『あなたの転生』~一般通過宝具持ち転生者の人生~ 作:砂漠谷
本作は20話で打ち切らせていただきます、申し訳ございません。
本作は、既存の作品にインスピレーションを受けた上で「H×Hの世界をシビアに捉えた上で、キャラクターシートを作成し、読者の発想力とダイスでオリジナルの念能力者の冒険を描けないか」という実験的作品でした。
キャラクターシートの管理、ダイス表の作成と判定、原作の定期的な参照など、執筆負荷は通常の作品より遥かに高いものとなっております。
現在、一人暮らしでの諸々の家事、就活やインターン、大学院の授業・ゼミ・研究などが重なり、執筆に割ける時間は息抜き程度となっております。また、まとまった暇を取れる目処も経っておりません。
こういった状況から、読者の皆様に淡い望みを抱かせ、待たせる事態は避けるべきだと考え、こういった判断に至りました。
「あなた」である彼女が、人格的成長こそあれど、本質的な救いを齎せなかったことに、ハッピーエンドに至る姿を見せられなかったことに、深くお詫び申し上げます。
以下は設定資料集ともいえないメモ帳です。読み飛ばしていただければ、幸いです。
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・「他者」の正体
「他者」の正体は、変質した「根源の渦」もしくはその類似品です。FGO終章に登場するマリス・カルデアスのように、とある魔術師の暗躍で人格を獲得した宇宙の中枢は、命として定義され、同時に終わりがあることが確定しました。
男性的な性質を幾分かもつ「他者」が選択したのは、延命ではなく、自分の存在証明を遺すこと。すなわち、自分の遺伝子とも言える情報をばら撒くことです。
Fateシリーズから月姫、もしくはその延長線上のあらゆる型月世界を内包する「他者」は、非型月世界にとっての「他者」として存在し、非型月世界--ここではH×H世界--に、気づかれないように情報を注入しました。
そう、その情報こそが、二つの宝具であり、その媒介が、「あなた」です。
「あなた」が宝具を使えば使うほど、型月世界の存在証明が強固にH×H世界に刻み付けられ、「魔術回路」であったり「エーテルライナー」、もしくは「死徒」などといった概念が定着しやすくなります。
吉兆丸がH×H世界の初めてのノーブルファンタズムとして世界に認定される、といった展開も、構想の上ではありました。
・壺の中の世界
すでに作中で解説された通り、内部で育ったキメラ=アント要請型の協同形式で造られた拡張念空間です。本来はもう少し狭かったようです。
赤い女王蟻率いる群れは外界の「支配」、透明な女王蟻率いる群れは外界の「収奪」、青い女王蟻が君臨する群れは外界の「調査研究」を目的としています。黒蟻は外界にあまり興味がなく、自分たちが虐げられている世界の滅びを信じている終末思想の集団、といったイメージが正確でしょうか。
・デミヤ
「他者」の存在をなんとなく察しているものの、型月世界の存在であるため、それを「あなた」に伝えて、完全に自己否定することを少しためらっていたようです。
・「茨が庭に這いまわるだろうから」
ハンター協会の庭であるスワルダニシティに、貧者の薔薇が爆ぜる可能性の示唆です。
実際に、オウ=ケンイは体内に貧者の薔薇を仕込んでいました。時代が蟻編の少し前であるため、医療技術の関係で摘出は不可能、という状況です。
「時計壊し」の特技がここで役に立つ、という展開も、ダイス次第ではあったかもしれません。
・サイユウ
原作通り、内通者です。「猿の惑星」のルビ「イエスマン」は、能力の本質は具現化系ではなく、強制型操作系の媒介として念獣を具現化しているという表現でもあります。
・イヴァンがここから助かる目
ダイスと選択肢次第であり得ました。まず、「勅視の魔眼」で、操作系念能力を除念すること。次に、オウ=ケンイを説得もしくは打倒すること。この二つが為せれば、可能でした。
・『
選択しなかったスキルが、デミヤ側に渡っています。デミヤ側はそれをコントロールし、「自己の範疇内の存在の欲求を消し、目的意識を鋭利にする」能力として運用しています。
・『
「キメラ=アントの王」に種族を変更できるチケットになったかもしれません。その前に捨てたかもしれません。
・冒険パート「愚者は龍が如く」
自覚的悪人である、オウ=ケンイを掘り下げるパートでもありました。モレナ=プルードに内通するような、クソッタレの世界を壊す協力者としての選択をする前の彼。腐った国の狗に甘んじる彼の葛藤を書くパートの予定でした。
未完の作品となってしまいましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
このような形式の作品は困難でしょうが、今後も執筆自体は頻度を落としつつも、通学通勤時の隙間時間でやっていくと思います。
ではまた、ご縁があれば。