閃乱カグラ 小さな先生と忍学生たち   作:ダーク・リベリオン

16 / 16
ツイスターゲーム

 

いつもの日、長門は本部から送られてきた資料に目を通していた

 

 

長門「……まったく、勝手なんですから」

 

 

資料に目を通していた長門は内容に呆れた様子を見せ、お茶を手にそれを飲もうとする

 

 

その時だった

 

 

 

ドドドドド!バタン!

 

 

 

美野里「先生ちゃ〜ん♪」

 

 

長門「――っ!?」ビクッ!

 

 

何の前触れもノックもなく美野里が勢いよくドアを開けて入ってきた

 

 

突然のことにびっくりしてしまった長門が持っていたお茶の入った湯呑みを放り投げてしまう

 

 

まるで世界がスローモーションになったかのように湯呑みからお茶が飛び出していく

 

 

このままでは部屋全体に溢れたお茶が飛び散ってしまう

 

 

長門「――っ!!」バッシュタ!

 

 

刹那、その緩やかに流れる時の中で長門がソファを蹴って宙に舞い上がる

 

 

すかさず空になった湯呑み茶碗を手にするとまたも素早く机の上に着地する

 

 

次の瞬間、漏れ出たお茶が長門の掲げた湯呑みの中にチャポンと入った

 

 

長門「……ふぅ〜、危なかった」

 

 

間一髪のところで最悪の事態を回避することができたことに長門は安堵の表情を浮かべる

 

 

美野里「うわー!すごいすごい!先生ちゃんかっこいい〜♪」

 

 

その一部始終を見ていた美野里が長門の見事な動きに拍手を送る

 

 

長門「すごい!…じゃないですよ!なんですか美野里さんいきなりノックもなしに現れて、びっくりしたじゃないですか!?」

 

 

あと一歩で大惨事になりかねなかったと長門は呑気な態度の美野里に物申した

 

 

雲雀「あっ…やっぱりこうなってたか」

 

 

長門「ひばりさん?」

 

 

直後、ドアの向こうから顔を覗かせるようにして雲雀がやって来た

 

 

2人がこうなっているだろうと察してかバツの悪そうに頭を抱えていた

 

 

長門「それで、今日はどうしたんですか?」

 

 

雲雀「うん。それがね」

 

 

美野里「先生ちゃん、みのりたちと遊ぼう!」

 

 

長門「えっ?」

 

 

何用で自分の元を訪ねてきたのかと長門が問うと雲雀が口を開くよりも先に美野里が目的を語る

 

 

美野里「実はこれから部屋でいろいろ持ち込んだゲームで遊ぼうってことになったんだけど、運の悪いことにひばりたち以外のみんなは用事があって参加できないって断られちゃったんだ」

 

 

長門「はぁ?」

 

 

美野里「だからみのり、先生ちゃんを誘いに来たの!先生ちゃん、一緒に遊ぼう!」

 

 

人数が少ないことを憂いて自分で人為確保しようとしたのだと長門は察する

 

 

長門「お気持ちはありがたいですが、残念ながらボクも業務がありますし」

 

 

雲雀「やっぱりそうだよね…だってみのりちゃん。仕方ないからひばりたちだけで遊ぼう」

 

 

仕事がある以上無理強いはできないと納得したひばりが美野里を連れて行こうとする

 

 

美野里「やだやだやだ!2人だけなんてつまんないよ!ねぇ先生ちゃん、一緒に遊ぼうよ〜」

 

 

しかし美野里のほうは納得できていなく駄々を捏ね始める

 

 

皆から断られて残るは長門ということもあるのか是が非でも誘いたいのである

 

 

長門「みっ、みのりさん…」

 

 

美野里「……だめ?」

 

 

長門「ううっ…」

 

 

困り果てる長門だったが、追い討ちをかけるかのように上目遣いで懇願してくる

 

 

うるうると目をさせ、寂しそうな顔も見せていた

 

 

長門「……わかりましたよ。仕方ないですね」

 

 

美野里「本当!?わーい、ありがとう!先生ちゃんだーいすき♪」

 

