超音速   作:ネコガメ

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第20話

 先のパール・ハーバー並びにヒッカム空軍基地への奇襲作戦は成功裏に終わり、現在アメリカ陸軍工兵隊によって、急ピッチで基地施設の造成が進められていた。

 と言っても、深海棲艦が”居抜き”としてそのまま自らの基地として運用していた事、及び101空並びに同時攻撃を担当したVFA-102"ダイアモンドバックス"戦闘攻撃飛行隊の爆撃の腕が良かった事から、1からの建設とはならず、例えば滑走路などは殆どそのまま使用可能な状態であった。

 港湾施設は深海棲艦に最適化されていた事から、全てが爆撃で更地になっており、本格的な使用は不可能であったが、それでもある程度の荷ほどきができる状態ではあった。

 

 そして、101空のセクション4(第四飛行班)....ホーク・レイマン組は、先の任務からそれほど間を置かず、基地上空でのFORCAP(Force Combat Air Patrol)要員として駆り出されていた。

 本来なら同じアメリカの海軍航空隊がやるべき任務なのだが、生憎モロカイ島方面から深海棲艦が奪還のため進攻してきており、米軍はその防御に回っていた。

 

「まァ、俺らとしちゃ飛行時間が増えるなら何でも大歓迎なんだけどな、結局は」

 

「ちげぇねぇ」

 

『ホーク、せめて私語は機外無線を切ってからやれと何度も』

 

「俺切ったぞ!?え、切れてるよな....」

 

「悪い、こっち(後席)だわ」

 

「馬鹿野郎」

 

 相棒を一喝するホークの声を聴き、レイマンが苦笑する。

 

『お前ら最近ホント似てきたよなァ....同じ機に乗ってると似て来るって本当かもな』

 

「にしちゃお前パパラッチ癖になってねぇじゃねえか」

 

『誰がパパラッチだとこの野郎』

 

「電子レコーダー」

 

『”#=%&”{‘*_\?>....』

 

 フレクス、声にならない声を上げて黙り込んでしまった。

 

『戦闘機が飛んでると空気は前から後ろに流れるからよ、パイロットからRIOに伝染するんだろ』

 

「なんだそりゃ....」

 

『....Cougar7, Telescope1, Recommend COMMIT threat Bullseye 120/31 3280, Type....Unknown』

 

 AWACS(空中管制機)からの敵機発見報告に、談笑していた4人のアヴィエイターが一瞬で表情を引き締め、頭を戦闘体制に切り替えてF-14前席の正面コンソールを正確かつ迅速に操作する。

 

「Solid Copy Cougar7, COMMIT....畜生、今日は早めに帰れると思ったんだけどな....マスターアームオン、Cougar7, Engage!」

 

『マスターアームオン, Cougar8, Engage!』

 

「....奴さん随分高度が低いな?」

 

「大方、隠れられてると思ってんだろうよ」

 

「まさか。Radar Contact 12 O'clock」

 

「上等、いい仕事だ!行くぞ!」

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