前世は剣帝 作:イタク
ダンジョンの18階層に到着したファイだったが、そこは既にアルフィアとアストレアファミリアの激しい攻防が交差する戦場だった……だがそれよりも
「何故アストレアがここにいる?」
ファイは一瞬そこで思考が停止した。何故アストレアがダンジョンに居るのか分からなかった。アーディから勉強で聞いた話では神はダンジョンに入っては行けないというルールがあるが……必ずしも
「アストレアはまともな神だと思っては居たが……やはり神の考えは分からない……」
いやそもそもアストレアは1人で山奥で暮らしていた
「そう今は…………俺の意思をアリーゼ達に見せる……ついでにエレボスは顔面と腹に2発入れる」
ファイは魔法を詠唱する
「【ひと振り決殺】【我が身、我が心は常時戦闘也】」
自身の影が少しずつ触手の様に動き出し……影から一つの鋭利な剣が飛び出す
「【血統技能
ファイは魔法を完成すると走り出す……アリーゼ達の居る方に
これにより最後の戦いの火蓋を切った……
アストレアファミリアとアルフィアの攻防は激しかった……しかしそれ以上にロキファミリアが抑えているモンスターが異常だった
「再生を繰り返し、更に醜悪な姿に……!?【ロキファミリア】の押さえを振り払おうとしている!」
輝夜が言う通り醜悪なモンスターは再生を続けとてもじゃあないが限界に近くなっていた
アストレアファミリアが限界に対し敵のアルフィアは声高々に伝える
「貴様らをここで殺し、あれを地上に送り届ける。迷宮の『蓋』は私が開こう!」
お前達が敗れればモンスターが地上に溢れるぞ!
「この身は既にエレボスと取引し、『絶対悪』を名乗った身!貴様等『正義』への恭順も屈服も、ありえん!」
私は悪だ、絶対にお前達と歩む事は出来ない
「私は己に課した、この破道を貫く!!」
だから……貴様等が正義の眷属なら私を止めろ
「てめぇ……!!」
「アルフィア…………!どうしてそこまで…………!」
「私が求めるのは、『過去』。在りし日の『英雄の時代』!『未来』を欲する貴様等とは決して相容れん!」
その言葉にアストレアファミリアの全員が言葉を失う…………
しかしアリーゼは悲しい顔をして前に出る
「それなら、どうすれば、貴方を止められるの?」
「決まっている…………」
アルフィアは閉じていた瞳を開ける
「『英雄』となれ」
「「「「!!」」」」
「『英雄』となり、私を打ち倒してみせろ!」
「貴様等が『未来』を求めるというのなら!英雄の器を示してみせろ!」
私を倒せ…………英雄の卵よ
「『正義』となる『次代の希望』とやらを証明し、この『悪』を納得させてみるがいい!!」
その言葉の裏を知ったリオンは言葉を漏らす
「アルフィア…………貴方は……」
アリーゼは武器を構える
「みんな、武器を。行くわ。」
「アリーゼ…………」
「証明するわ。『正義』は巡り、『未来』に必ず光をもたらすことを。私達が築き上げてみせる『未来』を!かつての『英雄』に叩きつける!」
輝夜は、覚悟を決める
「………心得た」
リオンは顔を上に向ける
「あの、『英雄』を乗り越える、『正義』を!」
アリーゼは剣をアルフィアに向ける
「貴方を倒すわ、アルフィア!私達の……正義の剣と翼に誓って!!」
「あぁ、来い。『英雄』の作法を教えてやろう、小娘ども!!」
「走れ!
その声と同時にアルフィアに向かって黒い斬激が飛ぶ
「なら……俺も混ぜろ暴力女」
そこには少し服が破れたファイが居た
ファイの登場に驚くアストレアファミリアだったが特に驚いたのは保護者のアリーゼだった
「ファ……ファイ!?何で貴方がここに?」
突然の登場に驚くアリーゼだったが特にファイは気にしなかった
「慌て過ぎだろアリーゼ?」
「いや…だってほら!ファイ剣を持ってるし!」
「それは持つだろ……俺も戦うんだから」
「アリーゼ落ち着いて下さい……いやそれよりも、ファイ何故貴方がここに!?それに貴方攻撃魔法を持っていたのですか!?」
「「「あっ」」」
リオンの言葉に全員がファイを見る
「持ってるぞ?俺のは……確か……アストレアが言ってたな……分類としてはエンチャント?と言う物らしい」
「付与魔法!私と同じ!ヤッター!ファイ!それレア魔法よ!」
「へーそんなんだ」
アリーゼの驚きを他所にリオンは冷静に判断する
「しかし……いきなりアルフィアと戦うのは難しい……ファイは後衛から……」
「ならファイは私達と一緒に前線で戦って!」
「分かった」
「アリーゼ!?」
リオンは困惑し何故そんな危険な事をファイにさせるのか分からなかった
「あっそっかリオンは知らないんだった、まぁ良いわ!戦ったら分かるから!行くよファイ!」
しかし既に近くファイは居なかった
「あれ?どこ行ったの!?もしかして……迷子!?」
「そんなわけ在るか団長」
輝夜は少しため息をつきながら指を指す
「あのたわけなら既にアルフィアと斬り合っているぞ」
そこにはアルフィアと互角に渡り合うファイの姿だった
「なっ!?」
その光景にリオンは驚く
「
