不死者がヒーローとなる未来を選び取る物語   作:ちゃがまくら

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どの怪異を話すか迷った+どの敵にどのヒーロー当てようか迷ってた+忙しかったので遅くなりました



不死者の林間学校5(怪談と開闢行動隊対策チーム分け)

緑谷に

「肝試しって明日じゃなかったっけ?」

と聞かれたので、

「明日は合宿の日程決まる前から用事があってね。参加できないから前倒してもらったんだ」

と言った。

 

嘘はついていないのでセーフ

 

洸汰くんと緑谷と一緒に宿泊所へ戻り、相澤先生に頼んでいた、肝試しの一発目の怪談話を話す権利を得た。

皿洗いなどが終わり、プッシーキャッツに合図して開始を宣言してもらう

 

「は〜い!それじゃ、肝試し始めるよ〜!」

「「「「「「えぇぇぇ!?」」」」」」

 

案の定みんな急な予定変更に驚いてるな。

 

「明日じゃないの!?」

「予定表じゃ明日のはず…」

「何でだ?」

 

と混乱しているA組、B組を差し置きプッシーキャッツと先生方は

 

「急な変更なんて日常茶飯事だ!」

「そうにゃんよ」

「あちき達の現場と同じ!ハプニング!」

「肝試しで安全に予定変更の対応もできるんだ合理的だろ?」

「トップバッターは富士未来!」

 

待っている間にこっそりと持って来ていた袴に着替え、肝試しのコースの入り口に作って置いた台に正座し

 

「それでは、お聞きください『電撃のピノッキオ、もしくは星に願いを』」

 

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とある港町で海産物が大量死する異変が起こった

 

その町の漁師やお偉いさん、老人、県の大学が総出で調べても原因はわからず

 

外傷もなく、毒物も検出されず、赤潮が起こっているわけでもない

 

分かることといえば、それらはショック死しているような状態ということだ

 

このままでは町が経済的に終わるのではないかと危機感を募らせていると

 

その町の老婆Tは言う

「去年のドラマの影響で一昨年よりも利益が上がってたんだろう?」

「今月の損と合わせても例年と変わりないか、利益の方が大きいくらいじゃないか」

「世の中、たいてい帳尻が合うようにできてるのさ」

「浮かれて身をもちを崩さないように、海の神様が戒めをくださっているんだよ」

「もうしばらく様子を見てみるしかないさ。それでも治らないようならお祓いでも考えようじゃないか」

 

漁師たちは言う

「お祓いねぇ…」

「やっぱり、これはZさんの祟りじゃないかね」

 

Zとはその街で生まれ育ち、土地を離れることのなかった人物だ

Zの息子は町を出て家庭を持っていた

その息子が昨年の八月にZの孫となる10歳の子供を連れて帰省していた

ところがその孫が町に観光に来ていた学生4人の乗る車に轢かれ事故死してしまった

車に乗っていた学生はふざけ合い、脇見運転していたという

また夏休みということもあり、車が混み合い、違法駐車も多く病院に向かう途中で息を引き取ったそうだ

 

それから裁判が終わっても理不尽に耐えるような表情でずっといたそうだ

そして異変の起こる一月前、力尽きるように心不全で Zはこの世を去った

 

それから海での異変が起こり始めた

 

町の町長が老婆と街を歩きながら聞く

「Zさんは増えた釣り客や観光客にいい顔をしていなかった」

「不法投棄したり、許可なく写真を撮ったり、警察沙汰も増え、挙句にお孫さんまで…」

「さらには町の住人はお孫さんよりも町のイメージが下がることを恐れていた」

「何ならお孫さんが道路に飛び出したのが悪いなんて非難する人までいた」

「ここまでされて、そんな町をどうにかしてやりたいと思わないでいられるのか…」

 

老婆Tが答える

「あんただって知ってるだろ。Zは気の優しい男だった。悪く言えば気の小さい男だった」

「そんな男が町を祟るなんて大それたことができるかい?」

「できれば生きてる頃から周りとぶつかってたさ。黙って家に籠るもんかい」

 

町長は答える

「ええ、知ってますよ」

 

それから間を空けて

「でも、自分の手でやれないなら、別のものに代わりにやってもらうならどうです?」

 

老婆がそう考えた理由を聞くと町長は

「お孫さんが亡くなった後、子供かそれより大きいくらいの人形を木で作っていたでしょう」

「どこに行ったかご存知ですか?」

「TさんがZさんが亡くなっているのを発見されたんですよね?その時、人形は家にありましたか?」

 

Tは思い出す完成した人形の前で事切れているZの姿を

 

しかし、誤魔化すように

「さあね、物置にでも入れられてたらわからないよ。Zが死ぬ前にでも処分したんじゃないかい?」

 

