ある日のこと、基地内の廊下を斑鳩は歩いていた
斑鳩「ふぅ、詠さんが付き合ってくださったおかげで自主練が有意義なものになりましたね。詠さんに感謝ですね」
今日は授業がなかった為、斑鳩は自主的な修行をすることにしたが、たまたま詠と合い、事情を説明すると修行相手を買って出てくれた
それにより斑鳩はとても充実した修行を行うことができたのだった
斑鳩「さてと、汗もかいたことですから浴場に行って体を洗いにでも行きましょうかね」
詠との修行で流した汗を洗うために斑鳩は浴場に向かって廊下を歩いていく
斑鳩「…あら?何かしらあれは?」
するとそんな時、斑鳩は前方に何かが置いていることに気づいた
斑鳩「何でしょうこれは?」
気になった斑鳩がそれを手に持ってみる
その直後、手にしたそれがぺららと垂れる
斑鳩「こ、これは!?」
垂れたと同時に自分が手にした物の正体がなんなのかに気づいた斑鳩は驚愕と同時に頬を赤くする
彼女が手にしたもの、それはなんとパンツだった
しかもそれは男物である
斑鳩「…これって、もしかしなくともそうですよね?」
困惑しながらも斑鳩は自問自答する
自分が持っている物は確かに男物のパンツ、こんな物がここにある理由は一つ
この基地内にいる唯一の男といえばそれは1人しかいない
斑鳩「これは…先生の?」
今手にしているものは間違いなく長門のものであると斑鳩は確信する
斑鳩「…しかしどうしてこんな物がこんなところに?」
パンツが誰の物であるかは理解したものの、ならばなぜそれがこんなところにあるのだろうと
疑問が解決するやまた別の疑問が斑鳩の脳内に浮上してしまっていた
斑鳩「…っと、いけませんね。こんなこと考える暇があるなら急いでこれを先生の元に届けてあげませんとね」
一通り考えを巡らせていたが、まずは返すことが重要であると思い直し、長門にこれを返してあげようと思い立った
するとその時だった
斑鳩「……っ?」
不意に斑鳩はパンツから何かを感じ取り、視線を再びそちらに向ける
先程まで考え事をしていたために気付かなかったが、感じ取った何かに斑鳩は気づく
それはパンツから漂う微かな臭いだった
臭いを感じ取った斑鳩が呆然とパンツを眺めていると次第に彼女の中に一つの感情が湧き起こる
斑鳩「…ごくん」
緊張した様子で息を呑んだ斑鳩は数秒の沈黙から行動を起こす
手にしている長門のパンツをゆっくりと自分の顔の方へと近づけていく
す〜っと斑鳩が顔に近づけていく長門のパンツを鼻の前まで持っていく
斑鳩「…すんすん」
目前までパンツを持ってきた斑鳩が恐る恐る鼻をヒクヒクさせてその臭いを嗅ぐ
斑鳩「――っ!?」
その時、斑鳩に電流が走った
斑鳩「(な、なんですのこれ!?)」
鼻から感じられるのはこれでもかと思わされるほどの長門の匂いだった
斑鳩「すんすん、すんすん…すぅ〜っ」
嗅げば嗅ぐほどに斑鳩の鼻を劈くのは長門の匂い
子供独特の香り、それでいて幼いながらもしっかりと雄としての香りも感じられる2つの要素が混ざり合った匂いが鼻を通して斑鳩の全身を駆け巡った
斑鳩「すぅううっ!…はあぁ〜」
数回嗅いだ頃には既に手遅れ、斑鳩はすっかりこの匂いに魅了されてしまった
斑鳩「(ど、どうしましょう。いけない事とわかっているのに止められません。それに、パンツだけでこの感じとなると、先生を直接としたらどうなってしまうのでしょう?)」
何度も何度も甘味を口にするかのように斑鳩はパンツの匂いをくんくんと嗅ぎ続けていた
