なんでポケモンの二次創作でオリキャラの曇りに需要が生まれてるんです……?
「──おめでとう。今日から君がチャンピオンだ」
パチパチと拍手する音だけが響き渡り、ラズは呆然と立ち尽くしていた。
「──……嘘でしょ? これで、終わり……?」
「ああ。悔しいことに、手も足も出なかったとも」
思ってもいなさそうな態度のアイゼンを見て、ラズの感情が爆発する。
「ふざけないでよ!!!! あんたチャンピオンでしょ!? もっとやれるでしょ!? 手でも抜いてたんじゃないの!?」
「抜くわけない。少なくとも、僕はいつだってこの場では本気で戦ってきた。
「そんな……そんなわけ! だって、そしたら、私──!」
「……ああそうさ。でも、薄々わかっていたんだろう?
──君の求めるものは、
「そん、な──……」
アイゼンの返答に、ラズは膝から崩れ落ちる。
光景だけ見ればラズが敗者のように見えるが、結果としてはまったくの逆だった。
「……さて、早速新チャンピオンの誕生を祝おう──とでも言いたいところなんだけど、そういう雰囲気でもなさそうだね。だから、今から君に2つだけ選択肢を与えよう」
「……選、択?」
力なく、ラズは視線だけをアイゼンに向けた。
「そう。まず1つ目は、君が
「っ……!」
まるで彼女の期待を否定するような言葉に、ラズは何も言い返せずに睨みつけた。
「そして、2つ目。ここでの戦いを、
「……え?」
ラズの思考が一瞬止まった。アイゼンの言うことは、つまるところ──
「──
「……なによ、それ。そんなの、許されるの……?」
「公的にはもちろんアウトだね。でも、
言葉の出ないラズに、アイゼンは追い打ちをかけるように言葉を続けた。
「言っておくけど、一度決めたら変更はナシだ。慎重に選んでほしい」
「そ、そんな、そんなの、急に、言われてもっ……」
アイゼンは畳み掛ける。まるでラズを追い詰めるように。
「さあ、どうする? 虚無の王座で魔王になるか。……誰にも知られず、
「……わ、わた、わたし、わたし、は──……」
─────────────────────────
数分後。ラズの居なくなった部屋で、アイゼンは審判へと顔を向けた。
「……これで良かったかな?」
そう問いかけると、審判の男性は一瞬にして姿を変えた。
「……ええ。上出来よ、アイゼン。
キルネア。ラズが8個目のジムに選んだ、タロットジムのジムリーダーだ。
「君が審判を申し出たときは何かと思ったけど……。男装も出来たんだね」
「ふふっ……最近のメイクって凄いのよ?」
「あれ、メイクでどうにかなるレベルかい?」
本気で言っていそうなキルネアに、アイゼンは呆れたように溜め息を吐いた。
「……もしあのチャレンジャーがチャンピオンになってたら、この地方は終わりだったね」
「ええ。勝てるとか勝てないとか、そういう話ではないもの」
「違いない。それにチャンピオンになっていたら、いずれ彼女は壊れていたかもしれない」
「
「……ああそう。
言いながら、アイゼンは少し遠い目をして上を見上げた。
「後処理が大変だなぁ……。上手く誤魔化さないと、上がうるさい」
「あら、助けは必要かしら?」
「要らないよ。
「まあ……頼もしいわね」
「というか、君はいつチャンピオンになるのさ。君は僕に勝っている。君がチャンピオンになっても、彼女のように魔王になるわけじゃないだろう?」
「チャンピオンなんて窮屈ですもの。私はジムリーダーくらいで十分だわ」
「そのせいで僕が解放されないんだけど。……ま、いいけどさ」
そう言って、アイゼンはキルネアの方を振り向いた。
「ところで、彼女の2体目のアレ、なんなんだ?」
「何って……
「カクレオンなのはわかってる。苦労してドーブルを倒したあとにカクレオンが出てくるとは思わなかったけど、そういうことじゃない」
「──あれは、
「……そうね」
ラズのポケモンと言えば、例えば絶対ふいうちのドドゲザンだったり、開幕から攻撃6段階上昇のギャラドスだったり、それぞれのポケモンになんらかの特異性があった。
