「教導隊……ですか?」
「ああ」
電の問いに、春瀬が頷く。
電がリ級とのデュエルを制してから数日後。彼の執務室の机上には、一束の書類が置かれていた。
「今朝、課業開始前に俺が長官私室に呼ばれたのは知っているな? その時に、長官からこの書類を手渡された」
春瀬は書類を手に取り、表紙が見えるように掲げる。表紙には、「D計画概要(案)」という文字が活字で印刷されている。
「D型艦の増加に対抗するための、艦娘デュエリスト育成計画――通称、『D計画』。その実施にあたり、俺に計画の統括者となってほしい、というのが話の内容だった」
「確かに、この鎮守府でのデュエルブームは私たちが発端ですからね……。当然といえば、当然の流れなのです」
「それにこの間、電がリ級と戦ったあとから、艦娘たちのデュエルに対する抵抗も少しずつ薄れてきている。長官としては、この機に一定数のデュエリストを揃えて、D型艦への対抗戦力を整えたいんだろう」
「デュエルへの抵抗が減ったのは、陽炎ちゃんたちのおかげですね。私の話がよく使われるので、少し恥ずかしいのですが……」
はにかみつつ、電が答える。
激闘の末に電が勝利を手にしたあのデュエル。それに影響を受けた陽炎と黒潮は、再びデュエルをするようになっていた。それだけでなく、彼女たちは他の艦娘をデュエルの世界に呼び戻すための活動も始めていた。その時に持ち出されるのが、自分の経験談や電の話だった。
「デュエルブームの火付け役の一人でありながら、他の艦娘と同じくD型艦とのデュエルに抵抗を覚え、しかしデュエルに対する恐怖を克服して戦う決意を新たにする……あらすじにして見ると、電の例は宣伝に最適だからな。使われるのもしょうがないさ」
「それはそうかもですけど……でも、やっぱり恥ずかしいのです」
「だろうな。まぁ、こればかりはデュエル相手がまた増える代償と思って我慢してくれ。もう少しの辛抱だと思うから」
「うう、頑張るのです……」
「で、話を戻すが。この艦娘デュエリスト育成計画、俺は引き受けるつもりだ。実際にD型艦の出現報告が増えている以上、これに対処できる戦力を揃える必要がある。正直、俺たちだけで対応するのはもう限界だ」
「電も同感なのです。今も他のみんなは全員、D型艦の相手で出払ってしまっているのです。これ以上、D型艦の出撃頻度が上がったらとても手が回らないのです」
がらんとした室内を見回して、電は言う。
「それで、具体的には、どんなことをするのですか?」
「最終的な目標は、鎮守府の全艦娘がデュエルをできるようになることだ。しかし、これは当分無理だろう。だから、まずは既にデュエルを覚えている艦娘を特訓して、腕を上げさせることにする。そのためには、D型艦の出現以降、デュエルから離れている艦娘を呼び戻すことも必要になる。まあ、そこは図らずも陽炎たちがやってくれているから、それほど心配しなくていいだろう」
「問題は、特訓のほうですね」
「ああ。流石に俺一人でやるのは無理だから、これは電たちにも手伝ってもらうことになる」
「私たちが、他の艦娘にデュエルを教えるのですか?」
「その通り。陽炎たちと同じく勧誘もしてもらうとは思うが、うちのメンバーは基本的に教導担当だ」
「でも、ちゃんと教えられるか不安なのです……」
自信なさげな電に、春瀬は「そんなに気負わなくていい」と微笑む。
「あとでみんなにも言うが、デッキの組み方や戦い方は人それぞれだ。だから、俺たちが教えるのは基本だけ。いかにバランスのとれたデッキを組み、プレイングミスなく戦うか。そのための技術を身につけさせる」
「それだけでいいのですか?」
「ああ。だが、とても重要なことだ。どんなに強力なカードを集めてデッキを組んでも、構築が下手だと格下の相手に負けることもある。普通のデュエルならそれも笑い話で済むが、ここでは、それは通じない」
「そう、ですね……」
強張った表情で電が頷く。
友人同士のデュエルなら、負けても次があると笑い飛ばせる。しかし、「実戦」は違う。敗北は死に直結し、二度目はない。ライフポイントが0を刻んだその瞬間に自分の命は終わり、暗く冷たい水底へと引きずり込まれるのだ。リ級とのデュエルで敗北寸前まで追い詰められた電は、そのことを身をもって理解していた。
