前世は剣帝 作:イタク
「ファイ…………嘘……だよね」
その様子を見ていたアーディは何も出来なかった。ただ……ファイの名前を言う事しか出来ない
「剣帝褒めてあげる、お姉様の取って置きの魅了を使わせる何て!!キャハハはは」
その言葉にアーディは絶望する……魅了に対抗出来る人物はこの世界に存在しない。居るとすればそれに対抗出来るスキルを持つもの……例えここにアルフィアやザルドが居たとしても魅了は効いてしまう
それ程強力な魔法……強力すぎるゆえに対抗策は存在しない
「…………ファイ……返事してよ!」
そしてそれが目の前のファイにかかってしまった
「はぁ……はぁ……無駄よ。私のこの魅了の魔法は最強よ。まぁその魅了の魔法の代償として少しの間快楽に狂うけど」
ディナはアーディの方を見ると
「剣帝!さぁ貴方がそこの小娘を殺しなさい!そして壊れた貴方を沢山犯してあげる!!」
ディース姉妹は声高々に笑っていると
「その程度で俺は壊れはしない」
その言葉にディース姉妹はファイを見る
「えっ……私の魔法が効いてない?」
「どういう事!?お姉様の魅了の魔法が効いてない!?」
ファイは体を動かし感覚を確める
「いや……効いているとも……ったく」
ファイは自身の目が熱くなっている事を自覚し何故効いていないのか疑問に思っていると……とある記憶が一瞬で戻ってしまう
それは
『やぁファイ!これを思い出しているって事は君がディース姉妹の魅了にかかっているって事だ!』
それはヘルメスの胡散臭い笑いからはじまった。当初ファイは突然記憶に少し混乱するが
『これはちょとした俺の奥の手さ!相手が魅了を使って操るのならこっちも魅了で対抗する……もっとも処女神の血を使えば良いんだが……今アルテミスがどこに居るのか俺には分からなかった……けど』
ヘルメスは魅了を使ったアフロディーテを指し
『ちょうど良く魅了を使える美の神アフロディーテが居た、なら魅了に対抗出来るって思ったんだよ……』
その記憶の思い出にファイは呆れ
「魅了に対抗出来ないのならいっそのこと常時魅了し相手の魅了を相殺すれば良いってか無茶苦茶だなヘルメス」
そんな独り言を言ったファイだが内心騙されヘルメスの顔面を殴りたかったが……相変わらず抜け目の無い神に感謝していた
「さぁ神が言う第二ラウンドだ」
「剣帝!!!!」
ディナはそう言いながら剣帝事ファイに挑むが人との殺しあいに長けたファイには
「連携が無いお前らは……」
ファイは突進したヴェナの短剣を弾き飛ばし
「脆い……」
ファイはそう言うとヴェナの腹部を蹴り飛ばした
「姉……様……」
ファイは剣をディナの方に向ける
「さぁ降伏しろディース姉妹……貴様の妹は堕ちた」
「……っ舐めるな!!」
ディナは短剣を持ちファイに攻撃しようとするが
「【ガーナ・アヴィムサ】!!」
アーディの拘束魔法で動きを封じられる
「小娘!!」
「…………」
アーディは魔力を剣に込めディナを斬った…………
馬車の移動
「ここは……」
ディナは目が覚めると見知らぬ天井に居た隣を見ると適切に処置されたヴェナの姿……そして自信も適切に処置された様子に驚く
「あっ起きたか?」
目の前には少年……いや剣帝のファイの姿が見えた
「アーディ起きたぞ。ヤバい姉妹の姉の方が」
「えっ本当!」
アーディは直ぐに馬車を端に止め荷台の方に移動する
「うん!出血も止まっているし明後日には全快するかな?流石第一級冒険者だよ」
そんな言葉にディナはアーディを睨む
「何故私達を助けた?」
「えっ?助けたいから助けた……かな?」
「ふざけるな!!私達は剣帝と小娘お前達を殺しに来たのに何故敵の私達を助ける!!」
その怒りにアーディは慌てていると
「黙れ小娘」
ファイはディナの頭を叩いた
「ちょファイ!怪我人を叩いてら駄目だよ」
「良いんだよ別に」
常識を言うアーディを他所にファイは溜め息を吐く
「小娘だと!私はお前達の倍近く生きているんだ!」
「いいやお前は小娘だ」
「なっ……」
ディナの叫びに隣に寝ているヴェナも目を覚ます
「姉……様?」
「ヴェナ!!」
「おっヤバい姉妹の妹も起きたか」
