12/11 誤字・脱字修正+一部文章変更・追加
2026/3/11 一部文章変更・追加
セリカとシロコが左右に展開すると、ノノミが正面に向かってリトルマシンガンVで掃射する。
「いい加減に、してください!」
先生の指示通りに三秒間撃ち続け、それの間に運び屋は正面の不良二人を倒すがすぐに後方から代わりの人員が送られる。また、運び屋の狙撃がバレてしまい運び屋の方にも銃撃が襲う。ノノミが撃ち終わると、ホシノが盾を構えて前に立ち、後ろに先生とノノミが付くと少しずつ前進する。
近付いてくるホシノに不良生徒の銃撃が集中する。不良生徒達は運び屋への銃撃をやめてホシノに激しい銃撃を加えるも、ホシノは仰け反ることも臆することもなく、盾をしっかり持ってゆっくり歩みを進める。
「クソ!側面の奴らは何やってんだ!」
不良生徒のリーダーは両側面に展開した仲間の四人が絶好の獲物を目の前にしているにも関わらず撃たないことに苛立ちを押さえられないでいた。
そして、不良生徒のリーダーは既に四人が倒されたと見て全員突撃を指示することに決めた。
「よし、お前ら!全員突撃d」
不良生徒のリーダーは言葉を言い終わる前に爆発する。
ドォンッ!
運び屋が放った弾丸は不良生徒のリーダーの服に身に付けられた手榴弾に当たって起爆。爆発により周囲の数人をが気絶する。突然、後ろで爆発が起こったことで正面にいた不良達は混乱に陥る。
「シロコ!セリカ!」
「ん!」
「これを外して、それぇ!」
好機と見た先生の指示にシロコとセリカは不良生徒から奪った手榴弾を混乱している不良生徒達に投げる。
ドドォンっ!
さらに二発の手榴弾によって不良生徒は一人を残して全員気絶した。
「う、うぁぁぁーッ、ヴッ!」
自分以外の仲間が全員倒され、最後の一人となった不良生徒は逃げようとしたものの、運び屋の狙撃で倒された。
不良生徒を全員倒したアビドス側は各々安堵の溜め息をつく。
「何とか倒せたねぇ~。でもこの子達、どうしようか?」
普段なら意識がある不良生徒が気絶した仲間を連れて撤退するのだが、今回は全員気絶している。
「病院に運ぶ……としても、車は無いんだよね?」
「一応、バギーがある。だけど、この人数は一度に運べない」
先生の問いにシロコが答える。先生とホシノ達が悩んでいると、屋上から降りてきた運び屋がやってくる。手にはロープを持っている。
「クーリエ、それで何するの?」
「伸びてるコイツらを縛る」
「……どうするつもり?」
「このまま帰すわけにもいかない。取り敢えず拘束して、襲ってきた理由やら装備をどこで調達したか、聞いてみようじゃないか」
そう言って運び屋は不良生徒から慣れた手付きで装備を剥いでロープで縛っていく。全員縛り終えると、空き教室にホシノ達も手伝って不良生徒を運び込む。
見張りはシロコが申し出たのでそのまま見張りに付けると、次に不良生徒の武器と装備品を運び屋とセリカが集めて武器・弾薬・ポーチ・手榴弾等に分別していく。先生とホシノ、ノノミ、アヤネは部室の掃除をしに行く。
「弾薬と手榴弾以外で要らないのがあればもらっていいか?」
「いやいや、勝手に盗っちゃダメでしょ」
「襲撃してきた奴らに情けをかけていいのか?追いつめられてたのに?」
「それは……そう、だけど………」
分別を手伝ってたセリカが運び屋の言葉に異を唱えるが、運び屋の反論にうまく言い返せず黙ってしまう。
「ま、こっちの法律はまだ知らないことが多い。面倒事にならないよう返すしかないか。よし、これで最後だな」
「運び屋、カタカタの子達が目を覚ましたよ」
分別がちょうど終えた所に先生がやって来てカタカタヘルメット団の数人が目を覚ました事を伝える。運び屋はそれを聞くと、先生とセリカを連れてカタカタヘルメット団のいる教室に向かう。
教室に着くとちょうど見張りに立っていたシロコがホシノと交代するところだった。
「お疲れ様、カタカタの子達の様子はどう?」
「ん、リーダー以外は大人しい」
『今すぐ解放しろぉー!拉致だぞ拉致ぃー!』
扉の向こうでカタカタヘルメット団のリーダーが喚いている。ゼロ距離で手榴弾の爆発に巻き込まれたのに一番早く起きたので、以外とタフである。
「うへぇ、なかなかタフだねぇ」
「同感だ。それじゃ、“お話し”といきましょうか」
そう言って運び屋はドアを開けて入る。先生とホシノも続いて入っていく。
~運び屋達お話し中~