「もう誰一人として沈めさせない。そう決意して、俺はここに来た。だから、みんなには俺が知る限りのデュエルに勝つ方法を――戦場で生き残る術を、教えるつもりだ」
「司令官さん……?」
真剣な口調で言う春瀬を、電は案じるような目で見る。真摯な彼の声に、どこか思いつめたような響きを感じたからだった。
「……っと、悪い。つい、固い空気にしてしまったな。まぁ、詳しいことはあとで話そう。みんなが帰ってきたら、また改めて話をすることになるからな」
電の視線に気づいた春瀬は、彼女の不安を払うように明るい声を出す。その声には、いま感じた気配は微塵もない。
春瀬の様子にやや腑に落ちない感覚を覚える電だったが、元々の違和感自体も微かなものであったため、あえて彼に尋ねることもできない。どうするべきか一瞬悩んだあと、電は春瀬の言葉に頷き、秘書艦業務の書類整理へと思考を切り換えた。
◆◇◆◇
「――と、いうわけで。俺たちは今後、泊地のデュエル教導部隊として動くことになる」
その日の夕方。鎮守府の講堂に電たちを集めた春瀬は、皆の前でD計画の概要を語った。
「この計画はまだ正式決定されていないが、数日以内に軍令部からも承認が下りる見込みだ。だから、俺たちもそれに備えて準備を進めることにする」
「教導部隊……いい響きね!」
春瀬の話を聞き終えた暁は、きらきらと目を輝かせる。
「これは、一人前のレディーにぴったりの肩書きだわ!」
「そうかしら?」
「そうよ。これが分からないなんて、雷もまだ子供ね。そうだ、ついでに私たちも『第六駆逐隊』から『第六教導隊』に名前を変えるのはどうかしら」
「えぇっ!?」
暁の提案に雷は驚きの声を上げる。
「いきなり何を言い出すのよ? それ、本気?」
「当然よ。立派なレディーが率いる隊には、それ相応の名前をつけないと」
「また暁のレディースイッチが入ったか……」
「こうなったら、しばらくは止められないのです」
暁と雷の会話を眺めながら、響と電が囁き合う。雷は暁の考えを変えようとしたが、電の言うようにスイッチの入った彼女を止めることはできず、彼女たちの隊は結局「第六教導隊」に名称変更することになった。
「でも、隊の名前を変えるのはデュエルを教える時だけよ。他の時は、今まで通り『第六駆逐隊』のままにすること。いいわね?」
「少し不服だけど……まぁ、いいわ。そうしましょ」
どうにか暁に妥協させて一安心する雷だが、「でも」という暁の言葉に再度表情を固くする。
「『第六教導隊』だけじゃ、何を教えてるか分からないわね。もうちょっと分かりやすくできないかしら」
「なら、『第六デュエル教導隊』とかにすればいいじゃない」
「それだと長すぎるわよ。もっと語呂がいい名前にしたいわ」
「そう言われてもねぇ……」
「そもそも、『デュエル』ってどんな意味でしたっけ?」
電の問いに、響が「たしか」と答える。
「英語で『決闘』って意味だったはずだよ」
「それだわ!」
暁は叫ぶと、右手の人差し指で響を指した。
「『第六決闘教導隊』。これなら名前も長すぎないし、何を教えてるのかもすぐに分かるわ。この名前にしましょう!」
今の暁を止められないことは、ついさっきの雷が証明している。妥協案は成立させているので三人は無駄な抵抗をせず、暁の案をそのまま通した。
「ねぇ、提督。質問いいー?」
電たちの騒動が落ち着いた頃を見計らい、鈴谷が手を挙げる。
「いいぞ。どんな質問だ?」
「他の艦娘にデュエルを教えてD型艦と戦えるようにする、ってのはいい考えだと思うんだけど、その間は誰がD型艦と戦うの?」
「ふむ。そこか」
「今でさえ、D型艦の相手は人数ギリギリじゃん? それなのに、これ以上減ったら対応しきれないよ」
「確かに、もっともな疑問だ」
だが、と春瀬は言う。
「その点は心配はいらない。人手を補う手段は用意してある」
「と、いうと?」
「俺は長官から、計画の実施に必要な権限を与えられている。それを使って他の司令室に協力を要請し、既にデュエルを覚えている艦娘をD型艦の迎撃にあててもらう」
