前世は剣帝 作:イタク
「……………………」
ファイはめんどくさそうにするがそれでも何故か何日も通い続けられしぶしぶ家から出る
「しつこい……」
「ごめんなさいね……でもこの娘が」
「あの時はごめんなさいファイ」
「いえ大丈夫ですので帰って下さい……ホントにマジで」
心から「めんどうだから帰ってくれ」と思うファイであったが……目の前の大人の女性の気配は尋常では無かった
(強い……今の俺では絶対に勝てない……まぁやる気も無いけど)
そう考えるとファイは釣竿を持って川に行こうとするが
「待って」
直ぐにでも逃げるかのように川に向かおうとするが何故か体が動かない
(………………………………)
ファイは冷や汗が止まらず直ぐにでも倒れたい気持ちになり…………
「っつ!」
ファイは反射的に倒れそうになる女性の剣を鞘から抜き取ると何らかの力を使う女性に斬りかかるが、女性も同じく赤髪の少女から剣を取るとファイの攻撃を防ぐ
「今すぐその力を使うのを止めろ!」
「ごめんなさい……でもこうでもしないと貴方は逃げようとするから」
「…………分かった逃げない……だからその力をしまえ」
すると女性は力を押さえ込むと抑圧された気配が無くなる
「ふぅー」
ファイは少しため息を着くと勝手に借りた剣を女性に返す
「すみませんでした勝手に借りて」
「あっ……ああそうだな」
(何だコイツ……あの一瞬で、私に気づかずに私の刀を抜きアストレア様に攻撃を当てるだと?……しかも明らかに技量は私より上……この子供……明らかにおかしい)
ファイは形だけの謝罪をすると女性の方に向く
「それで、話とはなんですか?」
「そうね……まずは……どこから話そうかしら」
大人の女性からの質問に淡々と答えるファイは語る何故1人でここに住んでいるのか……
「あっそうだ俺からも質問してもいいか?」
「何かしら?」
「この前の大型の鳥……あれは何だ?」
「「「「「「「えっ……」」」」」」」
「あとそちらが使っている剣……明らかに切れ味がおかしいのは何故だ?」
ファイの言葉に全員が固まる
「えっと一つ聞いていい?」
「何だ?」
「貴方……冒険者って知ってる?」
「知らん」
「ーーーーーーー」
ファイの言葉に全員が固まる
「貴方……神の眷属では無いの?」
「ケンゾク?何だそれは?」
その答に少女達は大人の女性の方を向く
「嘘は言って無いわ……それにしても驚いたわ……冒険者、そしてまさか神の存在自体知らないなんて……」
「当たり前だ俺は上手く歩けない時から1人で居るからな」
その言葉に全員が固まる
「えっじゃあもしかして本当に子供の頃から1人でここに住んで居るの?」
「だからそう言ってるだろ?」
(((((((((いやそれおかしい!!)))))))))
全員が固まるなか1人の少女が前に出る
「じゃあここから出ない?」
「何故そうなる?」
「さっきの貴方の動き、とても洗練された動きだったわ貴方なら凄い冒険者に……」
「断る」
少女の言葉を遮りながらファイは落とした釣竿を拾う
「俺は剣を持たない」
「それは何故?」
ファイはめんどくさそうにしながらも女性の方を向き
「一度剣を握れば最後…………人は剣に呑まれる事しか出来なくなるのだから」
「それはどういう事かしら?」
「そのままさ……剣を握った瞬間、人は錯覚を起こす……まるで自分が強くなったような感覚だ、それが死への第一歩」
「人殺しの武器を当たり前のように振るうようになればもう戻れない……後は…………」
「死への道をひたすら真っ直ぐ進むしか無い」
「だから俺は剣を振るわない」
その言葉に全員が黙るいったいどのように過ごせばこの幼い子供から出るのかと…………いったいどのように絶望するのか
しかし
「フフーン、なら貴方はこのまま山の中で過ごすの?」
「そのつもりだが?面倒な釣をしながら朝食を取りに行かないと行けないんだ。邪魔しないでくれ」
ファイはそう言うと川の方に向かうが
「アストレア様お願いがあります」
「何かしら?アリーゼ?」
「この子をファミリアに入れても良いですか!?」
「…………はぁ!?」
その言葉にファイは驚く
「何故そうなる!俺は1人でのんびりと山と暮らすと言った筈だが?」
「面倒は私が見ますからお願いします!アストレア様!」
「良いわよ」
「俺の話を聞け!」
「無理だ諦めろ、団長がああ言ったら止まらねえ」
「いや止めろよ!」
「止めれたらこんな苦労はしねよ」
「無茶苦茶な………」
ファイは脱兎の如く逃げるが
「逃がさないわ!」
アリーゼは直ぐにファイの逃げを封じるファイはいくら力で逃げようとするが圧倒的なパワーでそれを封じられ……いやそれ以上に鍛えてすら居ない子供の力などたかが知れている