 

長門「ちょ、ちょちょちょ!?抱きつかないでください///!?」

 

 

とうとう折れた長門が承諾してくれたことで美野里は感極まって勢いよく抱きついてきた

 

 

精神年齢はいかにも子供なのにそれに比例してわがままに育ったボディについている二つの山が顔に張り付き、長門は顔を赤面させるのだった

 

 

 

 

 

そうして長門は美野里の部屋にやってきた

 

 

いかにも彼女らしい子供感の漂う部屋になっていた

 

 

長門「それで、まずは何をするんですか?」

 

 

美野里「うーんとそうだな〜?」

 

 

部屋に入るや美野里がおもちゃ箱の中からいろいろと出し始めていた

 

 

美野里「あっ、じゃあまずはこれ、じゃーん♪」

 

 

ガサゴソと中を漁ること少しして美野里が出してきたのはトランプだった

 

 

長門「トランプ…ですか?」

 

 

美野里「うん。ババ抜きやろう!」

 

 

雲雀「いいね、やろうやろう!」

 

 

長門「わかりました」

 

 

トランプをすることになった長門たちは早速ババ抜きで遊ぶことにした

 

 

美野里「むむむむむ」

 

 

長門「……っ」

 

 

それから少ししてババ抜きも佳境に入っていた

 

 

現在、美野里がカードを引く番であり、2枚のうち残りがジョーカーだった

 

 

美野里「…よし、これだ!」

 

 

意を決した美野里が長門のカードを引く

 

 

美野里「……ってうわ、ジョーカーだ!?」

 

 

しかし勢いよく引いたのはジョーカーだった

 

 

長門「残念でしたね…っと」

 

 

雲雀「あっ!?」

 

 

長門「……よし、上がりです」

 

 

悔しがる美野里を尻目に長門が雲雀からカードを引き、見事上がった

 

 

美野里「うわーん、負けた」

 

 

長門「ふふっ」

 

 

美野里「よぉし!次は神経衰弱だよ!」

 

 

負けたままでは終わらないと次のゲームを提示する

 

 

長門「……っと、これで全部ですね」

 

 

雲雀「うっ、うそ!?一発で全部当てちゃった!?」

 

 

だが、神経衰弱も長門がノーミスで絵柄を揃えたことで圧勝してしまい、またまた彼に勝ちを譲る結果になってしまった

 

 

美野里「うぇーん!先生ちゃん強すぎるよ〜」

 

 

長門「忍にとって神経を研ぎ澄ませることは大事なことですからね。まだまだ皆さんには負けませんよ」

 

 

悔しむ2人に長門は忍にとって大切なものが何かを説いていた

 

 

美野里「もうトランプは終わり!次のゲームにしよう!」

 

 

トランプでは勝てないと悟った美野里が他のゲームをすると告げ、また箱をガサガサする

 

 

美野里「うーん、いいのないな〜?」

 

 

けれどもおもちゃ箱にあるゲームでは長門に勝てるようなものがないのでどうしたものかと困り果てる

 

 

美野里「…あっ、そうだ!」

 

 

するとその時、何かを思い出したように美野里がクローゼットを開けて何かを探し始める

 

 

美野里「あったあった!じゃーん!」

 

 

お目当てのものを見つけた美野里が2人にそれを見せる

 

 

長門「それは?」

 

 

雲雀「あぁっ、ツイスターゲームだ!」

 

 

長門「ツイスターゲーム?」

 

 

見せられたものはツイスターゲームのマットだった

 

 

雲雀「簡単に言うとマットに描かれてるカラフルな丸に手足をついていって最終的にバランスを崩して倒れたら負けってルールのゲームなの」

 

 

長門「なるほど」

 

 

何もわからない長門に雲雀がルールを説明してくれた

 

 

美野里「この間商店街に行った時の福引きで当てたんだ〜」

 

 

そういうと美野里はウキウキと期待を高まらせ、マットを敷いた

 

 

美野里「よーし、じゃあ早速やろう。ポチッとな♪」

 

 

[赤1]

 

 

