メイプルが転スラの世界に異世界トリップしてしまった!?   作:蘭生愛

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暫くはサリー視点の話になるかもです。


4話2&5話1(サリー視点)

木の温もりがある食堂に入り、テーブルに料理が並ぶ。

焼きたてのパン、香り立つシチュー、肉のグリル…。

思わずサリーのお腹が鳴りそうになる。

 

「リムルが奢ってくれるんだって!」

メイプルが嬉しそうに言い、サリーも思わず頬を緩めた。

 

「いや、日本人の後輩(?)に困ってほしくないしな。遠慮するなよ。」

リムルが軽く笑いながら勧めると、3人は一斉に食事に手を伸ばした。

 

食べながらの話題は自然と日本のことになる。

サリーとメイプルが学校やゲームの話をすれば、リムルも「ああ、わかるわかる」と相槌を打つ。

 

「えっ、リムルさんってどこに住んでたんですか?」

「オレ?東京だな。……って言っても、今じゃ懐かしい思い出だけどさ。」

「東京!?すごい……。」

サリーの目が輝く。メイプルも「都会だ~!」と楽しそうだ。

 

やがて話題はこの世界のことへ移った。

リムルはさりげなく街や国の情報を整理して二人に伝えた。

冒険者ギルドの仕組み、周囲の魔物、旅人がよく立ち寄る場所…。

 

「……まずは拠点を決めるのがいいな。この街ならしばらくは安全だと思う。」

「うん!サリーもいるし、これから一緒にがんばろう!」

メイプルの元気な声に、サリーの胸は温かくなる。

 

(…メイプルも、リムルさんも。本当に頼もしい人たちだ。)

サリーはそう思いながら、自然と笑顔を浮かべた。

 

 

 

食堂での食事を終えたあと、私は一人で街の通りを歩いていた。

人々の話を聞きながら、少しでもこの世界の情報を集めておきたかったからだ。

 

「ふぅ…。でも、思ったより知らないことだらけだなぁ。」

そう小さく呟きながら歩いていると――

 

「おーい!サリーさんっすよね!」

 

不意に元気すぎる声が背中から飛んできた。

振り返ると、緑の髪をした小柄な青年が全力で手を振っている。

 

「えっと……ゴブタさん?」

「そうっす!オレっす!覚えててもらえてうれしいな~!」

 

彼は無邪気に笑いながら駆け寄ってきた。

どうやらリムルさんの仲間らしいけど、噂通りちょっと調子の抜けた雰囲気だ。

 

「こんなところで何してるんですか?」

「えっとですねぇ~、任務……のついでに食べ歩きっす!」

「ついでに、ですか…?」

 

あまりに堂々とした言い方に、思わず苦笑してしまった。

 

「でも街の情報を集めてるって聞いたんで、オレも手伝うっすよ!」

「ほんとですか?助かります!」

「はいっ!任せてください!えーっと……」

 

ゴブタは胸を張ったかと思うと、近くにいた屋台のおじさんを指さした。

 

「この辺の焼き串、めっちゃ美味いっすよ!」

「…………。」

「えへへ。情報っす!」

 

私は額に手を当てて、ため息まじりに笑ってしまった。

(なるほど……ゴブタさんって、こういう人なんだ。)

 

でも、不思議と憎めない。

その無邪気さに、少し気が緩む自分がいた。

 

「まぁ……確かに役立つ情報ではありますね。」

「っしょ!?オレだってやる時はやるんすよ!」

 

ゴブタは胸を叩きながら自慢げに笑った。

私はそんな彼を見て、ほんの少し心が軽くなった気がした。

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