そんなこんなで敵情を知ることができた。え?どんな話し合いだったかって?んなもん、運び屋の
捕まえたカタカタヘルメット団を解放(武器は全員分のARと、一人に付きマガジン二つを返還。残りの弾薬と手榴弾は没収した)して、部室に戻って得られた情報にアビドスの面々は顔を暗くしていた。
「カイザーから依頼と援助を受けて攻撃してたなんて……」
「でも、何ででしょう?借金を返せなくなったら、カイザーローンのほうが困るはずですよね?」
得られた情報にアヤネは嘆き、ノノミはカイザーの行動に疑問符を浮かべる。
「……ねぇ、その借金ってどれくらいあるの?」
「ええと、それは……」
先生の問いにアヤネは言い澱む。
「ざっと9億位だっはずだよ~」
「9億!」
「……正確には9億6235万円です」
ホシノがさらっと言った金額に先生は驚き、アヤネが正確な数字を言って約10億円の借金があることに頭を抱える。
「その、何でそんな金額になったの?」
「数十年前の砂嵐のせい。かなり大規模な砂嵐で建物が砂に埋もれたり道が塞がれたりして人が住みづらくなっちゃったからねぇ」
「そして、砂嵐被害の対策や修繕に学校から多額の費用を投入しました。しかし、資金が足りなくなって悪徳金融業者からお金を借りて、最初はすぐに返済できる算段だったと思いますが上手く行かず。その結果、これ程の金額になってしまったみたいです」
「何で悪徳金融なんか…………そこからしか借りられなかったのね」
「はい……。まともな銀行には返済能力が無いと判断されて借り入れを拒否されてしまったらしいです」
借金の原因を聞いて、先生は何とかできないか思考を巡らせる。
「まぁ、それは後ででいいよ、先生。今はカタカタヘルメット団をどうするかだよ」
「どうするかって、何か計画があるんですか?」
「この所、カタカタヘルメット団が数日おいて襲撃するサイクルを繰り返してたでしょ?だから、このタイミングでこっちから仕掛けて、やつらの前哨基地を襲撃しちゃおうかなって」
Prrrr、Prrrr
突然、携帯の着信音が鳴り響く。運び屋がスマホを取り出すと画面を見て、
「すまない、電話に出てくる」
そう言って運び屋は電話に出るため部室を出る。
「……それに相手は今が一番消耗してるし、先生達もいるから補給の問題も解決できるし」
「なるほど。ヘルメット団の前哨基地はここから30kmくらいだし、今から出発しよっか」
「いいと思います。あちらも、まさか今から反撃されるなんて、夢にも思ってないでしょうし」
ホシノの案にシロコとノノミは同意する。
「分かった、運び屋にも話して」
「先生、悪いが前哨基地襲撃に俺は参加できない」
ドアを開けて戻ってきた運び屋は開口一番に告げる。
「え?ど、どうして?」
「ロナーから緊急要請の連絡があって、戻らなきゃならない。代わりにだが君達の使ってる銃の弾薬を置いていく。好きに使ってくれ」
運び屋は5.56×45mm弾が800発入ったミリタリーアモボックス3つ、7.62×51mm弾が200発入ったミリタリーアモボックス5つ、12ゲージショットシェル20発が入った紙ケース5つをその場に出現させる。
「ちょっと待って!何よこれ!」
突然現れた弾薬箱にセリカが大声を上げる。
「何って、弾薬だが?」
「だ・か・ら!何でそのよく分からない腕の端末操作したら急に弾薬箱が現れるのよ!」
「まぁ、君らの神秘?みたいなものだと思ってくれればいい」
呆れたり、驚いたり、興味津々なアビドスの面々を横目に運び屋はそれぞれの弾薬箱と弾薬ケースを開けて何かに気付く。
「…………君らが使うのは普通の弾薬だよな?」
「そうだけど、その弾薬は普通じゃないの?」
運び屋の言葉にシロコが問う。
「ああ、一応説明しようか。こっちから5.56mm
説明を受けたアビドスの面々は唖然としていた。大量の弾薬を何処からともなく出したのもそうだが、弾薬自体もそう簡単に手に入れることができない高級品だったからだ。
「で、でも、手製ってことなら不発になる可能性があるんじゃ?」
「今まで不発も
アヤネのもっともな疑問に運び屋は不満を露にする。
「ま、使うか使わないかは任せるよ。ああ、それとヘリで迎えに来るらしい。一時間後に到着予定だ」
「ヘリ?……!。運び屋、もしかして」
「そうだ先生。片道だか君らをカタカタの前哨基地付近まで運ぶ。俺が付いていけない代わりだ」
「弾薬のみならず、片道とは言え前哨基地まで運んで下さるなんて。何でそこまで?」
