白い盾と呼ばれるフィクサー 作:赤い霧の羨望者
あと、脚注にチャレンジしました
あっという間に大きくなって5歳になった。
喜ばしいことにこの歳になるまで全く都市の薄暗いところに関わらず生きてこれたのは幸運なことだと思う。
しかし、強くなって赤い霧のようになるには自分からそんなところに飛び込んでいくしかない。
しかし、実力もなしに都市でそんなことをしては、次の朝すら迎えることなく肉の塊になることだろう。
そうならないためにも、せっかく身内に戦闘できる人間である父が存在するのだから、彼に師事して強くなってから父と同じ協会に所属するのが一番だろう。
しっかりと前もって剣と戦いに興味を持っていることを示し続けてきたことで、
最初は、鍛えることには賛同されたが、積極的に戦いの場に飛び込むことには渋い顔をされていたのが、それなりの間、説得を続けてことで絆されてくれた。
というわけで父のもとに向かう。心の中は落ち着いている感じで過ごしているが、両親と話すときは元気な感じで話しかけるようにしているとそれが馴染んできた。
まあ、これは自分の好みが無感情無表情娘より、元気娘のほうが好みなので、そういう姿を自分自身とはいえ、見たかったからだ。
「パパー初めての訓練しに行こ!」
「大丈夫だよ。しっかり準備してあるからね。ただしまだ無理はさせられないから、やめるように言ったらすぐにやめるように。この約束を守れるかい?」
「うん。当たり前だよ」
「うんうん、いい子だ。それじゃ、行こうか」
あらかじめ約束していたので、父は巣の中にある訓練施設のようなところを確保してくれているのでそこに向かうことになった。
その訓練施設はいいところらしく、T社*1の特異点が入っていて、外と中の時間が少しズレているらしい。
これが大きくずらせないのは、5歳までに得た情報で分かっている。
まだ、ロボトミーコーポレーションの舞台となるL社*2が存在していないからだ。
現在もL社*3は存在しているが、それはゲームの舞台となるL社の前の会社で、あまり環境によろしくないエネルギー生成を行なっているらしい。
それにエネルギー会社がL社のみなことによって独占状態となっていることで、安価ではなく、大量消費ができない状態であるため、T社の巣ではないここでは、不完全なものとなっているのだ。
ただの訓練施設の説明に長々と使ったが、さっさと剣を振りたいので、服を動きやすいものに着替えて、
父のもとに急ぐ。
最初のランニングと柔軟で身体を温めたあと、父がカバンから取り出したのは明らかにカバンより大きい棒だった。
特異点商品って高くないのか?LoR*4のローランってやつは、保存容器でもそれなりの値段がするみたいなこと言ってたのに。
そんなことを思いながら眺めていると、その棒を手渡してきた。
「最初から、剣は使わせられないからね。まずは棒を振って身体がぶれないようにしよう。」
…なるほどそりゃそうだ。いきなり剣を振らせはしないよな。と納得し、棒を振ってみることにする。
しかし、握った瞬間、ぐわっと自分の中で力の段階が上がった気がして、身体が勝手に棒を振り上げ、振り下ろした。
まだ身体は全く出来上がっていない5歳児にも関わらず、なんというかいい一振りができたなと感覚的に分かった。
父の目はしばらく驚愕に彩られていたが、すぐに喜色満面で褒め、抱き上げ、この子は天才だと大騒ぎだった。
しばらくは、自分も棒を振ったときに感じた能力の向上と、その際の全能感に酔いしれていたが、すぐに恥ずかしくなったので、父を小突いて降ろしてもらった。
しかし、この力は、なんなんだ?死んだときに考えていたことが影響しているのか?
