前世は剣帝 作:イタク
そしてその主役は……
リャーナであった
「まるで祭りだな……」
「それもそうだ……沼の王の討伐……これ程嬉しい事は無い」
リダリの言葉は重かった……そう重かったのだが
「けどアレはやり過ぎだと思うぞ?」
ファイは指を指しリダリは確かにと微妙な顔をした
「リャーナの石像を作るなんて……」
そう……そこにはリャーナの形をした石像がベルテーンの国の中心に建てられていた
「それは……俺もやり過ぎだと思ったが……ウスカリを初めとした住民が嬉しそうに造っていたから……その止められなかった」
「そうか」
ファイはお茶を飲みながらベルテーンの祭りを眺めていると
「ファイ……いや【剣帝】殿」
その言葉にファイはリダリは深々と頭を下げていた
「貴方が来たお陰でベルテーンは……いや俺の妹は救われた……本当にありがとう」
「止めろリダリ……そもそも俺は【生命の泉】に用件があったんだ」
「それでもだ……本当に助かった」
リダリはそれでも頭を下げ続けた
「じゃあ泉の水を分けてくれ」
「たったそれだけで良いのか?」
「あぁ」
しかしリダリはそれだけでは恩に報えないと悩んでいると
「じゃあもし……もしもの話だ俺達が困った事が起きたら助けてくれ」
「分かった……その依頼確かに引き受けよう」
その後リダリとファイは少し談笑するのであった
翌日ファイ達……いやアストレアファミリア……ちがうなリャーナの希望によりオラリオに帰る事となった
「リャーナ~私もう少しベルテーンに居たい~」
「馬鹿言わないでよアリーゼ!!」
リャーナは振り返るとそこにはベルテーンがリャーナの似顔絵を書いた旗だったり
『リャーナ様ベルテーンの女神!!』
等と書いた旗が国中の住民が持ってリャーナに向かって端を振っていた
「私!今物凄く恥ずかしいんだから!」
「ええ~良いじゃんリャーナ様~」
「そうだぞ~リャーナ様」
「僕ももう少しここに居ても良いよリャーナ様~」
「止めてよ皆!!」
アストレアファミリアは全員リャーナが恥ずかしかっている事に弄っていた
「そうだわ!ファイもオラリオに帰りたいよね!」
「ん?まぁ欲しい素材が手に入れたから、さっさとアミッドに調合して貰いたいしな」
「そうよね!さぁ皆速く帰りましょ!」
「末っ子2号を使うのは反則だぞ~リャーナ様~」
「そうだぞ~リャーナ様~」
「ケチリャーナ様~」
「もう!皆!止めてよ!!」
リャーナは全員から弄られ困っているとリオンも少し楽しくなってしまい……つい
「そうですリャーナ、もう少しここに居ても……」
「リオン、アンタホームに帰ったらお尻ペンペンの刑ね」
「何故私だけ対応が違うのですが!?」
「アンタは末っ子1号だからよ!」
「横暴だ!リャーナ」
「姉に勝てると思ってんの?」
「私の方がレベルが上だ!」
「へー……そんなこと言うの……アリーゼ!輝夜!」
「任せて!」
「承知!」
2人はリオンを捕えて結局リャーナの八つ当たりを受けるのであった
「横暴だ~~!」
リオンは叫ぶが、アリーゼと輝夜、リャーナからオモチャにされながら笑うのであった
「……じゃあなリダリ」
「おう、じゃあな【剣帝】いやファイ」
2人は軽く握手をするとベルテーンから出国し……
アストレアファミリアのホームがあるオラリオに向かうのであった
数日後、オラリオにて
ファイはオラリオに到着すると同時にホームに荷物を置くとさっそくディアンケヒトファミリアに向かうのであったが……
「ヌオオオオオオオ!!!」
ディアンケヒトのホームにて1人の神が叫んでいた
「……………」
ファイはアミッドに用件があり薬屋の店に入ったがアミッドは居らず逆に主神のディアンケヒトが店で叫んでいた
「アミッド!!ワシの許可無くダンジョンに潜り居って!!お前に何かあったらどうすろのだ!!」
(アミッドは居ないのか)
正直ファイはその場から去ろうととも思ったがダンジョンに潜ったと聞きいつ頃帰ってくるか気になり近くに居るディアンケヒトファミリアに聞くことにした
「なぁ」
「はい……あぁ【剣帝】様」
その言葉にファイは物凄く嫌な顔をする
「あっ失礼しました……この2つ名嫌いでしたね……それでファイさんどうされたので?」
「あぁ以前からアミッドに依頼してアミッドから要望された素材が手に入ったんだが、アミッドはいつ頃戻って来るのか気になってな」
