「敵襲! 各艦娘は艤装を装着し、出航用意をなせ。各提督はただちに長官公室に集合せよ。これは訓練ではない。繰り返す……」
「夕立、デュエルは中止よ!」
「ぽい!」
デュエルディスクを収納して駆け出した川内に、夕立が続く。他の艦娘たちも、先を争って各自の艤装が保管されている工廠へと急ぐ。鎮守府庁舎内でも同様に、各司令室の提督が長官公室へと駆けつけた。
二十人ほどが座ることのできる幅広の長机は、春瀬が部屋に到着した時には四分の一ほどが埋まっていた。大規模作戦の実施中ではない現在の泊地には、これを満席とするだけの数の提督はいない。席の半分程度が埋まったところで、全員の顔が揃った。
「集まったな」
長机についた提督たちを見渡して、鎮守府の長官が口を開く。
「参謀長、始めてくれ」
「はい。先刻、近海哨戒中の駆逐隊より、防衛線を突破されたとの緊急電が入りました。発信位置は、哨戒線の先端にあたる泊地の北東約十キロ。敵艦の速力は三十ノットと報告されているため、このままいけば約十分で敵艦は泊地に到達します」
机上に広げた地図を指示棒で指しながら、参謀長が説明する。
「このトラック泊地は周囲を環礁に囲まれており、出入口は幾つかの水道に限られています。報告された敵の位置と針路を考慮すると、敵艦は北東水道からの侵入を企図していると判断してよいでしょう。よって我々は北東水道に兵力を集中させ、敵艦を迎撃します」
「敵の兵力は?」
居並ぶ提督の中で真っ先に手を挙げた春瀬が尋ねる。
トラック泊地では、各司令室の担当制で時間ごとに鎮守府近海の哨戒を実施しており、その兵力は基本的に一個駆逐隊と決められている。必ずしも強力な部隊ではないが、それを突破したとなると、敵は少なくともそれと同等以上の戦力を備えていると見るべきだろう。
しかし、参謀長が返した答えは予想外のものだった。
「一隻です」
「一隻?」
鸚鵡返しに言った春瀬は、その顔に僅かな驚きを滲ませる。
どれほど強力な艦であったとしても、通商破壊などの特殊な任務でないかぎり基本的に単艦では行動しない。軍艦というものはそれぞれの艦種に一長一短があり、艦隊を組みその欠点を補い合うことではじめて真の力を発揮できるからだ。特に、激しい反撃が予想される敵基地の攻撃ともなれば、艦隊を組んで臨まなければ話にならない。単艦での強襲など、自殺行為以外の何物でもない。
「……敵の艦種は?」
「報告によると、敵艦は駆逐イ級。形態は通常で、エリートなど特殊形態の兆候は見られないとのことです」
「その程度の相手に、防衛線を突破されたというのか? 哨戒隊は何をやってるんだ」
参謀長の答えを聞いて、別の提督が苛立った声を上げる。だが参謀長は、その言葉に対しても意外な返答をした。
「どうやら、敵艦はこちらの攻撃を無効化しているようです」
「馬鹿な……そんな話、聞いたことがないぞ。哨戒隊の誤認ではないのか?」
「それについては、なんとも……。確かに信じがたい報告ですが、現状ではそれを否定する証拠もありませんので」
「どちらであろうと、交戦すれば分かることだ。今はただの一秒も無駄にはできない。各提督は麾下の艦娘の出撃準備が完了次第、彼女らを北東水道および環礁外に展開させ、来寇する敵艦を
「その任務には、誰の部隊を?」
尋ねた春瀬に、長官は「君だ」と答えた。
「春瀬少将。この任務は、君の部隊に頼みたい。引き受けてくれるか」
「無論です」
「頼んだぞ」
頷いた長官は、提督たちを見回してから鋭い声を発する。
「説明は以上だ。かかれ!」
「はっ!」
長官の号令一下、各提督が一斉に起立して敬礼し、駆け足で長官公室を出ていく。彼らが向かう先は、自らの司令室。普段は執務室として、日々のデスクワークに使用されている部屋である。