ディナは自身の痛みも省みずヴェナを抱く
「えっ姉様?」
突然の行動にヴェナは驚きながら周囲を見る……
「負けたんだね……姉様」
妹の言葉にディナは一瞬動きを止める
「えぇ……負けたわ」
「綺麗な妖精に……なれなかったね」
「そう……ね」
「戻りたかったな…………綺麗な妖精に」
「そう……ね」
その言葉にディナとヴェナは自身の敗北に涙を流す
「「もう……綺麗な妖精さんに戻れない」」
その言葉にアーディは質問する
「ディース姉妹は綺麗な妖精になりたかったの?」
既に負け疲れきった姉妹はアーディの答えに答える
「えぇ……そうよ」
「私達は綺麗な妖精に戻りたかった」
ディース姉妹は全てが終わり自身の心の中をファイとアーディに話す
「私達は迫害も差別も区別も地獄の一番下まで味わった」
「壊れないようにずっと我慢してたのに……沢山の
「もう綺麗じゃあ無いところが、無いから……早く血で洗って、綺麗に戻らなきゃ……綺麗な妖精に」
「っ…………」
その言葉にアーディとファイは黙る……アーディは初めて会った。迫害や差別で壊れてしまったエルフに
ファイはかつての世界で幾度も見た人達を思い出す
そしてファイの前に居るエルフは……
ただ泣く幼い子供にしか見えなかった
「……やっぱり幼い子供にしか見えない」
「「私達は幼い子供じゃあ無い!」」
ファイの言葉を聞いたアーディはディース姉妹を見ると……ただ世界に絶望した幼い子供に見えた
「ううん……私にも貴女達が子供に見える」
アーディはディース姉妹の手を握る
「ねぇ……貴女達は『妖魔』じゃあ無くて誇り高い『妖精』さん何だよね」
アーディの言葉にディース姉妹は怒りながら
「そうよ……私達は『妖魔』なんかじゃ無い」
「美しい『妖精』なの!世界さえ壊せば私達は『妖精』に戻れるの!」
その言葉を聞いたアーディは優しい笑みを浮かべ
「じゃあ私……いや私達が認めるよ綺麗な『妖精』さんだって」
アーディの言葉にファイは(俺も巻きこむな)と一瞬考えるが……
「あぁ……俺も認めるよ綺麗な『妖精』だと」
アーディはディース姉妹の手を強く握るがディース姉妹は初めて暖かい……初めの温もりに驚く
「私達が『ずっと綺麗な妖精さん』だって認めて居るんだから私達が愛しているんだから他の人を傷つけたら駄目だよ」
アーディから送られ、初めて聞く暖かい言葉にディース姉妹はゆっくりと涙を流す……その涙は今までの涙と違いとても暖かい涙だった
「「ふふっふふふっあはははははっ!」」
「変な人達!おかしな剣帝にこんなおかしな人!生まれて初めて!」
初めて悔しく無い涙に戸惑いつつもなぜか心が満たされる
「良いわ守ってあげる!ううん違うわ姉様!」
「あっうんそよね!私達を子供だって言うんだもん」
そこ言葉にファイとアーディは何かに気がつく
「「お義母様とお義父様!」」
「えっ!」
「ちょ!」
「守ってあげる!私達は『妖魔』じゃあ無くて『妖精』だから!この神聖で高潔な誓いは守り続けてあげる!」
「「貴方達の死が分かつまで永遠に!!」」
「「ふふふ……あはははは!!」」
ディース姉妹は初めて心の中にぽっかりと空いた何かが埋まっり初めて綺麗な『妖精』だと認めてくれた人達の前で疲れ果てるまで笑い続けた
一方残った2人は
何とも言えない雰囲気に戸惑うが………
「取りあえず……手紙でアーディに2人の娘が出来た事をアリーゼに伝えよう」
「ちょファイ!それを言うのならファイもだよ!」
「俺どっちかと言うと巻き込まれた側何だけど!」
「ならこっちもお姉ちゃんに出すよ!ファイに2人の娘が出来たって!」
「何故そうなる!」
「神様が言う『レンたいせきにん』ってやつだよ!」
2人はその後ギャーギャー互いに責任をなすりつけようとするが
「はぁはぁ」
「はぁはぁ」
2人は騒ぎ疲れると互いに冷静を取り戻す
「ディース姉妹が子供になる事は一旦置いとこ」
「うん……そうだね」
「それで……アーディこれからどうする?」
「とりあえず……ディース姉妹はこのままかな?下手に解放すると何するか分からないし」
「分かった、当面はそうするとして……とりあえずヘルメスの依頼を続ける?」
