メイプルが転スラの世界に異世界トリップしてしまった!? 作:蘭生愛
森の出口付近、サリーが圧倒的な速さで攻撃を避ける様子を見たゴブタは、そこをたまたま通りかかって見てしまった紅丸と一緒に驚いていた。
紅丸は目を見開く。「……あれ、どうやって避けてるんだ……!?何か特殊な力か……?」
ゴブタも眉を上げて首をかしげる。「わかんないっす……普通の人間なら絶対当たるっすよ!まるで……何かの技って感じっす……」
紅丸が腕を組み、頭をひねる。「いやでも、さっきから見てると、ただ攻撃を避けてるだけじゃない気がする……。動きが計算されてるっていうか……」
ゴブタも頷く。「そうっす!全然ぶれないっす……一瞬の判断で全部避けてる……俺、何回見ても理解できないっす!」
紅丸は息をつき、ぼそり。「つまり……あの人、俺らみたいに考えて避けてるんじゃなくて……生まれつき……いや、習ってきた……何か……なんだろうな……」
ゴブタも困惑。「俺も……まったく見当つかないっす……でも、スゲーってのはわかるっす!」
二人の驚きと戸惑いは、完全に「どうして避けられるのか全く理解できない」という混乱から来ていた。
森の広場から少し離れた場所で、メイプルとリムルもサリーの動きを振り返っていた。
メイプルは小さく息をつき、目を輝かせながら言う。
「やっぱりサリーは凄いなぁ……あんな速さで、全部避けちゃうなんて……」
リムルは首をかしげ、疑問そうに聞く。
「あれ、どうやって避けてるんだ?見てても全然わからないぞ……」
メイプルは少し考えてから、誇らしげに答えた。
「確か、サリーは……今までいろんなVRMMOをやってきた経験で判断してるんだって。攻撃のパターンとか相手の動きとか、全部ゲームで学んできたの。だから、どんな攻撃でも集中すれば避けられるらしいよ」
リムルは目を丸くして、納得した様子で言った。
「なるほど……ただの反射じゃなくて、頭の中で計算して避けてるってことか……」
メイプルは笑顔で頷いた。
「そうそう!本当に全部読み切ってるみたいで、普通の戦い方じゃ勝てないんだよね……」
リムルは少し考え込んでから、メイプルに視線を向ける。
「すごいな……やっぱり経験って侮れないんだな」
メイプルも遠くで集中して攻撃を避けるサリーを見つめ、静かに微笑む。
「うん……やっぱりサリーは凄いや……」
それを見ていたリムルが、真面目にツッコんだ。
「いや、でもメイプルの防御力やスキルもなかなかに凄いと思うぞ」
「そうかな…えへへ。」
メイプルは嬉しそうだ
「いや、褒めた訳では…、まぁいいか。」
リムルは考えることを放棄したのだった。