各艦娘の艤装には無線通信機が標準装備されており、所属する司令室に設置された通信機との交信が可能となっている。春瀬は司令室に着くと通信機を起動させ、麾下の艦娘との回線を開いた。
「春瀬だ。みんな聞こえてるか?」
「はい、司令官さん。感度良好なのです」
ヘッドセットから電の声が響く。他の六人からも、同じ答えが返ってくる。
「そっちの状況はどうなってる?」
「電を含めて、全艦が出撃準備完了。いつでも出られるのです」
「分かった。では出撃……と言いたいところだが、俺たちは長官から待機命令を受けた。しばらくは環礁内で待機してくれ」
「えっ、それはどうしてですか?」
「敵の別働隊に備えるためだ。北東水道に兵力を集中している最中に、背後を突かれたら厄介だからな。敵がいないことが確認されるまで、俺たちは万一の際に即応できるようにしておく。今、長官直率の航空戦隊が偵察をおこなっているから、じきに結果が出るはずだ」
「了解しました」
「ああ、頼む。それから、今回の出撃艦は天龍、龍田、暁、響、雷、電とすることにした。旗艦は天龍、次席指揮官が龍田だ。鈴谷は司令室で指揮通信の補助をしてくれ」
「はい」
「では各自別命あるまで待機。通信終わり」
電たちとの通信を切った春瀬は、戸棚から取り出した地図を机上に広げる。地図には泊地とその周辺が描かれており、各所の水深などが詳細に記されている。彼がその上に赤青二色の駒を並べていると、艤装を外した鈴谷が部屋に戻ってきた。
「提督! どうして鈴谷を艦隊から外したの!?」
入室するなり、鈴谷は春瀬を詰問する。
「これまでの戦訓から、一人の提督が一度に七人以上の艦娘を指揮することは難しいという結論が出ている。鈴谷もそれは知っているだろう?」
「でもそれはただの慣例で、規則では決まってないはずだよ。噂じゃ、今日の敵はかなりヤバいらしいじゃん。だとしたら重巡の火力は必須でしょ。それなのに慣例にしがみついて指揮するとか、マジありえないし!」
「こんな時だからこそ、だ」
不満顔の鈴谷に春瀬が答える。
「今回の相手は普通の敵じゃない。報告によると、敵はこちらの攻撃を無効化する力を持っているそうだ。それが本当なら、火力よりも各自の連携が重要になる」
「だからって、鈴谷を外す理由にはならないでしょ。未知の敵が相手なら、味方は一隻でも多い方がいいじゃん」
「確かにそういう考えもある。だが、連携を取ることを考えると姉妹艦同士の方が都合がいい。それに、連携が必要なのは隊内だけじゃない。他の部隊とも緊密な連携が求められる。そのためには円滑な指揮通信が必要で、俺一人ではそれはできない。だから鈴谷には悪いが、今回はこういう形にさせてもらった」
「むぅ……」
唇を尖らせる鈴谷だが、春瀬の言うことは理解してくれたようで、それ以上の反論はしなかった。
「それで、鈴谷はなにを手伝えばいいの?」
「そうだな。戦闘指揮の準備は済んでるし、今は特にやることもないから、とりあえずお茶でも淹れてくれ」
「敵が近づいてるってのに、緊張感なさすぎない?」
「うちはしばらく待機だからな。他の司令室のようにすぐ出撃するなら話は別だが、待機中も気を張り続けていたら戦う前に疲れてしまう。天龍たちも、今は肩の力を抜いておけよ」
無線を通して、春瀬は電たちにも声をかける。
「はいはい。分かったよ」
呆れ気味に溜息をついた鈴谷が持ってきたお茶を手に、春瀬は次の命令を待つ。敵の別働隊が見つかればその迎撃に、見つからなければ北東水道へ向かうことになる。すべては、索敵の結果次第である。
一分、二分……今のところ、敵発見の報告はない。三分が経ったところで、長官室から連絡が入った。
