幼馴染にフラれたので旅に出ることにした   作:イグアナ

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前話の感想で『お前水鳥になるんか?』ってコメントした人のせいです。私は悪くありません。(濡れ衣スタイル)


118話

 論文を書くと決まってからは早かった。本人が楽しいと言っていたこともあり、それはもうどんどん作業が進んでいく。

 

 

「ごめんシバリくん! やっぱりもう少しデータ欲しくって!」

「了解。今なら全員居るけど、誰がいい?」

「ならムクホークで!」

「ごめん。ムクホークは今自認スワンナだから、スワンナって呼んでやってくれ」

「なんで?」

「ペリッパーでもギリ許容らしい」

「なんで!?」

 

 

 

 

「ふむ……もしワシの性格が悪ければ、この辺りを重心的に突くかのぉ」

「むむっ……そ、そこは……」

「……やはり、理論武装が足りとらんな。この辺りはもう少し詰める必要がありそうじゃ」

「うぅ……完璧だと思っても、結構穴があるんだなぁ……」

「心配するなリーフ。なんせこのワシが見るんじゃから、世に出る頃には難癖のひとつも付けられん内容になってること間違いなしじゃ!」

「オーキド博士……!(おめめキラキラリーフ)」

「……昔はこうやってチビチビとしょーもないことで詰められまくったもんじゃのぉ。じゃから若手が減って一時衰退したんじゃこの界隈は……(溢れ出す闇)

「オーキド博士……?(おめめまっくらリーフ)」

「……なんというか、オーキド博士も若い頃苦労したんですね……(お察しシバリ)」

 

 

 

 

 

「──っていう考察なんだけど……」

「ほんっとにごめん、何度聞いてもマジでわからん……」

「そんなぁ……私間違ったこと言ってるのかなぁ……」

「リーフ、お主の言うことは間違ってはおらんのだが……なんというか、説明をかっ飛ばしすぎとるんじゃよ」

「そ、そんなに……?」

「かろうじてワシなら理解できるレベルじゃ。例えるならそう、『セルフメガシンカをするなと言われたからセルフメガシンカを習得しました』みたいな感じじゃ」

「そっか! 行間が足りないんだね!」

「おい良いのかお前ら。不名誉な教材にされてるぞ」

「ジュカ?」

「シャン?」

「スワ?」

「いつまで自認スワンナ続けんだお前」

 

 

 

 

「ここに居たんですかシバリさん!!」

「げっ……」

「……この人、誰?」

「ほら、前に話したしつこいサーカス劇団員の……。まさか買い物中に出くわすなんて……」

「お話だけでもさせてください! 貴方のシャンデラを正式スカウトしたいという想いだけで、私は──!」

「ホーッ!!」

「キミじゃない!!」

「スワ?」

「だからキミじゃない!!」

「ホゥウォウ!!」

「キミじゃないんだ!!!!!!!」

「……今のうちに研究所に戻るか」

「そ、そうだね……」

 

 

 


 

 

 

 なんだか半分以上関係ない思い出ばかり浮かんでくるが、ようやく論文も完成に近づいてきた。

 

 見落としなどがないか念のためチェックしていると、リーフが書く手を止めて、なんだか言いにくそうにチラチラとこちらを見始めた。

 

「……どうかしたか?」

「えっ!? あっ、いやっ、そのぉっ……!」

 

 あれでバレてないとでも思っていたのか、焦ったように視線を右往左往させると、どこか遠慮がちに口を開く。

 

「そ、その……お願いが、ありまして……」

「今更そんなかしこまってどうしたんだよ。遠慮しなくていいから」

「じゃ、じゃあ、えっと……」

 

 リーフは意を決したように、論文のとある部分を指さした。

 

「こ、ここに、シバリくんの名前ッ、載せてもいいかなぁ!?」

「………………えっ」

 

 彼女が指差す先には、共著者の欄があった。

 

 共著者。ソニアさんのときは軽い気持ちでOKしたが、後にシロナさんから詰められて、その言葉の重みを改めて理解することになったのは記憶に新しい。

 

 ここに名前を書くことをOKするということは、再びシロナさんに同じ思いをさせてしまうだけではなく、ソニアさんから何か言われても文句を言えないということになる。

 

 界隈に名前を残したいという欲もないし、正直メリットよりデメリットの方が大きい。

 

 でも、これは損得だけで考える話じゃない。

 

「い、嫌……かな?」

「そういうわけじゃないけど……その、いいのか? 俺の名前なんて載せて」

「ううん、()()()()()。この研究は、シバリくんの協力がなかったら成立しなかったものだから。それだけじゃなくて、論文を書こうって思えたのもシバリくんのおかげ。キミが居なかったら、きっとコレはこの世に存在しなかったと思う」

 

 宝物を見るような目で、リーフは論文に触れる。

 

「だから、ここにシバリくんの名前を残したい。そしたらきっと、私が頑張ろうと思えたことをまた思い出せる。この先辛いことがあっても、これを見れば立ち直れる」

 

「初めての共同制作──なんて、ちょっと恥ずかしい言い方だけど、この論文を書いたこと、私は一生忘れない」

 

「だから、その……シバリくんさえ、良ければ、なんだけど……」

 

 ……そっか。ここまで言ってくれたんだ、断る理由なんて俺にはない。

 

「リーフの論文に俺の名前を載せてもらえるなら、そんなに光栄なことはないよ。リーフさえ良ければ、お願い出来るか?」

「〜~〜~〜~っ! うん!」

 

 『えへへへ……』と嬉しそうに俺の名前を載せるリーフを見て、俺はふと思いつく。

 

「そうだ。オーキド博士にもお願いしてみるか?」

「ううん。『自分の名前があると、それだけでオーキド・ユキナリの論文として見られてしまうかもしれない』、『それに、自分は研究内容には一切口出しも協力もしてないから』って理由で、名前は一切出さないようにしてほしいって事前に言われてるの」

「……そっか」

 

 別に共著者の欄にオーキド博士の名前があればシロナさんとソニアさんの注目がそっちに行くかもなぁとかは1ミリも思ってないが、とても残念だ。

 

 ……事前に二人には伝えておいたほうが後々ダメージは少なくて済む……かな?




私は悪くありません!!!!!!!!!!!

・シバリ
共著者への記載を快諾。
なお二人にはまだ言ってない。

・リーフ
許可をもらえてにこにこリーフ
論文の評判がどうなったとしても、リーフからすれば大事な宝物になったはず

・オーキド博士
つよつよトレーナーでさらにポケモン研究も出来るってなれば、ポケモン研究の世界的権威って言われるまではそれなりにやっかみとかあったのかなとか思ったり

・ムクホーク
スワンナ

・スワンナ
ムクホーク

・ホウオウ
ムクホーク

・サーカス劇団員
しつこい勧誘をしまくったせいで、シャンデラだけでなくシバリにも避けられるようになった。

彼にすり寄るのはムクホークだけ。キミじゃない!!!!!

ちなみにムクホークもシャンデラより評価されたいだけであって、正式スカウトを受けるつもりは一切ない。要は思わせぶりなカスのアピール。

・焼き鳥
ムクホーク

まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも:パート2)

  • ジョウト地方
  • カロス地方
  • アローラ地方
  • パルデア地方
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