ムクホークの扱いを未だに悩んでいる作者です。
ということでほんへ↓
「どうかなエリカちゃん! この会心の出来!」
「え、えーっと……これは生け花ではなく、フラワーアレンジメントの方が近いですわね……」
「……つまり?」
「得点は差し上げられません」
「そんな!?」
「なんかデジャヴを感じるな」
リーフの目の前には、それはもう盛りに盛りまくられた生け花があった。
「シバリさんにはこの前ご説明したことですが、フラワーアレンジメントが足し算の芸術だとするのなら、生け花は引き算の芸術ですわ。盛るばかりではなく、削る方向でも美を表現しなくてはなりませんの」
「そんな……盛れば盛るだけ良いのかと思ってたのに……」
もしかしたら
「なら、ここをこうして……」
「お?」
「こう!」
「おぉ……!」
軌道修正を図ったリーフの目の前には、1輪の花だけが残った。
「これこそ究極の壱! エリカさん! 判定をお願──!」
「0点ですわ」
「どうして!?」
エリカさんの回答を聞いたリーフが膝から崩れ落ちた。
いや、そりゃそうだろ……。あまりにも極端すぎる。
「うぅ……こっち方面の才能無いのかなぁ……」
「決めつけるのは早いって。俺だって最初はリーフみたいな感じだったし」
「シバリくん……」
「それに、折角エリカさん達が教えてくれるんだしさ、もう少し挑戦してみないか?」
「……うん、そうだよね。ムクホークにも負けてられないし!」
リーフはオレの手を取って立ち上がると、再び生け花へと挑戦し始めた。
そんなリーフを見て何か思うことがあったのか、ジムトレーナーさんが彼女の横に付き添い、生け花について懸命にレクチャーし始めた。
やけにエリカさんに向かってウィンクしてるのが気になるけど、何かのアイコンタクトだったりするんだろうか。
「あの、シバリさん」
「はい?」
すすっとこちらに近づいてきたエリカさんが声をかけてきた。
そして胸の前で指を組みながら、おずおずと口を開く。
「その……リーフさんとは、どのようなご関係で?」
「どのようなって……ただの友人ですよ?」
「で、でも、とても仲睦まじく見えましたので……」
……なるほど。お見合いなんてしているくらいだし、他人の恋愛に関しても、エリカさんはそれなりに興味があるんだろう。
そんなところに俺とリーフが来たもんだから、男女の仲に見えてしまったって感じかな。
でも悪いなエリカさん。俺とリーフの間にはエリカさんの期待するような関係はないんだ。
だからここは、素直に俺達の関係性を伝えることにしよう。
「リーフって、頑張り屋なんです」
「へ?」
「今だって、もう一度前向けるように頑張ってる最中なんですよ。たくさん傷ついて、辛いはずなのに」
熱心に生け花に取り組むリーフを横目に、俺は続ける。
「だから、俺はそんな彼女を応援してるんです。リーフは前を向くために頑張って、俺はそんな彼女を後ろから支える。俺達の関係は、ただそれだけです」
俺の言葉に一瞬呆然とした様子のエリカさんだったが、すぐに表情が和らぐと、クスリと笑った。
「素敵なご関係、ですのね」
「そんな大層なものじゃないですよ。頑張ってるリーフが凄いだけです」
チラリとリーフの方を見ると、ジャングルのような生け花が完成していて、ジムトレーナーさんが頭を抱えていた。
なんでそれでドヤ顔出来るんだリーフ。さっき盛りすぎって言われたばっかだろうが。
「でも、やはり少し妬いてしまいますわ」
「へ?」
「わたくし、シバリさんとはもっと仲良くなりたいと思っていますの」
「なるほど。じゃあ好きな茶菓子交換会とかやります? お互いのことがもっと知れ──」
「そ、それも魅力的ですが、そうではなく!!」
「?」
「その、えっと……」
顔を少し赤くして、目も逸らしていたエリカさんだったが、意を決したように俺に視線を合わせると、ゆっくりと口を開いた。
「
「そ、それと、敬語も、その、出来れば、やめていただけると……」
遠慮がちに消え入るような声で言ったエリカさんに対し、俺は言葉を返した。
「わかった。これからはエリカって呼ぶよ」
「…… ! ええ!」
嬉しそうに頷いたエリカに対し、俺はふと気になったことを尋ねてみることにした。
「ちなみに、エリカの方は呼び捨てとかしてくれないのか?」
「……へっ!? わ、わわっ、わたくしが!?」
急にアワアワとし始めたエリカは、困ったように口をパクパクし始めた。
「え、えっと、わたくしはその……あぅ……」
「そ、そう、ですわよね。人に要求するのなら、わたくしだって……」
「……わ、わかりましたわ。シ、シバッ、シバ──」
「いや、エリカは人を呼び捨てするようなタイプじゃないか。無理させてごめんな」
「──も、もうっ! もーーーーーーっ!!」
エリカが俺をポカポカと叩き始めた。ごめん。ちょっとわかってて言ったとこある。
「──ん?」
「………………」
「──リーフさん?」
「へっ?」
「よ、良かったですわ……。急に動かなくなったので、どうしたのかと……」
「あはは……ご、ごめん。なんかちょっと、集中切れちゃって……」
視線を生け花の方に戻し、リーフは再び手を動かし始めた。
(私、なんで、今──)
(──エリカちゃんと話してるシバリくんから、目を離せなかったんだろ)
・シバリ
このあとしばらくポカポカされ続けた。
・エリカ
念願の呼び捨て&タメ語GET。
女性と一緒に来たときはどうなるかと思ったけど結果オーライですわ!
・ジムトレーナー
このあとエリカから戦果を聞いて大喜び。なおリーフの異変には気が付いていなかった模様。
・リーフ
まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも:パート2)
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ジョウト地方
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カロス地方
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アローラ地方
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パルデア地方