「うーん今ここで侵入は厳しいし……どうしよっか」
「そうだな……とりあえず……ん?」
ファイは遠くにある人影がある事に気がつく
「あれって……商人だよな?」
「えっどこどこ?」
アーディとファイは商人を遠目から発見する
「本当だ……商人だ、何でこんなところに?」
ファイは何故ここに商人が居るのか考える……こんな辺境な所に商人が居るのか
「成る程」
「何か分かったの?ファイ」
「あの商人はオリンピアの通じる出口を知っている」
「えっ……あっそうか」
アーディも気がつく。ここに何故商人が居るのか商人はあくまで商業を目的として移動し旅をする、そしてここに商人が来るとしたら
「ここに来るとしたら、それはオリンピアで商売をするって事だよね!鎖国でもある程度交流する筈だし、何ならヘルメス様もそこから情報を仕入れたかも!」
「そう言う事だと思う……とりあえず俺が後を着けるからアーディはここに居て」
「うん!分かったよ」
ファイはそう言うとアーディを残し商人の後をつける……
商人が馬車で移動する事数時間……商人は山の谷がある洞窟に進む……洞窟と言っても天井が穴だらけで明かりが見える
ファイはそれを遠目から見ると門番らしい男を確認すると商人に身分を確認する動作が見え、確認を終えると洞窟の何かを操作すると洞窟の壁が動きだす
(……隠し扉か……そしてあの先にあるとすれば)
ファイは確信する
(それはオリンピアの出入口!!)
ファイはその事を確認するとアーディの元に帰るのであった
今日の作者の独り言
何か……道化師の話を聞いたらディース姉妹を助けたくなった……本当にベルって……甘いよね
けど俺はそんな甘い主人公のベルが好きです!幸せになって欲しいです!
まぁ取りあえずそんな話をバチコーンと置いといてタイトルのアンケート出来て無い……なんで?
と思い考えていると
もしかして……アンケートは一つしか出来ない?
そんなことを思う今日も間抜けの作者であった
面白かったら高評価お気にいり登録よろしくお願いします!
ファイのヒロイン候補何となく募集します!(アリーゼとアルフィアは除く) 期限は……特に無いがだいたい3ヶ月後には終わる予定
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リヴェリア
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アスフィ
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フィルヴィス
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アーニャ
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クロエ
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ルノア
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ダフネ
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椿
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シャクティ
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アミッド
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輝夜
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イリア (何となく入れてみた)
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ゼノス ファイ
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ヘイズ