幼馴染にフラれたので旅に出ることにした   作:イグアナ

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感想欄でラズ上がヒロアカしてて草


125話

「ラ、ラズ……? なんで、ここに……?」

「……まあ、その、なんていうか……。それは後で本人から聞けば良いと思うわ……」

 

 そう言って、少し気まずそうに目を逸らされた。

 

 ほ、本人って何……? 誰のことだ……?

 

「へぇ……君がここに来るとは思わなかったよ、ラズちゃん」

「……何? 私のこと知ってるワケ?」

「当たり前じゃないか。イッシュで彼に負けてからどこに居たのかは知らないけどね」

「そ。一応聞くけど、いつからシバリを狙ってたの?」

「勿論、()()()()()()()()()()だよ」

「……いちいち癇に障る言い方をするわね」

 

 とは言いつつも、ラズは特に気にしていないような様子で『まあ事実だけど』なんて呟いた。

 

「君が強いことは知っている。けれど、状況はわかっているね? すぐにそのエレキブルを仕舞ってもらおうか」

「……ま、そうね。それくらいは聞いてあげる」

 

 やけにすんなりヨイチさんの言葉に頷くと、ラズはエレキブルをあっさりボールに戻した。

 

「戻したわよ。これでいい?」

「いいや、君達二人のボールを全てこちらに渡してもらおうか。勝手に出てくる子達も居るようだけど、もし変な行動をすれば……わかるね?」

「それは流石に困るわね。アンタみたいなヤツに私とシバリのポケモンを渡すわけには行かないわ」

「……君、わかってるのかい? こっちには人質が……」

「人質? ふふっ……」

 

 

「──()()()?」

「ッ!?」

 

 ラズの言葉にアインさんの方に視線を向けると、そこには人間大の人形があるだけだった。

 

 気づいていなかったのはヨイチさんも同じだったようで、目を見開いてラズの方を見つめていた。

 

「馬鹿な!? いつの間に……!?」

「私だって知らないわよ。一体どんなトリックなんだか」

 

 呆れたようにそう言って、ラズは一歩前に出る。

 

「……でも、これでもうアンタの言うことを聞く必要は無くなったわ。……降参するなら今のうちだけど?」

「……ふっ、どうやらしてやられたようだな、ヨイチ」

「も、申し訳ございません。サカキ様……」

「構わん。こういうときのためにサブプランも用意している」

 

 そう言うと、サカキさんは持っていた鞄をヨイチさんに差し出した。

 

「これは、君がロケット団を離脱する前に立ち上げたプロジェクトの試作品だ」

「……! ついに完成したのですね!」

「あくまで試作品だ、実用にはほど遠いだろう。だが──」

 

 ラズを一瞥して、サカキさんはニヤリと笑う。

 

「ロケット団員の実力を全体的に底上げするという君の理念は、この試作品を使って彼女を倒してこそ実証出来るはずだ」

 

()()()でデータは見ていた君なら、強者を相手に試作品を使う要件を満たしていると思うが……どうかね?」

 

「……無論です。サカキ様」

 

 ヨイチさんはサカキさんから鞄を受け取ると、中からモンスターボールをひとつ取り出した。

 

「見ていてくださいサカキ様。彼女を倒し、ボクのプロジェクトがロケット団の役に立つことを証明してみせます」

「……倒す? 簡単に言ってくれるじゃない」

 

 正面から迎え討つと言わんばかりにボールを取り出した後、ラズはこちらを振り向いた。

 

「ごめんシバリ、悪いけど一人でやらせてもらっても良い?」

「えっ? で、でも……」

「大丈夫、絶対勝つから。それに、もう1人の方を監視する役も必要でしょ?」

 

 確かに、サカキさんが急に何かする可能性だって否定出来ない。それを監視するためにも、この場はラズに任せたほうが良い……か。

 

「……わかった。任せる」

「ありがと。安心して、アンタには指一本触れさせないから」

「お、おう……」

 

 ……ふ、普通そういう発言って男の方がするんじゃないかなぁ……? なんだろう、今の状況だとラズの方が男らしい気がしてきた。

 

「……てことで、アンタも私と一対一ってことで文句ないわね?」

「勿論、最初からそのつもりだよ」

「上等よ。それじゃ……行くわよ!」

 

 ラズの言葉を合図に、二人が同時にボールを投げた。

 

「行くわよ、ドドゲザン!」

「出てこい、試作品1号!」

 

 場に出てきたのはラズのドドゲザン。そして、相対するは──。

 

「…………は?」

 

 そのポケモンを見て、ラズは言葉を失った。

 

 俺も、あまりの光景に声が出なかった。

 

「あんた、それ、まさか……」

「そりゃあ気づくよね。普通のポケモンじゃ君達のような強者には勝てない。けれど、鍛え上げたポケモンとデータがあれば格上にも勝てるのだと、他でもない彼が教えてくれたんだ」

 

「──なら、()()()()()()()()()のは当然だよねぇ?」

 

 悪い笑みを浮かべたヨイチさんは、ボールから出した()()()()()に視線を向けた。

 

「お察しの通りだよ。このムクホークは彼のムクホークとほぼ同一の個体だ。()()()()とでも言うべきかな。欲を言えば君のポケモンの方が良かったんだけど、遺伝子の情報が足りないのか、どうにも上手く行かなくてね」

 

「……ま、それは別に構わないさ。ロケット団全員が彼と同じポケモンを持つことになれば、それだけで脅威になる。それに、データさえあれば君のような強者にも勝てるんだから」

 

 一瞬俺の方を見てそう言うと、ヨイチさんはその悪い笑みを隠そうともせずにラズに向かって言い放った。

 

「──さぁ、あのときをもう一度。イッシュの再現と行こうじゃないか」





Q:どうやってコピーポケモンなんて作ったんですか?

A:そこら辺は次回で。あと特に意味はないけど逆襲したくなってきたスワねぇ……。

まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも:パート2)

  • ジョウト地方
  • カロス地方
  • アローラ地方
  • パルデア地方
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