「は……ッ?ウフマヨからのハイボールで意識飛んでた!?」
口内に残ったウフマヨの濃厚さをハイボールで流すという快楽の極みと言っても過言じゃない行為で意識が飛んでいた伽凛がチャット欄を見ると
・こいつ定期的に意識飛ばしてんな
・クセになってんだ。メシ食って意識飛ばすの
・気軽に意識を飛ばすな
散々弄られていた。もうアホほど弄られていた。
「……美味しいんだからしょうがないでしょ」
・しょうがなくはねぇよ
・グルメマンガでも意識は飛ばねぇよ
・服だけだよ飛ぶのは
・どっちかっていったら服が飛ぶじゃなくて弾けてるけどな
・どちらにせよ変だろ
うまいからって意識は無くならない。それが世間の一般常識である。
「ていうか、早くアヒージョ食べな。はいバケット」
「アヒージョは熱いうちに食べた方が美味しいよ」
「はい!食べます!!」
・なんて元気な返事なんでしょう
・小学校低学年?
・次なんかで罰ゲームさせれるならランドセル背負わすか
チャット欄の奴らが全力で弄って来るが気にしない。だってアヒージョのが優先度高いから
そして、話題の卵のアヒージョであるが……具材は卵やニンニクなどといった物だが、卵の大きさが大きさのため、スキレットではなく大サイズのフライパンである。
卵をバケットに乗せれるサイズにし、スプーンで掬いバケットに乗せ、口に含む。
「グビッ!?油吸った卵をうっま!?この半熟卵やっば!?油やっば!?これは違法!?そんでハイボール凄く合う!?」
「ここまで勢い任せの食レポもそうは無いよね」
・違法ってなんだよ
・ハイボール飲み干しててくさ
・そして無言でウイスキーと炭酸水を足してる克己さん
・もっとこう、どう美味しいとかさ
・でも何がヤバイのかは何となく分かるんだよなぁ
・我、仙山市民、普通の卵で作った我からいうと、これでさえ黙って作れレベルだから、アレは想像出来ない
・俺もレシピ探して作ろ
伽凛は何かもう勢いだけで全てを語ろうとしていた。アヒージョの黄身がどうとか、オイルがどうとか、そんな綺麗な食レポはしない。勢いが全てである。
「ちなみにアヒージョとハイボールどれくらい合う?」
「え?陰キャとバンドくらい合う」
・酔ってるせいか好き勝手言い始めやがった
・言いたい事が何となく分かるのがくさ
好き勝手行った後に、またも無言で食事をしてたが伽凛だが、
「は……ッ?また無言で食べた!?」
ふと意志が戻り、やば!と思っていると、
「レシピ通り作れば美味しくなるからねー。なんなら動画サイトにあるヤツ通りでもいいからねー」
・アヒージョ出来た。バカウメ
・いまスーパーで半額のバケット買ったわ
・響香さんレシピありがとうございます
・響香さんにチャンネル乗っ取られててくさ
チャンネルが乗っ取られていた。もう流れる様に乗っ取られていた。
「場繋ぎありがとうございます!!」
・ちゃんとしてクレメンス
・せめて、意識飛ばすの止めてクレメンス
・下手すると無言で飯食ってる映像が流れるだけのチャンネル
・これ食ってるのオッサンだったら誰も……いや食材が岩竜とか下層のモンスターだから見られるか
・食材が危険度高いモンスターなのが強すぎる
そもそも基本的に狩れる者が少ないこで、岩竜なんて流通しない。狩れたとしても可食部持って帰るぐらいなら武器の素材になる部位を持って帰るだろう。マジックボックス持ってるくそ強いジジイというイレギュラーは除くが
「えーと……黄身がトロトロとして美味しくてー、オイルが食欲をー……」
・こいつ酔ってんぞ
・挽回しようとするな
・もうおせーよ
・もう食レポ勢いだけで行け
・持ち味を活かせ
「勢いだけのヤツだと思われてる!?」
・顔が赤いヤツがなんかほざいてらぁ
その通りでしょーがというチャットだ埋めつくされるチャット欄を横目に卵配信は終了したのであった。