前世は剣帝 作:イタク
そしてそこには影を纏うファイの姿だった
「何だ……それは」
エピメテウスは驚いた表情をする……それもその筈先ほどのファイより数センチ背が高くなっており……そして何より
「何なんだ!?」
トン
驚きにより一瞬思考が停止するとエピメテウスは目の前のファイの姿が見えなくなる
「!?」
ヒュ!
「チッ!」
エピメテウスは一瞬驚いた……それは一瞬で後ろに来たと感じる程の身体操作……それはまるで瞬間移動と感じとる程に……
ズッ……ガガガガガガ!!
それからファイがエピメテウスに向ける剣による連激だった
(速い!まるで先程とは別人のようだ!)
ファイの攻撃にエピメテウスは首に刃が当たった
ツーーー
(チッ…浅かったか)
「貴様!何なんだその魔法は!剣を召喚するのが貴様の魔法じゃあ無いのか!?」
「敵のお前に俺が教えるわけ無いだろ?…」
「っ!」
エピメテウスはすぐにファイを攻撃する、それは先程までの守りの剣では無く大剣の重量を使った剣だった
「このバカ力が!」
「貴様……いや剣帝の魔法は凄い……だがな!古代の英雄をなめるな!」
そう言うとエピメテウスは真っ直ぐと剣を下に振るいファイはそれを避けた……だがファイの胴体位になると大剣の刃をファイに向ける
「!?」
「吹き飛べ!」
そう言うとエピメテウスの大剣はファイに当てるがファイは持っている剣でエピメテウスの大剣の攻撃を防ぐが十数メートルまで吹き飛ばされた
(コイツ……本当に力が強い……単純な力で吹き飛ばされる!しかも力任せの攻撃じゃあ無く技術も付いてきてる……まるでアノ大剣が小刀のように扱いやがって)
ファイは舌打ちしつつもエピメテウスの攻撃を観察していた
「かつての英雄エピメテウス……か」
ファイは剣を強く握り冷静になっていた……それは相手との間合いを測るとの同時エピメテウス……彼について考えていた……もし……もしも自分と違い目的を達成出来なかったら……彼のようになってしまうのでは無いかと……
「そう言えば貴様に聞きたい事があったな」
エピメテウスはふと剣の構えを解く……本来自分と同じ技量を持つ敵に対して剣を解く事は敗北に繋がる、それはエピメテウスでも分かっていた……だが解いた
それは何故か
「貴様はオラリオで英雄候補……つまり英雄に最も近い人間何だろう?」
「…………まぁ……そうだが」
(最近知ったけどな)
「なのに何故貴様はいつも死んだ目をしている?……私にははなはだそこが疑問なんだが?」
それは大いに間合だった……そしてファイが捻りに捻った言葉はたった一言
「……知らん」
「知らん事は無いだろ?貴様は英雄候補何だから」
(いや知らねぇよこっちは勝手に英雄候補なんて呼ばれてビックリしてんだ!しかもそれ知ったのオラリオから出て半年後ディース姉妹から聞いただけだし!なんなら俺よりもお前達の方が今の英雄知ってんだろ!)
ファイはエピメテウスの言葉に心の中で切れるが……
「正直俺は別に英雄何てどうでもいい」
その言葉にエピメテウスは眉を潜めた
「…………『英雄何て……どうでもいい』だと?」
その言葉はエピメテウスは怒りを現わにしながらファイを睨む
「あぁ、俺はただ…………こんなダメな俺を気にかけてくれた大切な奴を助ける為にもう一度剣を握っただけだ」
ファイの純粋な言葉にエピメテウスは……嫉妬した
「仲間を助ける為に……剣を握った……だと」
「あぁそうだ」
「仲間を助ける為だけに剣を握り……英雄候補に入ったとでも言うつもりか!」
「結果的にそうなるな」
ファイの言葉にエピメテウスは怒り狂う
「貴様みたいに絶望を知らない小僧が!!英雄等片腹痛いわ!!」
エピメテウスは大剣を構えファイを攻撃した
それは決して嫉妬による攻撃では無かった……いっそのこと嫉妬による攻撃だったらどれ程良かったか
エピメテウスは天から来た原初の炎を授かった時自身は選ばれた人間では無く、たまたま天から授かったと考えた
それは元来真面目だったエピメテウスは責務と考え原初の炎の力を振るった
それから時が過ぎいつしかエピメテウスの周りには自身を慕う者達が現れる
そして……いつからか彼自身にもとある願望が現れる
モンスターを駆逐しいつか
いつか
英雄になりたい…………と
そして彼は自身を慕う者達……戦友と共に英雄の道を駆け上がりたいと願った……それは自身とは違い己の力だけで戦う者が本物の英雄だと知っていたからだ
しかし運命は彼を見放した
突如ダンジョンから原初の炎が一切効かないモンスターが現れた、それは今まで戦ったモンスターよりも格段に上位の存在
しかしエピメテウスは諦めなかった……いつか……子供達に平穏を与えられる英雄に成るために彼は死に物狂いに戦った……しかし敗北する英雄に……当時の者達は
『モンスターを倒せない英雄は要らない』
