前世は剣帝 作:イタク
第72話ーイレギュラー 一話
「いや何で居んの?アリーゼ」
「フフーン!私から逃げられると思ってんの?」
どうも会話の要領が得ないファイは直ぐに輝夜に訪ねた
「……それで実際の所はどうなんだ?輝夜」
「私に振るな!」
「いやだって
「……否定出来ない」
「輝夜!それはどういう事ですか!?」
「黙れポンコツエルフ!」
「なっ!?」
リオンは怒るが2人は知らぬ存ぜぬで会話を続けた
「ギルドからの依頼だ?」
「依頼?」
「あぁ……フレイヤファミリアだけでは心配だから私達も討伐クエストに行けと……まぁ今回アストレアファミリアは半ば強引にオラリオから出たからな、ペナルティだ」
「そうか……何か悪いことしたな」
「気にするな……末っ子の願いを聞くのも姉の勤めだ」
ファイはその言葉に不満を持っていると
「所で……ファイ」
「何だ?輝夜?」
「お前は何故ディアンケヒトファミリアのアミッドを借りる一週間の依頼をしたんだ?」
その言葉にファイは重い口を空けながら
「死に急ぎ野郎2人を治療させる為だ」
「……『死に急ぎ野郎?』……それも2人もか?」
「……まぁな、それよりも速く深層に潜るか」
ファイはそう言うと慣れた感じで深層に潜ろうとするが
「……そう言えばお前深層に行く道覚えているのか?」
「…………」
輝夜の言葉にファイは動きを止め……冷や汗を流し
(いつもアリーゼ達に着いていっているだけだから……覚えて無い)
と顔に書くのであった
「だろうな……私の後に着いてこい……ある程度案内してやる」
「すまん……助かる」
ファイは輝夜の案内のもと深層に向かうのであった
深層38階層
「暑い……」
深層38階層は灼熱の砂漠だった
ファイ達は事前に用意したコートを身に纏いながら砂漠地帯をうろついていた
「どこに居るんだ?……アミッドのやつ」
そうファイ達は道中居た冒険者達から話を聞き現在アミッドが38階層に居ることが分かったがそれ以上の事は分からなかった
「だがこれ以上探すとなるとホネが折れるぞ?」
「そうね……ノインも連れて来れば良かったわ!」
「馬鹿を言え、これ以上連れて来るとなるとダンジョンを規制しているガネーシャファミリアにも影響が出るぞ」
「ですね……しかしここから探すとなると、相当時間がかかります」
ファイ、輝夜、リオンの3人が悩んでいると
「ん~何かアッチにアミッドちゃん居そう」
アリーゼは突如とある砂漠の方を指差しながら宣言するとファイと輝夜、リオンはアリーゼの方を見る……
「アリーゼ、根拠は?」
「ただの勘よ!」
アミッドが居るとある洞窟
そこはディアンケヒトファミリアのアミッドとそのファミリア数人、そしてフレイヤファミリアの……ヘイズとヘルンそこは地獄と化していた
(ヘイズさん……ごめんなさい)
そう現在ヘイズは倒れている仲間とヘルン、アミッド達を守るために前線で戦っていた
(数が多いですね!)
ヘイズは自身の傷を食らっても前に立ちモンスターを殴り殺していた
本来後衛のヘイズは戦わないが前線のヴァン達と離ればなれとなってしまいヘイズはレベル4と言うステータスでモンスターを力業で叩き潰していた
(私もかつてエインへリヤルとして戦って来ました!こんなところで殺られてたまりますか!)
ヘイズはとある街娘を守るために前線で戦っていると
シュ!
ヘイズの手から逃れ戦えないアミッド達の方に向かう
(しまった!)
その直後とある街娘は禁忌の魅力の力で防ごうとした時だった
「【走れ!