さらには今まで気にもしていなかったが、今回のこのパンツが引き金となり斑鳩の脳裏に浮かんでくるのは「長門を直接嗅いだらどうなるのだろうか」と言う妄想まで思い浮かんでしまっていた
そうして匂いにすっかり魅入られていた時のことだった
長門「あれ?そこにいるのは斑鳩さんじゃないですか?」
斑鳩「は、はいっ!?」
だがその直後、斑鳩は突然後ろから声をかけられたことに絶句する
咄嗟にパンツを持つ手を背中に回しながら声のする方に振り返る
声の主はやはり長門だった
斑鳩「せっ先生、こんにちは」
長門「はいこんにちは」
内心焦りながらも平静を装いつつ挨拶を交わす
長門「斑鳩さんがこんなところにいるなんて珍しいですね?」
斑鳩「えっええ、実は先ほどまで詠さんと一緒にトレーニングをしておりまして、汗もかいてしまいましたからシャワールームに行こうとしていたところなんですよ」
長門「なるほど、そうだったんですね。率先しての自主練とは性が出ますね」
話しを聞いていた長門がその内容に関心を示していた
斑鳩「と、ところで先生こそこんなところで何をなさっているのですか?」
長門「あぁそうでした。斑鳩さん一つお伺いしたいんですけど、その…ボクの"パンツ"を知りませんか?」
斑鳩「――っ!?」
その瞬間、斑鳩の全身を衝撃が走った
やはりと言うかのように長門からの質問に斑鳩は焦りを感じる
斑鳩「ぱ、パンツですか?ど、どうしてそんなものを?」
内心冷や汗をダラダラと流しながらもあくまでも外見は平然としつつ長門に理由を問う
長門「その…お恥ずかしい限りなんですけど、実はさっき溜まっていた洗濯物を出しに行っていたんですけどいつのまにかパンツが一つなくなっていることにさっき気づいて、それで記憶を頼りに探しに来ていたんです」
斑鳩「へっ、へぇ〜。そうなんですか?」
長門「しかしどこを探しても見当たらないので少々困っていたんです」
ある程度話しを聞いていた斑鳩は困り果てている長門の顔を見て罪悪感に駆られる
斑鳩「(よし、返しましょう。今がその時です!少し名残惜しい気もしますが、先生が困っているならそうすべきですよね!)」
自分が拾ったことを打ち明けてパンツを返そうと
斑鳩「あっ、あの先生…」
そう思い至った斑鳩が長門に声をかけようとする
長門「困りましたね。お恥ずかしながら実はあれ、ほんの少し前に脱いだばかりのものでしてね」
斑鳩「――っ」ピクッ
だが、その直後に発せられた長門の一言に斑鳩は固まる
長門「ばっちいから早く見つけて洗っておこうと思ったんですけどどこを探しても見当たらないんです」
固まっている斑鳩に気づきもせず、長門はパンツを探している経緯をぼそりぼそりと呟いていた
長門「ところで斑鳩さん、今何か言いかけませんでしたか?」
ハッと思い出したように長門が斑鳩に声をかける
斑鳩「…イエ、ナンデモアリマヘンワ」
すると斑鳩はまるでロボットにでもなったかのように片言で返事をする
長門「そうですか…わかりました。じゃあボクは引き続き探しに行きますからこれで、それでは失礼します」
ぺこりと頭を下げると長門はパンツを探すべく去っていき、残された斑鳩はそんな彼の背中をじーっと見守った
斑鳩「…結局、渡しそびれてしまいました」
やがて長門がいなくなった後、斑鳩はやってしまったと後悔の念を感じながら背中に隠していたパンツを見つめる
斑鳩「…脱ぎたて、先生の脱ぎ立て…ごくん」
手にしているのが脱ぎたてのパンツだと知り、斑鳩は更なる興奮を抱く
斑鳩「……すぅぅううう!……はぁ〜」
そのことを感じながら再び手にしているパンツを鼻に翳し、その匂いを嗅ぎながら至福の絶頂にへと至るのだった