その言葉はどんなに辛かったか……彼自身にしか分からない
そして何より一番辛かった事は信頼していたエピメテウスの王が冷酷にそして残酷な事を言った
『敗北者に墓等必要ない』
それは共にモンスターと戦った来た戦友の存在の否定だった
その言葉にエピメテウスは……
壊れてしまった
しかしエピメテウスの力は強大だった……だから当時の王はモンスターに襲われる国や……都市……町……そして村を救う
だが『愚物』と言う名の二つ名を与えられたエピメテウスに救われた人達は感謝では無く理不尽な罵倒だった
そんな生活を過ごしたエピメテウスに突如現れた現代の英雄候補のファイの言葉「守りたいから剣を握った」……その言葉にエピメテウスは……怒りだす
「貴様がやって要ることは!!かつて俺が犯した大罪だ!この先に何があるか!貴様に想像出来るか!!」
その言葉にファイは……エピメテウスの心情を察した……そして真剣な眼差しを向ける
それはかつてアストレアファミリアで言った言葉を目の前の英雄に伝えた
「1度でも剣を握れば破滅の道」
「…………何?」
「いつか俺はろくな死に方をしないだろう…………だがなエピメテウス」
「俺は……守りたい者の為に
「何が言いたい剣帝」
「エピメテウスお前は何故今になって原初の炎を使い世界を滅ぼそうとするんだ?」
「…………何が言いたい」
「戦って分かったがエピメテウスお前の実力なら直ぐにこの壊滅したオリンピアに止めを刺せるだろ?なら何故今やるんだ?」
(……止めろ)
「お前は決してオリンピア、いや世界を滅ぼしたい訳じゃあ無い」
(止めろ)
「お前はただ認めて欲しかった……お前達…………名もなき英雄の存在の否定を」
(止めろ!)
「ならどうやって世界に認められるか……簡単だ未だ誰もなし得なかった事をやれば良い。」
「止めろ!」
「そしてそれは最後の三大クエスト…………黒竜の討伐だ」
「剣帝!貴様!!」
「それが今なき戦友の汚名を注ぐエピメテウスお前の真の目的だ」
「貴様!!!」
エピメテウスは大剣を振るうそれは怒りに満ちた剣……しかしその威力とスピードは今までの比では無かった
「死ね!!オラリオの英雄候補!」
「ハッ!生憎と死んだら死体げりを平気にやりそうな
ファイはエピメテウスの攻撃を真っ正面から受け止めた
「なっ!」
「エピメテウスお前の力は強大だ……だが生憎とお前よりも力がある奴と斬りあったからなお陰でお前程度の力は今の俺には効かない」
それは嘘だった……実際ファイの肉体は悲鳴を上げ筋肉繊維がブチブチと切れる音がするがそれでもファイは受け止めた……そして切れた筋肉繊維の代わりにファイの魔法が支えそしてファイ自身を強化する
そしてエピメテウスにファイはかつて英雄と呼ばれた女と同じ事を伝える
「さぁかつての古の英雄。お前は俺を殺せるか?」
その言葉はとても重たかった……まるで全身を蛇に縛られるかの感覚そして自身の体重が倍以上の重量がかかる……この感覚はエピメテウスは知っている。それは自身が幾度も敗北した原初の炎が効かないモンスターとの戦い……純粋な剣でしか倒せない強者……
「貴様はいったい何なんだ!」
「俺はファイ、アストレアファミリア所属の
それはファイ自身この名前は呪いとも言える言葉を今の英雄に伝える
「英雄候補の剣帝だ」
その言葉にエピメテウスは剣を握る……候補とは言え英雄の名を持つ小さな子供に……嫉妬してしまった
「お前のような……英雄が……!!」
エピメテウスの渾身の一撃を紙一重で回避したファイは一撃を加える前に只一言
「エピメテウスお前は失敗した俺だ」
それはかつて俺を助けてくれた先生と同じ行動を取ることにした
「だから俺はお前を……殺さない!!」
ファイはエピメテウスに剣を当てる瞬間、魔法による剣の刃の刃を潰し
「そこで少し寝ていろ!!古代の英雄エピメテウス!!!」
エピメテウスはファイの攻撃を腹に食らい岩まで吹き飛ばし気絶した
「フゥーー…………どうにか勝ったな……」
ファイはその場にゆっくりと地面の横になる
「アーディ……この無茶をした事手紙でアリーゼに伝えるだろうな」
そう思いながら空を見上げるのであった
今日の作者の独り言
皆さんお久しぶりです!
何とか……何とか……書けました!!
それだけで嬉しい!!
自己満足の作品ですが今後も楽しみしていて下さい!
今日の独り言が短いって?疲れているからだよ!
まぁそんな訳で面白かったら高評価お気に入り登録よろしくお願いします!!!
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前世は剣帝
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前世は剣帝、今生は正義のお荷物