ファイがスパーダを言うと影から黒い剣が出て来てそのままアルフィアに向かって飛びアルフィアがそれを迎撃すると、その隙を狙ってファイはアルフィアに接近し攻撃するのする……しかしかつての最強はファイの攻撃を回避する……しかし
ツーー
アルフィアの皮膚が少し掠れ皮膚から血がながれる
「……ホウ。やるなファイ……」
「うるさい……クソマズ茶製造機」
「
アルフィアの超短文詠唱にファイはギリギリで回避する……しかし無事とは言えず皮膚をかすっていた
「痛ってな!この暴力女!!」
「なっ……あのアルフィアと……互角に斬りあっている!?」
「フフーンどうよリオン!私の保護したファイ!とっても強いのよ!」
それはレベルによるステータスでは無い……圧倒的な技術によりファイはアルフィアと互角に渡り合っていた
「あんなに強かったのですか!?ファイは!」
「そうよリオン……でも流石にレベル差があるわ!ファイが疲れる前に私達も混ざりましょう!ゴーゴーゴー!」
アリーゼの言葉にアストレアファミリアも激しい攻防に加わる
「この暴力女!黙って殴られろ!!」
「黙れクソガキ!誰が殴られるか!」
二人の攻防は激しかった……が、しかし
「貴様等!真面目に戦えないのか!!」
流石の輝夜でもツッコまずにいられなかった……激しい戦闘、明らかに互いに命をかける戦いなのだが……
「…………じゃあ手を抜くな暴力女」
「黙れクソガキ……」
しかしファイの攻撃にアリーゼ、リオン、輝夜を加えた四人の激しい戦闘に余裕で付いてこられるアルフィアの才能は異常だった……ファイと戦うにつれ、ファイの技術を少しずつ吸収していく。ファイやアリーゼ、輝夜、リオンはそれに気が付くがどうしようも無かった……だからファイは賭けに出る
「…………オバサン」
その瞬間アルフィアは音を置き去りにしファイの頭に拳骨を食らわせるが……
「…………誘われたか」
ファイは食らった手をしっかりと握りしめ
「
ファイの魔法は拘束は出来るがそれはあくまで同等の強さの人間のみ……ファイは確かに強者だが……それはあくまでも圧倒的な技術によるもの、それゆえにレベル差が響く。だからファイは賭けに出た……自身のマインドを全てこの拘束に向ける
(アルフィアなら……この拘束を数秒しか保てない……だが)
「俺の保護者を……甘く見るな…………アリーゼ!!」
「リオン!輝夜!」
「分かりました!」
「任せろ!」
三人の攻撃が初めてアルフィアに当たる……
「どうだ……暴力女、俺の保護者達は……強いだろ?」
ファイはニヤリと笑いアルフィアも言う
「あぁそうだな……流石……『正義』の眷属だ……だが!まだだ!」
アルフィアは魔力を高め……魔法を詠唱する
「【祝福の禍根、生誕の呪い、半身喰らいし我が身の原罪】」
「長文詠唱!」
「三つ目の……魔法!?」
「ファイ!!」
しかしファイも既に意識が途切れかかる……それでも立てて戦えるのはファイ故と言っても過言ではない
(やはり…………弱いな……俺は……)
ファイは剣を握りしめる……自身より格上の相手……アルフィアは余裕がある表情……その顔面を殴る為に
「【ディア・カウムディ】!!」
ファイの体が回復し何故か体も軽くなった
「ファイ!ステータスアップと回復魔法だよ!」
そこにはアーディが居た
「アーディ……お前居たのか?」
「ちょっとそれ酷くないファイ!命の恩人でも怒るんだから!」
怒るアーディを他所にファイは剣を軽く振るい自身の身体能力を確かめる
「!!」
その身体能力によりファイは驚愕する
(アーディの魔法のお陰で……ギリギリだが……耐えれる!!)
ファイは剣をアルフィアに向ける
「さぁかつての英雄………」
それはオラリオで向かう時、英雄の話を聞いたファイがかつて思った事を、目の前の英雄に言う
「お前は俺を…………
ファイは今まで実力を出しきって居なかった……それは前世と今の身体能力が違い過ぎる所以だ……今のファイは『神の恩恵』によりレベル2の身体能力だがそれでも手加減しないと直ぐに自身の体が壊れてしまう……だから今までファイは……本来の実力を
今日の作者の独り言
「ファイがこんなに弱い筈がない!」と思ってた人正解です!……実はファイは自身の体に合う技術を使っているだけで、本来の力とは程遠く力を出しきって居ませんでした!!
「何故そんなことをした?」と思う方は居ると思いますが……考えてみて下さいファイはまだ子供です!そんな子供が
いや待てよ……感想にはファイの年齢を書いたけど……本編には書いてないなような……いやボツした話に書いたから……ファイの年齢投稿してないな
すいませんでした!!!!
と心から謝りつつも
とにかくファイはまだ十歳アイズより一つ年上です
そんなファイの肉体はまだ十歳……それに「神の恩恵」があるとはいえ今まで最低限しか鍛えていないファイが「俺強ぇぇぇ!」見たいな事出来ませんし個人的ファイは
寂しがりやで優しい人物だと思っています!
まぁ今は関係ないのでそれはいったん置いといてファイは覚悟を決めて守ると決めた人物が現れたら
最強です
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