「!!」
その言葉にディアンケヒトファミリアの団員は驚く
「手に入ったのですか!?」
「ん?あぁ一応な……それで以前から依頼した【戦場の聖女】を一週間借りようと思ったが……どうやらダンジョンに入っているらしいからいつ帰ってくるか気になってな」
「あぁ……アミッドさんは恐らく一週間ぐらい帰ってこれませんよ?」
「そうなのか?」
「えぇ……どうやらダンジョンでイレギュラーが発生したらしくアミッドさん自ら調査に行かれて……」
「?アミッド自身が調査しに来たのか?」
「えぇ……どうやら強化種が現れたらしく……」
強化種……それは希に現れるモンスターの事だった、本来モンスター同士で争う事が無いが希に魔石を食らうモンスターが現れる、そのモンスターは通常のモンスターとは違い強力なモンスターとなり魔石で強化されたモンスターは第三級冒険者では歯が立たない事で有名である
「ならガネーシャファミリアかロキファミリアの出番だな」
「……それがどうやらガネーシャファミリアのレベル4が殺されたらしく」
「……なに?第二級冒険者が殺されたのか?」
「はい……それに今ガネーシャファミリアの第一級冒険者は動かす事が出来ずまた、ロキファミリアは遠征中でして」
「……となるとフレイヤファミリアか」
「はい、現在
「あのフレイヤファミリアがダンジョンに行ったのか?……というかフレイヤファミリアの第一級冒険者全員が?」
「えぇ……という訳で
「そうか……ん?強化種の件?」
「はい……実は死んだ筈の冒険者の死体が動いたらしく」
「死んだ冒険者が生き返ったのか?」
「いえ……まるでモンスターみたいに近くに居る人間を襲おうとしたらしく……神々で言うと『ゾンビ』らしいです」
「久しぶりに聞いたな……『ゾンビ』」
「そうなのですか?」
「まぁそれは置いておけ……ん?というとアミッドはその調合か?」
「はい……ですが……その同伴した冒険者が問題でして……」
「冒険者が?」
「はい……その冒険者がフレイヤファミリアでして」
「……成る程だからあの
「はい……あのファミリアがアミッドさんを守るのか不安でディアンケヒト様が狼狽えています」
「成る程……そうか」
ファイは少し嫌な予感がし
「じゃあ俺帰るわ、アミッドが帰ってきたらアストレアファミリアのホームに教えてくれ」
「分かりました」
そう言うとファイはディアンケヒトファミリアから出ようとするが……時既に遅し
「ムム!!そこに居るのは【剣帝】か!」
そう言うとディアンケヒトは
ドガ!ドガ!ドガ!ドガ!ドガ!!
大きい足跡をたてながらファイに近づいた
「ちょうど良かった!今すぐアミッドを助けに行け!」
「えっ……ヤダ」
「なぬ!?ワシの言うことが聞けんのか!?」
「だって俺ディアンケヒトファミリアじゃあ無いし」
「確かにそうだが!もしここでアミッドが死んだら薬の調合が出来なくなるぞ!?」
「それは困る」
「なら助けに行け!!」
「いや……タダで助けに行くとライラがうるさそうだし……」
ファイはめんどくさいので全てライラに責任を被せようとするが
「なら!アミッドを一週間貸す約束を二週間に引き伸ばして構わん!!」
「……良いのか?」
「元々お主は二週間アミッドを貸すように交渉したろ!じゃあがアミッドは稼ぎ頭、本来二週間も貸すことは出来んが……アミッドが死んだらもともこもないからな!!」
それはファイに取って朗報だった……そもそも片道で3日がかかる道、そしてファイが見て欲しい人物は2人……しかも重病者……そんな2人を1日で見れる筈もないだから当初二週間の依頼をしたがディアンケヒトはそれを拒否した
だが今アミッドを助けに行くと一週間から二週間まで引き伸ばす事が可能になる……ならファイが取るべき選択は
「嘘は無いな?」
「無論だ!ワシが掲げるすべてにちかおう!」
「なら良い……今すぐ向かう……場所は?」
「ウム!深層の38階層だ!」
(やっぱり辞めようかな?)
と思うファイであった
今日の作者の独り言
暑い、眠い、仕事が辛い
そんな三拍子を感じる今日の作者であった
因に夏の作者の独り言は
『熱い……焼ける、焦げる、灰になる…』です
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