前世は剣帝 作:イタク
全員で草むしりをしていた(アルフィアは除く)
「早速だがお前達」
全員がアルフィアの方に注目するが
「少し邪魔な草が多いから全員で草むしりだ」
ブチ……ブチブチ
全員がひたすら草むしり……いったい何をやっているのか……分からなかった
最初は死ぬ覚悟があったが何故草むしりをしているのか分からなかった
そしてそれはあのハイエルフの姫リヴェリアも膝をつき草むしりをしていた
「おいアルフィア」
「何だ?」
「何故我々は草むしりをしている?」
「草が生えているからだ」
全員が「答になっていない」と思う中突如我慢の限界が来たアイズが剣を振るった
その光景に全員がアイズを止めようとするが
「違うぞ小娘草を残して良いのは地面から2センチピッタリで地面に剣の跡を残すな」
「「「「「「「「「「えっ……」」」」」」」」」」
その言葉に全員がフリーズしアルフィアが修行内容を答える
「別に私は魔法や剣を使ってはいけないとは言ってないぞ?」
その言葉に全員が「先に言え!」と心の中で叫ぶが
「アルフィアさん!それ先に言って!」
しかし団長のアリーゼは普通に言ってしまいアルフィアはアリーゼに対し音を置き去りにした
「ぐえっ!」
アルフィアのパンチを食らったアリーゼは人前に決して出しては行けない苦痛の顔をしライラは心配しアリーゼに近づく
「おいアリーゼ大丈夫か!」
「大丈……夫」
「それ大丈夫じゃあ無いやつが言う言葉だ!」
ライラはアリーゼに持っていたポーションを飲ませアルフィアの説明を聞いた
「お前達の頭は固すぎる特にエルフ共は。だから今やる修行は柔軟に物事に対して対処する方法を考える事だ……そう言う意味では娘の方が少し上だな」
アイズは少し嬉しそうに話を聞く
「そして次は剣と魔法の細かい作業だ……例えばここがダンジョンの中とする。まず剣士だが自身の同じ目線の高さでは対処出来る……だがダンジョンの中では何が起きるか分からない。例えば小さい虫程度のモンスターの毒で死ぬかも知れない。だから剣士は慣れていない地面から約2センチの高さピッタリに剣を振るう。そして私が何センチまでか逐次言うので従うように」
剣士はどのような状況でも細かい動作を行う訓練を指示を出す
「そして次に魔法攻撃職は基本遠距離からの攻撃が多い。そんな中もし仲間が地上に落下する。そして自身は上の階に居る。そんな中仲間は落下の影響で意識を失ってしまいモンスターが仲間に襲おうとしていた。それを助ける為には魔法を数センチ単位でコントロール技術が必要となる。よって今から草から約25メートル離れた所で魔法を放ち地面に当たらないようギリギリまで攻めろ。マインドダウンするまでな」
魔法職は自身の魔法のコントロールを考えさせる
「次にお前達だが……」
そしてその場には回復職のマリューそして格闘家のイスカ……この2人の修行は……
「まず
アルフィアの言葉に従いマリューは走り出した……アルフィアの言葉は尤もだと考えマリューは素直に従った
「次に徒手を使うお前は………そうだなアレの出番か」
そう言うとアルフィアはどこからか持ってきた扉を地面に刺した
「アルフィアさん……これは?」
「アダマンタイトの扉だお前はひたすらこれを殴り凹ませろ」
「いやアダマンタイトを凹ませるのは……」
「私がこの前倒したあの骨のモンスターはこれよりも固いぞ」
その言葉にイスカは戦慄する
「お前の拳ではあのモンスターには効かない……ならば効かないやつをどうやって倒すか。それは簡単だ。効くまで同じ所を殴り続けろ。同じ場所を1ミリ単位で正確に何度も殴れ。それがお前の修行だ」
その脳筋すぎるアルフィアの答えだったが
「それしか無いのなら……私はやるわ」
「良い闘志だ。さぁ早速打ち込め」
そう言うとイスカはアルフィアが用意した扉をひたすら殴り続けた
その日の夜アルフィアは1人海辺に居た……それはかつて大事な妹のメーテリアと共に見た大切な海辺を眺める為……そしてきっとベルやアルフィアの想い人がいつも見ている星を見る為だった
『星は……どんな時代でもどんな場所も変わらない……それに見てると落ち着く』
そんな些細な言葉にアルフィアは思い出し少し微笑んでいると
「……」
ザッザッ
そんなアルフィアに1人の女性が近づく……彼女は今居る修行中で一番アルフィアの事を知っている人物……リヴェリアだった
「何のようだ?」
「アルフィア……少し聞きたい事があってな」
「…………何だ?」
「アルフィアお前随分と変わったな」
「なに?」
