「今日は休みなので振り返り配信をします」
・休みなんだなら休め
・ショッピングでもしてこい
・映画でも見てろ
・朝っぱらから配信するな
驚く程の休めコールである。そら毎度意識を飛ばしていたら休めと言いたくなるだろう。
「朝活だから平気。朝のジョギング的な?だから1時間しないうちに終わるよ」
・ほなええか?
・配信終わったら休めよ
かつての様な優しいコメント欄に癒されつつ、配信を続ける。
「ちなみに朝ごはんはウフマヨのソース作る時に余ったデカ卵のだし巻き玉子だったよ」
・は???
・それを配信しろや
・テメェ写真撮っただろうな!?
「急に辛辣!?」
あれだけ優しかったのに!?と伽凛は驚くが、お前の扱いなんてもうこんなもんだ。
・で、味はどうだった?
「味?……お母さんに叱られた後に優しくされた時のご飯って優しい味するじゃん。それ」
・それ。じゃねぇよ
・酔って無くてもそんな感じかよ
・黄身が濃厚でコクがあって~的なの聞いてんだよ!
・その言いたい事が何となく分かるシリーズ何???
・アヒージョ配信の最後感想は何だったよマジで
伽凛は絶妙に言いたい事が分かるような分からない様な事を言い出した。
「で、振り返り事だけど……何かあったっけ?」
・えぇ
・でも確かに振り返り事無いな
・全部モンスター倒されてたしなぁ
前回のダンジョン配信は坂根 雷電という老人にモンスターを根切りにされてしまった直後のため、モンスターがスポーンしていなかったのである。
「そういえば、坂根さんの件どうしようか?剣術の修行をつけてくれるらしいけど」
・フィジカル面を鍛えるのが優先度高くね?
・いうて戦闘技術も重要だと思うけどな
必要なのは力か技か、チャット欄でも意見が割れている。議論が進むうちに、
・てか克己さん呼んで聞けばいいじゃん
この様な意見が出てくる。確かにその通りだと思った伽凛は、
「じゃあ克己さん呼んで来る」
克己を呼びに行くのであった。
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数分後、伽凛に呼ばれた克己がカメラの前に来る。
「要するに強くなるのに必要なのは何かって話でいいかい?」
「はい」
軽く今の状況を聞いた克己は考え、
「正直まだまだフィジカル鍛えるターンだと思うよ」
結論を出す。
「ぶっちゃけ、体力不足と技術不足なら体力不足が原因で死ぬ事のが多いし」
「あー、やっぱそんな感じなんですね」
・そりゃそうか
・まぁ、ダンジョンって下層から天候とかも変化するらしいからな
・それに耐えれる体力は要るわけだ
あらゆる可能性があるダンジョンという空間に耐えれるだけの肉体が必要というのが克己の結論であった。
「まぁ、そういうわけだから。明日からまた修行ね」
「ゔぁい」
・修行嫌そうでくさ
・ここ最近叫び声がBGMになってる
・んな汚いもんバックグラウンドミュージックにすな
「汚いって言わないでよ!?」
汚いと言うな伽凛は怒るが、濁点つきまくりの叫び声が綺麗なわけがない。
そんなこんなで配信は終わり、伽凛は健やかな休日を過ごすのであった。