この日、長門は休日ということもあり演習場にて岩の上で座禅を組みながら瞑想の修行を行っていた
長門「(最近仕事ばかりで自分の修行が疎かになってましたからね、こう言う時にしっかりと鍛練も行いませんとね)」
自己強化も欠かしてはならないと長門は自らの修行に精を出していた
長門「……っ?」
だがその時、長門は不意に気配を感じ、振り返る
???「「っ!?」」
するとそこには怪しげにサングラスにマスクをつけた二人組が
長門「……えっと、何やってるんですか?未来さん、両備さん?」
見てみると怪しげな二人組の正体は未来と両備であることが伺えた
互いに互いを見つめ合いながら数秒の沈黙に包まれる
両備「ええいこの際バレちゃったなら仕方ない、やるわよ!」
未来「うん!」
両・未「「そりゃぁあっ!!」」
長門「えっちょ!?もごっ!?」
忍び寄りがバレてしまったことでやけになった2人によって沙汰袋に突っ込まれてしまう
両・未「「えっさほいさ!えっさほいさ!」」
長門「むぐ〜!?」
訳もわからないまま長門は沙汰袋に入れられながら2人に拉致されてしまうのだった
そうして2人に拉致されてしまった長門が連れてこられたのは基地内にある倉庫の一角だった
「あ、あの〜?」
「誰にも見られてないわよね?」
「それは大丈夫よ、ちゃんと周囲を確認したしね」
「あのー?」
連行され、身動きが取れない長門が声をかけるも2人は誰もいないかと入り口前を見張っていた
「…あの!?」
「なっ、なにようっさいわね!?」
「大きい声出さないでよ、びっくりするし誰かに聞こえるかもしれないでしょ!?」
何度目かの呼びかけでようやく反応をした2人だったが、大きな声をあげる長門に文句を垂れていた
「えっと…お二人とも、いったいボクをどうするつもりなんでしょうか?」
倉庫に連れてきた上に逃げられないようにこうして椅子に縛り付けていることについて説明を要求した
「断りもなく連れ込んだことは謝るわ」
「だけど両備たちにも事情があったの、だからこうしてあんたをここに連れてきたってわけ」
「はっ…はぁ?」
事情があると言うことでここに連れてこられたのだと知り長門は少しきょとんとした表情を浮かべる
「…それで、お二人はボクに何をさせようとしてるんです?」
彼女たちがここに自分を連れてきたことは一旦置いて長門はこのような強行に走った理由が何なのかを尋ねる
すると未来と両備は一瞬互いの顔を見合い、確認するかのようにうんと頷くと長門の方に視線を向ける
「長門、あんたっていろんな術の知識なんかに精通してるわよね?」
「えっ?えぇまぁそれなりには…でもそれが何か?」
どうして忍術の知識をと長門は2人の質問の意図が読めず困惑していた
「単刀直入に聞くわ、知ってるなら豊胸忍術のやり方について教えなさい!」
「…………はい?」
だが、その直後に帰ってきた質問の内容に長門の思考は固まる
「ほ、豊胸忍術?」
「そうよ。さぁ、知ってるなら教えなさい、どうしたらいいのかを!」
「ちょ、ちょっと待ってください!?そんなこと急に言われても何が何やらなんですけど!?」
「あんたは術の知識も豊富だからきっと豊胸の忍術についても知ってると思ったからあたしたちはあんたからそれを聞き出すべくここにつれてきたのよ」
2人が長門を連れてきた目的が自分たちに豊胸術に関する忍術を習得するためだと告げた
「…どうしてそんなことを知りたいんですか?」
「そんなことですって?決まってるじゃない」
「あたしたちだって巨乳になりたいからよ!」
何故かと問うと未来も両備も今までにないほど真剣な声色で言う
「あんただって知ってるでしょ、春花さまや詠お姉ちゃん。みんながどれほど大きいか!」
「それに比べて両備たちときたら…」