「鎮守府近海に別の敵影なし。貴隊はただちに出撃し、北東方面より来寇中の敵艦を邀撃せよ」
「了解」
短く返事をした春瀬は、電たちに同様の内容を告げる。
「みんな、待たせたな。索敵の結果、敵の別働隊は存在しないことが分かった。当艦隊も、これより敵艦の迎撃に出る。天龍、任せたぞ」
「おう! 天龍、水雷戦隊、出撃するぜ!」
鎮守府庁舎内の各司令室の間には有線通信網が整備されており、先ほどから各提督の戦況報告が流れている。それによると、こちらの攻撃が効かないという話は本当のようで、先発部隊は軒並み苦戦しているようだった。
「天龍、どうやら敵は本当にこちらの攻撃を無力化できるようだ。十分に気をつけていけ。くれぐれも無茶はするなよ」
「心配すんなって。どんな小細工を使ってるか知らねえが、この天龍様にかかればイ級の一隻や二隻、朝飯前よ」
自信満々に答えて、天龍は通信を切る。数分後、彼女から敵発見の報告が入り、即座に他部隊との共闘に突入する。
――が、直後に無線から聞こえてきた声は、寸前までの余裕を完全に失った、焦燥感あらわなものだった。
「くそっ! 撃っても撃っても、こいつ全然沈まねえぞ! どれだけ当てりゃ沈むんだよ!?」
「天龍ちゃん落ち着いて! 他の部隊との協調も保たないと」
「ちっ。……あそこにいるのは川内の隊か。暁、発光信号で川内に共同襲撃の要請を送れ!」
「川内さんから返信。『共同襲撃は不可、既に他隊と実施せるも効果なし』!」
「ならどうすりゃいいんだよ!」
各司令室からの報告を総合すると、既に砲弾三百発以上、魚雷五十本以上が命中確実とされている。戦闘の混乱による重複報告を考慮しても、駆逐艦一隻を沈めるには余りある量だ。それにも関わらず、敵艦は沈む気配を見せていない。
「天龍。相手は本当にイ級なのか?」
「ああ! どっからどう見てもイ級だよ!」
春瀬の問いに、天龍の苛立った声が答える。こうしている間にも敵は着実に泊地へと接近し、艦娘たちはそれに押される形で後退を余儀なくされる。
「みんな、慎重にいけ。こいつは得体の知れない敵だ。危険を感じたらすぐに退避しろ」
「分かってる! そんなに心配しなくても大丈夫だ。今のところ全艦健在、掠り傷も負ってねえよ。そもそも、敵が撃ってこない」
「撃ってこない……?」
天龍の返答を聞いた春瀬は、訝しげに眉を寄せた。
「天龍。他の隊の艦娘たちに、負傷している者はいるか?」
「いいや、誰一人として負傷してない。敵が撃ってこないんだから当たり前だけどな」
「そうか……」
一言だけ返して、春瀬は黙考する。
原因は不明だが、いくら攻撃しても沈まない駆逐艦。その特性を活かし、敵が単艦での泊地侵攻を企てたところまでは理解できる。単艦ゆえの隠密性を狙ったのだろう。
しかし、なぜ攻撃してこない。たとえ攻撃力が通常のイ級と同じだったとしても、攻撃を無力化できる力があるのなら、好きなだけ暴れ回ることができるはずだ。それとも、攻撃できない理由が存在するのか。
少しの間考えた春瀬だったが、彼はその思考を途中で打ち切る。今の情報量では、考えたところで答えは見つからない。そして、もうじきそれは明らかになるだろう。なぜなら――
「敵駆逐艦、北東水道を突破! 環礁内に侵入したのです!」
悲鳴にも似た調子の電の声が、耳元に響く。
「鈴谷。敵艦が水道を突破したそうだ」
「うわ……。ちょっとこれ、マジでヤバくない?」
そう言いながら、鈴谷は机上に広げられた地図の上で赤い駒を動かす。
春瀬が用意した地図の上には、一つの赤い駒と、二十個以上の青い駒が置かれている。これは各種の報告をもとに現在の戦況を再現したもので、赤は敵軍、青は自軍を示している。
赤い駒が水道を通過したことで、青い駒がその分だけ後ろにさがる。この十分間、地図上ではこれと同じ動きが延々と繰り返されていた。
