前世は剣帝   作:イタク

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エピメテウス……その名前はアルゴノートと同じく道化と呼ばれた英雄、しかし二人の英雄に違いがあるとすれば……自ら道化を演じたアルゴノート

そして「たまたま炎が天から降ってきた」と言い人々を救うために戦ったエピメテウス

しかし英雄エピメテウスの末路は悲惨過ぎ彼の英雄に憧れる子供は居ないだろ

そしてそのかつての古代の英雄がファイの目の前に立った


第43話ーオリンピア最終章二話

「エピメ……テウス……だと!」

 

「あぁそうとも!」

 

そう言うとエピメテウスはファイに向け大剣を振り下ろす

 

「チッ!」

 

ファイはエピメテウスからの攻撃を避ける事が出来ず剣で受け止めるが

 

「軽いな」

 

エピメテウスの剣はとても重くファイはそのまま岩に激突してしまう

 

「この馬鹿力が!!」

 

ファイは悪態を付くがエピメテウスの力の差は歴然だった

 

「どうした?オラリオの冒険者……いや英雄候補その程度か?」

 

(コイツ……神の恩恵に振り回されていない)

 

ファイは目の前のエピメテウスを睨み剣を構えた

 

「どうやら……本物の英雄のようだな」

 

「そう言っただろ?剣帝……フッこんなガキが剣帝等とオラリオの神々の考えは分からないな」

 

「それは俺も思う」

 

「そっそうか」

 

ファイはアーディの方に視線をやると微かに息をしており生きている事を確認する

 

(アーディは生きている……ディース姉妹はさっきの攻撃だと死ぬほどでは無いからとりあえず大丈夫だなレベル5だし)

 

ファイは周囲の人間を確認すると……ファイは持っている剣を腰の鞘にしまい魔法を詠唱する

 

「【一振(ひとふり)決殺(けっさつ)】【()が身、()が心は常時戦場成(じょうじせんじょうなり)】【血統技能(けっとうぎのう)】【影剣(スパーダ)】!!」

 

その言葉にファイの影から一つの剣を握りエピメテウスに向け剣を構える

 

「ほう……それがお前の魔法か?剣帝」

 

「…………一応そうだが?」

 

「フム……魔法による剣の召喚か」

 

エピメテウスは少し珍しい物を見たとばかり感心するが

 

「それがどうした」

 

エピメテウスは大剣を振るいファイは後手を踏む……

 

ファイは初めて神の恩恵に振り回されない人間に苦戦を強いた蹴られた

 

(一瞬力任せの攻撃と思ったが……コイツは……確実に命を取る戦い方だな)

 

ファイの考えた通りエピメテウスが狙った所は首や心臓を狙った場所が多くその一撃全てがファイにとって致命傷になりかねなかった

 

「どうした!新世代の英雄候補!その程度か!」

 

「うるさい!黙れ!」

 

ファイはエピメテウスから距離を取ろうとするが

 

「俺から距離を取って良いのか?」

 

その言葉にファイは辛辣した

 

「俺はこの呪われた原初の炎を自在に操れるのだぞ」

 

その言葉通りエピメテウスから大炎が現れファイに襲う

 

「走れ!斬激(スパーダ)!」

 

ファイは影の斬激を放ちエピメテウスの炎を真っ正面から叩き伏せる

 

「何!?原初の炎を……斬っただと!」

 

エピメテウスはファイから放たれた斬激に驚くがそれ以上に原初の炎を斬った事に驚きが隠せなかった

 

(何なんだ!コイツはいったい!コイツの魔法いったい!)

 

エピメテウスは何故原初の炎を斬れたのか驚きを隠せなかった……が

 

「だが温い!」

 

しかしエピメテウスが叫んだ通りエピメテウスにとってそれはかつて争った古代の英雄達と競った相手と同等程度の相手……そしてそれは三千年間腕を磨いたエピメテウスにとっては

 

「俺を相手にするのにあと百年は必要だったな!」

 

「その頃には死んでるわ!!」

 

ファイは叫び舌打ちしつつもエピメテウスの実力は……この世界で初めて自身よりも格上にファイは初めて死を覚悟した

 

 

 

 

 

 

戦いが始まり約30分……ファイは全身から血を流していた

 

(やっぱり()()()()じゃあ不十分だ)

 

ファイはアーディの方を見ると意識は回復しているみたいだったが回復魔法を使えるまで回復しきれてていなかった

 

(またアーディに強化魔法をかけて貰いたいが……とてもじゃあ無いが無理だな)

 

 

(どうする……)

 

その瞬間ファイの目の前にエピメテウスは炎を放つ……しかしその炎は一瞬人影に見えた気がした

 

それはこの世界では無いな男……この世界には居ない男だった

 

(セン……セイ…………)

 

それは幻だった…………しかし一瞬脳裏によぎった

 

『ほらまた言った。だから※※※は弱いって言われるんだよ』

 

その声は幻聴だった……しかしその言葉にファイは笑い出す

 

「先生……そうだよな()()()()じゃあないよな……ははっ」

 

ファイは空を見上げ笑い出す

 

「ははは、アハハハハ、あはははははは!!」

 

その光景にエピメテウスは顔を歪ませる……

 

「ファ……イ?」

 

その声にアーディはぼんやりとだが意識を覚ます

 

「来い影剣(スパーダ)

 

その声にファイの影がファイに纏わりつく

 

 

腕の骨がバキ……バキバキとなり腕が異様に伸びる……それに合わせ腕が……足が同じく全身の骨と筋肉がミチミチと悲鳴を上げ体全体から不気味な音が鳴り響く

 

「何……してやがる」

 

「影と己は表裏一体。自身の形が変わればそれに合わせて影も形を変える……なら()もそうだろう?」

 

影はファイを全身を包み込んだ

 

「影の形を変えれば己も変わる」

 

 

 

 

かつての世界では剣1本で地獄のような世界を生き抜いたあの頃の日々……

 

世界は変われど影は覚えている

 

 

 

 

 

 

 

だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()いい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの頃の自分に

 

 

 

 

 




今日の作者の独り言

いやー久しぶりに評価8に成りました!めちゃくちゃ嬉しいです!

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いやー嬉しい限りです


なので今後とも応援の程をよろしくお願いします!

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