モデルにも引けを取らないスタイルを持つ知人たちと一緒にいるが故に慎ましい肉体の自分達にコンプレックスを抱えていた
「だからこそ豊胸術であたしたちも春花さまたちに負けないくらいの物を手に入れたいのよ!」
「そのためだったら両備たちはなんでもするわ!」
みんなのような体型になるためなら努力も惜しまないと言う断固たる決意を見せていた
「2人とも落ち着いてください。体型なんて気にせずとも大丈夫ですよ、お二人だってとっても素敵だとボクは思っていますよ」
コンプレックスを抱える2人を慰めようと長門がフォローを入れようとする
「じゃあ聞くけど、あんたもし仮に春花さまたちのあのおっぱいが無くなって顔を埋めるようなこともできなくなったらどうするのよ?」
「………っ」
「「おいこっち向けむっつりスケベ」」
しかし未来の質問に対し何も答えられず視線を逸らす長門に容赦ないツッコミが入った
「ともかくさっさと教えなさい豊胸忍術を、両備たちが巨乳になればあんただって損はないでしょ?」
「べ、別にそんな」
「むっつりスケベがそんなこと言っていいのかしら?」
「だからその言い方やめてください。教えるも何もボク本当に知らないんですって」
不名誉な諱をつけられ困ったような顔を浮かべつつ、自分はそんな術を知らないと長門は訴える
「誤魔化そうとしないでさっさと教えなさいよ!」
「あんたには些細なことかもしれないけどあたしたちにとっては重要なことなんだから!」
巨乳美女になりたい、そう思うからこそ2人は必死だった
「そう言われましても……あっ、そうだ」
どうしたらいいかと思考を巡らせていると長門は何かを思い出したように声を出す
「なによ急に?」
「未来さん両備さん、ちょっとボクを職員室に連れて行ってくれませんか?」
「「……っ?」」
突如として長門が自分を職員室に連れて行ってほしいと懇願してきたのを見て未来も両備も小首を傾げていた
そうして頼まれるがままに2人が長門を職員室に連れて行った
「あった。ありました」
「何よその分厚い本は?」
職員室にやってくると長門は仕舞ってある自分の物の中から一冊の本を持ってきた
「これはボクがまだ駆け出しだった頃に頂いた忍術に関する本です。もしかしたらお二人の望むものがあるかなって思って…」
術が記されている本であり、2人の希望のものがあるかもしれないと長門がそれを開き、ページを巡っていく
「……これかな?」
「あったの?」
「多分ですけど、ほらここに」
すると長門がページの一枚からそれらしい術の記載を見せる
そこには気を集中させることにより、胸などの部位を肥大化させる方法が記されていた
「あるじゃない!よーし、早速こいつで!」
「ちょっと待って」
「何よ両備?」
これで胸を大きくできると浮かれている未来に両備が待ったをかける
「この術って両備がいつもやってることじゃないの!」
さらにはここに書かれている術は自分も使えていると告げる
「あんたたちだって知ってるでしょ?両備が忍転身する時に胸が大きくなるの、これってそれのことじゃないのよ」
「……あっ」
「そういえば」
指摘を受けて長門と未来はハッとなる
確かに両備は戦闘時に擬似的に胸を大きくすることができる
まさに本に書かれている方法と同じことだった
「これじゃいつものことと変わらないじゃない、却下よ却下」
「確かにそれで胸を大きくできても結局は偽物だしね、転身解けたらすぐ普段の大きさに逆戻りだしね」
話しを聞いて未来も納得というようにうんうんと頷く
「なんかその言い方腹が立つわね?あんたなんてそもそもこの術を使えてすらいないじゃない?だからいつまでもそんな貧相なもののままなのよ」
「ムカッ……ふん、偽ってまで自慢したがるような奴と一緒にされないだけマシってもんでしょ」
「カッチーン!なによあんたなんて実際のサイズだって両備に負けてるくせに!」
