振り返り配信を行った次の日
「というわけで、深層攻略者を目指して頑張ろうか」
「自爆が通常技の人がいるって聞いて本当に目指していいか悩み始めてる自分がいます」
・そりゃそう
・誰がそんなもん目指すか
・我、仙山市民……強くなるためには色々捨てないとだめだよ
・何があったんだ仙山市民!?
既に伽凛は弱気であった。強い奴らの情報を集めたら想像以上の人外奇人変人ぶりに伽凛はメンタルをやられたのだ。
「彼女はかなりのキワモノだから気にしなくていいよ」
「女性なんですか!?」
「うん、芸術は爆発だ!!とかいいながら自爆してる。ダンジョンの変な所に穴があったり崩れてたりすると真っ先彼女が疑われるんだ」
「キワモノ過ぎません!?!?」
・えぇ……?
・やっぱ深層潜ってるヤツってヤベェのしかいねぇ
・我、仙山市民、あの自爆女は味方居ても自爆するから深層潜ってる攻略者全員から距離とられてるとここに記す
・狂ってやがる!?
チャット欄では深層の自爆女がイカれてる狂っているという話題で埋め尽くされる。あたりまえである。
「とはいえ、ただ全体的な能略が高水準ぐらいだとダメなんだよ。何でもいいからどっかイカれた力が無いと深層ではやっていけない……まぁ、それでもあれは変人奇人の類いで間違いないけど」
・あれ呼ばわり
・どうあがいても変人でくさ
・イカれてらぁ
克己は自爆女を一瞬擁護したと思わせて結局変人扱いする。……いや、自爆女ってなんだよ?口裂け女の仲間か?
「まぁ、とりあえずは基礎スペックを限界まで上げてからどうすればいいか考えればいいと思うよ」
そういう克己はどこからか何かを取り出し地面に置く。取り出した何かを地面に置いた瞬間にドシンという音ともに地面が軽く揺れた。
「あの……それは?」
「重いリュック。とりあえず背負って」
克己が置いたのはリュックである。しかし、それはリュックというには余りにも大きかった。軽く伽凛を上回る程の大きさだ。
「あの……明らかに私並みの大きさあるんですけど」
「そうだね。ちなみに50キロ以上あるよ」
・そうだね(無慈悲)
・リュック???
・ドラ○ンボールの甲羅のヤツでさえ20キロだぞ
・押し潰されて死ぬやん!?
どんな修行だよとチャット欄では騒がれている。そら克己がドラゴ○ボール読みながら適当に考えた修行だから当然である。まぁ、効果が出てるので伽凛は文句は言えないが。
「とりあえず身体強化の魔法を使いながら走ろっか。勿論いつもの重りも着けてね」
「死ねと申してます???」
「大丈夫いけるいける」
・いける(きっと)
・いける(たぶん)
・いける(メイビー)
・誰もいけると思ってねぇ!?!?
「万が一死んでも1分~2分ぐらいなら蘇生いけるから」
「死ぬ前提の修行!?!?!?」
伽凛の修行が始まった。