至れり尽くせりな運び屋にアヤネが何故そこまでしてくれるのか問う。
「まぁ、困った子供を助けたいってだけさ。俺ができる範囲でな」
そう言って運び屋はまたまた何処からともなく空のSTANGマガジンが入ったコンテナケースを出すと、マガジンに弾を装填していく。
「さ、出発までの一時間でできるだけの準備をしようじゃないか。先生も君らも手伝ってくれ」
「分かった!」
「ん、了解」
「もう、分かったわよ」
運び屋の言葉に先生、シロコ、セリカは空マガジンに弾を装填していく。
「うへぇ。じゃ、おじさんはそれまで昼寝の続きを」
「ホシノせ~んぱい☆!」
昼寝に行こうとするホシノにノノミが声をかける。
「手伝って下さい☆!」
そう言ってリトルマシンガンVと運び屋が出した弾薬を見せる。
「もう、しょうがないな~」
何だかんだ言って後輩に甘いホシノだった。そんなみんなの姿を見ていたアヤネ自分の役割を全うするための準備に取り掛かった。
~一時間後~
準備を終えた運び屋達が屋上で待機していると、プロペラの音が聞こえてくる。そちらに目を向ければ、運び屋には見慣れた、先生とアビドス生達は始めてみるヘリが飛んできた。
そのヘリは、屋上の目の前に近付くと翼を回転させてプロペラを真上に向ける。ホバリングしながらゆっくりとヘリが屋上に着陸する。
ティルトウイング式VTOL機 VB-02 ベルチバードがアビドスに降り立った。
「お疲れさん、問題なかったか?」
「ああ、一緒に乗ってきたあの人の案内もあって迷わず来れたよ。ボス」
「よっ!」
操縦していたアリウス生が目配せしたほうを見ると、後ろの席に座ってた女性が運び屋に手を上げて挨拶する。女性を見て運び屋は驚きながらも嬉しそうに言う。
「会いたかったぞ、このろくでなし野郎が!」
「ハッハッハッ!」
女性は笑い声を上げながら立ち上がって運び屋に近付くと鳩尾に拳がめり込むほどのパンチを繰り出し、運び屋を掴んで見事な払い腰で運び屋を屋上のコンクリートに叩き付けた。
「ろくでなしは余計よ、この大馬鹿野郎」
無表情で淡々と言う女性に唖然とする先生とアビドス生達。そんな先生達に女性は近付いて笑顔で挨拶する。
「始めまして先生、アビドスの皆さん。私はセラ。ヴァルキューレ警察学校公安部特別顧問をしてる者よ。この馬鹿とは古い付き合いなの」
そう言って運び屋を踏みつけているセラ。一体何があったのか、先生達は聞かないことにした。
「さ、早く乗って行きましょう。ほら、行くぞ!」
「うーん、この」
セラに引き摺られて乗せられる運び屋。先生達もアヤネ以外が乗るとベルチバードは飛び上がり、目的地へと向かった。
~数時間後~
先生達を送り届けて夕焼けが機内に差し込む中、真ん中の席に隣り合わせで座る運び屋とセラはそれぞれこれまでのことを話し合っていた。
「そっか、運び屋はテレポートで来たんだ」
「セラはどうやって?」
「私も宇宙船の起動準備が完了する直前の襲撃で、敵の魔法使いのテレポートに巻き込まれて」
「どんだけやべぇ魔法使われたんだよ」
「私にも分からん(博士並感)」
取り敢えずお互いテレポート(科学・魔法)でこの世界にやってきたことを知る。
「アルチョム、ロナーも来てるからもしかしたら」
「可能性はある。だが、俺達みたいに五体満足とは限らないし、それに……どんな“経験”をしてきてるか……」
「そうね、私達があんな“地獄のような世界”を生き抜いてきたんだし……」
そう言ってセラと運び屋は黙ってしまった。
(これ、私が聞いていい話じゃないよな?)
ベルチバードを操縦するアリウス生は空気を察して他の仲間にこの話を口外しないことに決めた。
おかしい、セラもシャーレの臨時顧問にするはずだったのにヴァルキューレの特別顧問になってた……何で?(筆が勝手に動いた手を見つつ)
兄弟姉妹の現在
長男
→セラとベルチバードでロナーヘルメット団本部へ移動中(あ、アリウス生いたじゃん。今の話、どうすっかなぁ)
次男
→ロナーヘルメット団本部でロナーヘルメット団と一緒にFT-17を乗り回している。本来ならありえない速さでドリフトしている(最高時速40km)
長女
→運び屋とベルチバードでロナーヘルメット団本部に移動中(あ、アリウスの子いたわ。最悪、洗脳装置で(Rim脳))
次女
→5階建の豆腐建築に挑戦中(片手間にスレッジハンマーで杭を打ちながら)