雲雀「へー、これ画面で自動的にマスを指定してくれるんだ?」

 

 

美野里「そうだよ。て言うことで…えいっ♪」

 

 

自動でマスを指定すると言う機能があることに驚く雲雀を横目に美野里が先行してマスに手を置く

 

 

美野里「はい次ひばりちゃんの番!」

 

 

雲雀「うん。えっとひばりは…青だねっと!」

 

 

美野里「次、先生ちゃんだよ!」

 

 

長門「わかりました。ボクは……緑、ですね」

 

 

3人は次々とボードに搭載されたコンピューターの指示に従い、その通りにマスに手足を置いていった

 

 

そうして何度目が経った時のこと

 

 

長門「次は青ですね?よーし」

 

 

次なるお題で青を出された長門が青マスに手を置いた

 

 

長門「(…流石にそろそろ体勢がきつくなってきましたね)」

 

 

コンピューターからの指示通りにマスに手をついていたため、徐々に体勢がキツくなってきたと長門も内心思った

 

 

長門「…っ?」

 

 

バランスを保とうとしながら不意に前方に見える影に気づき、視線を向けてみる

 

 

長門「////っ!?」

 

 

自分の目の前に見えた影の正体、それは美野里の体についているたわわに実った大きな膨らみだったのだ

 

 

長門「なっなななな////っ!?」

 

 

美野里「次はみのりの番だね?えっと…あっ、あった!」

 

 

ターンが移り、自分の番になった美野里が指定されたマスに手を伸ばそうとする

 

 

するとそれにより美野里の体が動き、同時に彼女のたわわな山が接近してきた

 

 

長門「まっ、待ってくださいみのりさん!ストーップ!」

 

 

美野里「えっ?なになになに!?」

 

 

急に呼び止められたことで美野里は動きを止める

 

 

長門「そ、そこのマスに手を置くのはやめてください!?」

 

 

美野里「えーっ?そんなこと言ってもそうしたらみのり負けちゃうよ?嫌だよ、次こそはみのりが勝つんだもん!」

 

 

長門「あっまっ!?」

 

 

なんとか思い留まってもらおうと声をかけるも聞き入れてもらえず、美野里がマスに手を押した

 

 

長門「ふみゅ///!?」

 

 

美野里「ふぇっ?」

 

 

直後、それにより美野里の豊満なそれに長門の顔が埋まる

 

 

雲雀「えっ?ちょ、何してるの2人とも///!?」

 

 

美野里「み、みのりもわかんないよ!?何してるの先生ちゃ///ん!?」

 

 

長門「むぅ〜!?ぷはっ、だ、だから待ってくださいっていいましたよね///!?」

 

 

幸いにもホールドされた状態ではなかったため、顔を抜け出させた長門は忠告を聞き入れなかった美野里に呆れた様子を見せる

 

 

美野里「ど、どうしたらいいの?」

 

 

後悔しつつもどうしたらいいのかと美野里が問う

 

 

長門「ひばりさん、早くひばりさんのターンを終わらせてボクに回してください!」

 

 

雲雀「えっ?」

 

 

長門「大丈夫、なんとかして見せますから!」

 

 

雲雀「うっ、うん。わかった!」

 

 

この状況を打開すると宣言した長門の言葉を信じて雲雀が指定されたマスに触れた

 

 

そうして順番が長門に移る

 

 

長門「よし…ふぅ〜」

 

 

ターンが回ってきたのを確認すると長門は集中するために一息つく

 

 

長門「(自身のマスの場所は把握した……今なら行ける!)」

 

 

頭の中で位置を把握した長門が行動に出る

 

 

長門「ふっ!ふぅうぅん!はっ!!」

 

 

次の瞬間、足を宙に浮かせるやすかさずそのまま両手でマットを叩き、宙へと舞う

 

 

さらに宙を舞った長門は身を反転させると共にマットに着地する

 

 

長門「よし!」

 

 

マットにブリッジ状態で着地するとともにお題のマスにもしっかりとタッチすることができた

 

 

美野里「うわー!先生ちゃんすごい!」

 

