) 9~10:驚くほど(7点)

1d10 = 3 かなり

 

感覚技能点(違法接続)獲得判定(ボーナス):C

1~5:ふつう(3点) 6~8:そこそこ(4点) 9~10:かなり(5点)

1d10 = 3 ふつう

 

精神技能点獲得判定(少年前期通年):

魔力C-,二人の師,家族との穏やかな生活,経過期間を総合的に考慮。

獲得判定A++。

1~3:かなり(5点) 4~6:とても(6点) 7~10:驚くほど(7点)

1d10 = 6 とても

 

製作技能点獲得判定(少年前期通年):

魔力C-,二人の師,実践による経験,経過期間を総合的に考慮。

獲得判定A-。

1~6:かなり(5点) 7~9:とても(6点) 10:驚くほど(7点)

1d10 = 4 かなり

 

感覚技能点獲得判定(少年前期通年):

敏捷E,二人の師,実践による経験

念能力『星屑の螺旋Lv1』による補正,経過期間を総合的に考慮。

獲得判定A。

1~5:かなり(5点) 6~8:とても(6点) 9~10:おどろくほど(7点)

1d10 = 6 とても

 

その他技能点獲得判定_1:

経過期間のみを考慮し獲得判定C固定

1:運動 2:白兵 3:移動 4:生存 5:交渉

1d5 = 2 白兵

1~5:普通に(3点) 6~8:そこそこ(4点) 9~10:かなり(5点)

1d10 = 4 普通に

 

その他技能点獲得判定_2:

経過期間のみを考慮し獲得判定C固定

1:運動 2:白兵 3:移動 4:生存 5:交渉

1d5 = 1 運動

1~5:普通に(3点) 6~8:そこそこ(4点) 9~10:かなり(5点)

1d10 = 1 普通に

 

筋力D 運動技能点1 白兵技能点1

耐久D+ 白兵技能点1 生存技能点1

敏捷E 感覚技能点1 移動技能点0

魔力C- 精神技能点2 製作技能点1

太歳頭上動土A 精神技能点3 精神技能点(太歳の禍)1

無限の剣製A 白兵技能点3 製作技能点(剣製)1

視肉EX 生存技能点3 生存技能点(視肉)2

防弾加工A 製作技能点3 生存技能点(防弾)1

道具作成C 製作技能点2 製作技能点(道具)1

単独行動A 感覚技能点3 生存技能点(単独)1

回路接続(違法)B+ 感覚技能点2 感覚技能点(違法接続)1

 

保有技能点を確認、消費していきます……

 

現在技能点

運動技能点8

白兵技能点10

移動技能点0

生存技能点16 (視肉3 防弾2 単独7)

精神技能点18(太歳の禍8)

感覚技能点8(違法接続2)

製作技能点19(剣製7)

交渉技能点2

 

以下をあなたは新規に修得した。

太歳頭上動土Lv2[精神25-10(割引)]=[精神(太歳の禍)7]*2 + [精神1]

構造分析Lv2[感覚10]+[製作5]=[感覚(違法接続)2]*2+[感覚6]+[製作5]

オーラ総量Lv2[生存10]+[精神5]= [生存10(単独6)]+[精神5]

肉体強化Lv2[白兵10]+[生存5]=[白兵10]+[生存5(視肉3,防弾2)]

物質加工Lv2 [製作10]+[感覚5]=[製作10(剣製3)]+[感覚5(太歳の禍1)]

 

残存技能点

運動技能点8

白兵技能点0

移動技能点0

生存技能点1(単独1)

精神技能点0

感覚技能点0

製作技能点4(剣製4)

交渉技能点2

 

現在取得技能

オーラ総量Lv2

オーラ出力Lv2

オーラ精度Lv1

肉体強化Lv2

構造分析Lv2

物質加工Lv2

演技Lv1

太歳頭上動土Lv2

無限の剣製Lv1

星屑の螺旋Lv1

幸運Lv3

 

 内なる厄災と新たな約束を交わし、あなたは生まれ変わったような心持ちで山を下りた。三日月が天頂に差し掛かろうとしている。今日、あなたは十二歳になった。生まれてから干支が一回りし、心も身体も、新たな段階へと足を踏み入れた。