「偉そうに!そんな言うほど対して変わらないじゃないよ!」
だが、悪口と感じた両備が反論したことで徐々に揉め合いに発展し始めてしまう
「お二人とも!言い争うのはおやめなさい!」
「「っ!?」」
「まだ言い争うつもりならボクも黙ってはいませんからね?」
ヒートアップしかける2人の喧嘩に長門が待ったをかけ、威圧をかけるように未来と両備に忠告をした
「…わ、わかったわよ」
「もうやめるから落ち着きなさいよ」
「……よろしい」
圧に危機感を感じた2人が言い争いをやめ、それを見て長門も圧を止める
「でもそうなると他になにか方法はないの?」
「うーん、そうですね〜?」
木を取り直すように再びページを捲る
「あっ、ねぇこれは?」
最中未来が一枚のページを指す
「なになに…「対象者の生命エネルギーを奪い、そのエネルギーで自身の胸を増量」…って、これもダメじゃないの」
「確かに、人様に迷惑をかけてまで大きくなるのはなんか違うわね」
「仮に実行するなんて言い出しならボクが止めますからね」
これもまたやり方が人道に反するので否決された
「もう、ろくな方法がないじゃない!他に何かないの!?」
「そう言われましても…ん?」
あまりにも残念な方法ばかりで文句を垂れる両備に困りながらも長門がページを巡っていた
そんな中、とあるページが目に止まった
「どうしたのよ長門?」
「いっ、いえなんでもありませんよ。やはりこれには方法はないみたいでしたね。仕方ありません、ここは潔く諦めましょう」
何かあったのかと問う未来に長門は何もないと答える
しかしその様子は明らかに挙動不審だった
「怪しいわね…ちょっと本を貸しなさい!」
「あっ、ちょっと返してください!?」
「未来!」
「ほいっと!」
本を奪われた長門が必死に取り返そうとするも身長差からか手が届かず、さらには隙を突いて両備が未来にパスしてしまう
「さーてどれどれ?確かここら辺のページを見てたわよね?…おっ、あったあった!」
ページを勢いよく巡り、目的の部分を探し当てた
「未来さん!それはダメです!?」
「黙ってなさい!…未来、なんで書いてあるの?」
「えっとなになに…『胸を大きくするには異性の人物が気をまとった手で対象者の胸を揉みしだきその気を体に浸透させ胸を大きくする』……って!?」
「ちょ、それってまさか!?」
探し当てたページの文を読み終えた未来とそれを聞いていた両備は顔を赤らめた
「…そう言うことです」
方法を知ってしまった2人に長門が肯定するように声をかける
「ちょ、ちょっと待ってよ。胸を大きくするには異性に胸を揉まれなきゃいけないのよね?」
「今ここに…というかこの基地にいる異性って言ったら…」
2人の視線が同時に長門に向けられる
「はいそうですよボクですね」
当然ここに異性は長門1人だけであるが故に必然的に胸を大きくするためには彼に胸を触らせないといけないと言うことであった
「いっ、嫌よ!?嫌に決まってんじゃない!?」
「でも胸を大きくできるなら試してみないことには始まらないじゃない!?」
胸を揉ませると言うことに対して未来と両備の意見が対立する
「あの〜、もめるようなら無理にする必要もありませんし、これでおしまいにしましょうよ。うんそうだそれがいい…ではボクはこれで」
「待ちなさい!」
「びぎゅ!?」
どさくさに紛れて逃げようとするも、直前に両備に首根っこを掴まれてしまう
「試してみないことには何もわからないわよ。擬乳のままでいいの両備!?」
「……わかった。わかったわよ!そこまで言うならやってやろうじゃない!やるわよ長門!」
「ええっ!?」
結局やることになってしまったことに長門も驚きの声をあげる
「さぁ、ぐずぐすしてないで揉みなさい!」
間髪入れずに両備が突きつけるように胸を張る