突如ヘイズから抜いたモンスターは黒い斬撃で真っ二つにされた
「相変わらずアリーゼの勘は凄いな……ものの10分でアミッド達を見つけるとは」
「とはいえここは危険だぞ?ファイ」
「分かっている、途中モンスターが襲撃され足止めを食らったんだ……アリーゼとリオンの2人は遅れて来るだろう……」
ファイはそう言うとモンスターを睨み付けながら
「俺は守るのは苦手だ……悪いが輝夜、アミッド達を守れ……代わりに」
ファイは一歩……また一歩モンスターに近づけながら
「俺が全て斬る」
「そうか……」
「取りこぼしがあったら頼む」
「そう言って取りこぼす事が無いくせに」
その光景をみたアミッドは……
「ファイさん!」
「何だ?アミッド」
「怪我したら後で治療しますので、絶対に逃げないで下さい!」
「……逃げるわけ無いだろ?」
「そう言って前回も前々回も 全て逃げているじゃあ無いですか? ……この脱走者」
ファイは耳が痛くなり
「……取りあえずモンスター討伐してくる」
ファイはモンスターを討伐すると言う名目でアミッドから逃げるのであった
「……【戦場の聖女】も怪我人でも無い人にも怒るんですね……」
「はっ!すいません突然怒ってしまって」
「いえ、お構い無く……所でアミッドさんは【剣帝】さんの事ご存知なんですか?」
「えっ……えぇまぁ……初めてお会いしたのは暗黒期なのですが……当時重病を負われてディアンケヒトファミリアに入って来たのが最初です」
「……何かごめんなさい」
「いえ大丈夫です……」
アミッドは少し懐かしそうにしていた
「最初会った時は爆発の怪我人として運ばれて来ました、正直言っていつ死んでもおかしくない状況……ですが不思議なことに何故か頭と心臓は無傷、そして内臓関係は殆ど傷がありませんでした……ですが正直出血の量が多く正直いつ死んでもおかしく無いと思いました……それなのに何故か翌日には意識が戻り……挙げ句の果てに」
アミッドは少し感情的になりながら
「重病者の体で平然と暗黒期の外に散歩をしていたのですよ!……あのとき程怪我人に怒った事はありません!」
その意外過ぎるアミッドにヘルンも少し引いた
「一応確認なのですが……重病者だったんですよね?」
「えぇ……いつ死んでもおかしくない状態なのに平然と歩き回り、挙げ句の果てに危険なオラリオの夜の街を歩くんですよ?……正直見つけた時は鎖でベットに固定しました」
「あらまぁ……それはフレイヤファミリア以上ですね」
「えぇそうですとも……それに他にも」
「まだあるんですか!?」
「えぇあります……ダンジョンでアストレアファミリアが遠征失敗した。何故か時は毎回ファイさんだけが重傷の怪我をしているんです。そして毎回ディアンケヒトファミリアに入院するのでふが……目が覚めたら即脱走……本気で治す気あるのか?と疑いたくなります」
「確かに……そうですね」
アミッドの愚痴にヘルンは苦笑いする
いったいどこの誰が(フレイヤファミリアは除く)そんな無茶をするのか?
とディアンケヒトファミリアは毎回不思議に思っていると
「まぁそんな訳で、ファイの扱いは、入院即アダマンタイトの鎖で出来た拘束ベットで入院です」
「えっと……それは他にもいらっしゃるのですか!?」
「いえ?彼だけですよ?」
何故そこまでしてファイの治療をするのな誰もが疑問に思う……だがそれは彼女が【戦場の聖女】と言う言葉に相応しいからに他ならない……
「……というファイが居ると言う事は素材が全て揃ったと言うことなのでしょうか?」
それは以前ファイからの依頼でとある元冒険者2名の治療に必要とされている伝説上の素材を使った魔法のような薬
勿論治療の可能性は特段に低いがそれでも……もしかすると治療が可能かも知れない僅かな可能性
その為にファイはダンジョンに入りギルドからの無茶な依頼も引き受けこなしていった……その道中何回も致命傷を負うが素材をかき集め……
(とうとう集まったのですね……正直私あの方達の治療は気が進まないのですが……)
それでも彼女は【戦場の聖女】いや【どんな命を見捨てない聖女】なら
(助けられる方が、例えどのような過去を持っていようと助けます……それが私の心情ですから)