「なるほど。それなら今と同じくらいの人手は確保できそうだね」
「でも、司令官さん。さっきの話では、そうした艦娘の再教育も計画に含まれていませんでしたか?」
鈴谷に代わり、今度は電が春瀬に質問する。春瀬は頷き、それを肯定した。
「その通り。第一段階で既にデュエルを覚えている艦娘――これからは、D艦娘と呼ぶことにするが――彼女たちの練度を向上させ、そのあとで他の艦娘にもデュエルを教えていく。これが、D計画の流れだ」
「だとしたら、私たちの穴を埋める子たちにも、練度向上のための期間が必要になるのです。そこはどうするつもりなのですか?」
「簡単なことさ。俺たちが今、この場にいることがその答えだ」
「どういうことなのです……?」
春瀬の答えに、電は首を傾げる。と、背後から扉が開く音が鳴り、元気のいい声が講堂の中に響いた。
「失礼しまーす!」
「来たっぽーい!」
「あれは……陽炎ちゃんに、夕立ちゃん?」
「時雨たちもいるわね」
入口付近の人影を見て、電と雷が言う。
「みんな、よく来てくれた。ここに集まってくれ」
春瀬の指示によって、現れた五人の艦娘――夕立、時雨、陽炎、不知火、黒潮は、電たちの横に並ぶ。春瀬は五人の顔を順に見たあと、陽炎型の三人に目を合わせて口を開いた。
「夕立と時雨は前に会ったことがあるが、君たちと会うのは初めてだったな。俺が第七司令室の司令官を務めている春瀬だ。よろしく」
「第五司令室所属、陽炎型一番艦の陽炎です。こちらこそ、よろしくお願いします」
「同じく二番艦、不知火です」
「黒潮や。よろしゅうな~」
「こらっ、黒潮。そんな言い方したら失礼でしょ!」
陽炎が黒潮をたしなめるが、春瀬は首を振ってそれを宥める。
「そのくらい構わないさ。俺も、あまり堅苦しくはしたくないし。それぞれ自分が楽な喋り方をしてくれ」
「おぉ、話の分かる司令はんや。うちの司令にも、爪の垢を煎じて飲ませてやりたいわ」
「黒潮がゆるすぎるだけよ」
呆れた表情で、陽炎は溜息をつく。
「あ、そうだ春瀬少将。この間は援軍ありがとうございました。おかげで、無事に敵艦隊を撃滅できました」
「どういたしまして。俺からも、陽炎たちにはお礼を言っておかないとな。D型艦の登場以来、デュエルから離れている子たちをもう一度デュエルに誘ってくれているそうじゃないか」
「お礼を言われるほどのことじゃありません。あれは、私たちがデュエル相手が欲しくてやっているようなものですし。それに、私たちが今こうしているのも、元はと言えば電のデュエルを見て勇気づけられたおかげですから」
「そうそう。ありがとな、電」
「い、電は別にそんな大したことは……」
黒潮に礼を述べられた電は、わたわたと手を振って答える。会話が一段落したところで、春瀬は陽炎たちにD計画の概要を話し、彼女たちに協力を求めた。
「D型艦とのデュエルは、普通のデュエルとは違う命懸けの戦いだ。そのことに対して、抵抗感もあるかもしれない。だが俺たちだけでは、増え続けるD型艦に対してこれ以上対処することは不可能だ。どうか、君たちの力を貸してくれないか?」
「やるっぽい!」
最初に返事をしたのは、夕立だった。
「命懸けの戦いなんて、いつものことっぽい! それよりも、深海棲艦とのデュエルなんて腕が鳴るっぽい!」
「僕も協力するよ。人手は少しでも多いほうがいいだろうからね」
「私もやるわ」
「電たちにばかり、任せてはおけへんもんな」
「不知火も協力します」
夕立に続き、他の四人も同意を表明する。
「あれ? 不知火もデュエルできるっぽい?」
不知火が頷くのを見た夕立は、意外そうに尋ねる。
「てっきり、やってないと思ってたっぽい」
「そういえば、不知火がデュエルしている姿は見たことなかったね。陽炎たちのデュエルは目にしたことがあるけど」
時雨の問いに不知火は「いいえ」と答える。
「不知火は、これまでデュエルモンスターズに触れたことはありません」
「じゃあ、どうしてここに?」
「もちろん、春瀬少将に教えを請うためです」
