メイプルが転スラの世界に異世界トリップしてしまった!? 作:蘭生愛
そして私はダンジョンへと入った。
ダンジョンは狭い通路だった。
「むー。これじゃシロップは出せないか。それじゃあ!」
私は、{滲み出る混沌}を出した。
「ふー。これで弱い敵を、簡単に倒せるね!」
私はこれでひと安心と、頷いた。
暫くして、ボス部屋に着いた。途中の道で罠もあったが、防御力で正面突破した。
「これは…やばいな。」
リムルが何かブツブツ言っている。まぁ、いいや。
「じゃあ、ボス部屋に入ろう!」
私は勢いよく扉を開けた。
ボスは、今までのモンスターとは比べ物にならない。そんな敵だった。そして、攻撃を放ってきた。
しかし、メイプルは真正面から受け止め無傷だった。
「え?……。」
リムルのそんな声がした気がした。
ヒドラ
「{毒竜}!」
メイプルがスキルを放ち、ボスは死んだ。
「あっ!宝箱!中は…弓か。使えないなぁ…残念。」
そしてリムルの所へ戻ると…リムルは固まっていた。
「あれ…どうしたの?」
そう声をかけたら、
「は!すまん。ちょっとびっくりしてな…。他にはどんな技が出来るんだ?」
リムルは聞いておいた方がいいと思い、尋ねた。
「えっとね…。実際に今からやってみるね!」
~1時間後…~
全てを見て知ってしまったリムルはとても疲れた顔をしていた。
「えっと…大丈夫?」
「大丈夫…ではないが、メイプルが色々凄いのは分かった…。」
リムルは深く息を吐きながら言った。
「えへへ…。」
メイプルは褒められて嬉しそうだった。
「いや、褒めた訳じゃなかったんだが…。まぁ、いいか。それより、これからどうするんだ?」
リムルは真面目な顔になって聞いてきた
「実はこの世界から日本に帰る方法を、俺は知らない。その強さだと外に出ても大丈夫だろうし、これからどうするか考えた方がいいと思う。この国で暮らしたいなら歓迎するがどうする?」
私はその問いにはすぐには答えられず…。
「…ちょっと考えておく。」
私はそう答えるのが精一杯だった。
時はサリーが森の中を駆け抜ける所まで戻る。
「…はぁ。もう、大丈夫かな…。」
サリーは木に上り身を潜める。
「メイプルは一体何処にいるのかな…。」
ポツリと独り言が漏れる。
サリーはブルブルと顔を振った。
「大丈夫、あのメイプルだもん。絶対どこかで元気にやってる。」
私は自分に言い聞かせるようにそう呟いた。
「でも第1優先はメイプルを見つけることかな。」
サリーはゲームで培った野営を思い出しながら野営の準備を進める。
「まさかこんなところで役立つとはね。」
サリーは皮肉げにそう呟くと、いちばん高い木に上った。
辺りを見回すと…。
「遠くに何か建物が密集してる…街かな。」
西の空は夕焼けで赤く染まっていた。
とりあえず明日はあそこを目指そう。
サリーはそう意志を固めて木の上で就寝するのだった。
そんなしんみりしたサリーだが、その頃のメイプルはリムルと楽しく日本の話に花を咲かせていたのでした…。