幼馴染にフラれたので旅に出ることにした   作:イグアナ

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ようやくお休みに突入したので投稿

なんか見たことある流れになったけどヨシ!


102話

「セルフメガシンカを……?」

「そうじゃ。今までそんな現象が起こるとは聞いたこともなく、つい気になってのう」

 

 オーキド博士が俺をマサラタウンに呼んだ理由は、セルフメガシンカという現象を実際に見てみたい。というか、なんなら研究させてほしいとのことだった。

 

 セルフダイマックスを要求されなくて良かった。博士の許可があったとしても、こんなところでダイマックスなんてしたらちょっとした騒ぎになるかもしれない。

 

 それにガラル粒子を体内に残してる奴は流石にもう居ないと思うので、またガラルに行くまではそもそもセルフダイマックスは出来ないはずだ。……出来ないよね?

 

 というか、この話は俺にも受けるメリットが大きい気がしている。

 

 もしセルフメガシンカのメカニズムを解明出来れば、勝手にセルフメガシンカされることを抑制して、キーストーンとメガストーンを使用してのメガシンカが可能になる未来も有り得るかもしれない。

 

 1回くらい道具を使ってのメガシンカがやってみたい。そんな俺の気持ちが、オーキド博士の話を受ける決め手になった。

 

「わかりました。是非協力させてください」

「おお! ありがたい! では早速じゃが──」

 

 

──────────────────────

 

「こんにちは! オーキド博士の代わりにセルフメガシンカの研究を担当することになったリーフです! よろしくね!」

「シバリです。こちらこそよろしく、リーフさん」

「"さん"付けなんて要らないよ! 私もシバリくんって呼ぶから!」

 

 どうしてこうなった。

 

 昨日はセルフメガシンカをオーキド博士に三回ほど見せただけでお開きになり、今日から本格的に研究をすると言われていたのだが──。

 

 今朝、オーキド博士からメールが来ていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

■タイトル:【すまぬ】出張じゃ

 

■送り主:オーキド博士《[email protected]

 

■本文

 

起きた頃にはこのメールを見とるかな〜?

 

このメールはわしの驚くべき急用を説明していこうというものじゃ!

 

それでは今日の急用は〜

 

ピッピカチュ〜

 

 

【急用No.539:出張】

 

ありきたりな理由じゃな〜

 

とはいえ、出張を舐めてはいかんぞ?

 

前日に連絡が来たとはいえ、大事な会を欠席したとなっては後々しこりになる可能性があるからの〜

 

逆に開催者側は、参加者が余裕を持って予定を組めるように心がけ、早目に連絡するのが大事じゃな〜

 

ではここで一句!

 

残念じゃ

 

急な出張

 

残念じゃ

 

 

みんなもポケモン、ゲットじゃぞ〜

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 見たとき携帯ぶん投げようかと思った。やっぱりオーキド博士は本関係なしにおかしいのかもしれない。

 

 てかどっかで似たようなノリのメール見た気がするんだけど。結局一度も会うことが無かった石大好きな人を思い出したんだけど。

 

 ……と、まあそんなこんなで、オーキド博士ではなくリーフに研究が委任されたというわけだ。

 

「……ところで、その、グリーンくんとは仲良いの?」

「え? ……ああ、昨日知り合ったばっかりだけど、俺はグリーンのこと友達だと思ってるよ」

「そっか。……ポケモンバトルもしたんだよね? お互い一歩も引かない、凄いバトルだったって」

「そうだけど……グリーンから聞いたのか?」

「ううん、オーキド博士から聞いたの。多分グリーンくんが博士に話したんだと思う。……それはもう、楽しそうに話してたんだって」

「なるほど、そういう──」

──羨ましいなぁ

 

 ぼそりと、誰かに聞かせるようなつもりは無く、自然に溢れたような声音だった。

 

 リーフは少し寂しげな表情でそう口にしたが、ハッとした表情になると、すぐに元の笑顔に戻った。 

 

「ごめんねっ! 何でもないの! それじゃあシバリくん、早速見せてもらっていいかな?」

「わ、わかった……。出てこい、シャンデ──」

「ホーッ!」

「なんでお前が先に出てくんだよ」

「ホウホウ」

「えっ? 今シャンデラ脱走してる? じゃあお前でいいか」

「ホウ!」

「脱走って何!?」

 

 驚くリーフのことは気にも留めず、ムクホークは身体を輝かせ始めた。 

 

「ほ、ほんとに、道具を使わずに……?」

 

 ムクホークがセルフメガシンカを披露すると、リーフは目の前の光景が見間違いではないかと目を擦ったり、パチパチと瞬きし始めた。

 

 しかしそれが現実だと理解すると、目をキラキラとさせてムクホークに視線を向け始めた。

 

「凄い! 博士に聞いたときはおちゃめな冗談かと思ってたけど、本当だったんだね! こんなことが出来るポケモンが居るなんて!」

「ホウ!」

 

 ドヤ顔やめろ。

 

 自慢気な表情をするムクホークだったが、その技術が俺の心を傷つけているということに気がつく日は来るんだろうか。

 

 頼むから他のセルフ開拓はやめてほしい。アインさんの言ってたナンジャモってインフルエンサー調べたら、テラスタルとかいう単語出てきて浮き足だってたんだぞコイツら。

 

 未知の技術を前に興奮するな。そしてセルフでモノにしようとするんじゃない。

 

キーストーンとメガストーンの共鳴でメガシンカが起こるって思ってたけど、実際は2つの石の共鳴によって発生するナニカがあればメガシンカが可能ってこと? 仮にそのナニカを"メガエネルギー"と呼称するとして、それをムクホークは体内で発生させてるってことなのかな?

「……リーフ?」

その場合、メガシンカにはトレーナーとポケモンの絆が必要って言われてるけど、それはあくまで石の共鳴を発生させるための条件であって、本当に必要なのは石の共鳴により発生する"メガエネルギー"だけってことになるよね。逆に言えば、"メガエネルギー"さえあればポケモンとトレーナーに絆がなくてもメガシンカ出来るってこと……?

 

 ……ああ、うん。これは、アレだな。

 

 しばらく話しかけても聞こえないやつだ。




オーキド博士からのメールはアニポケの『オーキド博士のポケモン講座』を参考に作ってます。

原作はこんなカスみたいな一句詠まないので安心してください。

まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも:パート2)

  • ジョウト地方
  • カロス地方
  • アローラ地方
  • パルデア地方
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