「離せー!」
「フフーン逃がさないわ」
「変な所を触るな!胸を押し付けるな!」
「やんエッチ」
「そう言うのはもっと胸を大きくしてから言え!」
その言葉にアリーゼはファイに頭突きをすると体が動かなくなる
「あら?」
「「あら?」じゃあねーよ!早くそのガキを下ろせ!何で謝りに来たのに怪我させてんだ!」
その言葉を最後にファイの意識はそこで途切れるのであった
数十分後
「…………」
ファイ荷馬車の振動でゆっくりと目を覚まし体を起こすとそこには大人女性がファイに膝枕をしている事に気がつく
「あら起きたのね」
「えぇまぁ」
ファイは顔を背ける
「私の膝枕どうだったかしら?」
「…………柔らかくて気持ち良かったです」
ファイは顔を赤くしながら答えると
「それはそうよ!何せアストレア様の膝枕は最高何だから!」
声の方に向くファイであったが声の主の方を向くとファイは呆れながらも質問する
「何故紐で縛られている?」
「それは聞かないのがお約束よバチコーン!」
(変な娘……調子がくるう)
「所で最初の質問だが……大型の鳥、あれはいったい何だ?」
「そうねまずはそこから答えるわ……」
大人の女性……いやアストレアと呼ばれる女性から今起きている話を聞く、モンスター、冒険者、オラリア、神の存在、そして何より神の恩恵と呼ばれる物、全てを教える
「そして私はアストレア、こう言うのは恥ずかしいのだけど…………女神よ」
ファイは何とか頭の中に入れる全て初めて聞く物ばかりだったしかしそれよりも重要なのが目の前の女性……いや神の異常な剣術に納得する、自身よりも明らかに技術が上なのに周りの少女達との違い過ぎる運動能力の差に納得した
「……ありがとうございました。帰り道を教えて下さい」
「それは無理ね」
「何故です?」
「だってもう既に神の恩恵を刻んで居るもの」
「…………はぁ!?」
ファイは行きなりの行動に驚くが………
「何も変わって……」
ファイはそう言うと腕を軽く振るう
「!!!」
「あらどうやらもう違和感に気がついたようね」
(それにしても凄い振りね……一切の無駄が無い綺麗な動きだわ)
「…………認識している動きと体の反応速度が違う……これが神の恩恵か」
「そうよ」
「…………剣よりも断然危険な物だな……下手に与えると自身が強くなったと勘違いして危険な事をするようになる……いや好き勝手に過ごし地獄に変える者が出てくる力だ」
「そうね……そしてそれはもう起きている……」
「だろうな」
ファイは馬車から景色を見る
「それで……俺をどこに連れていくつもりだ?一応言うが誘拐だぞ?」
「大丈夫!貴方は子供だから保護となっているから!バチコーン!」
「物は言いようだな……」
どうやら逃げられないと察したファイは外の景色を見る
(そう言えば俺はあそこから出たことが無かったな……)
「…………それで俺はどこに連れていくつもりだ?」
「オラリオ、通常英雄の都と呼ばれ、現在英雄候補と呼ばれる人達が居る場所で私達が住む場所よ」
(ふ~ん……英雄候補の…………英雄か……………英雄お前は俺を…………)
ファイは少し笑みを浮かべながら
(殺せるか?)
その日は皆全員で野外で宿泊していると1人アストレアはファイの神の恩恵を思い出していた
(まさか魔法とスキルを持つ子供なんて……)
力 :I0
耐久 :I0
器用 :I0
敏捷 :I0
魔力 :I0
魔法
【ひと
【
スキル
剣帝 : 剣を使用中全てのアビリティが上昇する
狂う者 : 戦闘時、力、耐久力及び敏捷のアビリティーの上昇及び状態異常の等のバフの耐久力も上昇する
アストレアはファイのステイタスを思い出していた
(ファイが逸材なのはおかしくない、もしかしたら英雄と呼ばれる存在になるかも知れない……でもあの子は…………)
(生きるのに疲れている…………)
そうアストレアはただアリーゼの願いを聞いただけでは無く、もしもあのまましていると目の前に居るファイは今にでも消えてしまうと考えたアストレアは保護として無理やり自身の眷属とする事にした
(でも……強くなると思ったけど、まさかここまでの逸材とは思わなかったわ)
しかしアストレアはファイが心配とは別に少し楽しみでもあったそれは神としてささやく直感
(少し楽しみでもあるわね……)
アストレアは子供達の寝顔を見て未来が楽しみになっているのであった
作者 「思い付いきで書いたけど……人気は出ないよな~」
色付き7.75お気に入り登録55
作者 Σ(O_O;)
作者 「まさか一話で色付きになるとは……しかもお気に入り登録が50以上取れるとは……クズ皇子……恐るべし」
作者 「…………続編出すか」
と少し嬉しく本格的に連載する事決めた作者であった