前世は剣帝 作:イタク
第23話ー名もなき村一話
「…………畑ばっかりだな」
「あぁ……のどかで良い村だ」
「そうだね……所で何でここに来たのか説明はまだなんだけど?」
1人アーディだけが何故ここに来たのか分からずに居た
「あぁ……不味茶製造機に会いに来た」
「いやだから……その不味い御茶を作る道具?に何でわざわざここに来るのかな?」
「……特に理由は無いが…とある男の子に会いに来た」
「えっ……もしかしてファイも男の人が好きなの!?」
「「それはない」」
何故かザルドと一緒に答えてしまうが……
「思ったより早かったな」
「だな」
「どうしたの?二人とも?」
2人の突然の反応に少し困惑するアーディ
「いやなに……どうやら気が付いたみたいだからな」
ファイはそう言うとザルドに荷馬車を一旦止めて貰いファイは降りる
「ここが目的地?」
「いや恐らくもう少し先だか……」
「先に行けザルド……少し挨拶してから合流する」
「分かった…小娘少し頭を下げていろ」
「うっうん」
ザルドの指示でアーディは頭を低くしていると
「【ひと振り決殺】【我が身、我が心は常時戦闘也】【血統技能
するとファイの影が動き出し地面から剣が現れファイはそれを握る
「あまり村には迷惑をかけられない、激しい魔法は使うなよ小僧」
「それはあの女次第だ」
すると遠くから石つぶてがファイの顔を掠れる
「おい!行きなりの挨拶だな……アルフィア」
「黙れ、貴様のせいで生き恥を晒す必要が出たんだ……覚悟は出来て居るだろうな?」
「はっ……知るか」
するとファイの魔法でアルフィアの足元に黒い剣を召還する
「魔法は互いに禁止だ……ここの村に迷惑が掛かるからな」
「ほざけ……ファイ」
その瞬間ファイとアルフィアの剣劇で周囲の草が一瞬で伐れる
「それも良いがアルフィア!どこに行けば良い!」
しかしザルド達は目的もあり流石のアルフィアもそれを察し互いに攻撃を止める
「そのまま真っ直ぐ進め、すると小さな家がある……そこに貴様の爺と……ベルが居る」
「分かった」
するとザルドは荷馬車を進ませ何も無かったかのように小さな家に向かった
「あわわわ……止めなくて良かったの……ザルドさん?」
「ん?……あぁどうせ互いに本気じゃあ無いから別に構わん」
アーディは振り返りファイとアルフィアの剣劇を見る
「このクソマズ茶製造機!」
「黙れ!目付きが悪いガキが!」
「暴力女!」
「女たらし!」
「たらして無い!そもそも彼女何て居ねえよ!!」
「性格破綻者!」
「お前よりましだ!」
「黙れ!」
二人は激しい剣の攻防にアーディは息を飲む
「あれで……本気じゃあ無いの?」
「ん?あぁそうだ……ファイの実力は見てないから知らないが……少なくともアルフィアは楽しそうに剣で遊んで居る」
「そうなんだ……」
するとザルドに向かって何故か石が飛びザルドの後頭部に当たる
「殺されたいようだな……ザルド」
「あっやべあれはマジだ……小娘とばすぞ!」
「うっうん!」
ザルドは何故か荷馬車から飛び降りると馬を無理やり荷馬車に乗せると
「ウッオオオオオオオオオ!!!!」
ザルドは馬に繋いでいた紐を引っ張りとんでもない速さでその場から逃げるのであった
「お姉ちゃんが言った通り!第一級冒険者は化物だった!!!」
アーディの悲鳴は山に響き全ての村の住民に聞かれるのであった
ザルドとアーディは目的地の小さな家に到着後した
「ついたぞ?小娘……それから馬」
馬は己より速い男にかつがれゆっくりと下ろさせるがビクビクとしておりまるで生まれたての小鹿のような足の震えをしていた
「そうだ小娘……一応言っとくがここの爺には気を付けろよ」
「えっ……いったい何に?」
「スケベ爺だからだ……若い女なら尻や胸を触ろうとするし……何なら女湯を覗こうとする変態だ」
「えっ……変態じゃん」
「そうだ変態だ……正直に言うが俺ら三人からあまり離れるなよ?直ぐにセクハラされるから」
その三人は恐らく目の前に居るザルド、少し前に降りたファイ、それから…………何故か生きているアルフィアの事だろうと考えるが
「私……一応レベル4の冒険者だよ?」
「何を言う小娘?あの爺のセクハラを回避するには最低でもレベル5が必要だ」
「え~~~」
アーディは少し驚きつつも何故そこにファイが入るのか少し疑問に思いつつも
(ファイはアルフィアさんと同じ位強いからな……私も頑張らないと!)