アミッドは覚悟を決め……とある元冒険者2人を助けることに覚悟を決めた
「アミッドさん」
「失礼しました……所でシルさん」
「何ですか?」
「貴女……先ほどモンスターを操っていませんでしたか?」
「えぇ、私のスキルは【テイマー】ですから」
「……いえ……あれはどう考えても【テイマー】の力とは思えないのですが……あれはどちらかと言うと【魅了】の……【魅了】?……魔法詠唱無しに?……そんなのまるで女神の……」
すると
とある街娘の瞳は赤く光
「【テイマー】のスキルですよ?」
「……はい……【テイマー】のスキルです」
その瞬間、アミッドを守るべく護衛をしている輝夜がアミッドの方を向き……アミッドの違和感を感じとる
「オイ!何をしている貴様!!」
輝夜は直ぐにアミッドを守ろうとするが
「あ~やっぱりこうなりますか……」
とある街娘は少しめんどくさそうにするが……それも全て彼女の思惑通りになる
「『今起きたことは忘れなさい、貴女はただ私達を守っているだけ』」
「……はい……分かりました」
輝夜はまるで【魅了】にかかった如く何事もなくアミッド達を護衛した
「…………………」
ファイは暴れていたヘイズを抑えるために仕方がなくヘイズを気絶させアミッド達の元に向かっていたそしてファイは
「……俺はお前ら神々が嫌いだ」
「……………えぇ知っていますよ?」
「……だがお前らが司る物に誓うとお前らは嘘がつかない事も知っている……それはお前らがお前らであろうとするためのプライドがあるからだ」
「まぁ……そうとも言えますね」
「だからお前が司る全てに誓え……アストレアファミリアと俺の近しい存在には手を出さないと……誓うのなら俺はお前の【魅了】にかかる……だがもし誓えないとするならば……」
ファイはゆっくりと鞘から剣を抜こうとする
「えぇ誓うわ……私の司る物全てに……だから」
街娘は瞳を赤く光ると
「『今起きた事を忘れなさい』」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「やっと到着!!」
それはアリーゼとリオンの2人がファイ達と合流した
「遅いぞアリーゼ」
「しょうがないでしょ?途中で」
アリーゼはズルズルととある一団を引きずりながら
「何かいきなり襲ってきたのよ!正直なにがなんだか分からなかったわ!」
それはヴァン達を初めとしたフレイヤファミリア一団だった
「貴様!さっさと縄をほどけ!」
「嫌よ!貴方達すぐに襲って来るもの!」
「ヴァンさん……それは本当ですか?」
すると見覚えのあるとある街娘がヴァンに近づく
「シッ……シル様!これはですね……」
「ふーんだ、調査中に他派閥のファミリアを襲った事後でフレイヤ様に言って……口を聞いてもらわないように言って上げるんだから」
「シッシル様!!それだけは……!!」
「ならもうアストレアファミリアには手を出さないで下さいね、きっとフレイヤ様もそれが望みなので……」
「シル……それは少し難しいのでは?」
「あっ!リュー貴方も来ていたのね!」
街娘……いやシルはリオンに抱きつく
「えぇ……弟の為に私も少し手伝ってあげているのです……あと義弟も見ているので少し離れて下さい、シル」
「えーー」
リオンは少し無理やりシルと距離を置く
「……お前ら知り合いか?」
「ファイは知らなかったのね……実は」
アリーゼは自慢げにファイをシルに紹介する
「私達の行きつけの【豊穣の女主人】の……」
「の?」
「ちょー可愛い店員さんで!リオンの親友よ!」
その言葉にファイは暖かい目をシルに向け
「このポンコツエルフの親友になってくれてありがとう」
「いえいえ……私はリューが好きなので」
「ファイ!!それはどういうことですか!?あとシルも!」
「言葉通りだ……このポンコツエルフ」
「その~リューは……ポンコツって言うか……そう!成長の可能性があるの!」
「ポンコツって言うな~~!!あとシル!それは弁護になってない!」
今日の作者の独り言
休みだ!ゲームだ!アニメだ!漫画だ!ラノベだ!投稿だ!
少ない休暇を満喫する今日の作者であった
面白かったら好評お気に入り登録よろしくお願いします