「あう…あうう…」
まだ未だに抵抗はあれど、空気に流されるように両手に気を纏いながら、その手をゆっくりと両備の胸に近づける
徐々に長門の手と両備の胸との間が縮まっていき、それに好悪するかのように互いの意識が強まりを見せていく
そんな様子を未来も固唾を飲んで見守っていた
「……っ」
「ひゃう!?」
「ご、ごめんなさい!?」
突き出した両手が胸に触れた瞬間、両備の口から喘ぎ声が聞こえてくる
「あっ、謝ってる暇があるならさっさと揉みなさいよ」
「は、はい…」
一瞬戸惑いを見せるも、再び両備の胸に触れ、ゆっくりと揉んでいく
「うっ…あうっ…」
「…こ、これでいかがですか?」
何度か揉んだところで長門は手を離し、成果の程を聞く
「はぁ…はぁ…何も、感じないわ」
「えっ?」
「どう言うことよ!胸を揉ませるなんて恥ずかしいことしたって言うのに全然大きくなった気がしないわよ!」
「ぼ、ホクに言われましても!?」
これと言った変化のなさに両備が長門に問い迫る
「あっ、2人とも!まだ続きがあったわ!」
「続き?」
「えっとね…この術は互いに意識をしあえばしあうほど効果があるんだって」
本を読み直しながら未来が説明する
「それってどう言うことよ?」
「意識しあう…つまり!」
「えっ、ちょなにを!?」
「こう言うことよ!」
どう言う意味かを問うと未来が瞬時に両備の背後を取り、一瞬にして上の服を裸させ、肌を露出させた
顕になった肌と胸の部分には小さいながらもブラがしてあった
「きゃっ、きゃあああっ!?な、ななな何すんのよ未来!?」
「そ、そうですよ!?何考えてるんですか未来さん!?」
突然肌を晒されて赤面する両備と同じくらい顔を赤らめ、慌てふためく長門が未来を問い詰める
「この方が互いに意識しあえるから効果も期待できるわ!」
「だ、だからって!?」
「大きくなりたいんでしょ!」
「ぐぅ…あーもう!わかったわよ!さぁ、どこからでも揉みなさい!」
もはや羞恥心が限界に来ているのかおかしくなった両備がこのまま揉ませることを強要する
「で、でも…」
「長門、ここまで覚悟を決めた両備の思いを無碍にする気!?男ならガツンと行きなさいよ!」
「わ、わかりましたよ。両備さん、失礼します!」
「どんとこい!」
どうしたらいいのかと困惑している中、未来から喝を入れられた長門が腹を括ると両備の胸を揉もうと手を伸ばす
距離が徐々に迫り、緊張感が場を支配した
あと少し、そんなところまで手が伸ばされる
場にいる全員がドキドキ感を抑えられなかった
バタン!
「やっほ〜先生ちゃんいる〜?両備ちゃんここにきてない〜?……あれ?」
刹那、勢いよくドアが開いたと思ったらそこから両奈がやってきた
まさかの来客を前に長門たちは固まったまま両奈の方に視線を向ける
「え〜!なになに?みんなで何してるの〜?もしかして乳首当てゲーム?いいないいな〜♪ねぇねえ先生ちゃん、両奈ちゃんにも乳首当てゲームしてー!」
「ち、違うんです!?これはち、乳首当てゲームなんかではなくてですね!?」
状況を見るなり自分も混ざろうとする両奈によって場は思わない方向に傾きかける
「………っ」
「りょ、両備?」
するとそんな中、両備がわなわなと体を震わせる
「あ、あんたら…」
「えっ?」
「あんたら全員、あほんだらじゃぁあああっ!!」
ババババババ!!
「いやー!?」
「りょ、両備さん落ち着いて!?職員室で暴れないでぇぇえええ!?」
「はうーん♪なんだかわかんないけどいじめられて両奈ちゃん幸せ〜♪」
羞恥心が限界に達し、錯乱状態に陥った両備によって場はしっちゃかめっちゃかな状況に陥ってしまうのだった
「……えっ?い、1センチ上がってる?」
騒動が収まったその日の夜、両備の胸が1センチ上がっていたのはまた別の話である…