ダンジョンの奥に進み30分経過した頃、
「ハハハハハハハハ!!」
「ふーむ……テンション高すぎて恐いね」
・あれ産み出したのアンタやぞ
・認知して
・我、仙山市民、流石に責任とった方がいいと思いますよとここに記す
・仙山市民が敬語になってんぞ!?
伽凛のテンションがとんでもない事になっていた。笑いながらモンスターをバッタバッタと斬り倒している。リスナー達はドン引きだ。
「ひとまず落ち着きなさい」
「ビャ!?」
克己が伽凛の後頭部をハリセンでしばく
・すごい声出しててくさ
・なんでハリセン持ってるの!?
・ビャってなによ
「強くなってるからって調子に乗ってはいけないよ」
「はい……」
伽凛は叱られ、しょぼんとした顔になっている。
・怒られててくさ
・子供かな?
「ま、焦って変な事するよりはマシだけどね。落ち着いて行こう」
「はい!」
師を持つのが初めてだからか、何か子供みたいになっている伽凛である。
・なんか精神年齢下がってない?
・我、仙山市民、その人ちゃんとした大人だからね。しょうがないねとここに記す
・仙山市民!?オマエ管理人と接点あるのか!?
ワチャワチャとしているリスナー達を横目に克己は伽凛に指示を出す。
「じゃあ、ひとまず……あの岩竜倒そうか」
克己の指差す先には、こちらを睨んでいる岩竜がいた。
「流石に無理では!?」
・急な無茶振り
・調子乗ってるから……
・伽凛ちゃん君の事は忘れないから
「いけるいける、あんな雑魚」
「竜種を雑魚呼ばわり!?」
・ダンジョン内の生態系トップなんだよなぁ
・我、仙山市民、まぁ確かに、そこの下層の竜に比べれたら雑魚とここに記す
・オマエこのダンジョンの下層潜ってんの!?
・おい仙山市民クソ強いぞ
階層ごとに生態系があり、様々な種族のモンスターが現れるが、竜種は基本的にその生息している階層における上位の存在だ。あと、仙山市民何者だよ。
「君なら大丈夫さ。自信を持ちなさい」
克己の言葉に伽凛は覚悟を決める
「……危なくなったら助けてくださいよ!」
伽凛は岩竜に向かって走り出した。
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数分後
「……勝てちゃった」
「危なげなく首の柔い所を叩き斬ったね」
・秒殺やん
・成長しすぎ
・レベル上げすぎて難所を簡単に突破しちゃって変な雰囲気になる配信者かよ
・あんだけビビってた癖に何なん?
・もっとドラマチックに倒してくんね
・配信者の自覚ある?
「コメント酷くない!?倒せちゃったもんはしょうがないじゃん!?」
伽凛はコメントでボロクソに言われている。リベンジマッチなのに見せ場もなく秒で倒してしまったからだ。
「アイツ遅いから関節部位に攻撃通せれば雑魚なんだよね。
初見だと強いけど攻略法見つけたら雑魚になるタイプのボスキャラ見たいな感じだね」
・いや岩竜って関節も普通に硬いんですよ
・攻撃受けてからのカウンターがヤバイんすよ
・我、仙山市民、だから一撃で首を落とすんだよとここに記す
・普通は落とせねぇんだよ!チマチマ関節に傷つけてから落とすんだよ!?
・やっぱ仙山市民強くね
一撃で首落とせばいいという克己に、その攻略法おかしいからなとツッコんでるリスナー達。一部変なのが居るが……。
「ま、修行の成果も見れたし、今回は岩竜を解体して帰ろうか」
「はい!」
克己と伽凛は岩竜をささっと解体し、帰路に着くのであった。