あの時、赤い霧に憧れていた事と、何かを成し、守りたいという思いが全て完璧に発揮される際に、転生して得られる能力としては確かに戦闘能力しかないだろうなとは思う。
だが、力が強いわけではないように思える。それなら、前々から気づけていたはずだ。別に棒を握ったことがないわけではないのだから。
おそらく、このことから推測されるのは、戦いの意思、もしくはそのために必要なことをなそうとする意思を持ったときに身体のリミッターが解除されるのだろう。
また、最後の思いからの推測だが、守ることを考えていたのだから、そのような事態に陥ったときにはより、強力になれるのではないだろうかとも思う。
…このことを念頭に置いて訓練していくことにしよう。
幸い、危険に自ら突っ込んでいくより、危険が来たときに防御して待ち構えている方が、家族の心情的にも嬉しいと思う。まあ、こころの持ちようと言ったところではあるが、それを持っているか持っていないかでは雲泥の差だろうし、そうしておくとしよう。
そんなことを父を無視しながら考えていると、父が泣きながらすがりついてきたのでさすがに無視しすぎたなと反省した。
流石に大の大人が5歳の娘にすがりついている光景は哀れすぎる。
それだけ愛されているということなので悪い気はしないが
落ち着いた父に防御を重点的に教えて欲しいと頼むと、父は、少し安心した様子で即座に了承してくれた。
こうして父に師事して、約半年が経ったある日、父と互いに棒ではあるが試合形式で戦うことになった。
「試合?なんでなの?」
「シルトの上達が思っていたよりも速かったからな。この前も避けることだけしてたのに服に当てられたし。この試合形式でもパパに攻撃を当てられたら、剣を使う許可を出すからな。」
ほう!ついに剣が使えるようになるのか、それは意欲も高まるというものだ。
そう思い、すぐに父から十歩ほど離れた場所に立ち、棒を正面に構える。
父がはじめの合図を出した瞬間、俺は棒を腰だめに構えて突進した。おそらく、これまで防御を中心に教えてきたので、俺が防御に徹すると思うのではないかと思い、意表を突こうと考えた。父に接近したところで腰に構えた棒を振り抜きかけたとき、父が急に動き、棒を俺の棒に当ててきた。
棒同士が当たったのにもかかわらず、あまりにも小さな、カッ、という音が鳴ったあとは、俺の手にはぬるりと棒が滑る感触が伝わってきた。
受け流された!
と、思った瞬間、高い身体能力にまかせて大きく父のもとから飛び退いた瞬間、今までいたところに、手加減されているであろうが、父の棒が振り下ろされていた。
「よく飛びのけたな。受け流された瞬間、退ける判断はえらいぞ。実戦じゃ、迷ったら死ぬからな。」
そんな父の言葉を聞きながら、焦ったことによって乱れた息を整えながら考える。
警戒されて、かつ、現在の身体能力を熟知している父相手では、身体能力にかまけた攻撃は無為に終わる。
なら、どうにかして隙をつくるしかない。でも、どうする
意表を突いたと思った突撃は気付かれていたか、見てから対応された。
なら、慣れている防御で父の体勢が崩せることに賭けるか?
数瞬で色々と考え、俺は防御に徹しても父には勝てないと思い、愚直に攻撃を仕掛け、主導権を握ることを選択した。
「行きます。」
一言告げ、再度父に迫る、前回と全く同じ体勢で攻撃を仕掛けると、父も全く同じ方法で迎撃しようとしてきた。
ここに賭ける。
父に受け流された剣を強引に戻し、今いるところに振り下ろされる剣を逆に受け流す
父の体勢が崩れた瞬間、おそらく胴体には攻撃は入れられないと判断。受け流した剣を握っている手を狙う
父が咄嗟に剣を手放し、手を引こうとするが間に合わず、指の先に当てることに成功した。
はぁ、はぁ、本当に疲れた。
「いやぁ、まったく同じ体勢でくるから、どんなふうに当ててくれるのかなと思って見てみたいと思って全く同じふうに受け流したらまさか受け流し返されるとはね。えらい、えらい。」
「ふぅ、真正面から、力だけで押し通るのは無理だと思ったから…何か作戦立てないとと思ったの。これでいいの?指先だけだけど。」
「いいよ。避けようとしたけど間に合わなかったしね。」
なんとか、父に攻撃を当てることができたために、ようやく父から刃を潰してあるとはいえ、剣の使用許可が出た。
前回のようにカバンから取り出したのは父のような長剣ではなく、身体の大きさ相応の品だがよく身体に合っていて振りやすい。
「わあ、ありがとう!大切にするね。」
「戦場において剣は命を預けることになる道具だ。整備の仕方や、もっと大きくなったら信頼できる工房も教えるから。大切にしてくれ。」
おお、思ってもみないかたちで早めに工房とのツテが作れそうだ。
この日はこれで訓練は終わり、もらった剣を同じく父からもらった剣帯に差して、並んで家への帰路につくのだった。
戦ってるとどんどん書ける気がするけど、内容を精査せずにノリと勢いで書いてる。こんなので良いのか
あと、よろしければアンケートの方回答お願いします。もっとも多いものになので
主人公の体型に関してどれくらいが好ましいですか
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