だが、アイゼンの見た限り、ラズのカクレオンには
「……バトル、見てただろ? 何かわかるんじゃないのか?」
「いいえ。あのカクレオンは特におかしいことはしていなかったわ」
そう答えたキルネアに、アイゼンは疑いの眼差しを向ける。
「質問を変えようか。……
「……ええ、
「ならわかるんじゃないか? あのカクレオンの強さはなんなのか」
「信じられないかもしれないけれど……無いのよ、何も。あれは正真正銘、ただの強すぎるカクレオンよ」
「……正気とは思えないね」
意味がわからないと言った様子で頭を抱えるアイゼンに、キルネアはふと、思い出したように口を開いた。
「そういえば……ひとつだけあったわね」
「……何がだい?」
「あのカクレオン、ちょっと変わったところがあったのよ」
「変わったところ?」
「ええ。強さに関係あるのかはわからないのだけれど──」
そうして、キルネアは続ける。
「捕まる前は
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「……そろそろイッシュから出ようかな」
なんかここ最近ずっとイッシュに居る気がする。
なんなら何回か同じところに行ってない? あとヒウンアイス未だに自力で買えないのマジで意味わからんのだが。
なんて考えながら、そろそろポケモンセンターに泊まりに行こうとしていたとき、トウコから1通のメールがあった。
『ごめん。何も聞かずに一人でココに来てほしい。今夜22時、待ってる』
メールには添付ファイルが添えられており、場所はタチワキシティの港倉庫だった。
「……なんだ?」
もしかしてトウコに何かあったのか? 気になるけど、何も聞かずにって書いてあるし……。
「……行くか。トウコに何もなければ良いけど」
そんなことを考えて、俺は22時に指定の場所に向かったのだが──。
「──ようやく来ましたね! 貴方がシバリさんですか!?」
そこに居たのはトウコではなく、お団子とツインテールの髪型が特徴的な女の子だった。
「……えっ……と? そうです、けど……?」
「ならば話は早いです! ……まずは騙してお呼びしたことはお詫びします。あれは私がトウコさんの携帯を勝手に拝借して送ったメール。証拠隠滅のため送信後にメールは消しましたし、トウコさんに非はありません」
「え、あ、はい」
つまりトウコに何かあったわけではないと。いや、それはいいんだけど……。
「……で、ご用は?」
「よくぞ聞いてくれました!」
そう言うと、女の子は俺のほうを指差しながら宣言した。
「自己紹介は不要かもしれませんが、私はメイ! トウコさんを返してもらいます!!」
・ラズ
彼女の心境や如何に。
・メイ
めちゃくちゃトウコのこと好きそう。
作者の中のメイのイメージが敬語口調なので敬語キャラになった。
先に言っておくが百合ではない(断言)
・キルネア
ラズが8個目に挑戦したジムリーダー。
過去にチャンピオンに勝利したものの、その座を辞退した。
視えるんです。
・アイゼン
チャンピオンになって2度も敗北したが、またしてもチャンピオンの座を変われなかった。アイゼンは泣いて良い。
ちなみにチャンピオンの居る部屋は所謂ゲームと同じく2人だけしかいない感じのイメージ。今回はキルネアさん居たけどね。
・カクレオン
みんなのトラウマ
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別にポケダン時空と繋がってるわけではないけど、あの世界に1体くらいはそういう個体居ても良いかなって。
居ていいわけないだろ(バチギレ)
彼女が捕まえた中で、唯一最初からエグかったポケモン。
圧倒的なフィジカルでボコボコにしてくる。
素のステータスならエレキブルを優に上回るが、素早さ6段階上昇には勝てなかった。
※追記
このカクレオンは争って捕まえたとかではなく、ラズのパッションで捕まえました。怖。
・ラズの実質もう一匹のエース(キルネア談)
カクレオンでもないらしい。なら誰だよ(半ギレ)