「声をかけられていたのは私たちだけだったんだけど、不知火も来たいって言ってね。一緒に連れてきたのよ」
「前は『不知火は興味ありません』なんてクールに言ってたのになぁ」
「別に、遊ぼうと思っているわけではありません。不知火は自分でもD型艦を倒せるようになりたいだけです」
「ダメやで不知火、そんな考えじゃ。デュエルは楽しんでやらんと。なあ、司令はん?」
「そうだな。だが、現状ではデュエルモンスターズがD型艦を倒す唯一の武器であることも事実だ。そういう状況下では、デュエルを実用的なものとして捉えるのもありだろう。本音を言えば、それでも不知火にはデュエルを楽しんでほしいけどな」
「……善処します」
「ま、理由がどうあれデュエリストが増えるのは嬉しいことだ。ちょうど、俺たちも教導隊として動き始めたところだし、不知火には生徒第一号となってもらおう」
「暁たちの出番ね!」
春瀬の言葉に、暁が素早く反応する。
「第六決闘教導隊、出撃よ!」
「でも、司令官さん。D計画の実施はまだ先ではないのですか?」
「ああ。けど最初に言っただろ? それに備えて準備をするって」
「つまり、それって……」
「そう。計画の本格実施の前に、一部の艦娘を特訓する。それが『準備』の意味だ。ついでに、これがさっきのお前の質問に対する答えでもある」
「私たちが前線から抜ける穴を、夕立ちゃんたちに埋めてもらうということですね」
「そういうことだ」
頷いた春瀬は、不知火に顔を向けて尋ねる。
「まずは、不知火にデュエルを教えることからだな。不知火は、デュエルモンスターズの知識はどのくらい持っている?」
「基本的なルールとカードの種類は、陽炎と黒潮から聞きました。春瀬少将には、デッキの組み方をご教授願いたいと思います」
「分かった。じゃあ、そこから始めるとしよう」
「はい。ご指導ご鞭撻、よろしくです」
「今日は最初だから、俺が教導役を務めることにする。電たちは、これを見て自分が教える時の参考にしてくれ。……さて。ではデッキの組み方についてだが、陽炎と黒潮はどうやってデッキを組んでいる?」
「えっと、私は自分が気に入ったカードを中心にデッキを組んでます。カード同士の相性には、もちろん気をつかっていますけど」
「うちも同じやな。けど不知火にそう教えたら、もっと具体的な方法はないのかって言われてもうたわ」
「けど、それは僕たちも似たようなものかな。ね、夕立」
「そうっぽい」
「そういえば、私もデッキ選びは単純な理由ね。カードの種族が自分の名前と同じってだけだし」
「私も、雷ちゃんに勧められたカードが気に入ったのが理由なのです」
二人の答えに反応して、他の者たちも口々に言う。
「……とまぁ、こんな感じだ。実際、これに関しては、俺からも好きなカードを使ってデッキを組めとしか言えない」
「そんなことでいいのですか? D型艦との戦闘では、デッキは唯一の武器。自分の命が懸かっているというのに、それを好みで選ぶなんて……」
「確かに、その考えにも一理ある。だが、デュエルモンスターズに最適解はない。どれほど頭を働かせようと、必ずデッキの弱点は生まれる。完璧なデッキというものは、決して存在しない。それなら、自分の好きなカードでデッキを作ったほうがいいと思わないか?」
「否定はできませんが……。しかし、不知火のように気に入ったカードがない場合はどうすればいいのですか?」
「そういう時は、どんな戦い方をしたいか考えればいい。一撃で相手を仕留めるために瞬間的な火力に重点を置くのか、あるいは相手の動きを封じてじっくりと攻めていくのか……。不知火は、どういうデュエルをしたい?」
「そうですね……不知火は、安定性の高いデッキを望みます。カードの引きに左右されず、常に一定の能力を発揮できるデッキを作りたいです」
「安定性か……。それなら、この辺りか」
春瀬は軍服のポケットからメモ帳を取り出すと、幾つかの単語をそこに書き、ページをちぎって不知火に手渡した。
「そこに書いてあるのが、比較的安定した戦いのできるテーマの名前だ。それと同じ名前を持っているカードを集めて、相性のいいカードを付け足せば、不知火の希望に近いデッキができるはずだ。俺が執務室に置いている予備のカードの山に、そのカードもある。それを使ってくれ」