「ああ、確かにまずい……が、こちらの攻撃が通じないと分かった時点で、こうなるだろうことは分かっていたさ」
「さっすが提督。てことは、逆転の秘策も?」
「ある……と、言えたら格好いいんだけどな。残念ながらお手上げだ」
「ダメじゃん!」
「予測可能、回避不可能って言葉があるだろ? 分かっていても、どうしようもないことはある」
「じゃあ、どうするのさ?」
「こればかりは、どうにも。せめて相手に交渉の余地があることを祈ろう」
二人が悲観的な会話をしているさなかにも、深海底艦は刻々と鎮守府に近づいてくる。敵艦が肉眼で視認できる距離まで接近すると、春瀬は双眼鏡を持って港に出た。
「……確かに、駆逐イ級だな」
双眼鏡を覗き、春瀬が呟く。彼の傍らには、艤装を装着して水上に立つ鈴谷がいる。
「提督、司令室を出てきちゃってよかったの? こっからだと、天龍たちと連絡取れないじゃん」
「一応、携帯型の通信機は持ってきている。この型だと、通信距離が極端に短いのが難点だが……」
「……妖精さんにデュエルディスク作ってもらう暇があったら、通信機の改良してもらった方がよかったんじゃない?」
「同感だ。まあ、幸か不幸か、今は天龍たちもこいつで通信可能な距離にいるから大丈夫だ」
春瀬の視線の先では、鎮守府の艦娘たちが懸命に攻撃を続けている。四方八方から撃ち込まれる砲弾が次々に命中し、爆炎を上げる……が、敵艦には傷一つつかない。砲弾は確実に命中しているはずだが、まるでダメージを受けていないようだ。
「クラインフィールド……では、なさそうだな」
敵艦を注意深く観察しながら、春瀬はそのような言葉を口にする。
クラインフィールド――それは、彼が以前戦った、深海棲艦とは異なる敵が持っていた力だ。その力もまた敵の攻撃を無効化するものだったが、見たところ、敵艦はそれとは異なる原理で攻撃を防いでいるらしい。攻撃が効かないという報告を受けてから、彼は密かにある事態――敵が「あの艦隊」の一味であること――を危惧していたが、どうやらそれは杞憂のようであった。
しかし、だからといって状況が好転するわけではない。環礁内には大小無数の島々が存在しているが、敵艦は鎮守府庁舎が建つ夏島に直進している。おそらく、敵はここに重要施設が集まっていることを知っているのだろう。艦娘たちの攻撃も空しく、敵艦は刻々と陸地に近づき、遂に鎮守府の港に到達した。
今や、敵艦は目と鼻の先にまで迫っている。岸壁に立つ春瀬との距離は百メートル以下。駆逐イ級の主砲の射程は百数十メートルとされているから、完全に射程圏内である。そんな彼を守るため、電たちが両者の間に割って入る。
「司令官さん下がってください! ここは危険です!」
「電の言う通りだ! こんなところに突っ立って、死にてえのか!?」
「ここまできたら、どこにいたって同じさ。建物の中に逃げ込んだところで、敵に砲撃されたら瓦礫の下敷きになるだけだ。それに――」
春瀬は、細めた目を敵艦に向ける。
「そいつが攻撃してくるとは、限らないからな」
「は?」
眉を寄せる天龍に、春瀬は「考えてもみろ」と言う。
「無敵の盾を持っていれば、相手を殺すも生かすも自分の胸三寸だ。こちらの攻撃は一切効かないのだから、奴がその気ならここに来るまでにお前たち全員を沈めることもできたはずだ。しかし、実際にはそうしなかった。奴には何か、戦うこととは別の目的があるのかもしれない」
「それは仮定の話だろ。もし、あの敵艦が指揮官だけを殺すつもりでここまで来てたらどうするんだよ!」