しかし、引かずに町長は

「でも、あれらしい人形が道を歩き、海に向かったという目撃情報があるんですよ」

「まるで、人形にお孫さんの魂が宿ったように、Zさんの念を受けて歩き回ってるみたいでしょう」

「ほら、まるで童話の『ピノッキオ』みたいでしょう」

「Zさんも意識してたのか棒みたいに長い鼻がついていましたし」

 

Tは原作のピノッキオの話や魚の変死させる描写なんてないだろう?と言い否定したが

町長は人形が勝手にやったという免罪符は得られるでしょう?と言った

 

家に帰ったTは保護している酒好きの化け猫に聞く

「Zの人形について知っているかい?」

 

化け猫は誤魔化そうとしたが酒を出さないよと脅され、白状した

「その人形は深夜に山から海に降りて、Tさんの家の下の砂浜に現れるのです」

 

それを聞いたTは深夜に見にいくと、この町に住まう大量の怪異たちが集まって様子を見ている

しばらくすると、右腕に石の嵌った人形が現れた。怪異が襲いかかるも電撃で返り討ちにし、人形が海に入ると海が光る

 

そして、Tは認識した

Zの人形が異変の原因だと。そして、ここまでこの町を恨んでいたのかと

 

浜から戻り、化け猫と話すとすでに頼りになる者に協力を頼んだそうだ

そして、一眼一足の神である「おひいさま」をTの家で泊まらせろと言った

 

もちろんTはバケモノの家にするつもりかと断った

 

しかし翌日

 

小柄な小学生高学年〜中学生くらいに見える少女、名を岩永琴子

普通と違うところとしては、右目が義眼で左足が義足な所くらいだ

そして、付き添いに見た目は普通の男、名を桜川九郎

本当に普通か疑うくらい普通であるが実態は人魚を食べ、不死身となった男だ

 

それから、Tは人形の詳細を話した

どのように動いたのか、どのような能力を持つのか、誰が作ったのか

極め付けに、ピノッキオと同じように特別な材料ー隕石を使っていることを

 

理解していない男と化け猫に隕石がもつ怪異、神秘を聞かせる

曰く、信仰される宇宙から飛来する怪異、すなわち宇宙的な怪異だと

男は宇宙の怪異の相手もしなくちゃいけないのかと同情し

化け猫はTを責めた。なぜ言わなかったのかと

 

そんなこんなで、犠牲なく人形を壊すために罠を作るということになるが、おひいさまは一つ疑問を呈した

 

「なぜ、孫を殺した大学生たちに何の被害もないのか」と

 

人形は自分の身代わりに使ったりすることも、神や霊を下ろすこともあるが最も呪術的かつ有名な使い方もある

呪詛人形である。想像しやすいのは藁人形だろうか

 

つまり、考えられるシナリオは町に謎の異変が起こる。そして町の人間は原因が人形にあると思い壊す。壊れた人形とリンクする人物も同じように肉体がぐちゃりというわけだ。

 

そのことに気づいた3人は怪異に指示を出し、落とし穴と右腕を固定する罠を作って、夜まで待つ

 

そして、桜川九郎を囮兼誘導役にし罠に誘導し、罠にかけた。

罠は成功し、呪術を解いて人形は解体されましたとさ

 

めでたしめでたし

 

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少し青い顔をしているメンバーもいる。

しかし、この話の本質は

「タイトルであまり怖くなさそうだと思った人が大半だと思うけど。これは人は簡単に悪辣になれるって話だよ」

とみんなに目を向け言う。

そして、

「それじゃあ、肝試し頑張ろうか」

とにんまりと笑いかけた。

 

 

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肝試しが終わり、みんなが寝静まった夜に明日の敵の相手を決めることとなった。

僕が燈夜くんと仁くんの2人

相澤先生がコンプレスとトガちゃんの2人

ブラド先生がムーンフィッシュとマスタードの2人

プッシーキャッツはスピナー、マグネの2人

マスキュラーは応援で呼んだミリオ先輩に頼んだ。明日には着くそうなので大丈夫だろう。

ミリオ先輩と世間話で長野の妖怪について話したがビビって来なかったりはしないだろうから。

声がとても震えているように聞こえたが、相澤先生がNo.1に近い男と言ったのだ、大丈夫だろう。

 

さらに、一週間前にピザーラを神野に予約したので大丈夫だろう。

とてもよく燃える男もやってくるそうだから、親子対決もできるだろう。




Zさんと書いて、Ultraman Zを思い浮かべて1人で笑ってたよ。
この話にした理由は理不尽な思いをした人間が敵になっているのが多い世界だからきちんと考えさせるべきだろうと思ってこの話にしました。
次回、敵連合開闢行動隊が出ます。(予定)
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