 その、まさに門出の瞬間に、コートのポケットで携帯電話が震えた。

 表示された発信元は――『ハンター協会』。

 電話を取ると、飄々とした老人の声が響いた。だが、それは師ウェルスの声ではない。もっと深く、どこか遊び心さえ感じさせる、底知れない響き。

 

「もしもし、おぬしがウェルスの弟子で、ルーペの助手の嬢ちゃんかの? 少し頼み事があるんじゃが……ああ、ワシはネテロという。ハンター協会の会長をやっておる」

 

 アイザック=ネテロ。その名前に、あなたは息を呑んだ。彼は「詳細は電話では話せん」と言い、可及的速やかに協会本部へ来るよう、あなたに依頼した。会長直々の、それもこんな夜更けの呼び出し。あなたはそれが何を意味するのかを悟り、疑うことなく本部へと駆け出した。

 

 ハンター協会本部の、天を突くようなビル。その入り口に、小柄な老人が一人、まるでずっと前からそこにいたかのように座していた。

 彼はあなたの姿を認めると、人の好い笑みを浮かべる。凪いだオーラからは、警戒心のかけらも感じられない。だが、その全てを見透かすような瞳は、あなたの心の奥底までをも暴き出すようだった。

 

「ほほ、待っておったわい。良い眼をするようになったのう。ウェルスから聞いておったよりも、ずっと強い」

 彼はそう言うと、ふっと笑みを消し、静かに告げた。

「――お主じゃろ、ナスビ=ホイコーロ暗殺犯」

 

 時が、止まった。

 それを聞いて、咄嗟にあなたは――

 

選択肢

1:逃げる 確実に失敗する

2:『無限の剣製Lv1』で銃撃する 確実に失敗する

3:『太歳頭上動土Lv2』で無力化する 確実に失敗する

4:『星屑の螺旋Lv1』で攻撃する 確実に失敗する

5:『演技Lv1』で誤魔化す 相手は確信している、確実に失敗する

 

選択は無意味だった

 

 あなたが何らかの行動を起こすより早く、ネテロの姿が目の前から消えた。気づいた時には、その掌があなたの身体に触れ、次の瞬間、視界は反転し、夜空高くへと放り出されていた。

 思考が追いつかない。ただ、魂が叫んでいた。防御しろ、と。

 あなたは空中で即座に全身を“堅”で覆い、来たるべき衝撃に備える。眼下には、煌々とライトに照らされた協会本部ビルの屋上が、まるで舞台のように見えた。

 

 そして、その舞台の上には、全ての役者が揃っていた。

 手錠で拘束された師、ウェルス。そして、十二支んのミザイストム、ゲル、そして“申”のコードネームを持つサイユウ。

 

 藁にも縋る思いで、あなたは叫んだ。ゲルはそれに応えるように、自らの腕を蛇のようにしなやかに伸ばし、あなたの身体を優しく、しかし確実に巻き取る。

 あなたはゆっくりと屋上へ降ろされた。だが、蛇の腕は解かれない。

 

「――ごめんなさい」

 

 ゲルは、あなたから顔を背け、そう呟いた。

 その時、地上から影が一つ跳び上がり、音もなくネテロが着地する。

 

「――しかしウェルスよ。まさかお主ではなかったとはな。てっきりお主がやったものとばかり」

「ワシだ、ワシがやったんじゃ! この子を、預かった大事な娘を利用し、唆し、脅した! 全てワシがやったことじゃ!」

 

 ウェルスの悲痛な叫びを、サイユウが如意棒で制し、冷ややかに言い放つ。

「んー、そりゃ違うんじゃねぇか? アンタには未必の故意すらなかった。ぜーんぶ終わった後で、快哉を叫んだだけだろ? ま、保護者としては完全に失格だろうがな」

 

 その言葉は、どんな罪の告発よりも、ウェルスの心を深く抉った。彼は膝から崩れ落ち、もはや言葉もなかった。

 ミザイストムが、ゲルの腕でぐるぐるに巻かれているあなたに、一枚の紙切れを見せる。

「三週間と少し前、ネテロ会長がある占い師から得た予言の複写だ。ネオン=ノストラード……彼女の占いは、外れない」

 

 そこに記されていたのは、あなたの正体を示す、不吉な詩だった。

 