アーディは少し気合いを入れつつも
「それでザルドさん?今からどうする?」
「あぁ先ずは爺に挨拶する」
ザルドはそう言うと扉をノックする
「爺!居るか?」
「おう!少し待ってな……今扉を開けるからの…………」
そう言うと扉がゆっくりと開き
「…………久しぶりじゃな……ザルド」
「爺は変わらないな」
「おう!わしは元気じゃよ……それにしてもお主左腕は失っとるし……顔が随分と老けたの?」
「ウルセェ……爺」
アーディはザルドの背中からヒョコリ顔を出す
「どうも始めましてアーディ・ヴァルマです」
「おぉ随分と可愛らしいお嬢さんじゃの……何も無い所じゃがゆっくりしていくと良い、どうぞお入りなさい」
「はーい」
アーディは優しそうなお爺さんに一瞬警戒しなくなるとお爺さんの目が光る
(そこじゃーー!!!)
お爺さんは油断していたアーディの胸を揉もうと腕をのばそうとするが
「爺!全く油断も隙もねぇな!!」
ザルドは直ぐに爺と呼ぶ腕を掴む
「くっ……ザルドそこは親孝行として…………若い娘の乳や尻を黙って触らせる所じゃろ!」
「黙れ爺!」
「お主こそ黙れ!何が世界の踏み台じゃあ!この親不孝もんが!!」
「ぐっ……いやだからと言ってセクハラを許す訳…………ねぇだろ!!」
そう言うとザルドは爺を家の外に投げ飛ばした
「全く!手加減せんか!お主は!」
「黙れ爺!」
一瞬の激しい攻防にアーディは少し遅れた
「……もしかして……ザルドさんが助けなかったら」
「あぁ……確実に胸を揉まれてたな」
アーディは、顔を赤くしてながら両手で胸を隠す
「ほほう……だいぶ可愛らしい娘じゃの……なら次はその尻を……」
「
その瞬間セクハラ爺は崖の下に落ちていった
「心配して戻って来たら……早速セクハラされそうになりおって……ザルド貴様が着いていながら何をしている?」
「悪いな……どうもあの爺には俺の行動を読まれて居るからな、少しやりづらい」
「フム…………まぁあの狒々爺は半日もすれば戻って来るだろう」
「そうだな……所でファイはどうした?」
「気にするな……ファイなら今…………」
「クソーあの暴力女……魔法で俺を吹き飛ばしやがって」
ファイはアルフィアの魔法で吹き飛ばされどこか知らない森にまで飛ばされ……森の中を進んでいた
「それにしても……どこだここは?」
ファイは草むらをかき分けひたすら飛ばされた方角に進んでいると
「ん?」
一人の男の子が畑で遊んでいた
「……誰?」
「あー」
ファイは改めて自分がどう名乗る考える
「もしかして……旅人さん」
「まぁそんな所だ……所で灰色の髪をした……そうだな理不尽な女がどこに居るか知らないか?」
これで通じるか分からないが
「アルフィア
「…………えっお前あの女の……息子?」
「あっ……うんそうです」
それは意外すぎる出会いに驚くファイだったが
「じゃあ家を教えてくれ……さっきあの女に吹き飛ばさればっかりなんだ……文句を言ってやる」
「吹き飛ばされ!?」
アルフィアの息子は吹き飛ばされた男が何故平然としているのか驚きつつも
「……こっちです」
アルフィアの息子はファイに自身の家を案内する
「……所でお前の名前は?俺はファイだ」
「僕はベル」
「ベル?」
「うん!僕はベル・クラネルです」
今日の作者の独り言
本作の主人公のファイとこの世界の主人公ベルと会いました!
これから何が起きるのか……少しほのぼの生活を送りますので是非楽しみにしていて下さい!
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