 

長門「それほどでもありません…これで危機は脱し……////っ!?」

 

 

雲雀「せ、先生////?」

 

 

だが、安堵したのも束の間、不意に視線を向けた長門の目に映ったのは雲雀が履いている白柄にうさぎのマークが入ったパンツだったのだ

 

 

長門「な、なななななな////!?」

 

 

危機を回避したと思っていた矢先、今度は雲雀のパンツが目の前にあった

 

 

しかもブリッジ状態に加えてターンは回ってしまったが故に動ける状態になくなってしまった

 

 

長門「ひ、ひばりさん、ともかく早くみのりさんにターンを回してください!ボク、なんとかして見せますから///!?」

 

 

雲雀「わわわ、わかったよ///」

 

 

何としてもこの破廉恥極まりないこの現状を打破するぞと長門が決意を込めて争うことを誓った

 

 

 

 

 

……が、そんな調子のいいことが起こるわけもなかった

 

 

長門「ど…どうして…どうしてこうなったぁぁあっ///!?」

 

 

雲雀「せっ、先生叫ばないで、耳がキーンとなっちゃうよ」

 

 

長門「ご、ごめんなさい」

 

 

あれから何度も危機回避のためにターンを回していったが、どれもこれもうまくいかず

 

 

そして最終的に美野里と雲雀に前後を挟まれるような現在の形になってしまっていた

 

 

美野里「うぅう、身動きが取れないよ〜」

 

 

長門「ちょ、みのりさん動かないでください、むむむ、胸が当たって///!?」

 

 

雲雀「お、押さないで2人とも!?」

 

 

長門「(や、やばい。背中にもひばりさんの胸が!?)」

 

 

前門の乳、後門の乳、どっちが動こうとも挟まれてしまうと言う現状が長門を困らせる

 

 

美野里「よい…しょっと!ふぅ〜…次、先生ちゃんの番だよ」

 

 

長門「はっ、はい」

 

 

なんとか美野里がマスにタッチすることでターンが長門に回る

 

 

長門「(お願い、いいマス来て!)」

 

 

マットのモニターを見ながら次のお題に期待をかける

 

 

直後、モニターに赤が表示される

 

 

長門「赤…赤…あっ」

 

 

お題の色を確認し、タッチできるところを探しているとまだ空いている赤のマスを見つける

 

 

距離こそ遠いがうまくいけばこの状況をひっくり返せる場所だった

 

 

長門「ぐぬゅぬゅぬゅ〜……ふんにゅうう〜!!」

 

 

必死にマスに向かって懸命に手を伸ばそうとする

 

 

長門「あと少し、あと、もうちょっと!」

 

 

もう少しでマスに手が届くと言うところまで来た

 

 

つる♪

 

 

長門「……えっ?」

 

 

雲・美「「えっ?」」

 

 

だが、力みすぎたことが災いし、手足が滑ってしまった

 

 

長・雲・美「「「うわぁあああっ(きゃぁあああっ)!?」」」

 

 

直後、滑って体勢を崩してしまった長門が雲雀と美野里を巻き込んで盛大にすっ転んでしまう

 

 

長門「痛たた…ふ、2人とも大丈夫です…かっ///!?」

 

 

転んでしまい、全身に痛みを感じながらも長門は2人に声をかけようとする

 

 

だが、直後に長門は自分の現状に驚愕し、赤面する

 

 

美野里「せ、先生ちゃん…////?」

 

 

雲雀「…////」

 

 

転んだ拍子に長門は左手に美野里の豊満なそれを、右手に雲雀のぷりんとしたお尻をその手に掴んでいた

 

 

そんな状況下の中、3人は数秒間固まってしまう

 

 

長門「ち、ちな…ちなうんです………ちなうんですぅううううう////!?」

 

 

雲雀「せっ、先生!?」

 

 

美野里「待って先生ちゃん!?」

 

 

しかし数秒の沈黙の中、羞恥心が限界を迎えた長門はまるでトマトのように顔を赤面化させ、逃げるようにして部屋から出ていってしまうのだった

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。