 

 札束の牙城が造られ

 多くの(つわもの)が集うだろう

 会議は踊る、されど進まず

 二五の飼い犬は牙を研ぐ

 

 大軍曹は命脈を悟る

 心臓を繋げた黒犬を走らせ、冤罪人の命を狙う

 しかし、鋭い鼻は膿の匂いを嗅ぎつけている

 無辜の怪異は、すぐそばに

 

 能面の童は蒼白の騎士と和解する

 盗掘屋の弟子の目利きは師を超えた

 仏師ならば彼女を訪ねるといい

 贋作者としても一流だろう

 

 狂犬病の男が墜ちてくる

 童を守る夢に微睡みながら

 しかし仏を彫ってはならない

 茨が庭に這いまわるだろうから

 

 

 詩の意味を全て読みとけたわけではない。

 だが、「膿の匂い」は、『太歳頭上動土』によって生まれた膿の大元であるあなたを。

 「無辜の怪異」は、異能を宿したあなたを。

 「能面の童」は、あの出来事からうまく笑えなくなったあなたを。

 「盗掘屋の弟子」は、ウェルスの弟子であるあなたを。

 「贋作者」は、『無限の剣製』を持つあなたを。

 この詩には、あなたの正体が記されていたことは、痛いほど理解できた。

 

「そういうことだ、能面の童さんよ」

 サイユウが飄々と言う。

「爺さんをちょっと圧迫面接したら、すぐ全部吐いたぜ」

 その言葉に、あなたはサイユウを睨みつける。だが彼は意にも介さない。

 

「というワケでな」ネテロがあなたの前に進み出た。

「おぬしを捕らえたのは、罰するためではない。詩にある『贋作者』の力、それを貸してほしいのじゃ」

 そう言うと、ハンター協会会長は、十二歳の少女であるあなたの前で、深く、深く頭を下げた。

「この世界の未来が、おぬしのような子供の双肩にかかっておるという理不尽を、ワシは詫びねばならん。どうか、解析途上の『吉兆丸』、その真の力を暴いてはくれまいか」

 

 ネテロは、ゲルの腕の拘束を解かれたあなたに、頭を下げて頼む。それに一番驚いたのは、背後のサイユウだった。

 

「なっ、会長! こんなガキに頭を下げなくても――」

「サイユウよ。詩を読まんかったのか。『仏を彫ってはならない』――今回、ワシは動けんのじゃ。頭を下げることしか、ワシにはできん」

 ネテロがそう言って、ふと夜空を見上げた。その瞳に、鋭い光が宿る。

「――そろそろ“四週間目”じゃな。今宵が、最良であり、最悪でもある。さて、どうくるかの」

 

 あなたも、ネテロが見つめる先を“凝”で追う。星々の瞬きに遮られ、最初は何も見えなかった。だが、やがて一つの光点が、凄まじい速度とオーラを纏って、この屋上へと向かってくるのが分かった。

 憎悪と悲しみだけで練り上げられたような、純粋な破壊の塊。

 それは、まるで小隕石のように、まっすぐに、崩れ落ちたウェルスの脳天を狙っていた。

 

「――来たな! ミザイ、ウェルスの錠を解け! サイユウはウェルスの護衛! ゲルは嬢ちゃんを連れて地下へ!」

 ネテロの号令一下、十二支んが動く。ウェルスの手錠が外され、彼の全身から闘気が漲った。

 ゲルはあなたを強く抱きしめる。

「__ちゃん、下まで一気に行くわよ!」

 

 彼女はあなたを抱えたまま屋上の柵を掴むと、念で伸ばした腕を使い、ビル壁を垂直に滑り降りていく。

 凄まじい速度で遠ざかる屋上。だが、あなたは落下してくる“小隕石”から目を離せなかった。

 あのオーラには、見覚えがあった。

 悲しいほどの、あの忠義の光に。

 

 

 あなたの唇から、ほとんど確信に近い呟きが漏れた。

『イヴァン……?』




ネオンの詩を作るのにクッソ苦労しました

アンケはありません……すみません
次こそアンケの機会作りたいなァ
成長パートはもうちょっとだけ続くんじゃ(吉兆丸解析判定の後、冒険パートスタートです)
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