「以前のお前ならこのような会話など早々に打ち切り問答無用に私を地面に叩き伏せていた……しかしそれをやらない随分と丸くなったものだ」
「…………」
その言葉にアルフィアは静かに黙りリヴェリアに告げる
「違うぞリヴェリア……私はもう戦う事が出来ない程に病がこの体を蝕んでいる」
それと同時にアルフィアは咳をするとそこには血が混ざっている事を確認する
「私は日々実感している……いまの私は昨日の私よりも確実に弱くなっている」
その言葉にリヴェリアは少し悲しそうにしていた
「アルフィア……」
「だからこそまだお前を片手で簡単に地面を叩き潰せる内に鍛える事を決めた……」
それのどこが弱っているのか分からないリヴェリアだった
某日が経ち本格的な実践修行を行っていた
アルフィアの修行は苛烈だった……毎日全員が倒れてはポーションをかけ無理矢理叩き起こされそしてまた倒れる
そんな理不尽とも言える修行……それはあるいは拷問だった何より接近戦のアリーゼ等は早々にデコピンされ海の上を水切りするかのように飛び、あるものは簡単に剣を奪われる
「剣士が簡単に武器を奪われるな」
そう言うと奪われた剣で頭を叩かれた
そして魔法師は直ぐに全て無力化されると思われたがアルフィアは全く無力化の魔法を使わず回避し弱い魔法は剣で簡単に切り捨てた
「コントロールが甘いぞ、最低相手の2手3手先を考えてから撃て。流石に直線的過ぎるぞ」
アルフィアの的確なアドバイスにアストレアファミリアとリヴェリア、アイズは直ぐに修正するが
「甘い」
流石レベル7の静寂のアルフィア……彼女は激しい戦闘にも関わらずかすり傷すら負わなかった
アルフィアは実戦形式の修行はアルフィア自身の体調も考え10分程度だったが彼女達にとっては数時間も及ぶ戦いに感じた
「…………少し速いが今日はここまでだ」
「何で……私はまだやれるわよ!」
アリーゼはまだ戦えると剣を杖代わりに立つが足は小鹿のように震えていた
「そのざまでか?」
「私はまだ……倒れていない!」
「ほう……さすがファイの保護者を名乗るだけはあるか、強者への歯向かい方を知っている……だが」
アルフィアは音を置き去りにする
「その程度の力でほざくな小娘」
「ぐへ!」
それは絶対の強者が放つ一撃だった
「さて今日の修行はここまでだ……全員風呂に入り疲れを癒せ。明日も同じような修行をするぞ」
そう言うとアルフィアは一足先に別荘に帰るのであった
アルフィアの修行と言って良いか分からない
「さて今日でアストレアから頼まれた修行が終わるが……」
その言葉に全員が「生きて帰れた」と安心するが……
「最後の修行を言い渡す」
その言葉に全員が息を飲む
「英雄となれ」
「「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」」
「それもただの英雄で無い
その言葉はとても重たかった……それもその筈彼女はリヴァイアサンを討伐の功労者であり……今を生きる最後の英雄からの言葉だった
それでも彼女は歩き続けた……黒竜の監視をするなか常に己に問いかける(このまま朽ちて何も出来なくなるのでは無いかと)そして世界に希望を残すためにエレボスの話に乗り
自身の偉業を捨ててまで世界を救うための礎となるつもりで居た……もっともこれはとある
そんな高潔なアルフィアが世界を救うために目の前の正義の少女達に言う「私を越える英雄となれ」そのような言葉を放たれた少女達は
決意が固まった「私達が世界を救うと!」
「分かったわアルフィア!なら私達アストレアファミリアが貴女のクエストを受ける!!この正義の翼の剣に誓って!!」
そしてアリーゼは冒険者らしくアルフィアの修行をクエストとして受け取った……どこから来たのか分からない自信に加え太陽な笑顔をアルフィアに向ける……その光景を見たアルフィアは少しとある人物に見え懐かしく感じ取れた
(尤も性格は全然違うがな)
「けど!ファイは私の物よ!!絶~対に!アルフィアに渡さないから!!」
「…………【
「ギャーーーーー!!!」
いつも一言余計な事を言うアリーゼであった
今日の作者の独り言
さてこれによりアストレアファミリア編は最後となります
特に書くことが無いので次回予告します
【次回学区の卒業編】レフィーヤがファイの正体を知らないままオラリオに到着します
ファイは無事にアリーゼ達と再開出来るのか!
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