「それなら、この島が射程に入った段階で脱出手段を潰しにかかっているはずだ。深海棲艦の知能がどの程度かは知らないが、港を潰せば俺たちが逃げられなくなることくらい見当がつくだろう。指揮官となる提督だけを始末する気で来ているのなら、既にそうしているに違いない。だが見ての通り、奴はそれもしていない。なら、奴の目的は何だ? 俺はそれを見極める」
「だとしても、深海棲艦の目の前に立つなんて無茶よ! 敵を観察するだけなら、遠くからでもできるわ」
「雷ちゃんの言う通りなのです。それに、もし敵が攻撃してきても、隠れていれば助かるかもしれないのです。でも、ここにいたら確実に死んでしまうのです!」
雷と電が必死に退避を促す。しかし、彼女たちの説得が春瀬の意思を変える前に、敵の艦上で閃光が煌めいた。
「提督!」
閃光を認めたその瞬間、春瀬のもっとも近くにいた鈴谷が自らを盾として彼を庇う。……が、奇妙なことに発砲炎のあとに必ず聞こえるはずの轟音はなく、着弾の火柱や水柱が立つこともなかった。
「え……?」
被弾を覚悟して目をきつく瞑っていた鈴谷は、何も起こらないことを不審に思いながら目を開ける……と、海上でちかちかと規則的に瞬く光が目に入った。
「あれって……発光信号?」
明滅を繰り返す光を見て、鈴谷が呟く。
「イ級の目が光ってる……。もしかして、さっきの光はこれだったの?」
閃光の正体を知った鈴谷は、驚きと安堵が混ざった声で言う。電たちも気持ちは同じようで、緊張を残しつつも少しほっとした表情を浮かべている。
「発光信号ってことは、鈴谷たちに何かメッセージってことだよね。御用はなんでしょう、っと」
緊張が和らいだらしい鈴谷は、少し軽い調子で信号を読み取りにかかる。深海棲艦の発光信号は艦娘たちと同じ符号を使用していたため、信号を読むのに苦労はしなかった。
「えっと、なになに……。お……い……えっ?」
しかし、信号を読み取っていた鈴谷は途中で驚きの声を上げると、そのまま黙り込んでしまった。
「鈴谷、どうしたんだ?」
突然口を閉ざした鈴谷に、春瀬は怪訝な眼差しを向ける。だが、彼自身も信号を読み終えると、鈴谷と同じように固まった。
「……提督も、分かったみたいだね」
春瀬の表情を見た鈴谷は、引きつった笑みを浮かべる。
「ねぇ、提督。鈴谷たち、夢でも見てるのかな?」
「……だとしたら、嬉しいんだがな」
鈴谷の言葉に、春瀬もこわばった微笑で答える。
「ホント信じられないよね。まさか、深海棲艦があんなことを言うなんて……」
明滅を続ける光を見つめ、鈴谷はその内容を口にする。
「『おい、デュエルしろよ』だってさ」
響「さて。ようやく物語が動き始めたね」
雷「いやいや、ちょっと待ちなさいよ響! あなた、どうしてそんなに平然としてるのよ!?」
響「雷だって、九話の後書きでデュエルで取り調べするのは当然だと言ってたじゃないか。あの時の雷の言葉を聞いて、私は目が覚めたんだ」
雷「あ、あれは本気じゃなかったというか……。ていうか、今回の話はレベルが違うわよ! 相手は深海棲艦よ!?」
電「私たち、どうなってしまうのでしょう……」
暁「ふ、ふん! どんな艦が相手でも、暁にかかれば朝飯前よ!」
響「暁、声が震えてる」
暁「そそそ、そ、そんなことないしっ!」
響「……やれやれ。三人ともこの状況だと、予告は私がやるしかないな。次回『実戦』。デュエル・スタンバイ」
P.S.
作中でイ級の主砲射程について記述がありましたが、それに合わせて、本作での艦娘と深海棲艦の射程の扱いなどについて解説しておきます。
・各艦の兵装の射程は、史実の数値の百分の一
例:史実での射程10km(10,000m) → 作中での射程100m
・航空機の航続距離は、単位をメートルに変換
例:史実での航続距離1000km → 作中での航続距離1000m
・速力は史実から変化なし