幼馴染にフラれたので旅に出ることにした   作:イグアナ

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別ジャンルの二次書いてたら隙間が空きました(土下座)


109話

 あれから数日。研究用のデータ採取が一区切り付いたようなので、いよいよ本格的にリーフが自信を持てるものを探すことになったのだが──。

 

「得意なこととかある?」

「ないよ!」

 

 胸を張って言わないでほしい。自信失いすぎだろ。

 

「あ、でもオーキド博士にはデータ採取が上手いって褒められたことがあるよ!」

「データ採取か……。なら、例えば集めたデータを使って論文とか書くのは?」

「あ〜……それは、ちょっと……」

「?」

「なんというか、論文(そっち)方面向いてないみたいなんだよね。書いてるときは楽しかったんだけど……」

「なるほど」

 

 つまり向いていないと思えるような何かがあったってことか。なら無理してその方向性で行く必要もないかな。

 

 でも、好きなものこそ上手くなれとも言うし、書くのが好きというのなら、頑張って矯正するというのも無くはないか。

 

 あくまで最終手段ではあるが、選択肢として考えておこう。

 

「じゃあ別のことで考えてみるか」

「別のこと?」

「例えば──────」

 

 

 

 


 

 

 数十分後、俺とリーフはマサラタウン近場の水辺に来ていた。

 

「何で釣り?」

「割と人気らしいぞ。プロにもなると結構名が広まるらしくて」

 

 言いながら、俺は携帯の画面を見せた。

 

「ほら、最近だとこんな記事もある」

「『釣り名人スズムラ、ついに50年追い続けた巨大ナマズンを釣り上げる』……これ、最近ニュースでも流れてたかも!」

「これだけじゃなくて、他にも釣りの記事は多いんだ。釣り大会の生中継番組もあるみたいだし、決してニッチな界隈じゃないってことだよ」

 

 もしリーフに釣りの才能があれば、この方面で実績を作ることが出来るかもしれない。

 

 やれることは全部やってみよう。ということで、最初は釣りを選んでみたというわけだ。

 

「でも、そう簡単に釣れるものなのかな?」

「どうなんだろ。ま、ものは試しってことで」

「そうだね! やってみる!」

 

 すぐに釣れるとも限らない。だから、その間にリーフから色々と話を聞こうと思っていたのだが……。

 

「あっ……! 来たっ!」

「早いな!?」

 

 思った以上に早かった。しかも結構釣り竿がしなっているので、これはかなり大物かもしれない。

 

「わ、わぁっ!? これっ、どうしたら!?」

「お、落ち着け! 俺も手伝う!」

 

 リーフの後ろに回り込み、彼女を支えながらアドバイスする。

 

「そうそう、そうやって釣り竿を立てながらゆっくり巻いて……上手い上手い」

「う、うんっ……!」

「……よし、あともう一息かな。俺が支えてるから、キツくなったら無理はしないで、少しずつ……」

「わ、わかったっ……!」

 

 緊張からか、リーフは身体を震わせながらもゆっくりと糸を巻いていく。

 

 そしてついに──────。

 

グォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!

 

 釣れたのはギャラドスだった。……初めてでそんなことある?

 

「……へ?」

 

 リーフも呆然としているようだが、釣られたギャラドスからすれば知ったことではないらしく、怒りを露わにしてこちらへと襲いかかってくる。

 

「ひっ……」

「大丈夫」

 

 リーフの腰に手を回して、ギャラドスから守れるようにこちらへ引き寄せると、後ろでミステリ風歌唱祭を開催しているアホに向けて声をかける。

 

「ムクホーク」

ホウ

 

 ムクホークは襲いかかってくるギャラドスの視覚外からブレバをお見舞いし、ギャラドスはそのまま戦闘不能になった。

 

「……とまあ、こんな感じに凶暴なポケモンが釣れることもあるから、手持ちのポケモンは出しておいたほうが良いかもね」

「そ、そっか……」

 

 む、折角釣り上げたというのに少し元気がなさそうに見える。

 

 確かに初めてがギャラドスだと流石にアレだよなぁ……。嬉しさよりも恐怖のほうが勝っちゃうかもしれない。

 

「……あの、さ」

「ん?」

「誰かに釣りを教えるのって、これが初めて……?」

「う〜ん……いや、そういうわけでもないかな」

 

 そう言えば、過去でシロナさんに教えたこともあったっけ。その時の感覚で教えちゃってたかもしれないな。

 

「小さい女の子に教えたこともあるから、リーフで2人目かな」

「小さい女の子、かぁ……」

 

 俺の言葉に、リーフはどこか遠い目になった。

 

「その子の将来、ちょっと心配だなぁ……」

「……なんで?」

「シバリくんのレクチャーは心臓に悪いというか……情操教育に良くないと思う」

「い、いや、ギャラドスが釣れたのは運が悪かっただけで、別に毎回こうなるわけじゃ……」

「そこじゃないんだけどなぁ……」

 

 困ったように頬を掻いたリーフだったが、チラリとギャラドスに視線を向けた。

 

「それで……あのギャラドスはどうしよっか?」

「リーフが捕まえる気が無ければリリースかな」

「そっか。ならリリースしてくるね」

 

 そう言うと、リーフは俺から離れてギャラドスの方へと向かっていった。

 

 そのときのリーフの耳がどことなく赤くなっているように見えたのは、俺の気の所為だろうか。




・シバリ
実は釣りも人並みには出来る。

・リーフ
ちょっとドキッとした
小さい女の子が同じようにレクチャーを受けたことを知り遠い目になる。

・小さい女の子(幼シロナ)
もちろん釣りでも脳を焼かれている。

まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも:パート2)

  • ジョウト地方
  • カロス地方
  • アローラ地方
  • パルデア地方
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