幼馴染にフラれたので旅に出ることにした   作:イグアナ

112 / 126
メガムクホークの特性見て流石に笑ってしまった私が居ます←
なんか思ったよりバケモンになってて草ですわよ(震え声)


111話

 タマムシシティのジムにて、エリカは楽しそうに鼻歌を歌いながら花の世話をしていた。

 

「何やらご機嫌でございますわね、エリカおねえさま」

「ふふ、わかりまして?」

 

 話しかけてきたジムトレーナーに対し、エリカはニコリと微笑んだ。

 

「明日、シバリさんがジムにいらっしゃいますの。なんでも、ご友人に生け花を教えてほしいと」

「まぁ……!」

 

 エリカの言葉に、ジムトレーナーは口に手を当てて驚きを露わにした。

 

「ただでさえ生け花に関心を持つ殿()()は少ないというのに、ご友人の中にも興味を持ってくれる方がいらっしゃるだなんて……」

「類は友を呼ぶ……ということかもしれませんわ。シバリさんのご友人がどのような殿()()なのかは存じませんが、失礼のないようにしませんと……!」

 

(それに、シバリさんのご友人と仲良くなれれば、シバリさんのことを色々教えてもらえたりとか──い、いえ! こんな考えダメですわ! そんな打算的な考えで仲良くなろうなどと、そんな、お相手に失礼ですし……)

 

(で、でも、こんなチャンスは中々ないというのも事実ではありますし……。……あぁもう! こんなことではいけませんわ! 今はとりあえず、シバリさんのご友人にご満足いただくことだけを考えて──!!)

 

 エリカの顔色が七変化している様を見て、ジムトレーナーもなんとなくエリカの内心を察しつつも、準備は着実に進んでいき──。

 

 

 


 

 

 ──翌日。

 

「こんにちはエリカさん! 友達連れてきました!」

「エリカちゃん久しぶり! 今日はよろしくね!」

 

(女性ですの!? しかもエリカおねえさまとお知り合い!?)

 

 恐る恐るジムトレーナーがエリカの方に視線を向けると、明らかに固まった様子のエリカがゆっくりと口を開いた。

 

「……ご、ごごっ、ご友人、とは、り、リーフさんのことでしたのね? ど、どうぞごゆっ、ごゆっくり──」

「申し訳ございませんちょっと失礼させていただきますわお二方ぁ!!」

「「?」」

 

 ジムトレーナーはエリカの首根っこを掴むと、そのまま二人の前から退散した。

 

 そうして二人の視界から外れると、ジムトレーナーは放心状態のエリカに声をかける。

 

「正気を取り戻してくださいませエリカおねえさま! 狼狽えている場合じゃありませんことよ!?」

「うふ、うふふ……ご友人、ご友人……? もしや、既に深い仲に……? しょ、将来を約束した仲に──」

「論理が飛躍しすぎですわよエリカおねえさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 肩を掴んで頭をぐわんぐわんと揺らしながら、ジムトレーナーはエリカに声をかけ続ける。

 

「落ち着いてくださいまし! 落ち着いてくださいまし!! シバリさんは()()()と仰られたのです! ならば言葉通りに捉えるのが普通ではありませんの!?」

「まるで友人のように隣に居てくれる彼女という可能性も──」

「そんな隠喩考え出したらキリないですわよエリカおねえさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 なんでこんなことになったんだ。思っていた以上にエリカが重症なことにジムトレーナーは頭を抱えたが、この場をどうにかするためにはエリカに正気に戻ってもらう他ない以上、彼女は頭を今までにないくらい回転させて考え始める。

 

(落ち着くのよ私……。淑女たるもの、こういうときこそ冷静さが大事ですわ。要は、客観的にお二人がただのご友人の関係であるとわかるものをエリカおねえさまにお見せすれば良いだけ。簡単な話じゃありませんの)

 

 ジムトレーナーは自分を落ち着かせるために一息吐くと、壁からこっそり顔を出してシバリとリーフに目を向けた。

 

 エリカとジムトレーナーが急に退散したことを不思議がっているのか、二人で何かを話しているのが見えた。

 

(あの距離感を見ればわかりますわ。やはりお二人はご友人同士……。この光景をエリカおねえさまにもお見せすれば納得してもらえるはず……!)

 

 そう確信したジムトレーナーは、笑顔になってエリカに再び声をかける。

 

「エリカおねえさま! やはりお二人はただのご友人同士ですわ! ほら、見てくださいまし! あの距離感を!」

「……そ、そうですわよね。シバリさんもご友人とおっしゃっていたのですし、言葉通りのご関係で──」

 

 エリカが壁際から少しだけ顔を出して確認してみると、そこにはひとつの携帯を二人で見るために身を寄せ合っている二人の姿があった。

 

「………………距離、感?」

「なんで目を離した瞬間にそんな急接近するんですの!?!!?」

「あ、あんなに、お顔が、近く……」

「落ち着いてくださいまし! 本当に落ち着いてくださいまし!! これは違いますわ! そういうことではないのですわ!!」

「ふふ……わたくしとはあんなに近づいたことはありませんのに……。ふふ、ふふふふふ…………」

「 エリカおねえさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 」

 

 この後、エリカが落ち着くまで十数分時間を要した。




・シバリ
友達連れていきます!(女性とは言ってない)

・リーフ
友達として連れてこられました!(エリカに言ってない)

・エリカ(前日)
シバリさんのご友人がいらっしゃいますわ! 楽しみですわ! 腕によりをかけてたくさん教えますわ!(シバリと同性の友達が来ると思っている)

・エリカ(今日)
女性ですの!?!!!?!!!!!!!!?(絶命)

・ジムトレーナー(前日)
エリカおねえさま……!

・ジムトレーナー(今日)
エリカおねえさま!?!!!?!!!?

まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも:パート2)

  • ジョウト地方
  • カロス地方
  • アローラ地方
  • パルデア地方
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。