幼馴染にフラれたので旅に出ることにした   作:イグアナ

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そろそろ番外編の方にも何か出そうかなと思いつつ、とりあえず本編を投稿。

次に番外編書くなら、メイ&トウコの永住ルートか5年後ミアレIFか……多分どっちか?

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101話

 あのあと、グリーンは用事があるとのことで研究所から出ていった。

 

 なので今はオーキド博士と二人だけの状態なのだが、博士は何やら申し訳なさそうな表情をしていた。

 

「すまんのぉ。折角来てもらったというのに、ギクシャクしたところを見せてしまったわい」

「いえ、そんな……」

「ここ最近、どうにもあの三人は折り合いが悪そうでのう。昔は何をするにも三人一緒で、仲睦まじかったんじゃが……」 

()()? グリーンとリーフさんと……」

「それとレッドじゃよ。今となっては伝説のトレーナーなどと持て囃され、遠い存在になってしまったがの」

 

 『ワシからすれば今でも近所の悪ガキのままじゃよ』なんて、少し寂しげに博士は呟いた。

 

「三人に何かあったんですか?」

「うーむ……何のきっかけもなしにああも拗れるとは思えんし、何かあったとは見ているんじゃが……」

 

 博士は考え込むような様子を見せ、そのまま話し始める。

 

「まずリーフが二人と距離を取り始めたんじゃ。それからしばらくしてレッドが姿を消し、グリーンだけが取り残された」

 

「……仲違いしたわけではないと、思っているのじゃがのう。グリーンは勿論、リーフだって、お互いを嫌っているわけではないと思うんじゃ。レッドも姿こそ見せんが、きっと同じなはず……」

 

「むしろ、皆で想い合っているはずなんじゃが……」

 

 だからこそわからない。博士の言葉からはそんな気持ちが伝わってきた。

 

「グリーンも、リーフも、あの頃みたいに笑わなくなってしまった。笑っているように見えても、どこか辛そうというか、無理をしていそうというか……。聞いても何も答えはせんし……」

 

「あの三人で笑い合うことはもうないのかのう。手のかかる悪ガキ共じゃったが、そんな三人が、ワシは……」

 

「オーキド博士……」

 

 表情に影を落とす博士を見て、先ほどの発言を思い出した。

 

『ふむぅ……? こうすれば若者にウケると、最近読んだ本に書いてあったんじゃが……?』

 

 もしかすると、オーキド博士はもう一度三人に笑ってほしくて、そんな本を買ったのかもしれない。

 

 だからって『わしに死ねと言うんじゃな?』は無いと思うけど。……それでも。

 

 三人に笑顔で居てほしいと想う博士の気持ちは、きっとグリーン達に伝わっていると思いたい。

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

「ねぇ、キルネアさん」

「何かしら?」

 

 幾度となく敗北を重ね、地に膝をついたラズは、光りの失われた目をキルネアに向けた。

 

「きっと、話に聞く賽の河原っていうのはこういうことを言うのね。ふふ、石が一段、石が二段……」

「ラズちゃん?」

「違う点を挙げるとするなら、そもそも私はまだ一段も石を積み上げられていないことよね。レッド()がそのへんの石ごと吹き飛ばしちゃって大変なの」

「ラズちゃん落ち着いて? モンスターボールを積み上げ始めるのはやめましょう?」

「わぁい! モンスターボール、スーパーボール、ハイパーボールの3段重ねが出来たわ!!」

「ラズちゃん!?」

 

 いかん壊れた。そう感じたキルネアが、ラズをどうにか休ませようとしたところで──。

 

「……ラズちゃん、()()()

「へぁ? ……ああ、そういうこと」

 

 キルネアの言葉で急に正気に戻ったラズは、その場を明け渡すかのように壁際に寄った。

 

 そして、それと同時に一人の少年がこの場に現れる。

 

「今日も来たぜ、レッド」

 

 定期的にレッドに挑戦しに来る彼を見て、キルネアは感心したかのように口を開く。

 

「相変わらず諦めが悪いのね、()()()()

「たりめーだろ」

 

 何度も足を運び、既にキルネアとラズとは既知の関係となっていたグリーンは、二人のことは特に気にせずレッドに目を向けた。

 

「お前の言ってたシバリってやつ、面白いヤツだったぜ。ただ強いんじゃなくて、見たこともない戦法、そしてポケモン達との固い絆。……本人にその気がないのか、埋もれてんのが惜しいくらいだ」

 

 シバリを称賛する言葉に、何故かラズがわかったような表情でコクコクと頷く。なんだお前。

 

 なんならキルネアも軽く頷いている。なんだお前ら。

 

「……アイツと戦って、何か見えた気がするんだ。具体的に何がって言われると難しいけどさ。それでも、いつかきっとモノにして見せる」

 

 グリーンは真剣な表情でボールを取り出すと、それをレッドの方に向ける。

 

「オレは諦めねぇ! 何度でもお前に挑戦し続ける! 今日勝てなくても、明日勝てなくても! それでも、オレは──!!」

 

 

 

「──いつか勝って、()()()()()()()()()()()()()()!!」

「ヴッ」

 

 力強く宣言したグリーンの言葉に、一人の少女が古傷を抉られたかのような情けない声を上げた。

  




・ラズ
久々の登場。
グリーンの言葉を聞いて、かつて自分がシバリを村に連れ戻そうとした時の黒歴史を思い出して苦しんでいる。
ラズとは違い、グリーンがレッドを連れ戻そうとするにはちゃんとした理由があるので、そこもラズの苦しみに拍車をかけている。

・キルネア
なんか最近ただの面倒見の良いお姉さんになりつつあるので、しっかりテコ入れしておきました。

変な方面にテコ入れしてどうする。

・グリーン
定期的にレッドに挑んでいる。
連れ戻そうとする理由があるらしいのだが……?

・レッド
ラズとグリーン相手に休憩なしで連戦させられてる人。

まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも:パート2)

  • ジョウト地方
  • カロス地方
  • アローラ地方
  • パルデア地方
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