「よろしいのですか?」
「ああ。大量にあって、置き場所に困っているくらいだからな」
「ありがとうございます」
「電。すまないが不知火の付き添いを頼めるか? これが執務室の鍵だ。デッキ作りが終わったら、不知火と一緒にここへ戻ってきれくれ」
「了解なのです。さ、不知火ちゃん。行きましょう」
春瀬から鍵を受け取った電は、不知火を連れて講堂を出ていく。二人がいなくなると、天龍が「それで?」と春瀬に尋ねた。
「オレたちはどうするんだ? 二人が戻るまで待つなんて退屈だぜ」
「もちろん、そんなことはしないさ。不知火がデッキを作っている間、俺たちはここで一組ずつデュエルして、互いのプレイングやデッキ構築を研究し合う」
「模擬戦みたいな感じか」
「まぁ、そんなとこだな。最初の対戦は――」
「春瀬少将。私にやらせてもらえませんか」
「陽炎か。いいぞ」
陽炎の立候補を春瀬は快諾する。
「それで、対戦相手も私が指名したいんですけど……」
「ほう……。それは誰なんだ?」
「響です」
陽炎は、数人の間を置いて並んでいる相手を見て言った。
「私……?」
突然指名された響は、やや驚いた表情で陽炎を見返す。
「珍しい組み合わせだな。二人の間には、何か因縁でもあるのか?」
「いえ、特にそういうわけじゃないんですけど。私が響とデュエルしてみたいだけです」
「だ、そうだが……響はどうする?」
「もちろん。受けて立つさ」
春瀬の問いに、響は微笑して答える。
「デュエルを挑まれて、背を向けるわけにはいかないからね」
響は列から離れると、さっそくデュエルディスクを起動させる。
「さあ、始めようか」
「ええ!」
陽炎も響の向かいに立ち、ディスクを展開する。
「「デュエル!!」」
雷「教導隊の初仕事は、響の担当になったわね」
暁「一人前のレディーがここにいるっていうのに、どうして陽炎は響を選んだのよ。ぷんすか!」
電「まあまあ、暁ちゃん。落ち着いてほしいのです」
響「そういえば、暁は改二が実装されたんだったね。おめでとう」
暁「ふふん! やっぱり、どう見ても暁が一番のレディーだったってことよね!」
雷「喜んでるところ悪いけど、作中のあなたはまだ改二じゃないわよ」
暁「えっ!?」
雷「当たり前でしょ。この作品の連載が始まった頃には、暁の改二情報なんて影も形もなかったんだから。その時点で改二が存在してた夕立や時雨は、作中にも反映されてるけど」
暁「むう……」
電「でも、言葉だけだと、誰が改二で誰が違うのか分かりにくいのです」
響「確かにそうだね。ちょうどいい機会だから、これまでに登場済みのキャラクターの改造状況をまとめてみよう。ちなみに名前は順不同だから、この並びに特別な意味はないよ」
・春瀬艦隊所属
電(改)、雷(改)、響(改)、暁(改)、天龍(改)、龍田(改)、鈴谷
・その他部隊所属
川内(改二)、神通(改二)、夕立(改二)、時雨(改二)、青葉(改)、陽炎(改)、不知火(改)、黒潮(改)
電「鈴谷さんだけ改になってませんが、決して鈴谷さんの練度が低いわけではないのです。練度は充分なのですが、艦種変更を伴う大きな改造は内地でしかできない設定なので、改造されていないだけなのです」
響「ちなみに、改二への改造も同じ制限がかかっているよ」
暁「てことは、私の改二も……」
響「うん。一旦内地に戻らないと無理だね」
暁「ガーン!!」
電「落ち込まないでほしいのです、暁ちゃん。きっとそのうち、作者さんが暁ちゃんが改二になる話を作ってくれるのです」
暁「うぅ、そうね……。暁は一人前のレディーだもの、来たるべき時がくるまで静かに待つわ」
響「さて。長くなってしまったけれど、次は私と陽炎のデュエルだね」
雷「響と陽炎は、本当に無関係なの?」
響「うん。デュエルを挑まれた理由も、見当がつかない。まぁ、なんにせよ、私は全力で戦うだけさ」
暁「教導隊がいきなり負けるわけにはいかないんだから。しっかり勝ちなさいよ!」
電「響ちゃん、頑張ってなのです! 次回『小さな王』。デュエル・スタンバイ!」